京都芝1200mの血統傾向・調教分析と全頭徹底診断
2025年11月30日京都競馬場芝1200m (GⅢ)
- 主要対戦カードと注目点
- 要点のまとめ
- 舞台設定の解析:京都芝1200m(Cコース)の力学
- レース展開のシミュレーションとペース分析
- 全出走馬詳細分析と評価
- 1枠1番 ルガル (牡5)
- 1枠2番 アブキールベイ (牝3)
- 2枠3番 ショウナンザナドゥ (牝3)
- 2枠4番 ヨシノイースター (牡7)
- 3枠5番 ジャスティンスカイ (牡6)
- 3枠6番 レイピア (牡3)
- 4枠7番 ジャスパークローネ (牡6)
- 4枠8番 メイショウソラフネ (牡6)
- 5枠9番 カルチャーデイ (牝4)
- 5枠10番 エーティーマクフィ (牡6)
- 6枠11番 エイシンフェンサー (牝5)
- 6枠12番 ナムラクララ (牝3)
- 7枠13番 モズメイメイ (牝5)
- 7枠14番 クラスペディア (牡3)
- 7枠15番 オタルエバー (牡6)
- 8枠16番 ヤマニンアルリフラ (牡4)
- 8枠17番 テイエムスパーダ (牝6)
- 8枠18番 ペアポルックス (牡4)
- 血統データからの攻略:京都1200mに強い血脈
- 総合評価と予想のポイント
主要対戦カードと注目点
- GⅠ馬ルガル (59kg) vs 3歳牝馬ナムラクララ (54kg)
- 斤量差(5kg)と内枠有利のコース特性が勝敗を分ける鍵。
- 新星 レイピア などの台頭にも注目。
要点のまとめ
- 斤量差と内枠有利のコース特性が勝敗を分ける鍵。
- 調教で抜群の動きを見せたエイシンフェンサーや、快速の逃げ馬レイピアが波乱を呼ぶ可能性。
- 先行争いの激しさによって展開が左右され、好位で脚をためる馬にチャンスが生まれる。
- 京都芝1200m特有の上り坂スタートとCコース替わりが、レースのペースとトラックバイアスに大きく影響する。
舞台設定の解析:京都芝1200m(Cコース)の力学
上り坂スタートがもたらすペースの抑制効果
- スタート直後から第3コーナーにかけて約320m続く上り坂が、過剰なペースアップを物理的に抑制。
- 前半のペースが落ち着きやすく、逃げ・先行馬が余力を残して3コーナーを迎えるケースが多い。
- 後方待機勢にとっては、前の馬が止まらない「追いつかない」展開のリスクがある。
3-4コーナーの加速と遠心力
- 坂の頂上を越えると下り坂となり、物理的な「加速」が発生。
- 外を回る馬には大きな遠心力がかかり、コースロスが生じやすい。
- ラチ沿いを最短距離で回れる「イン突き」や「内枠の先行馬」が構造的に有利。
Cコース替わりと馬場コンディション
- 最も荒れた内側の芝がカバーされ、馬場状態が回復。
- 開催最終週でもインコースの馬場状態が維持、または強化。
- 内枠有利の傾向が維持、または強化される可能性がある。
枠順データ
京都芝1200mでは「2枠」の勝率が8.8%と高く、内枠有利の傾向が顕著。外枠からの好走例は揉まれるリスクのない外枠からスムーズに先行できた場合と考えられる。基本線は「内枠・先行」がセオリー。
レース展開のシミュレーションとペース分析
展開の鍵を握る「逃げ馬」たちの動向
- レイピア (3枠6番): テンのスピードは屈指で、内めの枠を利して積極的にハナを奪いに行く可能性が高い。
- ジャスパークローネ (4枠7番): 海外経験豊富な逃げ馬だが、陣営は「まだ完調手前」。コンディション次第。
- テイエムスパーダ (8枠17番): 大外枠のため、ハナを切るにはかなりの脚を使う必要があり、同型馬が多い展開面での難しさ。
- モズメイメイ (7枠13番): 近走は控える競馬。陣営は「今回はためて」とコメント。中団待機策の可能性が高い。
想定される隊列とペース
