京都2歳ステークス 2025

京都2歳ステークス 2025 追い切り徹底分析

有力馬の追い切り評価と分析

レース名: 第12回 京都2歳ステークス (GIII)

開催日: 2025年11月29日

コース: 京都芝2000m(内回り)

京都2歳Sに求められる適性と調教の重要性

京都芝2000m(内回り)は、スタートから1コーナーまでの距離が短く、直線も平坦で短いため、器用さと一瞬の加速力が求められる舞台です。キャリアの浅い2歳戦では、絶対的なスピード能力以上に、 「操縦性(折り合い)」と 「反応の良さ(ギアチェンジ)」が勝敗を分けます。 多くの陣営は、1週前にコースで負荷をかけ、最終追い切りは坂路や馬なりで反応を確認するという王道のステップを踏んでおり、この調整過程の微細な変化に成長度と勝負気配が隠されています。

最有力候補の徹底分析

ゴーイントゥスカイ(美浦・上原佑厩舎)

関東からの遠征馬ながら、調教内容は絶好で最上位評価。課題克服も見られ、理想的な調整曲線を描いています。

最終追い切り (11月26日): 美浦W(稍重)、84.6 – 68.6 – 53.0 – 38.4 – 11.9(馬なり余力)。古馬3勝クラスと併せ互角の動き。稍重かつ霧で視界不良の中、馬なりでラスト11.9秒を記録し、状態の良さを示しました。

1週前追い切り (11月20日): 美浦W(良)、82.5 – 66.4 – 51.7 – 36.4 – 11.5(馬なり余力)。古馬を0.5秒追走し同入。心肺機能の高まりと肉体的な成長がうかがえます。

血統と背景: 父コントレイル、母父Unbridled’s Song。前走の新馬戦で見せた右へモタれる面が改善され、「ハミに頼る面が改善して、格段に反応速度がアップ」したとの調教短評。幼さが解消され、父譲りの瞬発力を京都コースで発揮できる可能性が高いです。

フリーガー(栗東・矢作厩舎)

名門・矢作厩舎所属。坂路で抜群の安定感を見せており、スタミナと瞬発力を両立。操縦性も高く高評価です。

最終追い切り (11月26日): 栗東坂路(良)、54.3 – 39.0 – 24.7 – 12.1(末強め追う)。全体時計は平凡ながら、ラスト2ハロンで12.6秒→12.1秒と加速しており、反応の良さが光ります。

1週前追い切り (11月19日): 栗東CW(良)、96.0 – 79.1 – 65.0 – 51.6 – 37.3 – 11.9(一杯に追う)。7ハロンの長距離追いを敢行し、2000mへのスタミナを強化。負荷をかけつつも動きが崩れていない点は高評価です。

血統と背景: 父コントレイル、母父Ghostzapper。前走後に騎手が「凄く性格が良い」とコメントしており、気性面の良さが調教での安定感に繋がっています。折り合いに不安がなく、距離延長もプラスに働く可能性が高いです。

ウイナーズナイン(栗東・小栗厩舎)

2戦2勝の無敗馬。調教で見せたラスト11.1秒の衝撃的な伸び脚で本格化をアピール。

最終追い切り (11月26日): 栗東CW(良)、84.2 – 68.3 – 52.7 – 36.7 – 11.1(馬なり余力)。出走メンバー中最速級のラスト1ハロン11.1秒を馬なりで記録。前走時の「鋭さ欠く」という評価を完全に払拭しました。

1週前追い切り (11月19日): 栗東CW(良)、82.7 – 66.0 – 51.3 – 36.9 – 11.3(一杯に追う)。併せ馬を1.3秒追走して同入。実戦を想定した厳しい負荷で精神面も鍛えられています。

血統と背景: 父エピファネイア、母父リアルインパクト。前走は手応えが怪しくなる場面がありましたが、最終追い切りの鋭い伸びを見ると、課題だった「ズブさ」が改善されたと判断できます。エピファネイア産駒特有の成長力で、一気に本格化した印象です。

展開を左右する伏兵陣の評価

アスクエジンバラ (栗東・福永厩舎)

1週前CWでラスト10.9秒という破格のタイムを記録。前走後の「素直すぎてリラックスできない」という課題に対し「気性成長」との短評があり、テンション管理が鍵ですが、爆発力は軽視できません。

サトノアイボリー (栗東・杉山晴厩舎)

1週前に自己ベスト級の時計をマークし、古馬相手に先着。「力強い伸び脚」と評され、前走2着からの上積みは十分です。母ホエールキャプチャの血統背景からも、京都2000mへの適性は高いと見られます。

ロックターミガン (栗東・石坂公厩舎)

CWでの7ハロン追いとラスト11.1秒の切れ味を両立。古馬オープン馬に食らいついた内容は秀逸で、スタミナとスピードのバランスが良く、混戦になれば浮上する可能性があります。

