【海外記事まとめ】フォーエバーヤングが歴史的快挙！日本調教馬初のブリーダーズカップ・クラシック制覇

2025年11月1日 / 2025年11月3日

日本の4歳牡馬フォーエバーヤングが、2025年11月1日にデルマー競馬場で開催されたブリーダーズカップ・クラシックで歴史的勝利。日本調教馬として42年の歴史で初の快挙を達成し、前年の雪辱を果たしました。今後のさらなる活躍が期待されます。

この記事の要点

日本から遠征したフォーエバーヤングが、2025年11月1日にデルマー競馬場で行われた賞金総額700万ドルのブリーダーズカップ・クラシック（G1）を制し、歴史に名を刻みました。これは、42年の歴史を持つ同レースにおいて、日本調教馬が初めて優勝するという快挙です。

管理する矢作芳人調教師は、この勝利を「日本のサッカーチームがワールドカップで優勝するのに等しい」と表現し、その喜びを語りました。馬主である藤田晋氏にとっても、ライバルであるシエラレオネとフィアースネスが引退する前の最後の対戦機会で勝利を収めたことは「夢が叶った」瞬間でした。

今回の勝利は、フォーエバーヤング陣営にとって「雪辱」を果たす一戦でした。同馬は2024年の同レースで3着、また同年のケンタッキーダービーでも3着に敗れており、その両レースで先着を許したシエラレオネ（2024年BCクラシック優勝馬）とフィアースネスを直接対決で打ち破りました。

レースでは、坂井瑠星騎手が巧みな手綱さばきを見せました。1 1/4マイル（約2000m）のレースで序盤から2番手の好位を確保すると、最後の直線で先頭に立ち、追いすがるシエラレオネを半馬身差で振り切りました。勝ちタイムの2:00.19は、前年のシエラレオネの優勝タイムを上回るものでした。

矢作調教師は「ミスター・デルマー」の異名を持ち、過去のブリーダーズカップ勝利はすべてデルマー競馬場でのもので、今回が3勝目となります。調教師は「昨年は75%の仕上がりだったが、今年は100%の状態だった」と語り、1年がかりの計画が実を結んだことを明かしました。

フォーエバーヤングの2025年の活躍は目覚ましく、2月のサウジカップ（G1、賞金総額2000万ドル）での勝利に続き、今回のブリーダーズカップ・クラシックが2度目の高額G1制覇となりました。また、4月5日のドバイワールドカップ（G1）では3着、10月1日には日本の日本テレビ盃を勝利しています。

矢作調教師は、フォーエバーヤングが2026年も5歳馬として現役を続行する計画を明らかにしました。次なる目標は、2026年2月14日に行われるサウジカップの連覇、そして3月28日のドバイワールドカップへの再挑戦が有力視されています。

これまでの通算成績は13戦10勝・3着3回で、獲得賞金は19,358,590ドルに達します。なお、今回2着、3着だったシエラレオネとフィアースネスは、レース後に引退し種牡馬入りすることが発表されています。