2025年11月23日、高知競馬場で行われた宗田節特別(C3)は、ベテランから若駒まで多彩な顔ぶれが揃い、マイル戦で熱い火花を散らしました。実況から読み解くレースの展開と、今後のレースで注目すべきポイントを深掘りします。
スタート直後、1番スマイルと6番コスモザウルが出遅れるアクシデントに見舞われました。この隙を突くように、4番アルマリカシバが先頭を奪い、8番バックスクリーン、9番リケアブラックが3番手につける展開。中団には3番クリノバーグマン、5番ディヴァージオン、7番カルリーノ、そして2番メルヘンライズが続き、後方には出遅れた2頭が位置しました。
前半1000mを41秒2のスローペースで通過。先頭のアルマリカシバはわずかなリードを保ち、外からはバックスクリーンがぴったりとマーク。3番手集団にはディヴァージオン、カルリーノ、リケアブラックが固まり、その後ろにクリノバーグマン、メルヘンライズが追走しました。
600mを切ったあたりから、アルマリカシバがペースアップ。並びかけるバックスクリーン、そして外から動いてきたカルリーノが3番手に浮上し、レースは一気に最終局面へ。400mを切ると、リケアブラック、クリノバーグマン、ディヴァージオン、メルヘンライズも追い上げを開始しました。
第4コーナーを回り直線に入ると、7番カルリーノの外から8番バックスクリーンが抜け出し、残り200mで1馬身ほどのリードを奪います。2番手にはカルリーノ、3番手にはクリノバーグマンが上がり、アルマリカシバとリケアブラックも懸命に食い下がります。
しかし、バックスクリーンの勢いは止まりません。ゴール前でさらにリードを広げ、3馬身、4馬身と差をつけ、群を抜く末脚で回収(勝利)を飾りました。2番手にはカルリーノ、3番手にはクリノバーグマンが入り、アルマリカシバ、リケアブラックが続きました。
宗田節特別(C3)は、バックスクリーンの力強い勝利で幕を閉じました。出遅れや先行争いなど、様々なドラマが生まれたこの一戦は、今後の高知競馬を占う上でも重要なレースとなりました。