京王杯2歳S 2025は、来春のクラシックを目指す2歳馬にとって重要な一戦です。キャリアの浅い馬同士の戦いでは、レース当日の仕上がりを示す「追い切り」が勝敗を左右します。本記事では、特に仕上がりが目立つ栗東の遠征馬を中心に、出走予定の全14頭の最終追い切りをトラックマンの視点から徹底的に分析し、S〜C評価で格付けします。
- この記事の要点
- 【京王杯2歳S】追い切り最高評価トップ3!
- 京王杯2歳S 2025 出走馬 全14頭 追い切り評価
- 【1枠1番】コックオーヴァン (牝2 美浦・伊藤伸)
- 【1枠2番】シャオママル (牡2 美浦・加藤士)
- 【2枠3番】シュペルリング (牡2 美浦・嘉藤)
- 【2枠4番】シーミハットク (牡2 栗東・寺島)
- 【3枠5番】ダイヤモンドノット (牡2 栗東・福永)
- 【3枠6番】トワニ (牝2 美浦・蛯名正)
- 【4枠7番】ネネキリマル (牡2 栗東・河嶋)
- 【4枠8番】フェーダーローター (牝2 美浦・天間)
- 【5枠9番】フォトンゲイザー (牡2 美浦・牧)
- 【5枠10番】フクチャンショウ (牡2 美浦・加藤征)
- 【6枠11番】ホットゥトロット (牡2 美浦・堀内)
- 【6枠12番】ミルトベスト (牡2 栗東・中村)
- 【7枠13番】(外)ユウファラオ (牡2 栗東・森秀行)
- 【7枠14番】リネンタイリン (牡2 美浦・南田)
- 京王杯2歳S 2025 最終追い切りデータ一覧
- 結論:追い切り評価からの最終見解と推奨
- 次のアクション
この記事の要点
- S評価は栗東のダイヤモンドノット。時計、状態、鞍上(C.ルメール騎手)ともに死角なし。
- A+評価は同じく栗東のミルトベスト。2歳馬離れした坂路時計を馬なりで記録し、上昇度でS評価馬を脅かす存在。
- 全体的に栗東の遠征馬が好仕上がりを見せており、馬券検討の中心となりそう。
- 出走全14頭の追い切り内容を個別に分析し、評価を一覧表で確認できる。
【京王杯2歳S】追い切り最高評価トップ3!
全14頭の分析に先立ち、調教内容が特に傑出していた3頭をピックアップします。栗東所属の2頭が、他馬を圧倒する動きを見せました。
S評価: ⑤ ダイヤモンドノット (牡2 栗東・福永)
最終追い切り11/5(水) 栗東坂路 (良) 4F 52.6 – 3F 38.4 – 2F 25.0 – 1F 12.6 (馬なり余力)調教短評「依然動き絶好」状態トレンド↗ (上昇)
文句なしのS評価です。2歳馬が坂路で馬なりで52.6秒という時計自体が優秀ですが、好状態を維持するどころか、さらに上積みを加えてきたことが確認できます。C.ルメール騎手が数々の選択肢の中から本馬を選んだ事実も、陣営の勝負気配と仕上がりへの絶対的な自信の表れと見て間違いありません。
A+評価: ⑫ ミルトベスト (牡2 栗東・中村)
最終追い切り11/5(水) 栗東坂路 (良) 4F 51.2 – 3F 36.9 – 2F 24.4 – 1F 12.6 (馬なり余力)調教短評「楽に好時計」状態トレンド↗ (上昇)
S評価のダイヤモンドノットを脅かす唯一無二の存在です。最終追い切りでマークした坂路4F 51.2秒という時計は、2歳馬としてはまさに破格。しかも、これを「馬なり余力」で楽に叩き出している点に、非凡なポテンシャルが表れています。新馬戦で指摘された気性面の課題が解消され、精神的な成長を遂げた可能性を強く示唆しており、絶大な上積みを認めA+評価とします。
A評価: ④ シーミハットク (牡2 栗東・寺島)
最終追い切り11/5(水) 栗東CW (良) 80.8 – 66.1 – 52.0 – 37.2 – 11.8 (馬なり余力)併せ馬スマートアイ(古オープン)一杯の内0.9秒追走0.1秒先着調教短評「前走以上の気配」状態トレンド→ (平行線)