ネッタイヤライ (栗東・矢作厩舎)

中2週のため軽めの調整ですが、「動き軽快」で状態は維持。前走逃げ切り勝ちのスピードがあり、展開の鍵を握る一頭です。

データで見る調教比較一覧

最終追い切り:ラスト1ハロン(1F)時計ランキング(瞬発力)

順位馬名コースタイム
1位タイウイナーズナイン栗CW11.1秒 (馬なり)
1位タイカラペルソナ栗CW11.1秒 (一杯)
3位ゴーイントゥスカイ美W11.9秒 (馬なり)
4位タイフリーガー栗坂12.1秒 (末強め)
4位タイロックターミガン栗坂12.1秒 (馬なり)

1週前追い切り:負荷強度ランキング(CWコース、スタミナ・心肺機能)

馬名コース時計 (6F/7F)評価
アスクエジンバラ栗CW83.8 (6F), 10.9秒驚異の切れ味、反応良し
フリーガー栗CW96.0 (7F), 11.9秒7Fからの長め追いでスタミナ強化
ロックターミガン栗CW97.3 (7F), 11.1秒格上相手に食らいつく根性
ゴーイントゥスカイ美W82.5 (6F), 11.5秒関東馬ながら完成度高い
サトノアイボリー栗CW82.5 (6F), 11.4秒力強い伸び脚を披露

坂路調教:加速力評価(栗東坂路 加速ラップ評価)

馬名ラップ評価
フリーガーラスト2F→1F 12.6 → 12.1秒 (-0.5秒)終いの伸び脚顕著
ロックターミガンラスト2F→1F 13.0 → 12.1秒 (-0.9秒)鋭い反応
メイショウソラリスラスト2F→1F 13.3 → 12.4秒 (-0.9秒)動きキビキビ

血統的側面からの補足分析

コントレイル産駒の適性

ゴーイントゥスカイ、フリーガー、ネッタイヤライは新種牡馬コントレイル産駒。コントレイル自身が京都競馬場で強さを見せたように、この血統は軽い芝での瞬発力勝負に強い傾向。

  • ゴーイントゥスカイ: 母父Unbridled’s Songのスピード持続力と相性が良い構成。
  • フリーガー: 母父Ghostzapperのパワーが加わり、タフな展開にも対応可能。

エピファネイア産駒の適性

ウイナーズナイン、カラペルソナ、サトノアイボリーはエピファネイア産駒。早熟性とスタミナを兼ね備え、2歳戦から高いパフォーマンスを発揮するのが特徴。

  • ウイナーズナイン: 母父リアルインパクトにより、マイル的なスピードも補完。
  • サトノアイボリー: 母ホエールキャプチャ(父クロフネ)の影響で、パワー型の馬場もこなせる。

結論:調教・血統・データを踏まえた総合評価

S評価

ゴーイントゥスカイ

美浦Wでの1週前11.5秒、当週11.9秒(視界不良下)という時計は状態の絶好調を示唆。課題だったハミ受けの改善も報告されており、京都内回りを攻略する準備は万端。

A+評価

ウイナーズナイン

CWでのラスト11.1秒は圧巻。前走で見せたズブさが解消され、反応が鋭敏になっている。無敗馬の底力は計り知れない。

A評価

フリーガー

坂路とCWを併用し、長距離追いと短距離加速の両方を高水準でこなしている。操縦性の良さは混戦で大きな武器となる。

特注

アスクエジンバラ

気性面の課題は残るものの、CWでのラスト10.9秒という爆発的な脚力はG1級。当日のパドックで落ち着きがあれば一発の魅力がある。

各馬の状態は総じて高く、非常にレベルの高い争いが期待される。特に「反応速度」が向上した馬たちが、直線の短い京都コースでどのようなパフォーマンスを見せるかに注目が集まる。

参考文献・データソース

20251129_4回京都7日目_11R_第12回 京都2歳ステークス(GⅢ).txt より提供された出馬表、調教データ、厩舎コメント、前走インタビューデータ、血統表に基づいています。 本記事に含まれる情報は、直近2週間の調教時計および公式発表データに基づいています。

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

競馬予想家 (経験20年)

データ関連企業の社長であり、学生時代にはアルゴリズムコンテストで世界3位に入賞したAI技術者。20年以上にわたり統計解析を競馬予想に応用してきた競馬予測家でもあります。生成系AIを駆使した客観的で革新的な競馬予想を提供し、「生成AI競走馬評価」などのコンテンツを通じて、競馬をより深く楽しめるようサポートしています。

専門分野: AIを使った競馬予想。生成AIを使ったコンテンツ作成
実績・資格:

主な活動実績 AI競馬マスターズ2023: 3位入賞 俺プロ: 馬将認定 参考成績(中央): https://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=562 参考成績(地方): https://yoso.netkeiba.com/nar/?pid=yosoka_profile&id=562

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