【浦戸湾特別】波乱の決着！リーチアディールが直線一気で人気馬を差し切りV

レース結果：波乱を呼んだ浦戸湾特別！リーチアディールが直線一気でV

2025年11月29日、高知競馬場で行われた第5レース「浦戸湾特別」は、波乱含みの決着となりました。人気の中心であった1番カムランベイや2番人気ブラッティーキッドらを破り、5番人気の8番リーチアディール（牡7、岡村卓弥騎手）が、直線での強烈な末脚を爆発させて見事に差し切り勝ちを収めました。

レースは序盤から6番人気の10番サノノスピードがハナを主張し、ゆったりとしたペースで逃げを打ちました。しかし、後半800メートルが55秒9、600メートルが42秒7というように、レースの上がりタイムが速くなる展開となり、先行馬には厳しい瞬発力勝負となりました。

レース回顧：サノノスピードの逃げ粘りと人気馬の動向

スタートは2番ミラクルドリームが良かったものの、最終的に主導権を握ったのは10番サノノスピード。塚本征吾騎手が押し切って先頭に立ち、前半は隊列の縦長を保ちながら進みます。2番手には3番人気の12番ディアセオリーが早めに接近し、早めの仕掛けを見せました。

注目の1番人気1番カムランベイは、逃げ馬を見る形での3番手追走と、絶好の位置取り。中団には5番人気の8番リーチアディールが控える形となりました。

4コーナー手前、600mを切ったあたりで後続が一気に差を詰め始めますが、10番サノノスピードは粘り強く先頭をキープ。直線に入ってもリードを保ち、逃げ切りを図ります。外からは12番ディアセオリー、内からは1番カムランベイが並びかけ、三つ巴の激しい攻防となりました。

勝利の立役者：リーチアディールの豪快な追い込み

残り200メートル、サノノスピードが踏ん張る中、大外から一気に飛んできたのが8番リーチアディールでした。先行集団が力を出し切ったところを狙いすましたようなタイミングで強烈に伸び、ゴール手前でサノノスピードを捉え、見事に差し切ってゴールしました。

最後まで粘りを見せた10番サノノスピードが2着、3番人気の12番ディアセオリーが3着争いを演じる結果となりました。後半の加速戦で末脚を温存できたリーチアディールが一枚上手でした。

今後のレースで覚えておきたい注目ポイントとアクシデント

今回の浦戸湾特別から、次走以降の馬券検討に役立つ、出走馬の特徴やレース中の動きをまとめました。

• 8番 リーチアディール（勝者）： 直線での爆発的な末脚は特筆ものです。スローペースからの瞬発力勝負になった場合、展開に左右されず上位争いに食い込める能力があることを証明しました。次走以降も上がり勝負では常に警戒が必要です。
• 10番 サノノスピード（2着）： 早めにディアセオリーのプレッシャーを受けながらも、道中はゆったりとしたペースを作り出し、直線でも最後まで粘り込みました。人気薄ながら先行策での粘り強さは本物で、同条件での再現性も期待できます。
• 1番 カムランベイ（人気馬）： 理想的な先行ポジションを取りましたが、最後の直線で勝ち馬に突き放され、期待に応えることができませんでした。能力は高いはずですが、瞬発力勝負よりも、消耗戦などタフな流れになった方が持ち味を発揮できる可能性があります。
• 2番 ミラクルドリーム： 好スタートを見せながらも、すぐに位置を下げてしまいました。ゲートの出の良さは武器ですが、道中の追走に課題を残した可能性があります。スタートからスムーズに先行できれば、着順を上げてくる可能性も秘めています。