2025年11月18日、園田競馬場で行われたメインレース、近江米特別A1A2は、手に汗握る激戦となりました。人気馬が上位を占める中、伏兵の台頭もあり、見どころ満載の一戦を振り返ります。
この日の園田11R、近江米特別A1A2には、実力馬が揃いました。単勝1番人気に推されたのは、小牧太騎手騎乗のブエラフェルテ(牡5、55kg)。続く2番人気には吉村智洋騎手のジェットエンブレム(牡7、57kg)、3番人気には田野豊三騎手のルクスメテオール(牡5、57kg)と、実績のある馬たちが上位人気を形成していました。しかし、レースはこれらの人気馬だけでは語れない展開となります。
スタートはほぼ横一線。その中で、10番ダイジョバナイ(牡4、57kg、大山真吾騎手)がスッと内に入り、先行集団の好位を確保します。一番のルクスメテオール、5番ジェットエンブレムも二番手集団を形成し、序盤から激しいポジション争いが繰り広げられました。
2コーナーから向こう正面にかけて、10番ダイジョバナイが大山真吾騎手とのコンビで体半分ほどのリードを保ち、レースを引っ張ります。その後ろには5番ジェットエンブレムがピタリとつけ、3番手には6番ミステリーボックスが浮上。人気の一角、1番ルクスメテオールは4番手、そして4番ミグラテールも虎視眈々と前を伺います。
残り600mを通過し、後方からは9番ドラゴンゴクウが徐々にポジションを上げ、直線に向けて各馬がスパートを開始。3コーナーから4コーナーにかけて、先頭のダイジョバナイにジェットエンブレムが並びかけ、激しい叩き合いとなります。さらに、8番ブエラフェルテもジワジワと差を詰め、4番ミグラテールも直線で外から追い込んできます。
最後の直線、壮絶な追い比べが繰り広げられました。粘るダイジョバナイに対し、ジェットエンブレムが懸命に食い下がります。しかし、大山真吾騎手の巧みな手綱捌きに応え、10番ダイジョバナイがゴール前で力強く伸び、見事に先頭でゴール板を駆け抜けました!
2着には外から猛追した9番ドラゴンゴクウが入り、3着にはハナ差で4番ミグラテールが粘り込みました。人気を集めたジェットエンブレムは4着、1番人気のブエラフェルテは5着と、波乱含みの結果となりました。
近江米特別A1A2は、ダイジョバナイの勝利で幕を閉じましたが、各馬の持ち味が出た非常に見応えのあるレースでした。今後の競馬シーンを占う上でも、今回の結果は重要な意味を持つことでしょう。
【レース回顧】盛岡8R C1:…