2025年11月18日、園田競馬場で行われたC3二クラスの第2レースは、ベテラン川原正一騎手騎乗のメイショウコトダマが、見事な逃げ切り勝ちを収めました。単勝2.6倍の2番人気に応え、自身のペースでレースを支配し、後続を寄せ付けない圧巻のパフォーマンスを披露。波乱含みの展開となったレースの全貌を、実況音声から詳細に振り返ります。
レース回顧:メイショウコトダマ、盤石の逃げで後続を完封
スタートは若干のバラつきが見られましたが、9番メイショウコトダマは内枠からスムーズに前へ。1番人気フォーウィンド、そして10番シェナホープも先行争いに加わりますが、メイショウコトダマは譲りません。序盤からハナを奪い、自身のペースに持ち込むことに成功します。
1コーナーを通過する頃には、集団は固まった状態。メイショウコトダマが先頭をキープし、2番手には7番ヒーローエフエー、3番手には10番シェナホープが続きます。その外からは5番トラヴォルジェンテが虎視眈々と前を伺い、1番フォーウィンドも5番手あたりでインから上がっていく展開。
向こう正面に入ると、メイショウコトダマはリードを1馬身に広げ、集団を牽引。2番手には6番エールクイーンが接近し、1番フォーウィンド、2番コスモタイシが続きます。後方では3番エイシンシャルマン、2番コスモタイシ、そして最高峰には8番ディヴァンカドーが位置していました。
3コーナーから4コーナーにかけても、メイショウコトダマは全くペースを落としません。自分のペースを完全に握り、後続との差を保ったまま直線へ。2番手のエールクイーン、そして外から上がってきた2番コスモタイシが追いすがるも、メイショウコトダマの脚色は衰えません。
直線に入ると、メイショウコトダマはさらにリードを広げ、粘り込みを図ります。エールクイーンが2番手、コスモタイシが3番手で懸命に追いかけるも、その差は縮まりません。結局、メイショウコトダマがそのままゴール板を駆け抜け、見事な逃げ切り勝ちを収めました。2着には6番エールクイーン、3着には2番コスモタイシが入着。1番人気に推されたフォーウィンドは4着に敗れました。
今後のレースで覚えておきたい内容
メイショウコトダマ:ベテランの巧みなペース配分
7歳馬ながら衰え知らずのメイショウコトダマ。今回のレースでは、川原正一騎手の巧みなペース配分が光りました。スタートからハナを奪い、終始自分のペースでレースを運び、後続に一度も主導権を渡しませんでした。今後も同条件のレースであれば、展開次第で上位争いに加わる可能性は十分にあるでしょう。特に、逃げ馬が有利な馬場状態や、他に強力な先行馬が少ない場合は注目すべき一頭です。
エールクイーン:牝馬ながらの粘り強さ
2着に入ったエールクイーンは、牝馬ながら牡馬相手に堂々たる走りを見せました。序盤は中団に位置し、向こう正面から徐々にポジションを上げて、直線ではメイショウコトダマに食い下がりました。惜しくも勝利には届きませんでしたが、その粘り強さは特筆すべきものです。今後のレースでも、差し脚を活かせる展開になれば、さらに上位を狙えるでしょう。
フォーウィンド:人気を裏切る結果も、巻き返しに期待
単勝1.5倍の圧倒的1番人気に推されながらも4着に終わったフォーウィンド。レースでは先行集団に取り付きましたが、直線での伸びを欠きました。今回の敗因は様々考えられますが、能力は間違いなく高い馬です。次走以降、仕切り直しの一戦で巻き返しに期待したいところです。人気を背負ったことでプレッシャーがあったのかもしれません。精神面での成長も鍵となるでしょう。
今回の園田2R C3二は、メイショウコトダマの鮮やかな逃げ切り勝ちで幕を閉じました。各馬の今後の活躍にも注目が集まります。