2025年11月29日、高知競馬の最終12Rは一発逆転を期す「ファイナルレース(C2)」として行われました。この日一番の盛り上がりを見せたのは、後方待機から驚異的な末脚を繰り出した9歳馬、トレイントレインでした。道中不利やアクシデントに見舞われた馬もいる中、ベテランの意地が光る劇的な一戦を回顧します。
スタート直後、人気の一角である4番ゴールデンチョイスがやや出遅れる形となり、波乱の予感を漂わせます。ハナを奪ったのは5番トロルトゥンガで、これに12番トーアナタリー、そして1番人気3番エバーサニーハートらが続く先行集団を形成。レースは最初の1コーナーから2コーナーにかけて25秒1という速いペースで進み、先行勢が激しい主導権争いを繰り広げました。
中盤、800mから600mのカーブにかけても、5番トロルトゥンガが力強く先頭をキープ。2番手には12番トーアナタリーがぴたりとつけ、内からは3番エバーサニーハートも虎視眈々と機を伺う展開でした。しかし、この激しい流れを尻目に、後方集団で脚を溜めていたのが8番トレイントレインです。
勝負所の第4コーナーカーブ。逃げるトロルトゥンガのリードはまだ残るものの、大外から一気に視界に入ってきたのがトレイントレイン。残り200mでトレイントレインは他馬とは次元の違う加速を見せ、最終的には先行集団を完全に飲み込み、鮮やかな差し切り勝ちを収めました。上り600mが41秒3という時計が示す通り、まさに「一気の足」で、この日の主役の座を射止めました。
勝った8番トレイントレインは、9歳というキャリアを積み重ねたベテラン。近藤翔月騎手の手綱捌きに応え、レースの後半800mを54秒1で駆け上がり、最高のパフォーマンスを見せました。後方から追い込むこの脚質は、展開一つでどんなレースでも脅威となることを証明しました。
2着争いは、長い距離を逃げ粘った5番トロルトゥンガと、最後まで食い下がった12番トーアナタリーの叩き合いとなり、着差は僅差。敗れはしたものの、終始レースを引っ張った先行勢の頑張りも光る一戦でした。
今回のファイナルレースは、今後の馬券戦略において重要なヒントをいくつか残しました。