2025年11月28日に笠松競馬場で行われた第1レース、C級未勝利戦(ダート)は、単勝2.1倍の圧倒的1番人気に推されたバルージョアスール(牡3、高木健騎手)が、危なげないレース運びで勝利を飾りました。
しかし、2着争いは大混戦となり、人気上位馬が沈む中で波乱の結末に。レースの背景と今後の注目ポイントを詳しく見ていきましょう。
スタートはまずまず揃いましたが、先行争いから内からすっとポジションを上げた3番バルージョアスールが早々に先頭へ。すぐさまリードを奪う得意の形で、レースの主導権を握ります。
2番手には10番リックリボン、その後ろに9番フェスティヴマメが続く形。バルージョアスールは向こう正面から3〜4コーナーにかけて後続との差を広げにかかり、直線入り口では早くも3馬身ほどのセーフティリードを築き上げました。
高木健騎手は勝負どころでしっかりと追い出し、バルージョアスールは最後まで力強い脚を維持。2着以下に詰め寄られることなく、人気に応える快勝となりました。勝ちタイムは1:34.3。
レースの焦点は、直線で激化した2着争いにありました。先行勢が苦しくなる中、4コーナーを外から回った1番クリノジルバ(牝5、筒井勇介騎手)と、中団から進出した7番ガケップチー(牝4、森島貴之騎手)が猛然と追い込みます。
特に8番人気の低評価を覆して追い込んできたクリノジルバの脚は目覚ましく、先行したバルージョアスールに一時は肉薄する勢い。結果的にはバルージョアスールが振り切りましたが、クリノジルバとガケップチーが僅差(着順データ上は同タイム)の2・3着に入線。複勝圏内に人気薄の2頭が飛び込み、馬券を大きく荒らす形となりました。
期待された2番人気ダズリングティアラは6着、3番人気リックリボンは4着と、馬券的な上位人気馬が期待通りの結果を残せない中、ベテランの筒井騎手とクリノジルバのコンビが鮮やかなイン差しを見せつけました。
このレースの結果を踏まえ、次走以降で覚えておきたい注目馬をピックアップします。
(レース映像:笠松競馬公式チャンネルにて公開予定)