2025年11月28日、笠松競馬場で行われた6R 湯の華特別(2歳)。単勝人気が割れ、将来を嘱望される若駒たちが集った一戦は、最後まで息の入らない激しい展開となりました。最終的に勝負根性を見せつけたのは1番スティルアローン。向山牧騎手を背に鮮やかな差し切り勝ちを収め、今後の活躍に期待を持たせる内容でした。
ゲートが開くと、好スタートを切った4番ミリオンダラベイブが果敢にハナを奪い、逃げの態勢に入ります。これに外から8番ロックマイソウル(2番人気)が早め2番手につけ、人気の中心となった馬が前を固める形となりました。レースはそのまま2コーナーを回り、ミリオンダラベイブがリードを保ち、向こう正面へと進みます。
しかし、3コーナー手前で波乱が起こります。序盤2番手を追走していた8番ロックマイソウルが突如失速。後続に呑み込まれ、早々と優勝争いから脱落するというアクシデントに見舞われました。
一方、中団では1番スティルアローン、2番ステイフリー、そして3番ベラジオスパークといった人気勢が、前が崩れる隙を狙い、じっくりと脚をためる構え。特に3番ベラジオスパークは好位の外から前との差を詰める動きを見せ、勝負所を窺います。
4コーナーを回ると、外から一気に3番ベラジオスパークが鋭い動きで先頭を奪い、そのままリードを2馬身に広げる勢いを見せます。このまま押し切るかと思われたその時、内ラチ沿いから猛然と1番スティルアローンがこれに並びかけ、壮絶な叩き合いに突入しました。
スティルアローンはベラジオスパークをゴール前で差し切り、優勝。その勝負強さを見せつけました。2着には先行策から粘りを見せた3番ベラジオスパーク。さらに後方から追い上げた2番ステイフリーが3着を確保。最低人気に近い9番イッスンボウシも上がりを使い4着に食い込み、掲示板争いを演じました。
このレースは激しい展開と人気馬の失速があり、次走以降の馬券検討において重要なヒントをいくつも残しました。
道中はインで脚をためる競馬から、直線でしっかりと差し切るという、安定した能力と勝負根性を示しました。どんな展開になっても対応できるレース巧者であり、次走以降も有力視すべき存在です。
4コーナーでの抜け出しは鮮やかで、勝ち馬がいなければ勝利という内容。最後まで粘り切った先行力は優秀であり、展開次第では今後の重賞戦線でも活躍できる器です。
先行集団から早めに失速し、人気を裏切る結果となりました。アクシデント的な不利は実況からは確認できず、スタミナや距離適性、あるいは内臓的な問題が原因である可能性が高いです。しかし、この大敗により次走は人気を落とす可能性があり、立て直して距離短縮などの条件が合えば、穴馬としての警戒が必要です。
最低人気に近いオッズながら、直線での伸び脚は目立ちました。着順以上のポテンシャルを秘めている可能性が高く、展開や枠順、距離が嵌まれば、次走以降で大穴をあける候補としてマークすべき一頭です。