2025年10月25日
2025年10月25日、京都・東京競馬場で将来のスター候補がデビューします。トップジョッキーが跨る有力馬や、新種牡馬の産駒が多数登場。本記事では、注目すべきデビュー馬の血統や調教内容、陣営の戦略を深く分析し、クラシック戦線を見据えた各レースの予想ポイントを徹底解説します。
この記事の要点
- マクリール (東京6R): 芝の最高級血統ながらダートデビュー。専門家満点評価で信頼度No.1の注目馬。
- (外)ジャレッド (東京4R): 武豊騎手が騎乗する米国産ダートエリート。陣営の評価も高く、初戦から衝撃を与える可能性。
- ウップヘリーア (東京5R): エアグルーヴ一族の良血馬。ルメール騎手とのコンビでクラシックへの王道を歩む最有力候補。
- メイショウピュルテ (京都6R): 調教の動きが抜群。ダートに特化した血統背景で、新種牡馬の期待を背負う。
- ペガサスジルシ (京都5R): 話題のブリックスアンドモルタル産駒。専門家の評価も高く、マイル戦での活躍が期待される。
2025年10月25日・新馬戦の全体展望
クラシック戦線への登竜門とも言える10月後半の新馬戦。今年も10月25日の開催では、歴史ある京都競馬場と府中の東京競馬場を舞台に、将来のスター候補たちが続々とデビューを迎えます。C.ルメール騎手、川田将雅騎手、武豊騎手といったトップジョッキーが有力馬に跨る事実からも、陣営の期待の高さがうかがえます。
今年の注目ポイントは、キタサンブラックやロードカナロアといったチャンピオンサイアーの産駒に加え、ブリックスアンドモルタル、ミスチヴィアスアレックス、ナダルといった新進気鋭の種牡馬の産駒が顔を揃えている点です。実績ある血統と未知の可能性が交錯し、馬券検討をより一層興味深いものにしてくれるでしょう。
さらに、予想の核心に迫る上で重要なのは、各陣営が選択した「デビュー戦の舞台」そのものです。友道厩舎のブラックオリンピアや手塚厩舎のウップヘリーアが、クラシックへの王道とされる東京芝2000mを選択したことは、その馬の距離適性や将来性に対する陣営の明確な意思表示と捉えられます。本稿では、各馬の能力分析に加え、この「陣営の戦略」という視点からもデビュー戦を深く読み解いていきます。
京都競馬場の注目新馬戦
京都5R 2歳新馬 (芝1600m): マイル路線の逸材を探る
阪神ジュベナイルフィリーズや朝日杯フューチュリティステークスへと繋がる可能性を秘めた京都の芝マイル戦。スピードとレースセンスの双方が問われるこの舞台で、特に注目すべき3頭をピックアップします。
最注目馬: ペガサスジルシ
予想オッズ2.7倍で1番人気に推される中心的存在です。最終追い切りでは「力強い脚捌き」と絶賛され、新谷厩舎も「初戦から力を出せるのでは」と自信を覗かせます。父は初年度産駒から注目を集める米国年度代表馬ブリックスアンドモルタルで、母父にはキングカメハメハを配しており、まさに良血と呼ぶにふさわしい一頭です。
対抗馬: トミーバローズ
予想オッズ3.4倍で続く存在。「先週好調教」のコメント通り、仕上がりは万全です。清水久詞厩舎からは「いい馬です。前向きですし、新馬向きです」と、気性面でのアドバンテージを強調する声が聞かれます。父はディープインパクト産駒のヘンリーバローズで、血統的にもマイル戦での安定感が期待されます。
穴候補: ファフロツキーズ
単勝6.3倍と上位の一角を占めます。野中厩舎も「手先も軽く、芝も合っているはず」と適性に太鼓判を押します。父は年度代表馬キタサンブラック。その産駒はスタミナとパワーに定評があり、先行してしぶとさを発揮する展開になれば、上位2頭を脅かす可能性は十分にあります。
| 馬名 | 予想人気 | 専門家印 | 調教評価 | 血統 (父×母父) | 厩舎コメント要約 |
|---|---|---|---|---|---|
