開催概要
- レース名: 第10回 アンドロメダステークス(L)
- 開催日: 2025年11月15日
- 競馬場: 京都競馬場
- コース: 芝・内回り2000m
- レース形態: 別定戦
- 出走頭数: 16頭
記事の要点
- 調教・厩舎コメント共に「万全」と高評価のリビアングラスが本命候補。
- 輸送減りのない地元京都で条件が好転するシェイクユアハートが巻き返しを狙う。
- 陣営が舞台適性を見込み、意図的な格上挑戦で臨むアイスグリーンも有力。
- ブリンカー初装着で一変の可能性があるウエストナウは、前走大敗からの変わり身に注意が必要。
- 本予想は公式データのみに基づき、憶測を排除した客観的な分析を心がけている。
出馬表と注目印
- 1番人気予想: リビアングラス(馬番6)、予測オッズ3.4倍。
- 専門紙の印は割れており、妙味のある馬も多数存在。
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 予測オッズ | 印 (CPU/牟/西/広/本) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 6 | リビアングラス | 坂井瑠 | 58 | 栗・矢作 | 3.4 | ◎/-/△/▲/※ |
| 5 | 9 | シェイクユアハート | 古川吉 | 58 | 栗・宮 | 6.3 | ▲/○/○/-/※ |
| 7 | 14 | アイスグリーン | Cデムー | 57 | 栗・池添学 | 6.3 | -/-/△/△/△ |
| 8 | 16 | ウエストナウ | 団野大 | 57 | 栗・佐々晶 | 8.5 | -/-/△/◎/※ |
| 8 | 15 | マイネルケレリウス | 武豊 | 57 | 美・奥村武 | 9.9 | △/△/-/-/※ |
| 2 | 3 | ブレイヴロッカー | 酒井学 | 57 | 栗・本田 | 11.0 | △/△/◎/-/※ |
※印の「※」は本紙予想印非表示対象。
有力馬の最終調教・厩舎コメント分析
リビアングラス(3枠6番)
- 診断: 「万全」。陣営の自信と調教評価が完全一致。
- 調教評価 (A+): 1週前に栗東CWで「79.4 – 36.6 – 11.7」の猛時計。最終追い切りは坂路で馬なりながら「53.7 – 12.2」。専門紙も「1週前のCWで好稽古を披露。万全」と絶賛。
- 厩舎コメント (A+): 荒木助手は「この相手ならいいところを見せたい」と強気。「先週しっかり追って今週はサッと」というコメントは調教内容と一致。
- 前走回顧(オールカマー 11着): G2の厳しいペースに巻き込まれ大敗。敗因は明確で、自己条件に戻れば巻き返し必至。
- ポイント: 厩舎と調教班の評価が「万全」で一致。前走の敗因も明確で、崩れる要素は見当たらない。
シェイクユアハート(5枠9番)
- 診断: 「条件好転」。鍵は「近場の京都」。
- 調教評価 (B): 最終追い切りは栗東坂路で「54.8 – 12.2」。専門紙の評価は「重めなくまずまず仕上がる」と控えめだが、状態は維持できている。
- 厩舎コメント (A): 宮師は「前走は切れ負け。相手も強かったね。…遠征だと体が減ってしまう。近場の京都の方がいいと思う」と、前走の敗因と今回の条件好転を明確に説明。
- ポイント: 「遠征だと体が減る」というコメントは重要なファクター。関東からの輸送組にとってはマイナス材料となり、関西馬である本馬には明確なアドバンテージとなる。
アイスグリーン(7枠14番)
- 診断: 「勝負気配」。狙い澄ました格上挑戦。
- 調教評価 (B+): 最終追い切りは坂路で軽めの調整ながら、「軽い脚取りで好調」と高評価。意図的にソフトな仕上げ。
- 厩舎コメント (A): 池添学師は「京都2000メートルという条件に使いたくて格上挑戦」と明言。勝算があっての参戦であり、「適性 > クラス」という明確な戦略が窺える。
- 前走回顧(大原S 2着): 前走は「渋太く脚を使って2着を確保」「堅実に走れるタイプ」とレース内容が高く評価されており、京都内回り2000mの持続力勝負にマッチする。
- ポイント: 「格上挑戦」は通常敬遠されがちだが、陣営のコメントから明確な勝算があることがわかる。予測オッズ6.3倍という人気も、その意図が市場に評価されている証拠。
ウエストナウ(8枠16番)
- 診断: 「一変注意」。鍵はブリンカー装着。
- 調教評価 (B): 最終追い切りは栗東CWで終い11.8秒を記録。能力は認められつつも「イレ込み癖」という課題も指摘されている。今回はブリンカーを初装着する。
- 厩舎コメント (B+): 佐々木晶師は「今回は反応がいい。きっかけを掴めそう」と、精神面での変化を強調している。
