2025年11月15日 / 2025年11月15日
2025年夏から米国で騎乗するミルコ・デムーロ騎手が、カリフォルニア州のデルマー競馬場で目覚ましい活躍を見せています。現地11月14日に渡米後24勝目を挙げ、秋開催では勝率52.9%という驚異的な成績でリーディング首位を快走。本記事では、その好調の要因と今後の展望について解説します。
ミルコ・デムーロ騎手の勢いが止まりません。10月30日に開幕したデルマー競馬場の秋開催において、11月14日終了時点で17戦9勝、勝率52.9%という驚異的な数字を記録。2位のウンベルト・リスポリ騎手に2勝差をつけ、開催リーディングのトップを快走しています。
現地時間11月14日、デムーロ騎手はデルマー競馬場2R(芝1600メートル)でセシリアストリート(牝2)に騎乗しました。単勝3.2倍の2番人気に支持されると、好スタートから道中2番手を確保。3コーナーで先頭に立つと、直線でも脚色は衰えることなく、後続に2馬身1/4差をつける快勝で渡米後24勝目(米国通算29勝目)を飾りました。
なお、5鞍に騎乗予定だった15日の開催は、大雨予報のため中止となりました。1937年に開場したデルマー競馬場で、気象条件による開催中止は88年の歴史で3度目という珍しい出来事でした。
日本での近年の成績から一転、アメリカで快進撃を続けるデムーロ騎手。その要因について、競馬ファンの間では複数の理由が指摘されています。
特に注目されているのが、アメリカ競馬で導入されている「ゲートボーイ」の存在です。ゲート内で馬を支えるスタッフがいるため、日本で課題とされていたゲートでの出遅れが改善されたのではないかという見方が多くあります。
また、デルマー競馬場のコース形態もデムーロ騎手に合っているとの声が上がっています。小回りコースを得意とする同騎手にとって、中山競馬場内回りのような形態のデルマーは、持ち味である早めの仕掛けが活かしやすい舞台であると考えられています。
デムーロ騎手の目覚ましい活躍を受け、ファンからは「このままアメリカで騎乗を続けた方が良いのでは」といった声が多数上がっています。モチベーションが成績に直結するタイプと見る向きもあり、水が合った環境で生き生きと騎乗する姿を好意的に受け止める意見が多く見られます。
デルマーの秋開催は11月30日が最終日となっており、残り7日間の開催が予定されています。デムーロ騎手は16日も5鞍の騎乗依頼を受けており、リーディング獲得に向けてさらなる勝ち星を積み重ねることができるか、その手綱さばきから目が離せません。