【高知11R 小雪特別(C2) 回顧】8枠2頭による壮絶な叩き合い！最後まで目が離せなかったC2特別戦
2025年11月29日に高知競馬場で行われた11R・小雪特別(C2)は、ゴールまで息を飲む激しい攻防が繰り広げられました。人気が割れた難解な一戦でしたが、実況からも熱量が伝わる見応えのあるレースとなりました。
レース回顧：ベストディシジョンの逃げとムーンブルーの猛追
好スタートを決めたのは2番人気の8番ベストディシジョンでした。しかし、内からは5番人気の3番サトノラッシュが主張し、激しい先行争いを展開します。序盤の400mが25秒8というC2戦としては比較的締まった流れの中、3番サトノラッシュが体半分ほどのリードを奪い、8番ベストディシジョンが2番手で追走する形でレースは進みました。
その後ろ、3番手集団には3番人気の5番イエルバブエナ、そして1番人気の6番ショウサンキズナがつけ、人気馬たちは概ね好位をキープ。勝負どころとなる向正面から3コーナーにかけて、逃げるサトノラッシュに対し、外のベストディシジョンが再び並びかけ、両者の争いはさらにヒートアップします。
直線で見せた8枠2頭の壮絶な叩き合い
第4コーナーをカーブする手前で、一気にスパートをかけたのは8番ベストディシジョンでした。後続を3馬身ほど引き離し、単独先頭で直線へ。このまま押し切るかと思われましたが、ここで外から驚異的な末脚で追い込んできたのが9番ムーンブルーです。ムーンブルーは第4コーナーでは中団後方からの追走でしたが、直線で一気にギアを上げ、ベストディシジョンに襲いかかります。
残り100mを切って、先頭のベストディシジョンにムーンブルーが並びかけ、最後は8番ベストディシジョンと9番ムーンブルーの2頭が完全に並んで入線する大接戦となりました。実況では「最後は8枠にとを接戦となりました」と表現されており、写真判定に持ち込まれるほどの激しいゴール前でした。外から追い上げた1番人気6番ショウサンキズナも3番手に上がり、上位人気馬が実力を見せる形となりました。
今後のレースで覚えておきたい注目馬
今回の激しいレース展開の中で、特に次走以降も注目すべきパフォーマンスを見せた馬をピックアップします。
- ベストディシジョン（8番）：好スタートから強気の先行策を打ち、直線では一旦後続を突き放す素晴らしいスピードを見せました。最後は並ばれましたが、勝負根性がありC2クラスでは主役を張れる実力があります。
- ムーンブルー（9番）：最後の直線での爆発的な追い込みは見事の一言です。先行馬に有利とされる高知で、後方から猛烈な勢いで先頭に並びかけました。展開一つで更なる上のクラスでも通用する可能性を秘めています。
- サトノラッシュ（3番）：前半の厳しい先行争いを果敢に制し、レースのペースを作りました。結果的には掲示板外となった可能性もありますが、このタフな経験は次走以降に活きてくるでしょう。
なお、実況からは明確な「出遅れ」や「大きな不利」といったアクシデントに関する言及は見られませんでした。各馬が力を出し切った、正攻法のレースであったと言えるでしょう。
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