2025年11月16日 / 2025年11月16日
2025年11月16日の京都競馬場で行われるレースの注目馬12頭を厳選紹介。G1エリザベス女王杯や黄菊賞など、各レースの有力馬から穴馬までを専門紙の追い切り短評や厩舎コメントに基づき分析。「お買い得度」も参考に、信頼できる軸馬と妙味ある馬を専門記者の視点で解説します。
想定4番人気と、上位の支持を集める一頭。この馬の鍵はメンタルにあるようです。安田翔厩舎のコメントによれば、「怒って走るところがありました」とのことで、レース中に気分を損ねやすい側面が示唆されています。陣営はこの気性的な課題に対し、「気持ちがオフになるまで待って、予定を1週スライド」させたといい、馬の状態を最優先した意図的な調整がうかがえます。フィジカル面での準備は整っており、最終追い切りでは「力強い脚捌き」と、状態上昇を示す「↗」の評価を得ています。
推奨根拠は、その上昇配下にある調教の動きと、陣営が課題とする「気性」への対策が施されたと判断できる点です。安田翔師は「今後も見据えたうえで、気分良く運べれば」とコメントしており、レース当日に馬が落ち着きを保てるかが最大の焦点となります。調教で見せた「力強い脚捌き」はダート向きのパワーを感じさせるものであり、気性面の課題をクリアすれば、秘めたる能力を発揮できるでしょう。
想定7番人気という評価に対し、AI予測では3番手評価と、専門家筋の評価が一般のオッズを上回っている可能性のある一頭です。中尾秀厩舎が「動きが良くなった」と明言している点は注目に値します。この評価は調教データによって裏付けられており、追い切り短評は「意欲的な攻め内容」と評価され、攻めを強化できるだけの体調の良さが窺えます。また、陣営は「2戦目ならゲートも出るのでは」ともコメントしており、実戦経験によるスタート面での課題改善にも期待を寄せています。
推奨根拠は、陣営が明確に「前進を見込みたい」と語る通り、状態面での明確な上積みが見込めることです。追い切り短評で「意欲的な攻め内容」と記されるほど入念な乗り込みを消化しており、想定オッズの妙味も含めて注目すべき一頭です。
想定12番人気、プロ本命指数も2%と人気は全くありませんが、調教の動きは軽視できません。最終追い切りでは「先行先着動き上々」という高評価を得ています。友道厩舎は「まだ非力な面はあります」と課題を認めつつも、「体は絞れてきました」と状態面での良化を報告。人気と調教評価の間に大きなギャップがあり、「お買い得度」は201%を示しています。馬自身のコンディションが上がっていることは事実であり、穴馬としての資格は十分にあるでしょう。
推奨根拠は、人気薄ながら調教の動きが抜群である点に尽きます。友道厩舎が慎重な姿勢を見せつつも、追い切り短評で「動き上々」の評価を得ているのは、馬体が絞れて動けるようになった証拠でしょう。大穴狙いならば、この「調教の動き」を信じる価値はあります。
プロ本命指数46%、AI予測勝率21.3%と、専門家から圧倒的な支持を受ける新馬戦の主役です。杉山佳厩舎は「ダート向きの走り」と、適性への自信を明確に示しています。重要なのは、この高評価が必ずしも万全の仕上がりから来ているわけではない点です。厩舎は「まだ良化途上」とコメントし、追い切り短評も「鋭さひと息 ↗」と、まだ良くなる余地を残していることを示唆しています。仕上がり途上でありながら、これだけの高い指数を叩き出していることは、素質の高さを示している可能性があります。
推奨根拠は、陣営が認める「ダート向きの走り」という高い適性と、そのポテンシャルの高さにあります。「まだ良化途上」「鋭さひと息」というコメントは、万全ではないというマイナス材料であると同時に、それでいて1番人気に支持される素質の証明でもあります。新馬戦から高いパフォーマンスが期待される一頭です。
プロ本命指数30%、AI予測3番手と、新馬戦ながら高い評価を受けている一頭です。友道厩舎の石橋助手は「心肺機能は高く、スタミナがありますね」と分析し、友道師自身も「切れないけどバテないタイプ」とコメントしており、陣営の見解は「スタミナ型」で一致しています。調教の動きは「末の粘りひと息」と、瞬発力勝負には課題を残しますが、スタミナが問われる京都芝2000mの舞台設定は、この馬の長所を引き出す可能性があります。陣営も「体は大分、絞れてきました」と、仕上がりに一定のメドが立ったことを報告しています。
推奨根拠は、陣営が口を揃える「スタミナ」と、それが生きるレース条件であることです。石橋助手の「自分から動いて行く形になれば」というコメント通り、その高い心肺機能を生かして早めに動く積極的な競馬ができれば、新馬勝ちの可能性は十分です。
想定3番人気、AI予測2番手と、上位評価は堅い一頭です。池江寿厩舎は「まだ少し余裕はあります」と100%の仕上がりではないことを示唆しつつも、「いきなり走れるだけの力はあると思っていますし、仕上がりは悪くない」と能力への自信を覗かせています。追い切り短評は「時計平凡も伸び良 ↗」と評価されており、全体時計こそ目立たないものの、ラストの伸び脚はシャープであったことを示しています。状態上昇を示す「↗」マークもついており、余裕残しの仕上げでも素質の高さで勝ち負けになると陣営は踏んでいるようです。
