本日最終の浦和12R、B2B3クラスによる2000m戦「栃木県畜産協会長賞特別」は、単勝1番人気の3番 リジン(本田正重騎手)が激しい叩き合いを制し、勝利を飾りました。
リジンは道中から常に先行集団をマークし、勝負所では持ち前の勝負根性を発揮。接戦を凌ぎきっての勝利となりましたが、直線の攻防では人気薄の伏兵が猛烈に追い込み、見応えのある最終レースとなりました。
ゲートが開くと、1番 マナコルが大きく出遅れる波乱のスタート。これにより、マナコルはレースを通じて後方からの追走を強いられる形となりました。一方、前では10番 オーシンスキャットが先手を主張し、すぐさま2番 アルリスカ、そしてリジンも並びかけ、先行集団を形成します。スタンド前ではアルリスカがリードを広げる形となり、縦長の展開でレースは進みました。
向こう正面で隊列が落ち着いた後、外からは5番 エーヴベリーが動き出し、ポジションを上げていきます。そして3コーナーから4コーナーへ。逃げるアルリスカに対し、満を持して外に持ち出したのがリジン。アルリスカを捉えにかかり、両者が並びかけます。
激しい追い比べとなる中、リジンが僅かに抜け出しを図るところへ、内から鋭く、そして外からも一気に脚を伸ばした馬がいました。
直線に入ると、一旦はリジンが先頭に立ちますが、その外から4番 グーヴェルナイユが鋭い末脚で一気に差を詰めます。ゴール前ではリジンに並びかけるほどの勢いを見せましたが、わずかにリジンが押し切り、ゴールイン。人気に応える粘り強い勝利となりました。
しかし、本レースで最も目立ったのは、5番人気ながら鬼気迫る追い込みを見せた4番 グーヴェルナイユでしょう。その末脚は強烈で、着順以上に今後の期待を抱かせる内容でした。
今回のレース結果から、特に次走以降で注目すべき馬をピックアップします。