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2025年11月28日、浦和競馬場で行われた浦和800ラウンド(C2)は、電撃の800メートル戦。わずか47秒台で決着するスピード勝負を、2番人気キックスが鮮やかな逃げ切りで制しました。圧倒的なスピード能力を見せつけた一戦の模様を詳細に振り返ります。
レース概要と結果
800mという極限の短距離戦は、スタート直後から激しい位置取り争いとなりました。混戦のなかから抜け出したのは11番キックス。直線でも後続を突き放す圧倒的なパフォーマンスでゴール板を駆け抜けました。
レース結果（上位5頭）
| 着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 8 | 11 | キックス | 牝3 | 54 | 秋元耕成 | 0:47.7 | 2 |
| 2 | 1 | 1 | サンシスイメイ | 牝4 | 52 | 中山遥人 | 0:48.9 | 6 |
| 3 | 2 | 2 | ラブアンドビーンズ | 牝3 | 54 | 保園翔也 | 0:49.0 | 5 |
| 4 | 3 | 3 | ビナベンチェ | 牝3 | 54 | 岡村健司 | 0:49.1 | 9 |
| 5 | 7 | 8 | ビヴァアカプルコ | 牝5 | 54 | 見越彬央 | 0:49.1 | 1 |
レース回想：キックス、高速スプリントを逃げ切る！
スタートは「ややバラつきました」との実況があった通り、各馬が横一線から飛び出す展開。その中で、外枠から11番キックスが絶好のスタートを切り、先行争いをリードします。内からは9番ファンファン、3番ビナベンチ、1番サンシスイメイ、そして1番人気の8番ビヴァアカプルコが前団に加わる形となりました。
特に目立ったのはキックスのスピードの持続力です。3〜4コーナーのカーブを回る際、キックスは後続を「高速を離して」リードを広げにかかります。これに食らいついたのは10番ミラコロヴァーグでしたが、キックスの勢いは衰えず、最後の直線へ。
直線では、騎乗した秋元耕成騎手の「手ごたえよく」との表現通り、キックスは他馬を寄せ付けず、一気に突き放しにかかります。2番手争いは混戦となり、外から伸びた2番人気サンシスイメイが浮上。しかし、キックスのリードは決定的で、そのまま余裕を持ってゴール。着差「1.2秒」は800m戦としては非常に大きな差であり、まさに「足章でした」と実況が伝える通りの圧勝劇でした。
波乱の要因：人気馬の敗退と今後の注目馬
このレースで単勝1番人気に推されていた8番ビヴァアカプルコは、序盤で好位置を取りながらも、最終的に5着と人気を裏切る結果となりました。800m戦は一瞬の判断とスピードが命であり、僅かなペースの乱れや馬場の適性が結果に直結します。今回はキックスのスピードが頭一つ抜けており、人気馬も対応できませんでした。
今後のレースで覚えておきたい内容（好走・不利）
注目したい好走馬：
- 11番 キックス (1着): 800mの適性が非常に高く、この距離では絶対的な強さを見せました。次走以降、同距離のレースでは最有力候補としてマークすべきでしょう。
- 1番 サンシスイメイ (2着): 6番人気ながら、直線で粘り強く伸び、勝ち馬には及ばなかったものの、2着を確保。先行集団の中で粘り腰を見せたことは、今後の短距離戦での期待値が高まります。
- 2番 ラブアンドビーンズ (3着): サンシスイメイとクビ差の3着。最後まで激しい2着争いを演じたことから、能力は確か。展開次第では上位進出が期待できます。
覚えておきたいアクシデント/要警戒：
- スタートのバラつき: 実況でも触れられた通り、スタートがやや不安定だったことが、各馬のペース配分に影響を与えた可能性があります。特にスタートで後手に回った馬の次走での巻き返しには注意が必要です。
- 10番 ミラコロヴァーグ (9着): 4番人気に推され、道中はキックスに次ぐ2番手という絶好の位置を取りましたが、直線で大きく失速し9着に沈みました。先行策が裏目に出たか、800mという距離が厳しかった可能性があり、次走以降の距離延長やクラス・馬場状態の変化に注目が集まります。
キックスの勝利で幕を閉じた浦和800ラウンド(C2)。短距離ならではのドラマと、今後の注目馬が明確になった一戦でした。
POG
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