| ペガサスジルシ | 1番人気 | ◎○ | 力強い脚捌き | ブリックスアンドモルタル×キングカメハメハ | 初戦から力出せる |
| トミーバローズ | 2番人気 | ◎○ | 先週好調教 | ヘンリーバローズ×チチカステナンゴ | 前向きで新馬向き |
| ファフロツキーズ | 3番人気 | ▲▲ | 攻め水準達し | キタサンブラック×Awesome Again | 稽古は動けている |
| アーリーハーベスト | 4番人気 | ◎△ | この一追いで良化 | アドマイヤマーズ×Makfi | 能力は感じる |
京都6R 2歳新馬 (ダート1400m・牝): 未来の砂の女王はどの馬か
将来のダート路線を担う牝馬たちが集結した一戦。このレースは、さながら「米国新種牡馬の代理戦争」の様相を呈しています。
最注目馬: メイショウピュルテ
予想オッズ3.0倍の中心格。調教では「坂路よく動き」「先着続き上々」と抜群の動きを見せており、仕上がりの良さは疑いようがありません。父は初年度産駒となる米G1馬ミスチヴィアスアレックスで、血統背景からもダートでのスピード能力は相当なものと推測されます。
対抗馬: フレグレイ
メイショウピュルテと人気を二分する存在。CW追いでは古馬オープンクラスに先着しており、能力の高さは計り知れません。父はダート種牡馬パイロ、母父にはケンタッキーダービー馬ストリートセンスを迎えており、血統的な信頼度は抜群です。
有力馬: テンタイムトップ
単勝3.9倍で3番手評価。高柳大輔厩舎も「ダート馬らしく長く脚を使えるし、二の脚も速いですよ」と高い評価を与えています。父は同じく米G1馬ナダル。母ジュエルオブナイルは小倉2歳Sの勝ち馬であり、米国のパワーと日本のスピードを兼ね備えた血統は非常に魅力的です。
東京競馬場の注目新馬戦
東京4R 2歳新馬 (ダート1400m): 武豊騎乗の外国産馬ジャレッドが中心
府中のダート1400m戦。長い直線でのスピード持続力が鍵となるこのレースに、圧倒的な注目を集める外国産馬が登場します。
中心馬: (外)ジャレッド
専門家4名が満場一致で◎を打ち、単勝予想オッズは2.0倍という断然の人気を背負います。鞍上にはレジェンド・武豊騎手を迎え、秋山厩舎からは「素材は一級品」と最大級の賛辞が送られています。父はアンクルモー系の米G1馬ヤウポンで、現代アメリカの主流ダートスピード血統。初戦から圧倒的なパフォーマンスを見せても不思議はありません。
ライバル候補
ジャガーライズ: 父はダートの雄パイロ、母父はゴールドアリュールという「砂の鬼」と呼ぶべき配合。ジャレッドの強力なライバルとなりそうです。
フジコンフィデンス: 父は日本のダート王ホッコータルマエ。その産駒はタフで堅実な走りが持ち味で、府中の長い直線でもバテずに脚を伸ばしてくるでしょう。
東京5R 2歳新馬 (芝2000m): クラシックを意識させる良血馬対決
皐月賞、そして日本ダービーへと続く道。その出発点となる東京芝2000mの新馬戦には、今年も超豪華な血統馬が集結しました。まさに「3強対決」の様相を呈しています。
最有力候補: ウップヘリーア
専門家4名が揃って◎を打った本日の主役候補。鞍上はC.ルメール騎手。父エピファネイア、母父キングカメハメハ、そして曾祖母はエアグルーヴという日本競馬史に残る名牝系の一族です。黒岩師は「長く脚を使える馬で、初戦から期待大です」と素質を絶賛しています。
対抗格: ブラックオリンピア
川田将雅騎手と友道康夫厩舎というクラシック制覇コンビが送り出す逸材。友道師が「馬場が広くて直線の長い東京は合う」と語る通り、その雄大な馬格は府中の舞台でこそ生きるでしょう。父は二度の年度代表馬キタサンブラック、母は豪G1のVRCオークス馬です。
不気味な存在: オルフセン
