2025年のGⅢ武蔵野ステークスに向けた全16頭の最終追い切りデータを基にした状態評価と詳細な分析。
要点のまとめ
- S評価(最高評価): ルクソールカフェ、マテンロウコマンド(共に3歳馬)
- A評価(高評価): オメガギネス(前走圧勝、斤量減もプラス)、ウェットシーズン(叩き2戦目で明確な上昇)
- C評価(評価保留): ビダーヤ(「もう一追い欲しい」)、バトルクライ(「調教で動かない」)
武蔵野S 2025 追い切り評価ランキング:全16頭 最終診断
| 評価 | 馬名 | 最終追い切り (11/12) | 総合短評 (データに基づく) |
|---|
| S | ルクソールカフェ | 美W 51.3-11.6 (馬なり) | 迫力満点。時計、動きともに文句なし。 |
| S | マテンロウコマンド | 栗坂 53.1-12.2 (末強め) | 1週前に好時計。「前走以上の動き」の短評通り。 |
| A | オメガギネス | 栗P 83.3-11.4 (馬なり) | 好気配保つ。前走(圧勝)時以上のデキか。 |
| A | ウェットシーズン | 美W 81.1-11.8 (馬なり) | 叩き2戦目、馬具効果(チーク)も顕著。 |
| A | ラタフォレスト | 美W 83.6-12.1 (馬なり) | 久々も好気配。乗り込み量十分。 |
| B+ | アサカラキング | 美坂 52.9-12.7 (馬なり) | 1週前に坂路49.3の一番時計。デキは良い。 |
| B+ | ペプチドナイル | 栗坂 53.8-12.2 (馬なり) | 意欲的な乗り込み。上昇気配(↗)。 |
| B | コスタノヴァ | 美W 84.1-11.7 (馬なり) | 仕上がり良好。59kgの斤量が鍵。 |
| B | ロードフォンス | 栗CW 84.2-12.0 (馬なり) | 脚取り確か。前走(4着)より状態は上向き。 |
| B | アドマイヤデイトナ | 美W 84.2-11.8 (馬なり) | 動きスムーズも、S/A評価馬ほどの迫力は…。 |
| B | サンライズフレイム | 栗坂 53.9-12.5 (強め) | 動き良。一息入ったが仕上がりは悪くない。 |
| B | ダノンスコーピオン | 栗坂 54.2-12.3 (末強め) | 動きまずまず。ダート替わりがどうか。 |
| B | ヴァルツァーシャル | 美坂 53.7-12.9 (馬なり) | 素軽さ出る(↗)。徐々に良化。 |
| B | サンライズホーク | 栗坂 53.4-12.4 (馬なり) | 動き軽快も、海外遠征帰りの調整。 |
| C | ビダーヤ | 栗CW 82.3-12.2 (馬なり) | 「もう一追い欲しい」の短評が全て。 |
| C | バトルクライ | 美坂 54.5-13.1 (一杯) | 「実戦で変わる馬」。調教は動かず。 |
S評価(最高評価):絶好の仕上がり、3歳勢が古馬を脅かす
ルクソールカフェ (牡3)
- 最終追い (11/12): 美浦Wコース(良)、馬なり余力。時計は51.3 – 36.6 – 11.6。新馬サトノフレアを追走同入。
- 中間追い (11/6): 美浦Wコース(良)、馬なり余力。時計は81.7 – 65.3 – 50.5 – 36.3 – 11.2。オープン馬サトノカルナバルを追走同入。
- 分析: 最終追い切りの51.3秒という時計は非常に速く、馬なり余力でマークした点は「迫力満点」の短評を裏付ける。中間追いでもオープン馬を凌駕する動きを見せ、古馬トップクラスのフィジカルが完成しつつある。56kgの斤量も魅力的。
マテンロウコマンド (牡3)
- 最終追い (11/12): 栗東坂路(良)、末強め追う。時計は53.1 – 38.6 – 24.8 – 12.2。
- 中間追い (11/5): 栗東坂路(良)、馬なり余力。時計は51.7 – 38.1 – 25.1 – 12.5。オープン馬ナムラアトム(一杯)に0.2秒先着。
- 分析: 1週前追い切りで馬なりながら51.7秒の好時計を出し、格上馬に先着した内容が「前走以上の動き」の根拠。1週前に強い負荷、最終は息を整える「必勝パターン」の調教過程。前走GCH C(2着)時以上のパフォーマンスアップが期待される。
A評価(高評価):好調キープ、上位争い必至の有力馬
オメガギネス (牡5)
- 最終追い (11/12): 栗東Pコース(良)、馬なり余力。時計は83.3 – 65.4 – 50.3 – 37.5 – 11.4。
- 中間追い (11/5): 栗東坂路(良)、末一杯追う。時計は50.1 – 37.5 – 25.3 – 13.0。オープン馬ダノンデサイル(馬なり)に0.1秒先着。
- 分析: 前走GCH C(1着)時も「まだ本調子ではない」とのコメントがあり、ポテンシャルは高い。今回は中間追いでの50.1秒の好時計に加え、最終追い切りもリラックスしつつ鋭く伸びており、前走以上の状態を示唆。斤量減(60kg→57kg)もプラス材料。
