2025年11月22日、帯広競馬場を舞台に「札幌観光大使白龍来場記念(2歳)」が行われました。2歳馬10頭が覇を競い合うこの一戦は、未来のばんえい競馬を担う若駒たちの力と可能性が試されるレースとして注目を集めました。
スタートから各馬が最初の障害へと向かいます。序盤は5番テツオが内枠から先行し、2番トウマオー、7番ヒロインリズ、8番ヒメトラダイアなどが続きます。最初の障害では、多くの馬が一旦立ち止まる展開。ここで5番テツオが再び歩を進めて先頭に立ち、レースを引っ張ります。
中盤、2番手集団では3番ツカサキング、1番ツカサコタロウ、2番トウマオー、4番パワークレオパトラなどが刻みながら追走。そして外からは9番スーパーサンセイがじわりじわりとポジションを上げてきます。
第2障害では、5番テツオと3番ツカサキングが同時に挑戦を開始。5番テツオがスムーズに障害をクリアし、再び先頭で障害を降ります。その後ろには3番ツカサキング、4番パワークレオパトラ、7番ヒロインリズなどが続きます。
残り30メートルを切って、5番テツオがリードを保ちますが、じわりじわりと7番ヒロインリズが並びかけ、さらにその後ろから4番パワークレオパトラ、3番ツカサキングが迫ります。ここでドラマが起こります。7番ヒロインリズがまさかのバタつき、さらに4番パワークレオパトラも飛ばってしまいます。そして先頭の5番テツオも飛ばってしまう大波乱。
この隙を逃さなかったのが9番スーパーサンセイ!一気に前との差を詰め、力強い走りで並びかけます。立て直した5番テツオを振り切り、9番スーパーサンセイが鮮やかな差し切り勝ちを収めました。藤野俊一騎手と長部幸光調教師のコンビが見事な勝利を飾りました。
2着には立て直した5番テツオ、3着には再びバタつきながらも粘りを見せた7番ヒロインリズが入線しました。
今回のレースは、2歳馬たちの成長と課題が浮き彫りになる一戦となりました。各馬の今後の活躍に期待が高まります。