2025年11月20日、名古屋競馬場で行われた第4レース「祝及川勝利生誕31周年記念(C)」は、若き才能とベテランの意地がぶつかり合う激戦となりました。出走馬12頭が織りなすドラマは、最後の直線で最高潮に達しました。
レース回顧:ネオディヤマンテの逃げ粘り、エイシンアビスとレイワエポックの激闘
スタート直後、5番ネオディヤマンテが押し出されるように先行し、レースの主導権を握ります。木之前葵騎手を背に、単騎で飛ばしリードを広げるネオディヤマンテ。その背中を追う集団は、2番手争いが激化します。内からは3番レイワエポック、外からは7番ニシノプロテア、そして4番ワンチャンが固まって追走します。
向こう正面では、11番オラリオン、12番ノイエムジーク、8番セブンスプリングス、6番エイシンアビスらがポジションを上げ、レースは縦長の展開に。後方からは2番シャインモノリス、1番クロスロード、そして最高峰には9番オーブラボーが続きます。
3コーナーをカーブし、単騎逃げを打つネオディヤマンテは依然として5、6馬身のリードを保ちますが、後続集団も徐々に差を詰めてきます。2番手グループでは、8番セブンスプリングスが仕掛け、内からは3番レイワエポックも虎視眈々とチャンスを伺います。
そして迎えた4コーナー、直線構成に入ると、逃げるネオディヤマンテに迫る馬たちが一気に加速します。内からは3番レイワエポックが猛追し、さらに外からは8番セブンスプリングス、そして鋭い末脚を見せたのは6番エイシンアビスでした。
最後の直線は、まさに息をのむ大接戦。エイシンアビスが素晴らしい伸び脚でレイワエポックに並びかけ、二頭が馬体を併せてゴール板を駆け抜けます。粘り込みを図ったネオディヤマンテも最後まで奮闘しましたが、惜しくも及ばず。写真判定の結果が待たれるほどの激しい追い比べとなりました。
今後のレースで覚えておきたいポイント
- ネオディヤマンテ(5番):単騎逃げでレースを引っ張り、見せ場たっぷりの走りでした。展開次第ではさらに上位進出も期待できるでしょう。
- エイシンアビス(6番):最後の直線での猛烈な追い込みは見事でした。次走以降もその末脚には注目です。
- レイワエポック(3番):内からしぶとく食い下がり、最後まで勝負根性を見せました。安定した走りで、今後も堅実な活躍が期待されます。
- セブンスプリングス(8番):2番手グループで常に上位を窺う競馬を展開。展開次第ではさらに上位に食い込む可能性を秘めています。
このレースは、各馬の持ち味と騎手の駆け引きが凝縮された、見応えのある一戦となりました。今後の彼らの活躍にもぜひご注目ください。