2025年 レジェンドハンター記念 (SP3) 予想

レース概要と傾向

開催日: 2025年11月14日（金）

レース名: 第43回 レジェンドハンター記念 (SP3)

発走時刻: 15:50

条件: サラ系3歳以上 オープン 別定

賞金: 1着賞金 300.0万円

舞台: 笠松競馬場 ダート1900m・右回り

特徴: 日本屈指のタイトなコーナーを持つ笠松競馬場の1900mは、小回り適性とスタミナの両立が求められるタフなコース。単純なスピード馬やスタミナだけの馬では攻略が難しい。

予想のポイント（客観的データに基づく3点）

• 笠松適性（当該場成績）: 笠松の特殊なコースへの適性。タイトなコーナーで減速せずに立ち回れる器用さが重要。
• 距離適性（1900m実績）: 1600mまでのスピード勝負か、2000m級のスタミナ勝負かを見極める。
• 馬場状態（ダ重成績）: 当日の天候（良馬場か重・不良馬場か）による適性の逆転。

笠松巧者（当該場成績）分析

データ上、「笠松巧者」と言える馬は以下の4頭。

12. グスタール: 当該場成績 [9-1-2-2]。14回走って9勝、複勝率85.7%。文句なしの筆頭。

1. イイネイイネイイネ: 当該場成績 [10-7-8-9]。10勝、34回走り25回馬券に絡む（複勝率73.5%）。安定感抜群。

10. ヒフミバンダム: 当該場成績 [3-1-0-0]。3歳馬だが笠松では4戦3勝2着1回、連対率100%。

9. キャッシュブリッツ: 当該場成績 [5-1-0-4]。勝率5割（10戦5勝）。

対照的に、7. ダグフォース（笠松 [2-0-0-0]）や11. ゴールドギア（笠松 [1-0-0-0]）は他場での実績が中心で、笠松コースへの対応力が試される。

1900m距離適性分析

1900m以上の距離実績を持つ馬:

• 1. イイネイイネイイネ: 前走（オータムカップ、9/23）と4走前（ぎふ長良川、6/11）はいずれも笠松1900mで3着。距離適性証明済み。
• 4. コヴィーニャ: 3走前（10/3）に名古屋2000mで3着。スタミナに不安なし。
• 11. ゴールドギア: 前走（10/5）は佐賀2000m（鳥栖大賞）で3着。10歳だがスタミナ健在。

距離延長が未知数、または不安な馬:

• 12. グスタール: 近4走はすべて1600m以下。1900mのスタミナ勝負はデータ上未知数。
• 10. ヒフミバンダム: 近4走はすべて1400m。500mの距離延長が最大の懸念。
• 9. キャッシュブリッツ: 2走前（9/23）のオータムカップ1900mで7着。前走1600mで1着と巻き返しており、1900mがベストではない可能性。

クロス分析: 1. イイネイイネイイネは「笠松巧者」かつ「1900m適性」を証明しており、信頼性が高い。

馬場状態（ダ重成績）分析

雨で浮上する馬（重馬場巧者）:

• 4. コヴィーニャ: ダ重成績 [6-1-1-2]。近3走の重・不良馬場で完璧な成績。雨は恵み。
• 2. サブノチャンス: ダ重成績 [3-1-0-7]。重馬場で3勝。
• 1. イイネイイネイイネ: ダ重成績 [2-3-2-3]。7戦して5回馬券に絡む安定感。
• 7. ダグフォース: ダ重成績 [1-2-1-2]。門別での近2走の連勝は重・稍重馬場。タフな馬場得意。

雨で沈む可能性のある馬（重馬場不得手）:

• 12. グスタール: ダ重成績 [0-0-0-2]。
• 10. ヒフミバンダム: ダ重成績 [0-0-0-0]（未経験）。

重要:

12. グスタールは重馬場では一度も馬券に絡んでいない。雨が降れば評価が下がり、4. コヴィーニャの評価が急上昇する。

第43回レジェンドハンター記念 出走馬一覧

有力馬分析

12. グスタール（牡5）

• 強み:当該場成績 [9-1-2-2] の「笠松の覇者」。前走（11/5、笠松1600m）を圧勝逃げ切り。
• 弱点:近走に1900m実績なし。重馬場成績 [0-0-0-2] と致命的に苦手。
• 結論:良馬場かつ1900mを克服できれば逃げ切り濃厚。雨なら評価見直し必須。

7. ダグフォース（セン5）

• 強み:門別1700mを重・稍重馬場で2連勝中（10/7, 9/9）。勢いがある。
• 展開の鍵:典型的な「差し馬」。笠松のタイトなコースで先行馬を捌けるか。門別からの転入緒戦でいきなり1900mは未知数だが、スタミナは評価できる。

4. コヴィーニャ（牡4）

• 強み:ダ重成績 [6-1-1-2]。近3走の重・不良馬場で完璧な成績。名古屋2000m経験済みで距離適性も証明済み。
• レースシナリオ:雨が降れば評価が急上昇する「重馬場スペシャリスト」。良馬場では笠松巧者のキレに負ける可能性。

伏兵・注目の穴馬

1. イイネイイネイイネ（牡6）

• 強み:「笠松適性」[10-7-8-9]、「1900m適性」[前走3着、4走前3着]、「重馬場適性」[2-3-2-3] の全てで高数値をマーク。データ上の弱点が最も少ない「軸馬」候補。
• 懸念:58.0kgの斤量だが、1900m好走時と同斤量で克服可能と判断。

10. ヒフミバンダム（セン3）

• 強み:唯一の3歳馬で斤量55.0kg。笠松成績 [3-1-0-0]（連対率100%）。父サンダースノー、母父ゼンノロブロイの血統は1900m適性を示唆。
• 懸念:近走はすべて1400m。500mの距離延長は未知数。

レース展開と最終考察

シナリオ1：良馬場（Dry Track）の場合

• 12. グスタールと1. イイネイイネイイネがレースを主導する可能性が高い。
• 焦点は「グスタールが1900mを逃げ切れるか」「イイネイイネイイネが58kgで差し切れるか」。
• 後方からは7. ダグフォースが追い込む展開が予想される。

シナリオ2：重・不良馬場（Wet Track）の場合

• 12. グスタールの信頼性が急落（ダ重 [0-0-0-2]）。
• 4. コヴィーニャが主役となり、1. イイネイイネイイネ、7. ダグフォースも評価を上げる必要がある。
• レースの構図が根本から覆る。

結論

レジェンドハンター記念は、絶対的「笠松巧者」グスタール(12)が中心だが、「1900mの距離」と「馬場状態」に大きな弱点を抱える。対照的に、データ上の弱点が最も少ない1. イイネイイネイイネ、雨なら最強の4. コヴィーニャ、勢いのある7. ダグフォース、血統と斤量利の10. ヒフミバンダムが弱点を突く構図。当日の馬場状態を見極めた上での最終予想が重要となる。