2025年、京都競馬場で行われた第50回エリザベス女王杯(G1)は、レガレイラが昨年の雪辱を果たす圧巻の勝利を飾りました。59秒9の1000m通過から、直線では外から豪快に差し切り、2分11秒0のJRAレコードを更新。グランプリホースの底力をまざまざと見せつけ、新たな女王の座に輝きました。パラディレーヌが2着、ライラックが3着と健闘し、見どころの多い一戦となりました。
この記事の要点
- 第50回エリザベス女王杯(G1)はレガレイラが優勝し、昨年の雪辱を果たした。
- レガレイラは2分11秒0のJRAレコードを更新する快挙を達成。
- レースは京都競馬場の芝2200mで争われ、16頭が出走。
- パラディレーヌが2着、ライラックが3着に入り、3着争いは接戦となった。
- レガレイラは「グランプリホースの力」を存分に発揮し、力強い差し切りを見せた。
第50回エリザベス女王杯 G1 レース概要
2025年、秋の最強女王決定戦として注目された第50回エリザベス女王杯(G1)が、京都競馬場の芝2200mを舞台に16頭の牝馬によって争われました。当日は快晴の京都、明るい日差しが降り注ぐ絶好のコンディション。芝の状態も良好で、高速決着が期待される中、各馬がゲート入りを完了し、緊張感が高まります。
レース展開:エリカエクスプレスが引っ張る中、レガレイラが虎視眈々
ゲートが開くと各馬ほぼ揃ったスタートを切りました。先頭争いから6番エリカエクスプレスがリードを奪い、2馬身ほどの差をつけて2コーナーへ。2番手には3番シンリョクカ、3番手には14番ケリフレッドアスクが続きます。中団には10番セキトバイースト、16番リンクスティップ、そして内から1番パラディレーヌ、外には7番レガレイラが位置取り、虎視眈々とチャンスを伺います。
1000m通過は59秒9のペース。エリカエクスプレスが先頭をキープする中、3コーナーの頂上から下り坂に入ると、後続との差は1馬身に縮まります。3番シンリョクカが2番手、10番セキトバイーストが3番手と続き、馬群が凝縮されていきます。このあたりで、中団外めにいた7番レガレイラが徐々にポジションを上げ始め、第4コーナーをカーブし直線コースへ。
レガレイラ、圧巻のレコードV!グランプリホースの底力
直線に入ると、依然として6番エリカエクスプレスが先頭を粘りますが、その外から1番パラディレーヌが並びかけ、ついに先頭に立ちます。しかし、ここからがレガレイラの真骨頂でした。大外から猛然と追い込んできた7番レガレイラが、残り100mでパラディレーヌを捉え、一気に先頭へ。そのまま後続を突き放し、見事ゴールイン!
勝ち時計は2分11秒0。これは昨年のスタニングローズの記録を更新するJRAエリザベス女王杯レコードです。上がり4ハロン46秒7、3ハロン34秒9という驚異的な末脚で、まさに「横綱相撲」。「グランプリホースの力」をまざまざと見せつけ、昨年の雪辱を果たすとともに、新たな女王の座に輝きました。
2着パラディレーヌ、3着ライラックが健闘
レガレイラの強烈な差し脚の前に惜しくも2着となったのは、道中好位から直線で一時先頭に立つ見せ場を作った1番パラディレーヌ。そして、3着争いは大接戦となりました。内から16番リンクスティップ、大外から12番ライラックが横に広がり、激しい叩き合いを展開。結果、外から伸びた12番ライラックがわずかに制し、3着を確保しました。16番リンクスティップは4着、13番ココナッツブラウンが5着という結果でした。
今後のレースで注目したい馬:レガレイラはさらなる高みへ
今回のエリザベス女王杯で圧倒的な強さを見せつけたレガレイラは、そのグランプリホースとしての実力を改めて証明しました。レコード更新という偉業を達成し、今後のG1戦線での活躍がますます期待されます。また、2着のパラディレーヌ、3着のライラックも、厳しいレース展開の中で最後まで粘り強い走りを見せており、次走以降も要注目の一頭と言えるでしょう。