2025年10月25日
2025年10月25日開催のアルテミスS、カシオペアS、魚沼Sの3レースを徹底予想。未来のヒロイン候補マルガ、古馬と激突するセンツブラッド、絶好調アスクナイスショーなど、注目馬を調教データや厩舎コメントに基づき分析。馬券検討に役立つ客観的な情報を提供します。
この記事の要点
- アルテミスS: 白毛の素質馬マルガと実績馬タイセイボーグが激突。気性面と輸送が鍵。
- カシオペアS: 3歳馬センツブラッドと古馬が対決する混戦模様。オーロラエックスは良馬場が条件。
- 魚沼S: 絶好調アスクナイスショーと専門家支持のシンハナーダが中心。新潟コース適性も重要。
- 予想の根拠: 憶測を排し、公式の調教データや厩舎コメントのみを基に客観的に分析。
第14回アルテミスステークス(GIII) 予想のポイント
レース概要とコース分析
2歳牝馬限定の重賞、アルテミスステークスは、東京競馬場の芝1600mを舞台に行われるGIII競走です。このコースは、約542mの長いバックストレッチと、ゴール前の約526mに及ぶ直線が最大の特徴です。道中には2つの上り坂が設けられており、単なるスピードだけでなく、スタミナと持続力が問われるタフな設定となっています。将来のクラシック戦線を占う上で、各馬の総合力が試される重要な一戦です。
有力馬徹底分析:素質馬か、実績馬か
マルガ
白毛馬として注目を集めるマルガ。母は同じく白毛のブチコという良血馬です。函館芝1800mの新馬戦では、武豊騎手を背にレコードタイムで圧勝。その際、鞍上は「ストライドが大きい」「コントロールが鍵になってくる」と、その非凡な能力と今後の課題を指摘しています。陣営は最終追い切りで兄カルパをパートナーに「白毛併せ」を実施するなど、気性面の成長を促す教育的な調教を行っており、本番を見据えた課題克服に取り組む姿勢は、陣営の自信の表れと言えるでしょう。仕上がりは良好ですが、東京への長距離輸送が唯一の懸念材料です。
フィロステファニ
新潟芝1600mの新馬戦を勝利。出遅れや道中の気難しさを見せながらも、大外から差し切る内容は能力の高さの証明です。放牧を挟みましたが、馬体増は成長の証と陣営は捉えており、追い切りの動きも軽快で休み明けの不安は少ないでしょう。新馬戦で見せた気性面の課題がどれだけ成長しているかが、重賞で勝ち負けするための鍵となります。
タイセイボーグ
出走メンバー中、唯一の重賞実績馬。前走の新潟2歳ステークス(GIII)で2着に好走しており、完成度の高さは証明済みです。ラストは確実に脚を使える渋太さが持ち味で、相手なりに走れる安定感は大きな武器。陣営は前走で見られたゲートの課題修正に取り組んでおり、さらなる上積みが期待できます。経験と実績を武器に、素質馬たちを迎え撃ちます。
その他注目馬
ルーチェフィオーレは差す競馬も可能な戦法の幅広さが魅力。ハッピーエンジェルは2連勝の勢いがありますが、直線の長い東京コースへの適性が問われます。
| 馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教評価 | 前走成績 | 注目データ |
|---|---|---|---|---|---|
| 7 | マルガ | 武豊 | A | 2歳新馬 1着 | 気性面の成長が鍵。輸送克服も課題 |
| 5 | フィロステファニ | 川田将 | B+ | 2歳新馬 1着 | 素質は一級品、精神面の成長が問われる |
| 1 | タイセイボーグ | 佐々木大 | A | 新潟2歳S(GIII) 2着 | GIII実績No.1、ゲート課題修正に注力 |
データから導く結論への道筋
レースの構図は明確です。マルガとフィロステファニという、まだ底を見せていない素質馬たちが、GIIIで実績を積んだタイセイボーグに挑む形となります。勝敗を分けるのは、素質馬たちが重賞のプレッシャーの中で能力を発揮できるか、そして経験豊富なタイセイボーグが課題を修正し、完璧なレース運びを見せられるかという点に集約されるでしょう。
カシオペアステークス(L) 予想のポイント
レース概要とコース分析
3歳以上オープンのリステッド競走、カシオペアステークスは、京都競馬場の芝・外回り1800mで行われます。このコースは3コーナーまでの距離が長く、向正面から下り坂が続くレイアウトが特徴です。そのため、前半で有利なポジションを確保し、下り坂で勢いをつけながら平坦な直線で末脚を持続させる能力が求められます。
有力馬徹底分析:3歳の実力か、古馬の経験か
センツブラッド
3歳馬の筆頭格。前走のラジオNIKKEI賞(GIII)で2着と好走しており、古馬相手でも通用する能力を秘めています。55kgという斤量も有利に働くでしょう。夏を越して体がひと回り大きくなったと陣営もコメントしており、フィジカル面の成長も著しいです。
