川崎12R グリーンチャンネル開局30周年記念(C1五) レース回顧
2025年11月18日、川崎競馬場で行われた「グリーンチャンネル開局30周年記念(C1五)」は、手に汗握る激戦となりました。注目の集まる中、各馬が熱い走りを見せ、競馬ファンを魅了しました。
レースの回想
スタート直後、波乱の幕開けとなりました。1番人気の一角と目されていたブラーノマーノ(牡5、椿聡太騎手)が、残念ながら競走中止となるアクシデントが発生。場内にはどよめきが走りました。
レースは序盤から激しい先行争いが繰り広げられました。6番カガヤキファイター(牡6、藤江渉騎手)が果敢にハナを奪い、それに9番ベネディット(牝3、櫻井光輔騎手)、そして10番メイワノワ(牝5、加藤雄真騎手)が並びかけ、前3頭が横一線に広がる展開となりました。人気の4番ブーケドグレイス(牝4、笠野雄大騎手)と、単勝1番人気の12番ヤマニンパルフェ(牝3、野畑凌騎手)は中団やや後方からレースを進め、虎視眈々と前をうかがいます。
向こう正面に入ると、依然として6番カガヤキファイターが先頭をキープ。その後ろに9番ベネディット、外からは10番メイワノワが追走します。中団には4番ブーケドグレイスが位置取りを上げ、12番ヤマニンパルフェもその直後を追走。さらに8番デルマツリダシ(セ5、増田充宏騎手)と13番アイリーズパキラ(牡3、池谷匠翔騎手)が続きます。
勝負どころの第3コーナーから第4コーナーにかけて、各馬の仕掛けが始まります。先頭の6番カガヤキファイターに、内から9番ベネディットが並びかけ、2頭が激しく競り合います。その後ろからは4番ブーケドグレイスが満を持して追い上げを開始。8番デルマツリダシも直線に向けて外から脚を伸ばしてきました。
そして迎えた最後の直線! 9番ベネディットが一旦は先頭に立つ勢いを見せますが、外から猛然と追い込んできたのは4番ブーケドグレイス! 内からは粘る6番カガヤキファイター、そして外から力強く伸びる8番デルマツリダシも加わり、壮絶な叩き合いとなります。
残り100mを切って、ついに4番ブーケドグレイスが前を捉え、先頭に躍り出ます。そのまま後続の追撃を振り切り、見事に押し切ってゴール! 人気に応える快勝劇を演じました。
2着には最後まで粘り強く走った9番ベネディットが入り、3着には外から鋭い末脚を見せた8番デルマツリダシが入線しました。
今後のレースで覚えておきたい内容
- 1番ブラーノマーノの競走中止: 今回は残念ながら競走中止となってしまいましたが、能力のある馬だけに、次走での巻き返しに期待したいところです。アクシデントがなければどのような走りを見せていたか、今後の動向に注目が集まります。
- 4番ブーケドグレイスの勝負根性: 直線での追い込みは圧巻の一言。人気のプレッシャーを跳ね除け、見事に勝利を掴んだ勝負根性は特筆すべきです。今後も重賞戦線での活躍が期待されます。
- 9番ベネディットの粘り: 一度は先頭に立つ勢いを見せ、最後まで粘り強く2着を確保しました。今後の成長次第では、さらなる飛躍も十分に考えられます。
- 8番デルマツリダシの末脚: 直線で外から追い上げて3着に入った末脚は見事でした。展開次第ではさらに上位を狙える能力を秘めていると言えるでしょう。
「グリーンチャンネル開局30周年記念(C1五)」は、様々なドラマが生まれた記憶に残る一戦となりました。出走各馬の今後の活躍に期待しましょう。