【磐梯山特別】カーミングライツが直線で爆発！差し切りで快勝

2025年福島9R 磐梯山特別：カーミングライツが鮮やかに差し切り！

2025年11月24日、福島競馬場で行われた第9レース「磐梯山特別」は、3歳馬カーミングライツが横山和生騎手の手綱で鮮やかな差し切り勝ちを収め、その素質の高さを見せつけました。混戦模様となったレースは、若駒たちの成長とベテラン勢の意地が交錯する見どころの多い一戦となりました。

レース回顧：波乱の幕開けからカーミングライツの覚醒まで

スタート直後、オッズ15番人気のペリプルスが大きく出遅れるアクシデントが発生。波乱含みの幕開けとなりました。序盤は16番ウインリベラシオンが先頭に立ち、リードを広げます。2番手には11番ドーバーブライト、そして内からは7番オメガナビゲーターが続きます。

しかし、レース中盤に差し掛かると、外からスッと13番レッドヴァリアートがポジションを上げ、一時は先頭のウインリベラシオンに迫る勢いを見せました。中団では4番カーミングライツが虎視眈々と前を狙い、うちからは1番クラッチプレイヤーも並びかけ、虎視眈々とチャンスを伺います。

3コーナー手前でレースは大きく動きました。先頭を奪ったのは、満を持して進出した4番カーミングライツ！一気にリードを広げ、後続を突き放しにかかります。2番手にはレッドヴァリアートが追走しますが、その差は徐々に開いていきます。

直線に入ると、カーミングライツの末脚が爆発。3馬身のリードを保ち、後続の追撃を全く寄せ付けません。内からは12番ロードガレリア、そして9番マイファミリーが懸命に追い込みますが、カーミングライツの勢いは止まらず、そのままゴール板を駆け抜けました。

結果、カーミングライツが2着のロードガレリアに1馬身1/4差をつけて快勝。3着にはクラッチプレイヤーとマイファミリーがアタマ差の激しい争いを演じ、クラッチプレイヤーがわずかに先着しました。

注目の競走馬たち：明暗を分けたパフォーマンス

• カーミングライツ（牡3、横山和生）：見事な差し切り勝ちで、その潜在能力の高さを示しました。レース中盤からの位置取りと、直線での爆発的な加速は圧巻の一言。今後の重賞戦線での活躍が期待されます。
• ロードガレリア（牡3、高杉）：2着と健闘。直線での追い込みは見事でしたが、勝ち馬の勢いには一歩及びませんでした。しかし、着実に力をつけていることは間違いなく、次走以降も注目です。
• クラッチプレイヤー（牡4、吉田隼）：3着と掲示板を確保。中団から堅実に脚を伸ばし、ベテランの意地を見せました。展開次第ではさらに上位も狙えるでしょう。
• レッドヴァリアート（牡3、横山武）：1番人気に推されましたが、8着と期待に応えられませんでした。レース中盤で一時2番手まで上がったものの、直線で失速。今回の敗戦を糧に、次走での巻き返しに期待したいところです。
• ペリプルス（牡5、舟山）：スタートで大きく出遅れ、レース前から厳しい展開となりました。巻き返しはならず16着。スムーズなスタートが切れていれば、違った結果になったかもしれません。

今後のレースで覚えておきたいポイント

• カーミングライツの成長曲線：今回の勝利で一気に評価を高めたカーミングライツ。今後、どのようなレース選択をしてくるのか、そしてG1戦線でどこまで通用するのか、非常に楽しみな存在です。
• 出遅れの影響：ペリプルスの出遅れは、改めてスタートの重要性を認識させました。特に短距離戦や先行有利のコースでは、スタートの良し悪しが勝敗に直結します。
• 人気馬の敗戦：1番人気レッドヴァリアートの敗戦は、競馬の難しさを物語っています。人気に過信せず、馬場状態や展開、馬のコンディションなど、多角的な視点での予想が重要です。

磐梯山特別は、カーミングライツという新たなスター候補の誕生を予感させる一戦となりました。今後の彼らの活躍に、ぜひご注目ください。