北国王冠2025 予想|3歳王者リケアカプチーノは古馬の壁を越えるか?有力馬の適性・展開を徹底分析

2025年11月8日 / 2025年11月8日

2025年11月9日に金沢競馬場で開催される第73回北国王冠の予想をお届けします。3歳王者リケアカプチーノが古馬の壁に挑む注目の長距離戦。2600mの距離実績を持つケイアイパープル、地元の雄マンガンら有力馬の適性、展開、状態を徹底分析し、この難解なスタミナ戦を攻略するポイントを解説します。

この記事の要点

  • 2600mの特異な距離への適性が最重要。唯一の同距離勝利実績を持つケイアイパープルが筆頭候補。
  • 展開の鍵はヒーローコールとサンテックスの2頭の逃げ馬。競り合えばハイペースとなり、差し馬に有利な展開が生まれる可能性。
  • 3歳王者リケアカプチーノは未知の距離が課題だが、クラスは証明済み。万全のローテーションで古馬勢に挑む。
  • 地元金沢のマンガン、サンテックスは前走圧勝と絶好調。地の利と勢いで遠征馬を迎え撃つ。

有力馬 最新パフォーマンスサマリー

詳細な分析に入る前に、本レースの主役となるであろう有力馬5頭の核心的な強みと、直近の動向を一覧で確認します。

馬番馬名性齢注目すべき長距離実績直近のレース(日付/着順/馬場)
(10)リケアカプチーノ牡32000m M1重賞 2勝10/19 トパーズC (1着/重)
(4)ケイアイパープル牡92600m 千軍万馬OP (1着)10/8 ドレフォンOP (4着/重)
(11)マンガン牡82100m 百万石賞 (2着)9/30 イヌワシ賞 (1着/良)
(9)サンテックス牡51700m 名港盃 (1着/逃げ)10/27 楽天ポ (1着/不良)
(6)ヒーローコール牡52100m 報知ASC (1着/逃げ)10/29 埼玉新聞栄冠 (8着/稍重)

北国王冠2025 予想のポイント①:2600mの長距離適性

金沢競馬場のダート2600mは、スタートしてからコーナーを実に6回も通過する、極めてタフなコース形態です。小回りで息を入れにくい金沢において、この距離は単なるスタミナだけでなく、消耗戦を耐え抜く絶対的な「底力」が問われます。したがって、予想の第一歩は、この特異な距離への適性を見極めることにあります。

距離実績で唯一無二の存在:(4)ケイアイパープル

出走メンバー11頭の中で、(4)ケイアイパープルの実績は際立っています。彼は、今回の出走馬の中で唯一、北国王冠と全く同じ2600mの距離で勝利実績を持つ馬です。そのレースは3走前の「千軍万馬オープン」で、2着以下を大きく引き離す圧勝でした。この直接対決の結果は、同じ舞台におけるスタミナの優劣を明確に示しています。

確かに、直近2走は1800m戦で4着に敗れていますが、これらは本番である今回の2600m戦に向けた「叩き台」としての出走であったと解釈するのが合理的です。1800mでの敗退を理由に評価を下げるのは早計であり、絶対的なスタミナが問われる2600mの舞台に戻る今回は、完全な見直しが必要となります。

地元のステイヤー、距離延長に死角なし:(11)マンガン

(4)ケイアイパープルが「絶対的な距離実績」を持つ一方で、地元金沢の(11)マンガンは「コース適性+スタミナ」で対抗します。彼は典型的なステイヤー(長距離馬)であり、近走は2000mや2100mといった中長距離戦のみを使われ続けています。3走前の「百万石賞」(2100m)で2着、前走の「イヌワシ賞」(2000m)では圧勝と、地元コースでの実績は出色です。2600mは未経験ですが、2100mでの実績が示す通り、スタミナへの不安は皆無と言えるでしょう。

3歳王者(10)リケアカプチーノ、未知の600mを克服できるか

今回、唯一の3歳馬として参戦するのが(10)リケアカプチーノです。特に3走前の「一條記念みちのく大賞典」での勝利は、3歳馬ながら古馬の強豪をねじ伏せたものであり、既に古馬一線級と渡り合えるだけの「クラス」を保持していることを証明しています。