レイピアがハナを主張し、その直後にジャスパークローネやテイエムスパーダが続く形が濃厚。京都の上り坂とテイエムスパーダの大外枠を考慮すると、前半3ハロンが32秒台に突入するような超ハイペースにはなりにくい。
先行集団:
レイピア, ジャスパークローネ, メイショウソラフネ, ヨシノイースター
中団:
ルガル, ナムラクララ, アブキールベイ, ショウナンザナドゥ
後方:
モズメイメイ, エイシンフェンサー
先行勢がある程度のペースで引っ張りつつも、坂の影響で極端な縦長にはならず、3〜4コーナーの下り坂で馬群が凝縮しながら直線に向く展開が予想される。 この展開で最も有利になるのは、好位のインで脚をため、直線でスムーズに抜け出せるポジションにいる馬、あるいは中団から確実に末脚を伸ばせる馬。
全出走馬詳細分析と評価
1枠1番 ルガル (牡5)
斤量: 59kg / 騎手: 西村淳也分析を読む
現役スプリント王者が59kgの酷量を背負って参戦。11月26日の栗東坂路追い切りはラスト1F 11.6秒と鋭く、状態面は良好。前走大敗はメンタル面が原因とされ、立て直しが鍵。シルクロードS勝ちの実績からコース相性は抜群だが、59kgの斤量が最大の壁。
1枠2番 アブキールベイ (牝3)
斤量: 55kg / 騎手: 吉村誠之助分析を読む
葵ステークス勝ちでコース実績十分。馬体増は成長分と陣営は前向き。父ファインニードルは京都芝1200mで勝率16.0%と高く、血統的にもベスト。1枠2番の絶好枠から、斤量差を活かした一発が期待できる。
2枠3番 ショウナンザナドゥ (牝3)
斤量: 55kg / 騎手: 菱田裕二分析を読む
前走1400mから距離短縮。調教では力強い伸び脚を見せており、状態は維持。一瞬の切れ味を活かすタイプで、内枠を引けたことはプラス材料。
2枠4番 ヨシノイースター (牡7)
斤量: 57kg / 騎手: 内田博幸分析を読む
7歳でもスプリンターズSで5着と健在。調教の鋭さはひと息との評価もあるが、父ロードカナロア産駒の安定感と2枠4番の絶好枠は魅力。先行力を活かしてロスなく運べれば上位争いが可能。
3枠5番 ジャスティンスカイ (牡6)
斤量: 57kg / 騎手: 荻野極分析を読む
前走は直線で詰まり参考外。調教の動きはハツラツとしており、巻き返しへ状態は良好。母父サクラバクシンオーの血統からスプリント適性も高く、スムーズな競馬ができれば怖い一頭。
3枠6番 レイピア (牡3)
斤量: 56kg / 騎手: 鮫島克駿分析を読む
前走を逃げ切り勝ちし、勢いに乗る3歳馬。坂路で50.1秒の猛時計をマークするなど、デキ落ちはありません。テンの速さはメンバー屈指で、ハナを主張してマイペースに持ち込めれば押し切りも十分考えられる。
4枠7番 ジャスパークローネ (牡6)
斤量: 57kg / 騎手: 丸山元気分析を読む
海外遠征帰りで状態が鍵。調教時計は出ているが、「まだ完調手前」と陣営は慎重。レイピアとのハナ争いが予想されるが、本調子でない場合は厳しい戦いになる可能性。
4枠8番 メイショウソラフネ (牡6)
斤量: 57kg / 騎手: 高杉吏麒分析を読む
前走オパールSを勝ち、京都巧者ぶりを発揮。父モーリス産駒はこのコースとの相性が良く、状態も好調をキープ。内の先行馬を見ながら運べる好枠から、重賞初制覇を狙う。
5枠9番 カルチャーデイ (牝4)
斤量: 55kg / 騎手: 横山典弘分析を読む
近走不振も、今回はブリンカー着用で変身を狙う。父ファインニードルでコース適性は高く、馬具効果で集中力が戻れば、巻き返しがあっても不思議ではない。
5枠10番 エーティーマクフィ (牡6)
斤量: 57kg / 騎手: 富田暁分析を読む
前走は直線で前が壁になり脚を余した。調教ではシャープな動きを見せており、差し脚は確実。先行争いが激化する展開になれば、出番がありそう。
6枠11番 エイシンフェンサー (牝5)
斤量: 56kg / 騎手: 川又賢治分析を読む
