2025年11月21日、川崎競馬場で行われた「2025川崎ジョッキーズカップ第5戦(C3)」は、白熱の展開となりました。実力伯仲のメンバーが揃い、見どころ満載のレースを繰り広げました。
最後の枠入りとなったキーファインがゲートに収まり、全馬がスタートラインに。かかりが離れてスタートが切られると、オッド夏ハヤテ(今野忠成騎手)が落馬し、競走中止となる波乱の幕開けとなりました。
レースを引っ張ったのは、5番ガールズドリーム(池谷匠翔騎手)。軽快なスピードで先頭に立ち、後続を牽引します。2番手には14番キーファイン(神尾香澄騎手)がつけ、3番手には1番ゴールドフレイバー(藤江渉騎手)が追走。その後方には6番オーサムワールド(田中涼騎手)が広がり、10番ベニノレーヴ(加藤雄真騎手)、12番ラピッドフロウ(山林堂信騎手)らが続きます。
2コーナーを回ると、ガールズドリームが依然としてリードを保ち、キーファインが2番手、ゴールドフレイバーが3番手と上位は固まります。その後ろではベニノレーヴ、ラピッドフロウ、オーサムワールドらが固まって追走。中団にはギフテッドリーダー(山崎誠士騎手)が位置し、外からはオビワンリュウセイ(町田直希騎手)、そして後方からヤサカソレイユ(櫻井光輔騎手)が虎視眈々と前を伺います。離れた後方にはベニノパール(佐野遥久騎手)が追走し、ロデオフリップ(伊藤裕人騎手)、ブルーレンジャー(古岡勇樹騎手)が続きました。
3、4コーナー中間でレースが大きく動きます。先頭を走っていたガールズドリームをかわして、14番キーファインが一気に前に出ます。これに1番ゴールドフレイバーが迫り、4コーナーへ。その後方からはオーサムワールド、そして1番人気のギフテッドリーダーも追い上げてきます。
最後の直線、粘るキーファインに外からゴールドフレイバーが伸びてきます。残り200mを通過すると、11番ヤサカソレイユ(櫻井光輔騎手)が大外から猛烈な追い込みを見せ、一気に先頭へ! 内からは2番ベニノパール(佐野遥久騎手)も伸びてきて、激しい叩き合いとなります。
ゴール前、ヤサカソレイユがわずかに抜け出し、見事勝利を飾りました。2番手には内を突いたベニノパールが入り、3番手争いはキーファインとゴールドフレイバーがアタマ差の激戦を演じ、キーファインが制しました。
勝利したヤサカソレイユは、今回の勝利でC3クラスでの実力を証明しました。櫻井光輔騎手とのコンビも安定しており、今後のクラスでの活躍が期待されます。2着のベニノパールと佐野遥久騎手、3着のキーファインと神尾香澄騎手も、それぞれ持ち味を発揮しており、次走以降も注目したい存在です。
特に、若手騎手の活躍は競馬界に新たな風を吹き込むことでしょう。彼らの今後の成長と、さらなる飛躍に期待が高まります。