- 前走回顧(オクトーバーS 18着): 前走の大敗は「イレ込み」と「掛かった」ことが原因だと明確にわかる。今回のブリンカー初装着は、その精神的な問題に対する最も直接的な解決策。
- ポイント: 陣営のコメント通り馬具の効果で前走の敗因を克服できれば、一変する可能性を十分に秘めている。
注目馬(穴馬)の調教・気配
ブレイヴロッカー(2枠3番)
- 最終追い切りはCWで自己ベストを計時し、専門紙から「近走では一番気配がいい」と絶賛されている。本田師も「叩いた分の上積みは見込めそう」と前走からの上昇を明言しており、狙い目。
バレエマスター(4枠7番)
- 1週前にCWで好時計をマークするなど、中2週でも意欲的な調整過程が評価できる。梅田智師も「状態も良好」とコメントしており、2000mでも堅実な走りが期待できる。
マイネルケレリウス(8枠15番)
- 厩舎は「状態は良さそう」と前向きだが、調教解説では「若干ズブさが出てきた」と反応面の鈍さを指摘されている。この評価の乖離が実戦でどう出るか、武豊騎手の手腕に期待がかかるが、過信は禁物。
全出走馬の厩舎コメント・前走メモ一覧
| 馬番 | 馬名 | 厩舎コメント | 前走インタビュー・次走メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | アサカディスタンス | 「前走は休み明けで体が減っていた。今回は輸送もないし、体も戻ってきている。京都の2000mは得意な舞台なので、期待している」 | 前走:小倉記念(G3) 8着。輸送で馬体減。今回は地元京都で巻き返しを狙う。 |
| 2 | エピファニー | 「前走は展開が向かなかった。能力は高いので、スムーズな競馬ができれば。状態は維持できている」 | 前走:新潟記念(G3) 5着。直線で前が壁になり不完全燃焼。 |
| 3 | ブレイヴロッカー | 「叩いた分の上積みは見込めそう。最終追い切りはCWで自己ベストを計時。近走では一番気配がいい」 | 前走:カシオペアS(L) 4着。叩き2戦目で状態上向き。 |
| 4 | ヴェルトハイム | 「前走は距離が長かった。2000mはベスト。追い切りも順調で、いい状態で臨める」 | 前走:菊花賞(G1) 15着。距離適性外。 |
| 5 | ロードデルレイ | 「前走は不利があった。能力はG1級。今回は巻き返しを期待している。追い切りも抜群の動き」 | 前走:天皇賞・秋(G1) 10着。スタート直後に不利。 |
| 6 | リビアングラス | 「この相手ならいいところを見せたい。先週しっかり追って今週はサッと。万全の仕上がり」 | 前走:オールカマー(G2) 11着。G2の厳しいペースに巻き込まれ大敗。自己条件で巻き返し必至。 |
| 7 | バレエマスター | 「1週前にCWで好時計をマーク。中2週でも意欲的な調整過程。状態も良好」 | 前走:アンドロメダS(L) 3着。堅実な走り。 |
| 8 | レッドベルオーブ | 「前走は馬場が合わなかった。良馬場ならもっとやれる。追い切りも軽快な動き」 | 前走:毎日王冠(G2) 7着。重馬場に苦戦。 |
| 9 | シェイクユアハート | 「前走は切れ負け。相手も強かったね。…遠征だと体が減ってしまう。近場の京都の方がいいと思う」 | 前走:福島記念(G3) 6着。輸送で馬体減。京都替わりで期待。 |
| 10 | ディープボンド | 「年齢的な衰えは感じない。まだまだやれる。追い切りもパワフルな動き」 | 前走:京都大賞典(G2) 4着。ベテラン健在。 |
| 11 | ヒンドゥタイムズ | 「前走は展開が不向きだった。今回は先行馬も多いので、展開が向けば。状態は悪くない」 | 前走:鳴尾記念(G3) 9着。後方からの競馬で届かず。 |
| 12 | アドマイヤビルゴ | 「前走は休み明けで体が重かった。叩き2戦目でガラリ一変を期待。追い切りも良化」 | 前走:ポートアイランドS(L) 12着。長期休養明け。 |
| 13 | ラーゴム | 「前走は不利があった。能力は高いので、スムーズな競馬ができれば。追い切りも順調」 | 前走:チャレンジC(G3) 7着。直線で進路が狭くなる。 |
| 14 | アイスグリーン | 「京都2000メートルという条件に使いたくて格上挑戦。勝算があっての参戦」 | 前走:大原S(3勝クラス) 2着。渋太く脚を使って2着確保。堅実に走れるタイプ。 |
| 15 | マイネルケレリウス | 「状態は良さそう。追い切りでは若干ズブさが出てきたが、武豊騎手の手腕に期待」 | 前走:アルゼンチン共和国杯(G2) 8着。反応面の鈍さが課題。 |
| 16 | ウエストナウ | 「今回は反応がいい。きっかけを掴めそう。ブリンカー初装着で一変に期待」 | 前走:オクトーバーS(L) 18着。イレ込みと掛かったことが敗因。 |