注目の京都2歳S、コントレイル産駒「怒りの3頭出し」の背景
GIII京都2歳ステークス(2025年11月29日・京都芝2000m)は、種牡馬コントレイル産駒の初年度にとって、非常に重要な一戦として注目されました。ディープインパクトの後継者として期待される同馬ですが、「種牡馬失敗」の論調が高まる中、この重賞で結果を残せるかが大きな焦点となっていたからです。
特に今回は、ゴーイントゥスカイ、ネッタイヤライ、フリーガーの3頭が参戦する「怒りの3頭出し」という異例の布陣。ファンや関係者の間では、「頭数で勝利をもぎ取りたい」「ここを勝てなければ年内の重賞制覇は絶望的」という切迫感が共有されていました。
3頭の出走馬とレース前の期待
レース前日段階での人気と枠順は以下の通りです。
- ゴーイントゥスカイ(荻野): 3番人気(6.0倍)、10番枠。産駒のポテンシャルを信じる声が多く、コントレイル産駒の中でも特に注目されていました。
- フリーガー(坂井): 7番人気(13.5倍)、9番枠。鞍上の坂井騎手は「コントレイラー」として期待され、先行策からの粘り込みが期待されていました。
- ネッタイヤライ(松山): 11番人気(50.3倍)、最内1番枠。最低人気ながら、内枠を活かした逃げが予想されていました。
掲示板では、コントレイル産駒の持ち味とされる「スローペース先行」に持ち込めるか、特に最内枠のネッタイヤライの逃げ展開に大きな期待が寄せられていました。
レース実況と結果:勝負所で露呈した「キレ」の差
レースはネッタイヤライが予想通りハナを奪い、他のコントレイル産駒も前目で進める、理想的な「コント展開」に近い形で流れました。しかし、勝負の直線では明暗が分かれます。先頭集団で粘り込みを図るコントレイル産駒を、後方から一気の豪脚で差し切ったのは、サートゥルナーリア産駒のジャスティンビスタでした。
特に、ゴーイントゥスカイは直線で一旦は抜け出す勢いを見せたものの、勝ち馬の次元の違う瞬発力、そして2着馬にも差し返される形で後退。期待された重賞初制覇は叶いませんでした。
コントレイル産駒の最終着順
- 3着: ゴーイントゥスカイ
- 4着: ネッタイヤライ
- 8着: フリーガー
3頭出しで2頭が掲示板を確保した点は評価できるものの、肝心の勝利には届かず。レース後、ファンからは「決め手不足」「キレ負け」といった、コントレイル産駒の弱点を指摘する声が相次ぎました。
データが示すコントレイル産駒の特性と今後の活路
今回の敗戦により、「コントレイル産駒=キレがない」というイメージがより強く印象付けられる結果となりました。掲示板では、その特性を裏付ける以下のようなデータも示されています。
産駒連対馬の4角平均通過順位(2025/11/24終了時点 / 芝1400m以上)
※数値が低いほど先行傾向が強い
- 2.9:コントレイル
- 4.1:キタサンブラック
- 4.2:キズナ / サートゥルナーリア
- 3.0:シスバーステート
コントレイル産駒は、他の人気種牡馬と比較して極めて先行志向が強いことがデータから読み取れます。今回の京都2歳Sでのネッタイヤライ(逃げ)、ゴーイントゥスカイ(先行)の粘りが限界だったことは、この「キレ不足」という特性を如実に示しました。
「鈍足」というレッテルを貼られつつあるコントレイル産駒の活路は、今後どこに見出されるのでしょうか。ファンからは、キレが殺される「道悪」や、坂を登った後に平坦な直線が残る「中京」のような適性の高いコース、あるいはレースレベルが低い地方・ローカル重賞での活躍に期待する声が挙がっています。年内の重賞制覇はほぼ不可能となり、今後は3歳クラシックに向けての「成長力」が最後の希望となります。
記事の参考情報
本記事の作成にあたっては、以下のスレッドを参考にしています。