2025年11月8日
2025年11月8日開催の中央競馬メインレース、京王杯2歳S(GII)・室町S(OP)・キビタキS(3勝クラス)の予想ポイントを徹底解説。調教データや厩舎コメント、前走内容から各レースの有力馬を多角的に分析し、馬券的中の鍵となる「コース適性」と「状態」を見極めます。注目はダイヤモンドノットの自在性とスターターンの絶好調ぶりです。
この記事の要点
- 京王杯2歳S (GII): 注目は自在性を身につけたダイヤモンドノット。ルメール騎手を配し万全の態勢。
- 室町ステークス (OP): スターターンが調教で「目下最高のデキ」と評価され、今回はピークの状態。
- キビタキステークス (3勝クラス): 陣営が「決めたい」と勝負駆けのソルトクィーンが、負荷強化で万全の仕上がり。
- 各レースで求められる適性(距離・コース・馬場)が異なり、状態の良い馬を見極めることが重要。
第61回 京王杯2歳S (GII) 2025 予想のポイント
2025年11月8日、東京競馬場・芝1400m (Bコース) を舞台に、2歳馬による重賞「第61回京王杯2歳ステークス(GII)」が開催されます。来年のクラシック戦線を占う上で重要な一戦であり、各馬の仕上がりとポテンシャルが問われます。
出走馬 詳細分析
有力馬の仕上がり状態を、調教、厩舎コメント、前走内容から多角的に分析します。
1. ダイヤモンドノット (牡2)
- 調教: 11/5の最終追い切りは栗東坂路で馬なり調整。52.6秒 – 12.6秒と水準の時計を楽にマークし、「依然動き絶好」と最高評価。高いコンディションを維持しています。
- 厩舎コメント (福永師): 「タイトなスケジュールだが、ダメージはなく順調」と体調面に自信。さらに「1400mの分、いい位置を取れる。これなら展開に左右されない」と、戦術的な自在性が身についた点を強調しています。
- 分析: 最大のポイントは陣営が明言する「展開に左右されない」自在性です。前走の敗戦(もみじS 2着)を糧にレース運びが成熟し、ルメール騎手とのコンビで能力を最大限に発揮できる態勢が整ったと分析できます。
2. レッドスティンガー (牡2)
- 調教: 11/5の美浦Wコースでの最終追い切りは、全体時計67.7秒と平凡ながら終い11.6秒と鋭い伸びを見せ、「時計平凡も伸び良」との評価。四肢の動きに迫力があり、中身の濃い調教内容です。
- 厩舎コメント (矢嶋師): 「前走を叩き集中力が増した」「もともと器用さのある馬で、どのような競馬もできる」と精神面の成長と戦術の幅に自信を見せています。
- 分析: 急速な進化が予想のポイント。フィジカル、メンタル、そして前走で証明した「差す競馬」という戦術が噛み合い始めています。GIIでも有力な一頭です。
3. ミルトベスト (牡2)
- 調教: 11/5の栗東坂路で馬なりながら51.2秒の好時計をマーク。「身体能力が高い」と素質は絶賛されています。
- 厩舎コメント (中村師): 「スタートが速いので揉まれない」とレースセンスを評価する一方、「テンションが上がりやすいので長距離輸送がどう出るか」と懸念点も挙げています。
- 分析: ハイリスク・ハイリターンな存在。高い身体能力を秘める一方で、気難しさと長距離輸送、そしてデビュー戦の鞍上が示唆した「1400mという距離への適性」という2つの大きな不安材料を抱えています。当日の落ち着きが鍵となります。
4. ルートサーティーン (牡2)
- 調教: 11/5の栗東坂路で「動きキビキビ」と評価され、状態は上向き。馬体も締まってきた印象です。
- 厩舎コメント (辻野師): 「タイトな流れを経験させてどこまでやれるか見てみたい」とコメント。マイルで勝ってきた馬が、速いペースになりがちな1400mに対応できるかのテストという意図が強いようです。
- 分析: 「距離短縮への対応」が最大の焦点。1600mで培ったスタミナが活きるか、GIIのスピード勝負で追走に苦労するかの見極めが必要です。
京王杯2歳S 出馬表
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 重量 | 厩舎 | 単勝(予測) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ネネキリマル | 牡2 | 佐々木大 | 56 | 栗東・河嶋 | 16.9 |
| 1 | 2 | シャオママル | 牡2 | プーシャ | 56 | 美浦・加藤士 | 11.6 |
| 2 | 3 | ルートサーティーン | 牡2 | 岩田康 | 56 | 栗東・辻野 | 8.3 |
| 2 | 4 | ミルトベスト | 牡2 | 横山武 | 56 | 栗東・中村 | 8.0 |
| 3 | 5 | シーミハットク | 牡2 | 三浦皇 | 56 | 栗東・寺島 | 9.5 |
| 3 | 6 | シュペルリング | 牡2 | 津村明 | 56 | 美浦・嘉藤 | 16.6 |
| 4 | 7 | (外)ユウファラオ | 牡2 | 北村宏 | 56 | 栗東・森秀行 | ☆ |