最終追い切りで「今週伸び圧巻」と評されたように、その末脚には目を見張るものがあります。父はダービー馬キズナ、母父には凱旋門賞馬シーザスターズという、日欧の最高級スタミナ血統を組み合わせた配合。2000mという距離は絶好の舞台となるはずです。
| 馬名 | 騎手/厩舎 | 血統 (父×母父) | 最終追切評価 | 陣営コメントの核心 |
|---|---|---|---|---|
| ウップヘリーア | ルメール/黒岩 | エピファネイア×キングカメハメハ | まずまず仕上がる | 長く脚を使える、期待大 |
| ブラックオリンピア | 川田/友道 | キタサンブラック×Pierro | 好馬体目につく | 広い東京コースは合う |
| オルフセン | 戸崎/斎藤誠 | キズナ×Sea The Stars | ひと追い毎に良化 | 終いは切れる脚を使える |
東京6R 2歳新馬 (ダート1600m): 専門家満点評価のマクリール登場
パワーとスタミナが要求される東京ダートマイル。このレースには、専門家から満場一致の支持を受ける大器が登場します。
絶対的中心: マクリール
この日の出走馬の中で最も信頼度が高い一頭かもしれません。専門家4名全員が◎を打ち、予想オッズも2.2倍と断然の人気。鞍上はC.ルメール騎手、管理は手塚貴久厩舎と盤石の体制です。手塚師も「仕上がりはいいし、気性も素直なので初戦から楽しみ」と勝利を確信している様子です。
この馬の最大の魅力は、その血統構成にあります。父は日本のスプリント王ロードカナロア、母父は欧州史上最強とも言われる芝の王者ガリレオ。文字通り世界最高級の「芝血統」でありながら、陣営は初戦の舞台にダートを選択しました。この常識破りの挑戦は、同馬が規格外の器であることの証明と言えるでしょう。
対抗候補: タケルムサシ
マクリールに次ぐ評価を受けるのがこの馬。調教では「力強い脚捌き」を見せ、斎藤誠厩舎も「ダートが合う走りでゲートも出ます」と適性に自信を持っています。父はダートG1を7勝したルヴァンスレーヴ、母父はダイワメジャーというパワフルな配合。血統通りなら、マクリールに一矢報いるのはこの馬かもしれません。
結論:10月25日デビュー組の注目度ランキングと最終見解
東西で行われる注目の新馬戦を分析した結果、将来性、仕上がり、陣営の期待度を総合的に判断し、以下の「注目すべき5頭」をランキング形式で結論とします。
- マクリール (東京6R): 専門家満点評価、完璧な調教、トップクラスの陣営に加え、「芝血統のダートデビュー」という常識破りの選択が、規格外の才能を物語る。信頼度はこの日No.1。
- (外)ジャレッド (東京4R): 「素材は一級品」という陣営の言葉と、武豊騎手という鞍上が全てを物語る。米国産のダートエリートが、日本の砂に衝撃を与える可能性大。
- ウップヘリーア (東京5R): エアグルーヴ一族の最高傑作候補。クラシックを強く意識させる血統背景と陣営の布陣は、まさに王道。初戦から目が離せない。
- メイショウピュルテ (京都6R): 抜群の調教内容と、ダート戦に特化した血統背景が高評価。新種牡馬の期待を一身に背負い、初戦から完成度の高い走りを見せるだろう。
- ペガサスジルシ (京都5R): ブリックスアンドモルタル産駒。専門家の評価も高く、調教での力強い動きは、マイル戦で勝ち負けを意識させるに十分。
未来のG1ホースが、この中から誕生するかもしれません。各馬のデビュー戦に、ぜひご注目ください。
プロの最終見解はこちら
本記事の分析を基にした最終的な予想の結論、そしてプロが推奨する具体的な買い目については、以下の専門家プロフィールページからご確認ください。レース直前のパドック情報や馬場状態も加味した最終見解をお見逃しなく。


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