2025年福島記念は、波乱含みの展開となりました。スタート直後、15番ダンディズムが最後方からの競馬となる中、外から勢いよく飛び出したのは12番バビット。これを16番リカンカブールが追いかけ、インコースからは1番クリスマスパレード、5番シリウスコルトが先行争いに加わります。さらに、1番人気8番エコロヴァルツ、2番人気10番ニシノティアモも好位につけ、13番アラタも外から並びかける混戦模様でレースは進みました。
レース中盤:バビットがペースを握るも、後続が虎視眈々
1、2コーナー中間でペースを握ったのは12番バビット。しかし、そのリードは決して大きくなく、10番ニシノティアモが2番手でぴったりとマーク。3番手インコースには1番クリスマスパレードがつけ、外からは13番アラタ、そして16番リカンカブールが虎視眈々と前を狙います。中間点1000mを61秒1で通過する流れは、先行馬にとっては厳しい展開。中団後方からは15番ダンディズム、3番クリノウェイ、そして8番エコロヴァルツ、5番シリウスコルトらがじわじわと差を詰めてきました。
直線勝負:ニシノティアモが鮮やかに抜け出す!
3、4コーナー中間から直線にかけて、単騎先頭の12番バビットに、2番手で脚を溜めていた10番ニシノティアモが迫ります。その外からは13番アラタ、さらには15番ダンディズムも外から追い上げを開始。そして、この一角に1番クリスマスパレード、8番エコロヴァルツも加わり、直線は激しい追い比べとなりました。
残り1ハロンを切って、ついに10番ニシノティアモがバビットを捉え、単独先頭に躍り出ます。2番手には8番エコロヴァルツが上がり、外から一気を追い込んできた7番パレハが3番手に浮上。激しい叩き合いの末、10番ニシノティアモがそのままゴールイン!見事、福島記念を制しました。
レースを終えて:今後の注目ポイント
今回の福島記念は、先行勢が苦しい流れとなる中、好位から抜け出したニシノティアモの勝負強さが光る一戦となりました。2着にはエコロヴァルツ、3着にはパレハが入り、上位人気馬が実力を示しました。
今後のレースで注目したいのは、今回2着に入った8番エコロヴァルツ。惜しくも勝利は逃したものの、展開次第では十分に巻き返しが期待できるでしょう。また、外から追い込んで3着に入った7番パレハも、今後の重賞戦線で面白い存在となりそうです。
一方、スタートで出遅れた15番ダンディズムは、後方からの競馬で力を出し切れなかった印象です。次走での巻き返しに期待しましょう。