2025年11月2日 / 2025年11月2日
2025年11月2日、デルマー競馬場で行われた第42回ブリーダーズカップスプリント(G1・ダート1200m)は、イラッド・オルティス・ジュニア騎手騎乗のベントルナートが逃げ切り勝ちを収めました。前年2着の雪辱を見事に果たし、G1初制覇。日本から参戦した矢作芳人厩舎のアメリカンステージ(坂井瑠星騎手)も先行策から粘り、4着と大健闘を見せました。
この記事の要点
- 優勝はベントルナート、昨年の2着から見事な雪辱Vを達成。
- 日本のアメリカンステージが先行から粘り、4着入線を果たし大健闘。
- 2着はイマジネーション、3着はドクターヴェンクマンが入線。
- 勝ちタイムは1分08秒20(速報)の好タイムを記録。
2025年ブリーダーズカップスプリント レース結果
2025年11月2日にデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップスプリント(G1)の公式結果は以下の通りです。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 |
|---|---|---|---|
| 1着 | 10 | ベントルナート | I.オルティスJr. |
| 2着 | 7 | イマジネーション | J.ヘルナンデス |
| 3着 | 6 | ドクターヴェンクマン | U.リスポリ |
| 4着 | 9 | アメリカンステージ | 坂井 瑠星 |
レース展開とハイライト
横一線のスタートから、日本のアメリカンステージも好スタートを切り先行集団へ。内から10番ベントルナート、12番ストレートノーチェイサー、13番マッドハウスらがハナを争う形でレースを引っ張ります。
最終コーナー手前でベントルナートが先頭に立つと、そのまま直線へ。内を突くアメリカンステージ、連覇を狙うストレートノーチェイサーが食い下がりますが、外からイマジネーション、さらにはドクターヴェンクマンが猛追。しかし、最後まで脚色が衰えなかったベントルナートが先頭でゴール板を駆け抜け、見事な逃げ切り勝ちを収めました。
勝ちタイム1分08秒20(速報)という高速決着の中、昨年2着の雪辱を果たしたベントルナートの強さが光るレースとなりました。
日本馬アメリカンステージ、世界の強豪相手に4着健闘
矢作芳人厩舎から参戦したアメリカンステージは、坂井瑠星騎手を背に世界の強豪スプリンターに挑みました。レース前、矢作調教師は「非常にアメリカの早いスプリンターが揃っている」としながらも、「(父が)インツーミスチーフの子ですから、ここのダートは合うと思う」と期待を寄せていました。
その期待に応え、レースでは好位の3番手インコースを確保。直線でも最後までしぶとく脚を伸ばし、勝ち馬から僅差の4着でゴール。日本調教馬として過去最高着順(マテラスカイの5着)に迫る大健闘を見せ、日本のスプリント能力の高さを世界に示しました。
関係者コメント
勝利騎手:イラッド・オルティス・ジュニア騎手
「とてもハッピーです。馬がよく走ってくれました。去年はチャンスをものにできませんでしたが、今年は全てがこの馬の思い通りにいったと思います。道中全く心配することなくレースを進められました。素晴らしい能力とハートを持った馬です。」
勝利調教師:ホセ・ダンジェロ調教師
「去年の雪辱を果たすことができて本当に嬉しいです。オーナーの皆さんに感謝したいです。直線は自信を持って見ていました。騎手がゴーサインを出せば素晴らしい脚を使ってくれると信じていました。ブリーダーズカップに来ること自体が夢でしたが、2つも勝ててまさに夢が叶いました。」
出走馬一覧
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | Kopion | 牝4 | 56.0 | M.スミス | R.マンデラ |
| 2 | 2 | Banishing | セ5 | 57.0 | J.ガファリオン | B.サマーズ |
| 3 | 3 | Lovesick Blues | セ7 | 57.0 | J.フランコ | S.バロシオ |
| 4 | 4 | Patriot Spirit | 牡4 | 57.0 | J.カステリャーノ | T.キャンベル |
| 5 | 5 | Big City Lights | 牡6 | 57.0 | 木村 和士 | R.マンデラ |
| 6 | 6 | Dr. Venkman | セ5 | 57.0 | U.リスポリ | M.グラット |
| 7 | 7 | Imagination | 牡4 | 57.0 | J.ヘルナンデス | B.バファート |
| 8 | 8 | Nakatomi | セ6 | 57.0 | T.オルティス | W.ウォード |
| 9 | 9 | アメリカンステージ | 牡3 | 56.0 | 坂井 瑠星 | 矢作 芳人 |
| 10 | 10 | Bentornato | 牡4 | 57.0 | I.オルティスJr. | J.ダンジェロ |
| 11 | 11 | Mullikin | 牡5 | 57.0 | F.プラ | B.ブリセット |
| 12 | 12 | Straight No Chaser | 牡6 | 57.0 | J.ヴェラスケス | J.ブラッカー |
| 13 | 13 | Mad House | セ3 | 56.0 | L.サエス | J.ウィンクリー |
| 14 | 14 | Whatchatalkinabout | セ4 | 57.0 | J.ハラミーリョ | W.ウォード |
| 15 | 15 | Valiant Force | 牡4 | 57.0 | D.イーガン | A.マレー |
よくある質問
+ブリーダーズカップスプリントとはどんなレースですか?
アメリカ競馬の祭典「ブリーダーズカップ」の中で行われる、ダート短距離路線のチャンピオン決定戦です。毎年、世界のトップクラスのスプリンターが集結し、約1200m(6ハロン)の距離でスピードを競います。+日本馬の過去最高成績はどうでしたか?
これまでの日本調教馬の最高着順は、2021年のデルマー開催でマテラスカイが記録した5着でした。今回のアメリカンステージの4着という成績は、それに次ぐ素晴らしい結果と言えるでしょう。


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