オーロラエックス
前走の西宮ステークスでは、他馬とは一線を画す末脚で圧勝。ただし、陣営が「馬場が悪いと進みが悪い」と明言している通り、良馬場が絶対条件。週末の天候がパフォーマンスを大きく左右しますが、条件が揃えば主役級の走りを見せる可能性は十分です。
ピースワンデュック
前走の秋風ステークス(1600m)では、大外枠から逃げ切る強い競馬を見せました。しかし、今回は距離延長となり、陣営も「同様の競馬ができるかどうか心配」と率直な懸念を表明しています。能力は確かですが、トレーナーの慎重なコメントは割引材料と考えるべきでしょう。
シルトホルン
前走の毎日王冠(GII)は9着と大敗しましたが、馬体減が影響したと陣営は分析。すでに体は戻っており、状態は完全に復調したと見てよさそうです。最終追い切りも高評価を得ており、叩き2戦目での一変が期待されます。
| 馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教評価 | 前走成績 | 注目データ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | センツブラッド | 坂井瑠 | A | ラジオNIKKEI賞(GIII) 2着 | 成長著しい3歳の実力馬 |
| 7 | オーロラエックス | 松山弘 | A | 西宮S(3勝クラス) 1着 | 良馬場なら末脚爆発。天候が鍵 |
| 10 | ピースワンデュック | 柴田善 | B+ | 秋風S(3勝クラス) 1着 | 距離延長と展開に課題。陣営も慎重 |
| 6 | シルトホルン | 浜中俊 | A | 毎日王冠(GII) 9着 | 前走は明確な敗因あり。巻き返し必至 |
データから導く結論への道筋
レース展開と馬場状態が結果を大きく左右する一戦。馬場が良ければオーロラエックスの末脚が炸裂する可能性が高いでしょう。3歳馬センツブラッドの勢いも侮れず、状態を立て直したシルトホルンの一変も十分にあり得る混戦模様です。
魚沼ステークス(3勝クラス) 予想のポイント
レース概要とコース分析
3勝クラスの定量戦、魚沼ステークスは新潟競馬場の芝・外回り2000mが舞台。このコース最大の特色は、日本一長い659mの直線です。ゴール前の攻防は熾烈を極め、スタミナと長く良い脚を使い続けられる持続力が勝敗を分けます。
有力馬徹底分析:絶好調馬が激突する大混戦
アスクナイスショー
前走のレインボーSで2着と好走し、本格化の兆しを見せています。特筆すべきはその状態の良さで、追い切りは「迫力満点」と絶賛され、陣営も「地力も上なので何とかしたい」と勝利への意欲を隠しません。まさに絶好調と判断していいでしょう。
シンハナーダ
専門家3名が本命印を打つなど、評価が高い一頭。陣営は前走の敗因を距離と分析しており、今回の2000mへの距離短縮はプラスに働くと見ています。追い切りも力強く、仕上がりは万全。アスクナイスショーの最大のライバルとなることは間違いありません。
シルキーガール
最大の武器は、陣営が「いい脚を長く使える」と語る持続力のある末脚。この特徴は、日本一長い直線を誇る新潟外回りコースに完璧にフィットします。休み明けですが仕上がりは良く、まさに「コース巧者」として上位2頭をまとめて差し切る場面も考えられます。
その他注目馬
タガノデュードは自己条件に戻り見直しが必要。ウインオーディンは「新潟芝では6戦5連対」という驚異的なコース実績を誇り、決して無視できません。
| 馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教評価 | 前走成績 | 注目データ |
|---|---|---|---|---|---|
| 15 | アスクナイスショー | 斎藤新 | A+ | レインボーS(3勝クラス) 2着 | 調教・厩舎コメントともに絶好調 |
| 3 | シンハナーダ | 鮫島駿 | A | 江の島S(3勝クラス) 5着 | 専門家の支持厚い。距離短縮で反撃 |
| 8 | シルキーガール | 丹内祐 | A | 関ケ原S(3勝クラス) 2着 | 長い直線で生きる末脚が最大の武器 |
データから導く結論への道筋
まさに大混戦。中心は絶好調のアスクナイスショーと、専門家の評価が高いシンハナーダの2頭でしょう。しかし、新潟外回りという特殊な舞台設定を考えれば、コース適性で勝負するシルキーガールや、驚異的なコース実績を誇るウインオーディンが上位に食い込む可能性も極めて高く、馬券的には手広く構える必要がありそうです。
最終結論と推奨馬券の確認
各レースの分析を踏まえた最終的な印、そして推奨の買い目は、以下の専門家ページで公開されています。ぜひ、あなたの馬券検討にお役立てください。


コメント