CWでラスト1F 11.2秒という抜群の時計をマーク。調教内容はメンバー中ナンバーワンと言える出来。父ファインニードルで今の馬場も合いそうで、本格化の気配が漂う。
6枠12番 ナムラクララ (牝3)
斤量: 54kg / 騎手: 武豊分析を読む
前走オパールSで古馬相手に2着と好走。54kgの斤量は大きな魅力で、G1馬ルガルとは5kg差。状態も良く、スピードとパワーを兼ね備えた血統背景からも、軸馬としての信頼度は高い一頭。
7枠13番 モズメイメイ (牝5)
斤量: 55kg / 騎手: 国分恭介分析を読む
逃げ一辺倒から控える競馬へスタイルチェンジ中。「今回はためて」とコメントしており、後方からの末脚にかける。展開がハマれば怖い存在。
7枠14番 クラスペディア (牡3)
斤量: 56kg / 騎手: 小崎綾也分析を読む
未勝利から重賞で好走を続けた異色の経歴。しかし、調教評価は「気配今ひとつ」と辛口で、上積みには疑問符。
7枠15番 オタルエバー (牡6)
斤量: 57kg / 騎手: 荻野琢真分析を読む
近走は精彩を欠くが、調教では復調の兆し。京都コースは得意としており、変わり身に注意が必要。
8枠16番 ヤマニンアルリフラ (牡4)
斤量: 58kg / 騎手: 団野大成分析を読む
課題はスタート。五分のスタートさえ切れればG3レベルで通用するスピードを持つ。調教の動きは良く、状態は安定。
8枠17番 テイエムスパーダ (牝6)
斤量: 56kg / 騎手: 斎藤新分析を読む
日本レコードホルダーだが、8枠17番という大外枠は逃げ馬にとって厳しい条件。ハナを奪うまでに脚を使わされる可能性が高い。
8枠18番 ペアポルックス (牡4)
斤量: 57kg / 騎手: 松若風馬分析を読む
大外枠が大きなハンデ。スタートを決めて、いかにロスなく立ち回れるかが課題。
血統データからの攻略:京都1200mに強い血脈
ファインニードル産駒
勝率16.0%、連対率20.0%。このコースで最も注目すべき血統。
該当馬: アブキールベイ、カルチャーデイ、エイシンフェンサー。
特にアブキールベイは1枠2番という好枠。
モーリス産駒
勝率12.8%、連対率23.1%。パワーとスピードのバランスが良く、京都の坂も苦にしない。
該当馬: メイショウソラフネ。
ロードカナロア産駒
勝率11.3%、連対率19.4%。安定感は随一。
該当馬: ヨシノイースター。
内枠を引いたことで、立ち回りの上手さを活かせる公算が高まった。
総合評価と予想のポイント
ポイント1:5kgの斤量差と枠順の利
- G1馬ルガル(59kg)とナムラクララ(54kg)の5kg差は決定的な差となり得る。
- Cコース替わり週の京都という特性上、内枠のアブキールベイ(55kg)やヨシノイースター(57kg)のアドバンテージも大きい。
ポイント2:調教で見えた「絶好調」の穴馬
- エイシンフェンサーのCWでの動き(ラスト1F 11.2秒)は、今回のメンバー中でも出色の出来。血統的後押しもあり、配当妙味のある一頭。
- レイピアも坂路50.1秒とスピード能力全開の調整を見せており、展開利を活かせば押し切りも十分に考えられる。
ポイント3:展開のアヤ
- レイピアがハナを主張し、ジャスパークローネやテイエムスパーダがどこまで絡むか。
- ペースが落ち着けば前残りのレイピアやヨシノイースター。
- ペースが激化すれば好位・中団で脚をためたナムラクララやメイショウソラフネに展開が向く。
結論
本命候補:
ナムラクララ
(斤量、調子、コース適性のバランスが最も良い)
対抗:
ヨシノイースター, レイピア, ルガル
(絶好枠と展開利、実績断然だが斤量考慮)
穴馬:
エイシンフェンサー, アブキールベイ
(調教抜群、好枠)
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