浦和12R「近いがうまい 埼玉の牛肉賞特別(B2B3)」レース回顧:イナダヒメ、混戦を制す!
2025年11月26日、浦和競馬場で行われた12R「近いがうまい 埼玉の牛肉賞特別(B2B3)」は、3歳牝馬イナダヒメが最後の直線で鮮やかな差し切りを見せ、ベテラン勢を退けて優勝を飾りました。実況からも熱気が伝わる激戦の模様を振り返ります。
レース展開:スモークフレイバーが逃げ、イナダヒメが追走
スタート直後、外枠から11番スモークフレイバーが積極的にハナを切り、レースを引っ張ります。そのすぐ後ろには、本日主役となった13番イナダヒメ、そして12番ブレイヴルーラー、内からは2番レイニングキャットが固まって追走。中団には4番ビスマルク、そして1番人気に推されていた9番トーセンジェミニが位置取り、虎視眈々と前をうかがいます。
1コーナーから2コーナー中間にかけて、スモークフレイバーがリードを保ち、イナダヒメ、ブレイヴルーラー、レイニングキャットといった先行集団が形成されます。トーセンジェミニは中団後方でじっくりと脚を溜める展開となりました。
3コーナーから直線へ:イナダヒメ、鮮やかな差し切り!
3コーナーカーブに入ると、先行集団のペースが上がり、11番スモークフレイバーに13番イナダヒメが早めに並びかけます。さらに、うちからは12番ブレイヴルーラーも差を詰め、9番トーセンジェミニも満を持して追い上げを開始。馬群は一気に凝縮され、最後の直線へと向かいます。
直線に入ると、粘るスモークフレイバーの外から13番イナダヒメが猛追し、残り200mでついに先頭へ!内からは12番ブレイヴルーラーも食い下がりますが、イナダヒメの勢いは止まりません。外からは10番ダンディジャックも追い込んできますが、イナダヒメがそのまま先頭でゴールイン!
2着には1番人気の9番トーセンジェミニが入り、3着争いは大混戦となりました。8番ダンディジャックが追い込み、7番モズハッピーロードも最後の最後に猛烈な追い上げを見せ、写真判定の結果、8番ダンディジャックが3着を確保しました。
レースのポイント:3歳牝馬イナダヒメの成長と混戦の魅力
今回のレースは、3歳牝馬イナダヒメがベテラン勢を相手に堂々たる勝利を収めたことが最大のハイライトでした。先行集団でしっかりと脚を溜め、直線での切れ味を発揮した町田直希騎手の手綱さばきも見事でした。
また、1番人気トーセンジェミニが2着に敗れたものの、最後まで諦めない粘り強い走りを見せ、その実力の高さを示しました。そして、3着争いはダンディジャック、モズハッピーロード、ブレイヴルーラーがわずかな差でひしめき合う大接戦となり、競馬の醍醐味を存分に味わえるレースとなりました。
今後の注目:イナダヒメのさらなる飛躍に期待!
イナダヒメは今回の勝利で、今後の活躍が大いに期待されます。3歳牝馬ながら古馬相手にこれだけのパフォーマンスを見せたことは、能力の高さの証です。今後のレースでも、その成長ぶりに注目していきたい一頭です。
また、惜しくも3着争いに敗れた各馬も、今回の経験を糧に次走での巻き返しを狙ってくるでしょう。特に、最後の直線で素晴らしい伸びを見せたダンディジャックやモズハッピーロードにも注目です。