G1戦線で常に注目を集める実力馬、ジャンタルマンタル。しかし、次走に向けて行われた追い切り内容を巡り、インターネット掲示板では「暗雲が立ち込めているのではないか」と、多くの競馬ファンがその状態を危惧する声が上がっています。特に、水曜日に行われた1週間前追い切りと、日曜日の追い切り時計が議論の中心となっています。
追い切り状況にファンから疑問の声
今回の議論の発端は、ジャンタルマンタルの追い切り時計にありました。具体的には、以下のような情報が共有されています。
- 1週間前追い切り(11月12日 坂路 良): 助手騎乗で53.2秒、ラスト1ハロン12.0秒。
- 日曜日追い切り(11月16日 坂路 良): 助手騎乗で57.4秒、ラスト1ハロン12.5秒。
特に日曜日の追い切り時計「57秒4」という数字には、「2歳馬のメイクデビュー前の時計か?」「あまりにも遅すぎる」といった驚きの声が多数寄せられています。通常、G1を控えた有力馬であれば、もっと速い時計を出すのが一般的という認識がファンの間にはあり、この遅さが不安を煽る要因となっています。
「しまい11秒台が出ていない」という指摘
また、ラスト1ハロンの時計が「11秒台が出ていない」という点も、ファンの懸念材料として挙げられています。これは、終いの伸びに欠けるのではないかという憶測を呼び、レースでのパフォーマンスに影響する可能性を指摘する声も見られます。
川田騎手の動向と厩舎の意図
ジャンタルマンタルの主戦である川田将雅騎手の騎乗が1週間前追い切りで見送られ、助手騎乗であったことも、ファンの間で様々な憶測を呼んでいます。通常、勝負が期待されるレース前には、主戦騎手が追い切りに騎乗し、馬の状態を最終確認することが多いため、今回の助手騎乗は異例と捉えられています。
- 「1週間前に川田さん騎乗で猛時計出すのがこの馬、この厩舎の勝負調教なのに、これは馬券内は無いな」
- 「川田の会見でキレだしたら来ないの合図」
- 「一番の懸念材料は川田。またカムニャックする気か。当日汗タラタラ真っ白になってたら要注意」
といった声が上がっており、川田騎手の会見内容に注目が集まっています。過去の経験から、川田騎手のコメントや態度から馬の状態を読み解こうとするファンも少なくありません。
一方で、「十分絞れていて負荷かけたくないんじゃないのか」「一回使ってるしこんなもんだろ。日曜日に時計出すのは調整間に合ってないとも取れるし」といった、厩舎の意図を汲み取ろうとする意見や、調整の一環であると冷静に分析する声も聞かれます。
他馬との比較とレース展開の予想
ジャンタルマンタルの状態が不安視される中、他馬との比較やレース展開の予想も活発に行われています。
- ソウルラッシュ: 「ソウルラッシュと比べたら完成度が低すぎるな」「調教時計的にはソウルラッシュが順調か?」といった声があり、ソウルラッシュの状態の良さが際立っているとの見方があります。
- アスコリピチェーノ: 「アスコリピチェーノも馬体しぼんでる感じだし大荒れあるかな」「アスコリのほうが強いでない」「血統的にもアスコリの方が京都は向いてる」と、こちらも状態を不安視する声がある一方で、ジャンタルマンタルより優位と見る意見もあります。
- ガイアフォース: 「ガイアフォースも動けてる」と、好調を維持しているとの評価が見られます。
また、レースが行われる京都の馬場状態についても、「京都は外差し超天国モードに突入してるから、コイツの出番は今回は無いな」と、馬場傾向がジャンタルマンタルにとって不利に働く可能性を指摘する声もあります。元々このレースが「荒れやすいレースで有名」であることから、上位人気馬での決着にはならないと予想するファンも少なくありません。
ファンの多様な反応
ジャンタルマンタルの追い切りを巡る議論は、ファンの間で様々な反応を引き起こしています。
- 「絶対来ないから、 俺は1着付けで買う!」と、あえて逆張りの予想をするファン。
- 「大切な金をかけるんだから、何か一つでも不安要素があったら本命軸駄目だよね」と、慎重な姿勢を見せるファン。
- 「ジャンタルマンタルが推し馬の人が心配するならともかく、人気馬に不安要素が発生したのならギャンブル的には大歓迎」と、波乱を期待するファン。
など、それぞれの思惑が交錯しています。最終追い切りや川田騎手の会見内容によって、さらに状況は変化する可能性があり、競馬ファンの注目は高まるばかりです。
果たしてジャンタルマンタルは、この「暗雲」を吹き飛ばし、G1の舞台で輝きを放つことができるのでしょうか。レース当日のパドックでの馬体や、最終的なオッズの動向にも注目が集まります。