レース基本情報
- レース名: 第4回京都4日目 第10R 天橋立ステークス
- 開催日時: 2025年11月16日(日) 15:00発走
- 競馬場: 京都競馬場
- コース: ダート1800m(右)
- クラス: サラ系3歳以上 3勝クラス
- 区分: (混)[指] ハンデ戦
出走馬・ハンデ・騎手一覧 (全14頭)
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | ハンデ斤量 (kg) | 騎手 | 厩舎 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | テスティモーネ | 牡3 | 55.0 | 古川吉 | 栗・大根田 |
| 2 | 2 | ヒルノハンブルク | 牡3 | 56.0 | 武豊 | 栗・武英 |
| 3 | 3 | アスクデビューモア | 牡4 | 55.0 | 戸崎圭 | 栗・福永 |
| 3 | 4 | メイショウズイウン | 牡3 | 56.0 | 松山弘 | 栗・本田 |
| 4 | 5 | トリポリタニア | 牡3 | 55.0 | Cデムーロ | 栗・上村 |
| 4 | 6 | クァンタムウェーブ | 牡3 | 56.0 | 坂井瑠 | 栗・松永幹 |
| 5 | 7 | グロッシェン | 牡4 | 55.0 | 西村淳 | 美・宮田 |
| 5 | 8 | カネトシゴウト | 牡4 | 57.0 | 幸英明 | 栗・大橋 |
| 6 | 9 | (外)シンビリーブ | 牡3 | 55.0 | ルメール | 栗・森秀行 |
| 6 | 10 | クルメダンジュ | 牝5 | 52.0 | 田山旺 | 栗・鈴木孝 |
| 7 | 11 | サンライズグルーヴ | 牡5 | 54.0 | 菱田裕 | 栗・前川 |
| 7 | 12 | ルージュミラージュ | 牝3 | 52.0 | 森田誠 | 栗・武幸 |
| 8 | 13 | カミノレアル | 牡3 | 55.0 | 田口貫 | 栗・今野 |
| 8 | 14 | コスモジンバック | 牡4 | 54.0 | 丹内祐 | 美・相沢 |
専門家の印と予測オッズから見る有力馬分析
予測オッズ比較:3歳勢が人気を二分
- netkeiba予測オッズ:
- 1番人気: トリポリタニア (4.1倍)
- 2番人気: ヒルノハンブルク (4.2倍)
- 競馬ブック予測オッズ(単勝):
- ヒルノハンブルク (3.7倍)
- トリポリタニア (3.7倍)
- テスティモーネ (4.1倍)
注目すべきオッズの「歪み」:テスティモーネの評価
- netkeibaでは7番人気(10.3倍)だが、競馬ブックでは3番人気(4.1倍)と、上位2頭と遜色ない評価。
- これは競馬ブックの専門家がテスティモーネの急激な状態向上を察知している可能性を示唆し、馬券的な妙味がある存在。
専門家の印が集中する馬
- トリポリタニア (牡3): 牟田(◎)、西村(○)、広瀬(○)
- テスティモーネ (牡3): 牟田(▲)、西村(◎)、広瀬(◎)
- ヒルノハンブルク(牡3)は、3名全員が「△」(押さえ)評価に留まっている。
各馬の徹底分析
① トリポリタニア (牡3) – 陣営の絶対的自信
- 強み: 陣営(上村洋行調教師)の圧倒的な自信。「◎」印を打ち、「ここも通過点にしてほしい」と異例の強気発言。前走の圧勝ぶりも評価。
- 死角/懸念: 最終追い切りの評価は「脚いろ見劣る」。しかし、陣営は「調教よりレースに行って良さが出るタイプ」とコメントしており、調教では本来の動きを見せない特性を持つと判断。表面的な調教評価に惑わされず、陣営のコメントと実績を素直に評価すべき。
② ヒルノハンブルク (牡3) – 武豊と「ブリンカー」という起爆剤
- 強み: キャリアで初めて「ブリンカー」を装着。前走で武豊騎手が指摘した「先頭に立つとブレーキをかけて物見をする」という気性面の課題矯正策。成功すれば圧勝の可能性。状態面も万全で、最終追い切りは「ますます快調」。G1馬を相手にした併せ馬でも上々の動き。