圧巻だったのは併せ馬の内容です。格上の古馬オープン馬に対し、約5馬身後方から追走し、相手が一杯に追われる中でこちらは馬なりのまま楽に先着しました。2歳馬がCWコースでこれだけのパフォーマンスを見せるのは稀であり、控えても切れる脚があることを証明しており、レースの幅が広がった点も高く評価できます。
京王杯2歳S 2025 出走馬 全14頭 追い切り評価
確定した出走馬14頭について、馬番順に追い切り評価を詳述します。
【1枠1番】コックオーヴァン (牝2 美浦・伊藤伸)
総合評価B+分析最終追い切りでラスト1F 11.3秒の好時計をマークし、前走を使った上積みは確実です。ただし、調教中に口向きの悪さを見せるなど気性面の課題は依然として残っており、レース本番での操縦性が鍵となりそうです。
【1枠2番】シャオママル (牡2 美浦・加藤士)
総合評価B+分析最終追い切りは坂路でラスト1F 13.6秒と平凡ですが、これは事前にWコースで時計を出しているためで、最終は反応を確認する意図があったと見られます。タイムで評価を下げるのは早計で、好調は維持していると判断します。
【2枠3番】シュペルリング (牡2 美浦・嘉藤)
総合評価B+分析鞍上が騎乗し、坂路で馬なりで4F 52.9秒と水準以上の時計をマーク。新馬戦で見せた勝負根性も健在で、スムーズな動きを維持できています。上位評価馬ほどの「上積み」はありませんが、極めて順調な仕上がりです。
【2枠4番】シーミハットク (牡2 栗東・寺島)
総合評価A分析トップ3評価で詳述した通り。格上の古馬オープン馬を馬なりで圧倒する調教内容は2歳馬離れしています。状態は明らかに前走以上であり、高い評価が必要です。
【3枠5番】ダイヤモンドノット (牡2 栗東・福永)
総合評価S分析トップ3評価で詳述した通り。調教、鞍上(ルメール騎手)、実績の全てが揃い、死角は見当たりません。文句なしのS評価です。
【3枠6番】トワニ (牝2 美浦・蛯名正)
総合評価B分析終い重点の調教でラスト1F 11.8秒と切れています。格上の馬と併入できた点は評価できますが、全体の時計は平凡。上位評価馬と比較するとインパクトに欠け、B評価が妥当です。
【4枠7番】ネネキリマル (牡2 栗東・河嶋)
総合評価B分析最終は坂路での馬なり調整で時計は目立ちませんが、併せ馬で先行同入し、力強さは見せています。まだ集中力に欠ける若さが解消されているかが鍵となります。
【4枠8番】フェーダーローター (牝2 美浦・天間)
総合評価C分析最終追い切りがWコースでラスト1F 13.2秒というのは、GIIに出走する馬としては極めて物足りない内容です。短評の「馬体維持」が示す通り、上積みは全く感じられず厳しい評価となります。
【5枠9番】フォトンゲイザー (牡2 美浦・牧)
総合評価C分析乗り込み量は十分ですが、調教短評の「鋭さひと息」というネガティブなコメントが気掛かりです。瞬発力勝負への不安が調教にも表れており、高い評価はできません。
【5枠10番】フクチャンショウ (牡2 美浦・加藤征)
総合評価B分析Wコースでの「スピード感十分」という評価通り、最終は坂路での調整でしたが、併せ馬で同入し順調です。前走の好調を維持していると見られます。
【6枠11番】ホットゥトロット (牡2 美浦・堀内)
総合評価B+分析2週続けてラスト11秒台と、終いの脚は非常に鋭いものを持っています。格上馬に約7馬身追走して同入に持ち込んでおり、調教内容は優秀。前走の切れ味が本物であることを証明しています。
【6枠12番】ミルトベスト (牡2 栗東・中村)
総合評価A+分析トップ3評価で詳述した通り。破格の坂路時計を馬なりでマークしており、前走からの絶大な上積みが見込めます。気性面の課題を克服していれば、S評価馬を脅かす筆頭候補です。
【7枠13番】(外)ユウファラオ (牡2 栗東・森秀行)