推奨根拠は、陣営が「いきなり走れる力はある」と断言するそのポテンシャルにあります。調教の「伸び良」という評価が示す通り、実戦での瞬発力は通用するレベルにあると判断でき、久々の実戦でも仕上がりは良好と見てよいでしょう。
本日の「お買い得度」No.1ホースかもしれません。プロ本命指数はわずか3%ですが、想定16番人気という評価に対し、「お買い得度」は440%という驚異的な数値を記録しています。市場は低評価ですが、専門家のデータや陣営はそこまで悲観していません。谷厩舎は「力量的にももっとやれていいと思う」と、現在の人気と実力が見合っていないとの見解を示しています。その言葉を裏付けるように、追い切り短評は「意欲的な攻め内容 ↗」と高評価。状態も上向いており、陣営も変わり身を期待しています。
推奨根拠は、この「お買い得度440%」という数値が示す、市場の過小評価です。谷師が「もっとやれていい」と語り、調教でも「意欲的な攻め内容」を消化していることから、馬の能力や状態が人気ほど低いとは考えられません。大穴として一考の価値があるでしょう。
プロ本命指数58%、AI予測1番人気と、専門家筋から絶大な支持を集めています。想定2番人気ですが、実質的な主役はこの馬と見ていいでしょう。斉藤崇厩舎は、この馬の能力を高く評価。「力のあるところは示せたと思います」としながらも、「ここは改めて」と、仕切り直しの一戦へ向けて強い期待を寄せています。この期待を裏付けるのが調教内容で、追い切り短評は「高いレベルで安定 →」と評価されており、常に高いパフォーマンスを発揮できるコンディションにあることを示しています。
推奨根拠は、プロ本命指数58%という高い信頼性と、それを支える「高いレベルで安定」した状態にあります。陣営の「ここは改めて」という言葉は、この条件での必勝を期すサインと受け取れ、馬券の軸として最適でしょう。
本日最も信頼できる軸馬と言えるかもしれません。プロ本命指数は64%、AI予測勝率も41.5%と、他を圧倒する支持を集めています。友道厩舎のコメントは強気で、「テンションは上がってませんし、2000メートルも合いそう」と、精神面、距離適性ともに不安なしとの見解を示しています。追い切り短評も「元気一杯 →」と、万全のコンディションです。陣営は「もう少しゲートを出れば」とスタート面を課題として挙げ、そのための「練習」も行ったとコメント。能力を100%発揮するための対策も講じられています。
推奨根拠は、プロ本命指数64%が示す絶対的な能力と、「元気一杯」と評価された抜群の仕上がりにあります。陣営が唯一の課題と認識していたゲートについても対策を施してきました。友道師が「2000メートルも合いそう」と語るように、距離延長も歓迎材料。スタートさえ五分に出れば、まず崩れることは考えにくいでしょう。
プロ本命指数35%、AI予測2番手と、昇級戦ながら高い評価を得ています。上村厩舎は、昇級の壁はないと見ており、「昇級しても楽しみ」と明言。多頭数のレースで懸念される「砂を被る」展開についても、「砂を被っても大丈夫そう」とコメントしており、弱点が見当たりません。追い切り短評も「動き軽快 →」と、状態の良さは明らかです。「お買い得度」は310%と非常に高く、想定3番人気ながらプロの評価は1番人気級であり、妙味は抜群です。
推奨根拠は、陣営が「楽しみ」と語る高いポテンシャルと、310%という「お買い得度」の高さにあります。「動き軽快」な調教に加え、「砂を被っても大丈夫」というコメントから、どんな展開にも対応できると判断できます。昇級戦でも即通用する可能性を秘めています。
G1の舞台で狙うべき妙味ある一頭です。想定9番人気ながら、「お買い得度」は319%を記録。この馬は美浦の相沢厩舎所属であり、京都への長距離輸送を経てのレースとなりますが、追い切り短評は「動きハツラツ →」と、輸送の疲れを感じさせない絶好の仕上がりをアピールしています。相沢厩舎も「チャンスはある」と色気を見せています。陣営が勝負の鍵として挙げるのが「テン乗り」、すなわち今回初めて騎乗する藤岡佑介騎手とのコンビネーション。「掛かる面があり」、「折り合って道中で追いだすタイミングが合えば」と、騎手の手腕にかかっているとの分析です。
推奨根拠は、「お買い得度319%」の妙味と、長距離輸送をクリアした「動きハツラツ」な状態です。陣営が指摘する通り、馬は仕上がっています。あとはテン乗りの鞍上が馬をいかに「折り合わせる」か。ハマればG1でも上位を脅かす能力は十分にありそうです。
プロ本命指数55%、AI予測勝率38.6%と、最終レースを締めくくるに相応しい断然の支持を集めています。須貝尚厩舎は「この馬向きの条件」と、京都芝1800mへの高い適性を強調。一度実戦を使われた効果が明確に出ており、陣営は「叩いて素軽くなる」とコメントしています。その言葉通り、追い切り短評は「素軽さ出る →」と、まさに陣営の狙い通りの仕上がりになっていることを示しています。AI評価も「A」と最高ランクです。
推奨根拠は、プロ・AIともにトップ評価である点と、陣営のコメントと調教の動きが「叩いて良化」という一点で完璧に一致していることです。須貝尚厩舎が「この馬向きの条件」と自信を持つ舞台で、順当に能力を発揮すれば、勝ち負けになる可能性は高いでしょう。