- 懸念: ブリンカーの効果が未知数。
③ テスティモーネ (牡3) – 調教No.1評価「自身初の終い10秒台」
- 強み: 栗東CWでの追い切りで「自身初の終い10秒台」を記録し、出走馬中No.1の「急上昇」評価。前走後の騎手コメント「もっと上を目指せる」という伸びしろが現実のものとなった可能性が高い。競馬ブックの予測オッズでも高評価。
- 懸念: netkeibaの予測オッズでは中穴扱い。
④ メイショウズイウン (牡3) – 56kgで決めたい古馬混合戦
- 強み: 陣営が「56キロなので決めてほしい」とハンデ利を活かしての勝ち切りを期待。最終追い切りで「3頭併せで前進気勢が出てきた」と気性面の課題に改善の兆し。
- 懸念: 気性面の課題が指摘されていた。
⑤ シンビリーブ (牡3) – 鍵は「揉まれない形」
- 強み: 名手ルメール騎手を鞍上に迎え、揉まれるリスクの少ない外枠からのスムーズな先行が期待できる。前走は揉まれない形で好走。
- 懸念: 気性面に課題がある。
⑥ カミノレアル (牡3) – もう一頭の「ブリンカー初装着」馬
- 強み: 2連勝中で本格化の兆し。ヒルノハンブルク同様に「ブリンカー初装着」で、「内にモタれる」癖が矯正されればパフォーマンスアップが見込める。
- 懸念: ブリンカーの効果が未知数。
⑦ クァンタムウェーブ (牡3) – 長期休養明けの状態は?
- 懸念: 約10ヶ月ぶりのレース。陣営は「骨折しての手術明け」「ブランクが長い」と不安を表明。調教でも「完調にひと息」と評価されており、過信は禁物。
【天橋立S 2025】最終追い切り・調教評価まとめ
| 馬名 | 最終追い切り短評 | 状態 | 攻め解説(要約) |
|---|---|---|---|
| テスティモーネ | 上昇気配窺える | ↗ | 先週CWで自己ベストの終い10秒台。急上昇。 |
| ヒルノハンブルク | ますます快調 | ↗ | 先週末はG1馬相手に上々。今週も軽やかで快調。 |
| アスクデビューモア | あまり変わり身無 | → | 新馬相手に先行遅れでは…。 |
| メイショウズイウン | デキ安定 | → | 3頭併せで前進気勢が出てきた。 |
| トリポリタニア | 脚いろ見劣る | → | アオられることが多く久々は感じさせる。やや割引必要。 |
| クァンタムウェーブ | ひと追い毎に良化 | → | 間隔は開いたが太くはない。ただ、完調にひと息。 |
| グロッシェン | 良化気配なく | → | ひと叩きしたが素軽さなく、良化気配は薄い。 |
| カネトシゴウト | 疲れなく | → | 詰まった間隔だが、活気があって疲れなし。 |
| シンビリーブ | デキ安定 | → | 水・日・木と濃い稽古。張りのある馬体を維持。 |
| クルメダンジュ | 上昇味薄いが | → | 中1週が続くので軽め。上積みは? |
| サンライズグルーヴ | さほど良化なく | → | 悪くはない時計だが鋭さひと息。大幅な良化見られず。 |
| ルージュミラージュ | 動き軽快 | → | 格下相手に実に軽快。硬さも今は感じない。 |
| カミノレアル | 動きスムーズ | → | 前回より1週前は軽いが、悪くない仕上がり。 |
| コスモジンバック | 攻め動かぬタイプ | → | ライラック相手に食い下がった。この馬にしては上々。 |
【結論】天橋立S 2025 予想のポイントまとめ
- 3歳馬 vs 古馬のハンデ比較: トリポリタニア(55kg)ら強力な3歳勢が、古馬勢より斤量面で有利な条件で戦える。
- 調教評価の「矛盾」と「本質」: トリポリタニアは調教評価が低いが陣営コメントから割引不要。テスティモーネは調教絶賛で絶好の狙い目。
- 課題解決の「ブリンカー初装着」: ヒルノハンブルクとカミノレアルは、明確な目的を持った「勝負の装備変更」でパフォーマンスが一変する可能性。
- 長期休養明け馬の取り扱い: 人気のクァンタムウェーブは、陣営コメントや調教評価から万全の状態ではなく、過信は禁物。