しかし、最大の焦点は距離です。これまで経験した最長距離は2000mで、今回はそこから一気に600mもの距離延長となります。前走勝利後の菅原勲調教師は「(北國王冠は)長距離ですから合っていると思います」と自信を覗かせており、彼の評価は「証明済みのクラス」が「未経験の距離」という壁を凌駕できるかにかかっています。

北国王冠2025 予想のポイント②:展開の鍵を握る2頭の逃げ馬

2600mという長距離戦において、勝敗を分ける最大のファクターは「ペース」です。そして今回、このペースの鍵を握る明確な「逃げ馬」が2頭存在します。この2頭の動向こそが、レースの結末を左右する最大のポイントと言えます。

報知ASCの再現狙う「(6)ヒーローコール」

データが示す通り、(6)ヒーローコールは「控える」という選択肢のない、典型的な逃げ・先行馬です。今年2月には「報知オールスターカップ」(2100m)を逃げ切り勝ちしており、長距離適性そのものは備えています。しかし、自分のペースで運べない場合の脆さも同居しており、強力な同型との兼ね合いが鍵となります。

近走逃げて絶好調「(9)サンテックス」

(6)ヒーローコール以上に、近走の逃げ戦法が鮮やかなのが(9)サンテックスです。3走前の「名港盃」で重賞初制覇を飾ると、前走は不良馬場をものともせず2着に大差をつける圧勝を演じています。(6)ヒーローコールが近走で失速しているのとは対照的に、まさに絶好調の状態でこのレースに臨みます。

【最重要ポイント】ペース崩壊の可能性と「漁夫の利」を得る馬

このレースの予想における最大の核心は、勝ちパターンが「逃げ」しかない2頭が揃ったことです。この2頭が序盤から激しく競り合った場合、スタミナを消耗し共倒れになる「ハイペース」のシナリオが考えられます。その場合、最大の利益を得るのは、先行争いを冷静に見ながら中団で脚を溜められる「差し・追込馬」です。特に、優れたスタミナ実績と中団からの差し脚質を兼ね備える(10)リケアカプチーノと(11)マンガンは、展開利が向く最有力候補となります。

北国王冠2025 予想のポイント③:ローテーションと近走の勢い

2600mのスタミナ(適性)、レースのペース(展開)に続き、最後のポイントは各馬の「状態」です。特に直近のレース内容と、本レースへの間隔(ローテーション)を精査し、各馬のコンディションを見極めます。

絶好調で乗り込む金沢勢

他地区からの遠征馬を迎え撃つ地元・金沢勢の状態が非常に良好です。(9)サンテックス、(11)マンガン、(3)クーアフュルストの3頭は、いずれも前走を「圧勝」または「快勝」してこの大一番に臨んできます。他地区の馬にとって、これは単なる「地の利」以上に、絶好調の「勢い」という点で最大の脅威となるはずです。

3歳馬(10)リケアカプチーノ、万全のローテーション

3歳馬(10)リケアカプチーノのローテーションは、陣営の明確な意図が感じられます。Jpn2で敗退した後、無理をせず1800mのM2で確実に勝利を収め、目標の「北国王冠」に完璧な「中20日」という間隔で臨みます。これは、3歳馬が古馬の長距離重賞を制覇するために計算され尽くしたローテーションであり、状態面での不安は一切ありません。

不安材料:(6)ヒーローコールの”中10日”と前走失速

対照的に、大きな不安材料を抱えるのが(6)ヒーローコールです。彼は10月29日の重賞で8着に敗れた後、「中10日」という厳しい日程での出走となります。前走で失速した馬が、疲労の抜けきらない可能性のある短い間隔で、さらに600mも長い距離で巻き返すのは容易ではなく、割引が必要です。

北国王冠2025 予想の結論と最終的な買い目

本記事では、第73回 北国王冠の予想のポイントを、スタミナ(距離適性)、ペース(展開)、状態(ローテーション)の3つの角度から徹底分析しました。2600mの実績を取るか、3歳馬の勢いと「展開の利」を取るか。そして、逃げ馬2頭の動向がレースの結末を左右します。

これらの要素を総合的に判断した最終的な予想の結論、本命馬(◎)、および推奨買い目については、以下のリンク先で無料公開しています。

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