愛ちゃん27周年記念杯:ホクショウハヤテが激戦を制す!
2025年11月22日、帯広競馬場で行われた「愛ちゃん27周年記念杯」(B4国民の一戦系)は、白熱の攻防が繰り広げられました。9頭の精鋭たちが集結し、冬の帯広の地で熱いレースを展開しました。
レース回想:息詰まる障害越えと最後の直線
レースは9頭が飛び出し、まずは第一障害へ向かいます。序盤は6番マルモゴールド、5番ハルコマチが先行争いを演じ、内からは1番ゴールドチップも前へ。9番ハクホウエイが最後に最初の障害をクリアしました。
ペースが落ち着くと、5番ハルコマチがわずかに先行し、内から1番ゴールドチップが並びかけます。4番コウシュハゴーリキ、そして3番ホクセイビックボスが続き、7番ホクショウハヤテ、2番ジャックポット、そして後方から6番マルモゴールド、外からは9番ハクホウエイが間に割って入る展開となりました。
1番ゴールドチップが先頭に立ち、リードを奪って第二障害の手前へ。前半52秒という速いペースでレースは進みます。2番手には5番ハルコマチが続き、第二障害へと向かいました。
1番ゴールドチップが第二障害を仕掛けますが、魚8分目で一旦停止。2番手以下、5番ハルコマチも仕掛けていき、3番手以下も挑戦が始まります。再び1番ゴールドチップが先頭で第二障害をクリアし、5番ハルコマチが2番手につけます。その後方から7番ホクショウハヤテがぐんぐん差を詰め、9番ハクホウエイ、3番ホクセイビックボス、4番コウシュハゴーリキ、2番ジャックポットと続きました。
残り30メートルを切ると、1番ゴールドチップが依然として先頭をキープ。しかし、2番手につけていた5番ハルコマチを尻目に、ジワジワと7番ホクショウハヤテが並びかけます。3番ホクセイビックボスも後方から追い上げ、残り20メートルで前の争いが激化しました。
そして、最後の直線で抜け出したのは7番ホクショウハヤテ! 見事な末脚で一気に先頭に躍り出て、そのままゴールイン。2着には3番ホクセイビックボスが入り、3番手争いは1番ゴールドチップが粘り切ったように見えましたが、最終的な着順は以下の通りとなりました。
レース結果
- 1着: 7番 ホクショウハヤテ (牡4, 640kg, 中村太陽騎手) 2:03.8
- 2着: 3番 ホクセイビックボス (牡5, 650kg, 藤本匠騎手) 2:05.5
- 3着: 1番 ゴールドチップ (牡5, 640kg, 今井千尋騎手) 2:08.1
ホクショウハヤテは中村太陽騎手、坂本東一厩舎の管理馬。今季もその実力を存分に発揮し、見事な勝利を飾りました。
今後のレースで覚えておきたい内容
今回のレースでは、各馬が障害で一旦止まる場面や、最後の直線での激しい追い比べなど、見どころの多い展開となりました。特に、第二障害で一旦止まりながらも粘り強く先頭をキープした1番ゴールドチップの走り、そして終盤の驚異的な追い上げを見せた7番ホクショウハヤテのパフォーマンスは、今後のレースでも注目に値するでしょう。
また、人気を集めた5番ハルコマチは7着と期待に応えられませんでしたが、次走での巻き返しに期待が高まります。ばんえい競馬ならではの迫力とドラマが凝縮された一戦となりました。