2025年10月26日 / 2025年10月26日
2025年10月26日、クラシック三冠の最終戦「菊花賞(G1)」が行われ、C.ルメール騎手騎乗のエネルジコが見事な走りで優勝しました。ドゥラメンテ産駒の強さと鞍上の完璧なエスコートが光るレース展開を振り返り、各馬の走りや今後の展望を徹底解説します。
この記事の要点
- エネルジコがC.ルメール騎手とのコンビで最後の三冠レース、菊花賞を制覇。
- ルメール騎手の巧みなペース配分とコース取りが勝因となり、同騎手は菊花賞3連覇を達成。
- 父ドゥラメンテ産駒が菊花賞で圧倒的な強さを見せつけ、その血統価値を改めて証明しました。
- 2着エリキングも健闘しましたが、鞍上の差が明暗を分けたとの見方もあります。
- 前哨戦として使われた新潟記念のレベルの高さが再評価される結果となりました。
菊花賞2025 レース結果
2025年10月26日に京都競馬場で行われた第86回菊花賞(G1・芝3000m)の主な結果は以下の通りです。
| 着順 | 馬名 | 騎手 |
|---|---|---|
| 1着 | エネルジコ | C.ルメール |
| 2着 | エリキング | 川田 将雅 |
| 3着 | エキサイトバイオ | 坂井 瑠星 |
レースはエネルジコが中団からレースを進め、勝負どころで進出。直線では力強く抜け出し、後続の追撃を抑えて見事な勝利を飾りました。
勝因分析:エネルジコはなぜ強かったのか?
エネルジコの勝利には、馬自身の能力はもちろん、鞍上の好判断と血統背景が大きく影響していると考えられます。
C.ルメール騎手の完璧なレース運び
「長距離は騎手で買え」という格言を体現するかのように、C.ルメール騎手の騎乗が光りました。道中は馬を完璧にコントロールし、スタミナを温存。向こう正面から徐々にポジションを上げ、前の有力馬を射程圏内に入れる絶好の位置取りでした。多くのファンが指摘するように、その冷静な判断とコース取りは、まさに「神騎乗」と言えるでしょう。
父ドゥラメンテから受け継いだ長距離適性
エネルジコの父は、自身も二冠馬であるドゥラメンテ。その産駒はタイトルホルダーやドゥレッツァなど、過去にも菊花賞で輝かしい実績を残しています。父から受け継いだ豊富なスタミナと底力は、3000mというタフな条件で最大限に発揮されました。この勝利により、ドゥラメンテ産駒の菊花賞での強さが改めて証明されました。
有力馬たちの走り
2着 エリキング:世代屈指の能力を見せるも一歩及ばず
1番人気に支持されたエネルジコに次ぐ評価を受けていたエリキングは、惜しくも2着となりました。後方から鋭い末脚で追い込みましたが、勝ち馬を捉えるまでには至りませんでした。馬の能力は世代トップクラスであることを示しましたが、「騎手が逆だったら結果も違ったかもしれない」という声も聞かれ、鞍上の差が勝敗を分けた一因と見る向きもあります。
3着 エキサイトバイオとその他の上位馬
3着にはエキサイトバイオが入線し、波乱を演出しました。また、春のクラシック路線を賑わせた馬や、夏の上がり馬たちも出走しましたが、エネルジコの強さの前に涙を飲む結果となりました。特に前哨戦の新潟記念でエネルジコを破ったシランケドの評価が相対的に上がるなど、今後の路線にも影響を与えそうです。
今後の展望と次走への期待
菊花賞を制したエネルジコは、世代の頂点に立ったことで、次走に大きな注目が集まります。年末のグランプリである有馬記念への出走や、年内は休養し来春の天皇賞(春)や海外遠征を目指すなど、様々な選択肢が考えられます。エリキングをはじめとする今回敗れた馬たちも、今後の成長と巻き返しが期待されます。
菊花賞2025に関するよくある質問
C.ルメール騎手はなぜ菊花賞に強いのですか?
3000mという長距離において、馬のスタミナを温存するペース配分や、レースの流れを読む戦略的な騎乗に非常に長けているためです。過去にもフィエールマン(2018年)、ドゥレッツァ(2023年)、アーバンシック(2024年)などで菊花賞を制しており、驚異的な成績を残しています。ドゥラメンテ産駒はなぜ菊花賞で活躍するのですか?
父キングカメハメハから受け継いだスタミナとパワーがあり、京都の坂越えを含むタフな長距離コースに適性を持つ産駒が多いと考えられます。タイトルホルダーやドゥレッツァ、そして今回エネルジコが勝利したことで、その適性の高さが証明されています。今年の菊花賞のレベルはどうでしたか?
世代レベルについては様々な意見がありますが、春のクラシック上位馬の一部が不在だったこともあり、今後の古馬との対戦が真価を問う試金石となるでしょう。ただし、エネルジコが見せたパフォーマンスはG1馬にふさわしいものでした。


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