総合評価B分析間隔は詰まりますが順調。最終追い切りは坂路で終いをしっかり伸ばしています。短評の「動きまずまず」は「絶好調」ではありませんが、高いレベルで安定していると評価できます。
【7枠14番】リネンタイリン (牡2 美浦・南田)
総合評価B分析芝に戻しての参戦。全体の時計は平凡ですが、ラスト1F 12.5秒と反応は示しています。短評の「若いが動き良く」が示す通り、まだ粗削りながら素質は感じさせる動きです。
京王杯2歳S 2025 最終追い切りデータ一覧
分析した全14頭の最終追い切り評価を一覧表にまとめます。馬券検討の最終確認にご活用ください。
| 馬番 | 馬名 | 最終追い切り | タイム (ラスト1F) | 短評 | 状態 | 総合評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | コックオーヴァン | 美W (良) | 81.8 (11.3) | ひと叩きで上昇 | → | B+ |
| 2 | シャオママル | 美坂 (良) | 53.8 (13.6) | 素軽さ出る | → | B+ |
| 3 | シュペルリング | 美坂 (良) | 52.9 (12.7) | 動きスムーズ | → | B+ |
| 4 | シーミハットク | 栗CW (良) | 80.8 (11.8) | 前走以上の気配 | → | A |
| 5 | ダイヤモンドノット | 栗坂 (良) | 52.6 (12.6) | 依然動き絶好 | ↗ | S |
| 6 | トワニ | 美W (良) | 84.7 (11.8) | フットワーク軽快 | → | B |
| 7 | ネネキリマル | 栗坂 (良) | 54.2 (12.7) | 力強い脚捌き | → | B |
| 8 | フェーダーローター | 美W (良) | 71.2 (13.2) | 馬体維持 | → | C |
| 9 | フォトンゲイザー | 美W (良) | 94.5 (12.6) | 鋭さひと息 | → | C |
| 10 | フクチャンショウ | 美坂 (良) | 54.3 (12.7) | フットワーク軽快 | → | B |
| 11 | ホットゥトロット | 美W (良) | 81.9 (11.5) | 追走併入 | → | B+ |
| 12 | ミルトベスト | 栗坂 (良) | 51.2 (12.6) | 楽に好時計 | ↗ | A+ |
| 13 | (外)ユウファラオ | 栗坂 (良) | 53.4 (12.4) | 動きまずまず | → | B |
| 14 | リネンタイリン | 美W (良) | 85.3 (12.5) | 若いが動き良く | → | B |
結論:追い切り評価からの最終見解と推奨
この記事では、京王杯2歳ステークス2025の最終追い切り評価を、トラックマンの視点から徹底的に分析しました。分析の結果、栗東(関西)の2頭、⑤ダイヤモンドノット(S評価)と⑫ミルトベスト(A+評価)の仕上がりが、他馬を圧倒していると結論付けられます。
⑤ダイヤモンドノットは、C.ルメール騎手という「人」の要素、前走の好内容、そして万全の仕上がり、全てが揃いました。対する⑫ミルトベストは、破格の時計が示す通り絶大なポテンシャルを秘めており、気性面の課題を克服していればS評価馬を脅かす以上の結果を出しても不思議はありません。
美浦(関東)勢では、終いの切れ味が光る⑪ホットゥトロット(B+)、時計は平凡ながら素質の高さを感じさせる②シャオママル(B+)がこれに続く評価となります。
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本記事の追い切り評価を踏まえた最終的な印(◎○▲△)および推奨する買い目については、以下の専門サイトにて公開しています。


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