キャピタルS & 京都2歳S 有力馬徹底分析
開催概要
- 開催日: 2025年11月29日
- 対象レース:
- キャピタルステークス (L)
- 京都2歳ステークス (G3)
記事の要点
京都2歳Sの鍵
京都内回り2000m特有の「淀の坂」を攻略する機動力と完成度。
キャピタルSの鍵
東京芝1600mの長い直線で求められる高い瞬発力とコース適性。
展開予測 & 馬場傾向
各レースのペースをシミュレーションし、有利な脚質やポジションを予測。アンダーカードからトラックバイアスも読み解きます。
有力馬分析
バルセシート、ウイナーズナイン、シヴァース、ジュンブロッサムなどの調教内容、陣営コメントを詳細に解説。
第12回 京都2歳ステークス（GⅢ）クラシックへの登竜門
コース・環境分析：京都芝2000m（内）の特性
- スタート: スタンド前直線から1コーナーまでの距離は約300mと短く、序盤のポジション争いが激化しやすい。
- 特徴: 向こう正面から3コーナーにかけて高低差のある「淀の坂」があり、ペース変動が生じやすい。騎手の判断力と馬の機動力が試される。
- 馬場: 11月29日時点では良馬場が予想されるが、内ラチ沿いの芝の傷み具合によっては外差しが決まる可能性も考慮が必要。
有力馬徹底分析：クラシック候補生たちの現在地
バルセシート (Baruceto)
- 父: Bricks and Mortar
- 厩舎: 栗東・松下
- 鞍上: C.デムーロ
- 最終追い切り: 栗東坂路で軽快な動き。
- 陣営コメント: 「初戦時よりも集中力のある走り」と精神的な成長を評価。体調は絶好調。
- 実績: 京都芝2000mの新馬戦勝利済みでコース適性証明済み。
- 評価: C.デムーロ騎手との継続コンビで中心的存在。
ウイナーズナイン (Winners Nine)
- 父: エピファネイア
- 厩舎: 栗東・小栗
- 鞍上: 西村淳也
- 陣営コメント: 小栗調教師は「心肺機能も高い」と評価。タフな流れに強く、スタミナと持続力が問われる京都2000mは絶好の舞台。
- 評価: 消耗戦や荒れた馬場になれば、父エピファネイア譲りのパワーが活きる。
ゴーイントゥスカイ (Goin’ to Sky)
- 父: コントレイル
- 厩舎: 美浦・上原佑
- 鞍上: 荻野極
- 陣営コメント: 上原佑調教師は「初戦は思った以上の脚」と能力を高く評価。気配はさらに上向いている。
- 評価: 父コントレイル譲りのスピードと持続力があり、関西圏への輸送をクリアできれば上位争いは必至。
サトノアイボリー (Satono Ivory)
- 父: エピファネイア
- 厩舎: 栗東・杉山晴
- 鞍上: 団野大成
- 直前追い切り: 軽めながら「デキは高値で安定」と陣営評価。
- 評価: コンディションの波が少なく、レース運びも巧み。大崩れは考えにくい。
その他の注目馬
- ネッタイヤライ: 前走の逃げ切り勝ちが示す通り、自分のペースに持ち込めれば脅威。
- カラペルソナ: 格上挑戦だが、CWコースでラスト1ハロン11.1秒を記録。仕上がりは万全。
京都2歳Sの展開予想と馬券的妙味
展開
ネッタイヤライがレースを引っ張る可能性が高く、極端なスローペースにはならない見込み。ミドルペースでの消耗戦となり、スタミナと3コーナーからのロングスパートに対応できる機動力が問われる。
推奨馬
- 本命: バルセシート – 総合力とコース適性で一歩リード。
- 対抗: ウイナーズナイン – 消耗戦になれば浮上するスタミナが魅力。
- 単穴: サトノアイボリー – 完成度の高さと安定感で馬券圏内。
- 特注: ゴーイントゥスカイ – 輸送を克服すれば、秘めたポテンシャルで一発も。
キャピタルステークス（L）マイル王への登竜門
コース・環境分析：東京芝1600mの特性
- 特徴: 枠順の有利不利が少なく、フェアなコース。
- 直線: 525.9mと長く、道中で脚を溜め、直線で爆発的な末脚（上がり3F 33秒台前半）を使えるかが勝利の鍵。
- 決着: 基本的に高速決着への対応力が求められる。
有力馬徹底分析：古馬マイラーたちの意地
シヴァース (Shivers)
- 父: モーリス
