2025年11月18日、笠松競馬場で行われたC16組の第1レースは、息をのむような接戦の末、2番人気シャトーペリオットがクビ差で勝利をもぎ取りました。最終直線での激しい叩き合いは、まさに競馬の醍醐味を凝縮した一戦となりました。
ゲートが開くと、各馬横一線の好スタートを切りました。まず内からは1番ユアマイスターが飛び出し、その外からは5番チュウワスペル、さらに外からは9番メモリーフィルムが並びかけます。6番ベネディクティオも先行集団に加わり、4頭が横に広がっての激しい先行争いを展開しました。
この先行集団から2馬身ほど離れた位置に、2番シャトーペリオットが追走。4番ブレイズボーイもこれに並びかけ、さらに外からは10番メイプルギンが続きます。後方からは7番リーリエ、8番フランシュフックが控え、最高峰からは3番トリクシーがレースを見つめる展開となりました。
1コーナーから2コーナー中間にかけて、1番ユアマイスターがハナを奪い、リードを1馬身に広げます。2番手には5番チュウワスペルがつけ、その後方、1馬身半ほどの間隔で6番ベネディクティオ、2番シャトーペリオット、4番ブレイズボーイらが固まって追走。向こう正面に出ると、馬群はさらに凝縮され、10番メイプルギン、9番メモリーフィルムが続き、外からは8番フランシュフックが中団外目からじわじわとポジションを上げてきました。
3コーナーカーブに入ると、先頭から最後方まで5、6馬身圏内と、馬群は依然として固まったまま。逃げる1番ユアマイスターに対し、外から6番ベネディクティオが接近し、3、4コーナー中間では5番チュウワスペルもこのグループに加わります。さらに外からは8番フランシュフックが追い上げを開始し、各馬が横に広がって4コーナーへ進入しました。
そして迎えた最後の直線。前の争いは6番ベネディクティオが先頭に立ち、粘る1番ユアマイスターを振り切ろうとします。しかし、外からは8番フランシュフックが猛追し、さらにその外から2番シャトーペリオットが豪快な末脚を伸ばし、馬場の真ん中から一気に前へと迫ります。
ゴール前は、2番シャトーペリオット、内からは6番ベネディクティオ、そしてその間に割って入った8番フランシュフックの3頭による壮絶な叩き合いとなりました。最後まで脚を伸ばし続けた2番シャトーペリオットが、6番ベネディクティオをクビ差退け、見事な勝利を飾りました。3着には半馬身差で8番フランシュフックが入り、上位3頭の力の差を見せつける結果となりました。