ウェットシーズン (セン4)
- 最終追い (11/12): 美浦Wコース(良)、馬なり余力。時計は81.1 – 65.7 – 51.6 – 37.4 – 11.8。
- 中間追い (11/6): 美浦Wコース(良)、直強め追う。時計は78.4 – 63.3 – 50.4 – 36.6 – 11.3。
- 分析: 前走GCH C(5着)後、騎手は「使って良くなる」とコメント。今回の調教では78.4秒という破格の時計をマークし、馬具(チーク)の効果もあり状態が上向いていることを証明。
ラタフォレスト (牡4)
- 最終追い (11/12): 美浦Wコース(良)、馬なり余力。時計は83.6 – 66.9 – 52.0 – 37.8 – 12.1。
- 中間追い (11/5): 美浦Wコース(良)、一杯に追う。時計は66.8 – 50.9 – 36.4 – 11.6。
- 分析: 7月のポプラS(1着)以来のレースだが、調教短評は「久々も好気配」。中間追いでは一杯に追われ好ラップを記録し、乗り込み量は十分。前走時の「能力上位」という評価を考慮すると、休み明けでも軽視できない。
特別分析:グリーンチャンネルC (GCH C) 組の比較
オメガギネス: 1着。前走後コメント「まだ本調子ではない」に対し、最終追いは「好気配保つ」。状態は「高レベル維持」。
マテンロウコマンド: 2着。前走後コメント「古馬相手にやれる」に対し、最終追いは「前走以上の動き」。状態は「明確に上昇」。
ロードフォンス: 4着。前走後コメント「いい時の雰囲気と違う」に対し、最終追いは「脚取り確か」。状態は「状態戻る」。
ウェットシーズン: 5着。前走後コメント「使って良くなる」に対し、最終追いは「チーク効果あり」。状態は「明確に上昇」。
この比較から、オメガギネスは高レベルを維持しつつ、マテンロウコマンドとウェットシーズンは明確に上昇していると判断。調教評価上、オメガギネスと上昇組との差は縮まっている。
C評価(評価保留):データが示す懸念材料
ビダーヤ (牡4)
- 最終追い (11/12): 栗東CW(良)、馬なり余力。時計は82.3 – 67.7 – 53.3 – 38.2 – 12.2。
- 中間追い (11/9): 栗東坂路(稍)、馬なり余力。時計は56.8 – 39.3 – 24.7 – 11.9。
- 分析: 実力馬だが、調教短評「もう一追い欲しい」は「仕上がり途上」の判断。ラタフォレストと比較しても負荷が足りない印象。この短評を重く見てC評価。
バトルクライ (牡6)
- 最終追い (11/12): 美浦坂路(良)、一杯に追う。時計は54.5 – 39.8 – 26.7 – 13.1。
- 前走インタビュー (11/1 ペルセウスS 10着): 戸崎圭太騎手「反応がなかった」「叩いた次に期待したい」。
- 分析: 「実戦で変わる馬」という定型コメント通り、調教では動かない。最終追い切りでも終い1Fが13.1秒と加速できておらず、前走同様「反応がない」状態の可能性が高い。C評価。
武蔵野S 2025 追い切り評価:全頭診断(B評価)
- アサカラキング (牡5): 11月5日に坂路で49.3秒の「一番時計」をマーク。状態は高いレベルで安定しておりB+評価。
- ペプチドナイル (牡7): 意欲的な攻め内容で上昇気配(↗)。B+評価。
- コスタノヴァ (牡5): 順調な仕上がりで動きもキレるが、59kgの斤量が焦点。
- ロードフォンス (牡5): 前走時より状態は上向き。坂路で50.9秒と動き、短評もポジティブ。
- アドマイヤデイトナ (牡3): 意欲的に乗り込まれ動きはスムーズだが、S評価の3歳馬2頭ほどのインパクトには欠ける。
- サンライズフレイム (牡5): 休み明けでも順調。仕上がりは悪くない。
- ダノンスコーピオン (牡6): CWで好時計をマーク。ダート適性が鍵。
- ヴァルツァーシャル (牡6): 状態は上向き(↗)。最終は騎手が感触を確かめた。
- サンライズホーク (セン6): 韓国遠征帰り。海外帰りの影響を見極めたい。
結論:追い切り評価(調教)から見る武蔵野Sの展望
2025年武蔵野ステークスは、3歳馬のルクソールカフェとマテンロウコマンドが古馬を凌駕する可能性を示唆している。 古馬勢では、前走圧勝のオメガギネスが状態を上げ斤量減も加わりA評価。叩き2戦目のウェットシーズンも明確な上昇を見せている。 一方、ビダーヤとバトルクライは仕上がりや状態面に懸念がありC評価となった。
データ関連企業の社長であり、学生時代にはアルゴリズムコンテストで世界3位に入賞したAI技術者。20年以上にわたり統計解析を競馬予想に応用してきた競馬予測家でもあります。生成系AIを駆使した客観的で革新的な競馬予想を提供し、「生成AI競走馬評価」などのコンテンツを通じて、競馬をより深く楽しめるようサポートしています。
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