- 厩舎: 栗東・友道
- 鞍上: バルザロ
- 前走: 直線で前が壁になる不完全燃焼のレース。
- 調教: 今回は立て直し、素晴らしい動きを見せている。
- 陣営コメント: 「左回りの東京なら、いきなり能力全開か」と期待。
- 評価: 広いコースへの舞台替わりで巻き返しが濃厚。
ジュンブロッサム (Jun Blossom)
- 父: ワールドエース
- 厩舎: 栗東・友道
- 鞍上: 石川裕紀人
- 前走: ハイレベルな富士S(G2)を経験。
- 調教: CWコースで「迫力出てきた」と評される力強い動き。状態は高いレベルで安定。
- 評価: 長く良い脚を使えるタイプで、直線の長い東京コースはベストの舞台。
マピュース (Mapuches)
- 父: マインドユアビスケッツ
- 厩舎: 美浦・和田勇
- 鞍上: 横山武史
- 調教: 「中間は好調教を連発」「雰囲気は上々」と絶賛。ピークの仕上がり。
- 前走: 秋華賞(G1)は距離が長かった印象。
- 評価: マイルへの距離短縮で一変が期待できる。
ブエナオンダ (Buena Onda)
- 父: リオンディーズ
- 厩舎: 栗東・須貝
- 鞍上: 川田将雅
- 調教: 中3週でも意欲的な追い切りを消化。「好調」と陣営太鼓判。
- 評価: 川田将雅騎手への乗り替わりは勝負気配の表れ。充実期を迎えた今、勝ち負け必至。
その他の注目馬
- セフィロ: 前走で見せた上がり最速の末脚は、展開が向けば上位に食い込む破壊力を秘める。
- スズハローム: 休養明けながら坂路で好時計を記録。鉄砲が利くタイプで、いきなりから力を出せる状態。
キャピタルSの展開予想と馬券的妙味
展開
確たる逃げ馬が不在で、スローペースからの瞬発力勝負になる公算が高い。中団より前で流れに乗り、速い上がりを使える自在性のある馬が有利。
推奨馬
- 本命: シヴァース – 東京コース替わりと絶好の調教内容で本命視。
- 対抗: ジュンブロッサム – 地力は最上位クラス。スムーズなら圧勝も。
- 単穴: ブエナオンダ – 充実度と川田騎手の手腕に期待。
- 特注: マピュース – 距離短縮とピークの状態で変わり身を見せるか。
アンダーカードから読み解くトラックバイアス予報
同日に行われる下級条件戦（特に東京3Rの2歳未勝利戦（芝1800m））の結果から、その日の馬場傾向（トラックバイアス）を把握することが重要。
直線のどのコースが伸びているか、内外の有利不利などを確認することが予想精度を高める鍵となる。
結論とアクションプラン：勝利へのロードマップ
2025年11月29日の東西メインレースは、異なる適性が求められる興味深い一戦。本レポートのデータ分析と展開予測を参考に、当日の馬場状態やパドック気配も加味して最終的な判断を下すことを推奨。
有力馬の調教データ比較（11/26・27中心）
| レース | 馬名 | コース | 時計(4F-1F) | 脚色 | 短評 |
|---|---|---|---|---|---|
| 京都2歳S | バルセシート | 栗坂 | 54.2 – 12.6 | 馬なり余力 | 若いが動き良く |
| 京都2歳S | サトノアイボリー | 栗坂 | 55.8 – 13.2 | 馬なり余力 | 好気配保つ |
| キャピタルS | シヴァース | 栗P | 51.0 – 11.5 | 馬なり余力 | 立て直し良化 |
| キャピタルS | ジュンブロッサム | 栗CW | 53.6 – 11.6 | 馬なり余力 | 迫力出てきた |
| キャピタルS | マピュース | 美W | 52.6 – 11.5 | 馬なり余力 | 軽快な動き目立つ |
| キャピタルS | ブエナオンダ | 栗坂 | 53.9 – 12.3 | 一杯 | 高いレベルで安定 |
| キャピタルS | セフィロ | 美坂 | 52.8 – 13.6 | 馬なり余力 | 動きスムーズ |
| キャピタルS | スズハローム | 栗坂 | 52.7 – 11.9 | 末強め | 久々も動き軽快 |
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