| 4 | 8 | ホットゥトロット | 牡2 | 石橋脩 | 56 | 美浦・堀内 | 11.1 |
| 5 | 9 | コックオーヴァン | 牝2 | 松岡正 | 55 | 美浦・伊藤伸 | ☆ |
| 5 | 10 | ダイヤモンドノット | 牡2 | ルメール | 56 | 栗東・福永 | 2.4 |
| 6 | 11 | フォトンゲイザー | 牡2 | 木幡巧 | 56 | 美浦・牧 | ☆ |
| 6 | 12 | フクチャンショウ | 牡2 | 戸崎圭 | 56 | 美浦・加藤征 | 14.0 |
| 7 | 13 | フェーダーローター | 牝2 | 原優介 | 55 | 美浦・天間 | 37.9 |
| 7 | 14 | トワニ | 牝2 | 菅原明 | 55 | 美浦・蛯名正 | 36.9 |
| 8 | 15 | リネンタイリン | 牡2 | 柴田大 | 56 | 美浦・南田 | 37.4 |
| 8 | 16 | レッドスティンガー | 牡2 | 横山和 | 56 | 美浦・矢嶋 | 7.6 |
| (注: ☆ は50倍以上のオッズを示します) | |||||||
室町ステークス (OP) 2025 予想のポイント
京都競馬場のメインレースは、ダート1200mのオープン特別「室町ステークス」。ダートスプリンターたちが激突するハンデ戦で、スピードとパワーの勝負が期待されます。
出走馬 詳細分析
有力馬の状態を、調教データと厩舎コメントから分析します。
1. スターターン (牡4)
- 調教: 11/5の栗東坂路で「目下最高のデキ」という最上級の評価。解説でも「前肢を叩きつけて推進力満点。馬体も更に研ぎ澄まされてきた」と絶賛されており、完璧な仕上がりです。
- 厩舎コメント (三津谷助手): 前走(藤森S 3着)について「復調の兆しは見られました」とコメント。川田騎手も「復調を感じるレースぶり」と評価しており、陣営と鞍上の見解が一致しています。
- 分析: 最大のポイントは「今回、完璧にピークを迎えている」こと。前走は復調を確認するステップであり、今回の「最高のデキ」という評価は、このレースに照準を合わせて仕上げられた証拠です。
2. ボナンザ (牡5)
- 調教: 休み明けながら、栗東坂路で49.8秒の好時計をマーク。しかし、「騎手騎乗とはいえ、49秒台で最後は脚が上がった」と指摘されており、終いの動きには課題が残ります。
- 厩舎コメント (庄野師): 「夏場は休ませリフレッシュできた」「太めが解消して体ができてきた」と仕上がりに自信を見せています。
- 分析: 厩舎コメントと調教データに「微妙なズレ」があります。体はできているものの、レース勘や最後のスタミナに僅かな不安が残る可能性を示唆しています。能力は高いだけに、終いまで粘れるかが焦点です。
3. キタノズエッジ (牡4)
- 調教: 最終追い切りは軽めですが、10月29日に一杯に追われ49.8秒を記録済み。意図的な調整パターンと見られます。
- 厩舎コメント (畑端師): 「典型的な叩き良化タイプ」と明言。前走(藤森S 8着)は文字通り叩き台であった可能性が高いです。
- 分析: 「叩き良化タイプ」という陣営の言葉が全て。前走の敗戦で評価を落とすのは早計で、2戦目となる今回は大きな上昇が期待されます。
室町S 出馬表
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 重量 | 厩舎 | 単勝(予測) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | メイショウホウレン | 牡4 | 浜中俊 | 55 | 栗東・安達 | 10.4 |
| 1 | 2 | アルテヴェローチェ | 牡3 | 岩田望 | 57 | 栗東・須貝尚 | 12.8 |
| 2 | 3 | エートラックス | 牡4 | C.デムーロ | 58.5 | 栗東・宮本 | 6.5 |
| 2 | 4 | スターターン | 牡4 | 川田将 | 56 | 栗東・坂口智 | 2.9 |
| 3 | 5 | ナムラフランク | 牡6 | 菱田裕 | 57 | 栗東・鈴木孝 | 35.9 |
| 3 | 6 | ペプチドヤマト | 牡6 | 高倉稜 | 56 | 栗東・武英 | ☆ |
| 4 | 7 | アルファマム | 牝6 | 北村友 | 56.5 | 栗東・佐々晶 | 25.2 |
| 4 | 8 | ロードエクレール | 牡7 | 鮫島駿 | 57 | 美浦・斎藤誠 | 48.1 |
| 5 | 9 | イスラアネーロ | 牡6 | 川又賢 | 57 | 栗東・吉村 | ☆ |
| 5 | 10 | キタノズエッジ | 牡4 | 古川吉 | 55 | 栗東・畑端 | 6.1 |
| 6 | 11 | カズゴルティス | セ4 | 西村淳 | 54 | 栗東・西園翔 | 9.2 |
| 6 | 12 | ロードラディウス | 牡5 | 酒井学 | 55 | 栗東・森田 | 48.8 |
| 7 | 13 | (地)エティエンヌ | セ6 | 松若風 | 55 | 栗東・吉田 | ☆ |
