京都12R 醍醐S レース回顧:アンクルクロス、激戦を制す!
2025年8月4日、京都競馬場で行われた醍醐ステークス(京都12R)は、手に汗握る激戦の末、8番人気のアンクルクロスが勝利を収めました。実況が熱く伝えた興奮のレース展開を振り返ります。
スタートから最終直線まで:目まぐるしい攻防
スタートはややバラつきがありましたが、まず先頭に立ったのは3番サウスバンク。その後ろには6番ロードトレイル、5番タツダイヤモンドが続き、外からは15番パクスロマーナが並びかけます。そして、そのすぐ後ろに16番アンクルクロスが虎視眈々とチャンスを伺っていました。
バグの中に7番サウンドモリアーナ、1番バンドシェル、12番ルーフ、14番ブラックケリー、2番マックアルイーン、10番シカゴスティング、11番ミルテンベルクが続き、9番ウルトラソニック、13番モンシュマンと縦長の展開。中間600メートルは34秒3のペースで流れ、4番ドゥアムールが最高峰8番オソレを従える形となりました。
最後の直線:3頭の壮絶な叩き合い
第4コーナーを回り、残り400メートル。最後の坂に向かって、前は逃げる3番サウスバンク。リードを保ちながら2番手には15番パクスロマーナが上がってきます。そして、その外から満を持して16番アンクルクロスが内へと潜り込み、1番バンドシェル、6番ロードトレイルも追い上げを見せます。
残り150メートル、そして100メートルを切ると、3番サウスバンク、16番アンクルクロス、そして外からは15番パクスロマーナが並びかけ、3頭が横一線に広がっての壮絶な決戦となりました。ゴール前、わずかな差で抜け出したのは、エージェント・レーン騎乗のアンクルクロス! 2着にハナ差でサウスバンク、3着にはアタマ差でパクスロマーナが入り、まさに写真判定のような大接戦でした。
レース結果と覚えておきたいポイント

優勝したアンクルクロスは、8番人気の評価を覆しての快勝。エージェント・レーン騎手の手綱捌きも光りました。2着のサウスバンク、3着のパクスロマーナも惜敗ながら、次走に期待を持たせる走りを見せました。
今回のレースで特に覚えておきたいのは、スタートのバラつきです。これにより、一部の馬はポジション取りに苦労した可能性があります。また、最後の直線での3頭の激しい叩き合いは、今後のレースでも接戦を演じる可能性のある馬たちの能力の高さを示しています。
特に、アンクルクロスは人気薄ながらも強烈な末脚を発揮し、展開を味方につけました。今後もマークすべき一頭となるでしょう。
今後のレース展望
今回の醍醐ステークスは、短距離戦ならではのスピードと、最後の直線での瞬発力が問われる非常に見応えのあるレースでした。上位入線馬はもちろんのこと、惜敗した馬たちの中にも次走での巻き返しが期待される馬が多数います。
特に、今回惜しくも勝利を逃したサウスバンクとパクスロマーナは、今回の経験を糧にさらなる成長を見せてくれることでしょう。次走での彼らの走りに注目です。