| 7 | 14 | スマートアイ | 牝5 | 田口貫 | 52 | 栗東・寺島 | 13.2 |
| 8 | 15 | ナナオ | 牝4 | 吉村誠 | 55 | 栗東・小栗 | 25.3 |
| 8 | 16 | ボナンザ | 牡5 | 団野大 | 57 | 栗東・庄野 | 5.8 |
| (注: ☆ は50倍以上のオッズを示します) | |||||||
キビタキステークス (3勝クラス) 2025 予想のポイント
福島競馬場のメインレースは、芝1200mで行われる3勝クラスのハンデ戦「キビタキステークス」。小回りで直線の短いトリッキーなコース設定が、レースを難解にしています。
出走馬 詳細分析
3勝クラス突破を目指す有力馬の仕上がりを、データから検証します。
1. ソルトクィーン (牝4)
- 調教: 「ますます快調」と状態の良さが際立ちます。前走は「やや追い不足」だったとのことで、今回は意図的に「負荷を強化」。最高の状態でレースに臨みます。
- 厩舎コメント (武英師): 「決めたいです」という非常に強い勝負気配のコメント。ハンデ55kg据え置きも好材料と捉えています。
- 分析: 「陣営の勝負駆け」である点が最大のポイント。追い不足だった前走2着で能力の高さは証明済み。レイティング最上位の馬が万全の態勢で、ハンデも恵まれた今回は、絶好のチャンスです。
2. エスペシャリー (牝3)
- 調教: 休み明けでも「動き軽快」と評価され、仕上がりは良好です。
- 厩舎コメント (四位師): 「小回りの1200メートルは合っている」と福島コースへの高い適性を示唆しています。
- 分析: 「適性」と「リスク」のトレードオフがポイント。コース適性は絶好ですが、「ややテンションが高い」という気性面と「長距離輸送」という課題があります。能力を発揮できれば勝ち負けですが、リスクも考慮が必要です。
3. ロードマイライフ (牡4)
- 調教: 休み明けながら強めに追われ、「時計は自己ベスト」を更新。馬が成長している証拠です。
- 厩舎コメント (杉山晴師): 「今週もしっかり負荷をかけて追い切りました」「福島コースも合っている」と、仕上がりとコース適性の両面に自信を見せています。
- 分析: 「休み明けでの自己ベスト更新」という事実に注目。勝ちに行くための仕上げであり、軽視は禁物です。
キビタキS 出馬表
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 重量 | 厩舎 | 単勝(予測) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | アシャカタカ | 牡5 | 斎藤新 | 55 | 美浦・鈴木伸 | 11.4 |
| 1 | 2 | ロードトレイル | 牡4 | 角田和 | 55 | 栗東・藤岡健 | 36.4 |
| 2 | 3 | メイショウピース | 牝5 | 丸山元 | 53 | 栗東・高橋亮 | 8.6 |
| 2 | 4 | イサチルシーサイド | 牡4 | 木幡初 | 57 | 美浦・竹内 | 22.8 |
| 3 | 5 | エスペシャリー | 牝3 | 丹内祐 | 53 | 栗東・四位 | 4.8 |
| 3 | 6 | トーラスシャイン | 牡4 | 松本大 | 56 | 栗東・田中克 | 12.1 |
| 4 | 7 | ロードマイライフ | 牡4 | 小沢大 | 55 | 栗東・杉山晴 | 6.2 |
| 4 | 8 | ナムラローズマリー | 牝4 | 藤懸貴 | 54 | 栗東・羽月 | 37.1 |
| 5 | 9 | ジュノー | セ7 | 江田照 | 54 | 美浦・田中勝 | 45.6 |
| 5 | 10 | ベイビーキッス | 牝3 | 菊沢一 | 54 | 美浦・青木 | 8.4 |
| 6 | 11 | (外)ジャスパーノワール | 牡4 | 中井裕 | 56 | 栗東・森秀行 | ☆ |
| 6 | 12 | (地)ハートホイップ | 牝6 | 横山琉 | 53 | 美浦・蛯名利 | 15.6 |
| 7 | 13 | ソルトクィーン | 牝4 | 富田暁 | 55 | 栗東・武英 | 4.1 |
| 7 | 14 | トーセンエスクード | 牡5 | 吉田隼 | 57 | 美浦・菊沢 | 8.0 |
| 8 | 15 | ヴィントミューレ | セ7 | 石川裕 | 55 | 美浦・木村 | 43.5 |
| 8 | 16 | ゴールドサーベル | 牡4 | 荻野琢 | 55 | 栗東・大久龍 | 37.1 |
| (注: ☆ は50倍以上のオッズを示します) | |||||||
予想の結論
土曜競馬の各メインレース(京王杯2歳S、室町S、キビタキS)の分析ポイントをデータに基づいて解説しました。これらの情報が、あなたの馬券検討の一助となれば幸いです。
次のアクション
最終的な予想の結論、および推奨買い目(印)については、以下のリンク先で公開されています。ぜひ、馬券購入の最終判断にご活用ください。

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