2025年のファンタジーステークス(G3)は、未来の女王を目指す2歳牝馬の重要な一戦。レース予想に不可欠な「追い切り」に焦点を当て、有力馬の最終状態を徹底分析します。時計だけでなく、動きの質や陣営コメントから、フェスティバルヒル、メイショウハッケイなどの状態をS・A・Bの3段階で評価。この記事で各馬の仕上がりを正確に把握し、的中に繋げましょう。
この記事の要点
- 【S評価】フェスティバルヒル:CWで驚異的な時計を記録し、併せ馬を圧倒。心身共に本格化の兆し。
- 【A+評価】メイショウハッケイ:高いレベルで安定した動き。武豊騎手も「心身共に充実」と絶賛。
- 【A評価】ブラックチャリス・シラヌイ:函館2歳S2着の実績馬と、データ的追い風がある新馬勝ち上がり馬が好仕上がり。
- 伏兵陣も注目:坂路で抜群のキレを見せたファムマルキーズや、時計以上の動きを見せたベレーバスクなど、波乱を呼ぶ可能性のある馬も。
【S評価】最高評価!万全の態勢で挑む注目馬
今回の出走馬の中で、調教内容が群を抜いており、最高の「S評価」を与えざるを得ないのがこの一頭です。時計、動き、そして陣営のコメント、その全てが最高レベルに達しています。
フェスティバルヒル
10月29日、栗東トレーニングセンターのCW(ウッドチップ)コースで行われた最終追い切りでは、6ハロンを83.7秒で駆け抜け、ラスト1ハロンは11.3秒という驚異的なタイムを記録しました。この評価の根拠は、単に速い時計が出たからだけではありません。古馬2勝クラスを5馬身後方から追走し、楽な手応えのまま突き放して6馬身先着するという、圧倒的なパフォーマンスを見せつけました。
四位調教師も前走からの心身両面での著しい成長を認めており、「ひと回り大きくなった感じ。肉体的にも精神的にも余裕が出てきている」とコメント。量的データ(時計)、質的観察(動きの良さ)、関係者の証言という3つの要素が「絶好調」という一点で完全に一致しており、その状態への信頼性は揺るぎないものと言えるでしょう。
【A評価】好仕上がり!上位を狙える有力馬たち
S評価馬には一歩譲るものの、それに匹敵する素晴らしい仕上がりを見せ、本番での好走が十分に期待できる馬たちです。実績馬と上がり馬、それぞれのタイプから注目馬を紹介します。
メイショウハッケイ(実績馬)
10月29日の栗東CWコースで、6ハロン83.2秒、ラスト1ハロン11.6秒の好時計をマーク。「高いレベルで安定」という評価通り、常に高い水準のパフォーマンスを発揮できるのが強みです。鞍上の武豊騎手も「気持ちも体も充実しています」と最大級の賛辞を送っており、万全の態勢で前走の雪辱を期します。
ブラックチャリス(実績馬)
10月29日、栗東CWコースにて浜中俊騎手を背に、4ハロン51.4秒、ラスト1ハロン11.5秒という鋭い時計を記録。全体の時計よりも終いの瞬発力を重視した内容で、切れ味勝負に対応できる状態です。函館2歳ステークス(G3)2着の実績はメンバー中随一であり、その能力を維持していることを証明しました。
シラヌイ(上がり馬)
10月29日、栗東の坂路コースで4ハロン54.2秒、ラスト1ハロン12.1秒を計時。末強めに追われると力強く反応し、格上の古馬を0.5秒突き放すなど、若駒離れしたパワーと勝負根性を見せました。過去10年のデータで単勝回収率311%を記録する「前走新馬勝ち」というローテーションに合致しており、データ的な裏付けも魅力です。
ファムマルキーズ(上がり馬)
10月29日の栗東坂路で、全体時計は平凡ながらラスト1ハロン11.8秒という非常に鋭いラップを記録しました。特筆すべきは、これを馬なりのまま余力を残して叩き出した点です。まだ底を見せていないスピード能力を秘めていることを示唆しており、レースでその切れ味が生きれば一変の可能性があります。
【B評価】注目すべき動きを見せた伏兵馬
上位人気にはならないかもしれませんが、追い切りで光る動きを見せ、波乱を巻き起こす可能性を秘めた馬たちにも注意が必要です。
ベレーバスク
10月29日、美浦CWコースで5ハロン70.3秒、ラスト1ハロン11.3秒を記録。「時計以上の動き」と評価されるように、数字に表れないフォームの美しさが際立っていました。陣営も一貫してポジティブなコメントを発信しており、不気味な存在感を放っています。
メイプルハッピー
10月29日の栗東坂路で、ラスト1ハロン11.7秒という猛時計を馬なりで記録。類稀な瞬発力を秘めていることを示しています。前走の未勝利戦を快勝した勢いをさらに加速させている印象で、注目すべき一頭です。
ファンタジーS 2025 追い切り評価サマリー
ここまでの分析を一覧表にまとめました。各馬の最終的な状態を比較し、予想を組み立てる際の参考にしてください。
| 馬名 | 総合評価 | 最終追い切り短評 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| フェスティバルヒル | S | 一息入るも上々 | 圧倒的な併せ馬での動き。心身共に成長著しく、陣営の期待も最大級。 |
| メイショウハッケイ | A+ | 高いレベルで安定 | 終いの脚も鋭く、武豊騎手が「心身共に充実」と絶賛。大一番へ向けて万全。 |
| ブラックチャリス | A | 仕上がり良好 | 函館2歳S2着の実績馬が順調に調整完了。CWでの動きは力強い。 |
| シラヌイ | A | 体も動きも良く | 新馬勝ちの勢いそのままに、格上馬を圧倒。データ的にも追い風。 |
| ファムマルキーズ | A- | 軽快な動き目立つ | 坂路での終いのキレが抜群。馬なりで11秒台は能力の証。 |
| ベレーバスク | B+ | 時計以上の動き | タイム以上に映る好フォーム。陣営のトーンも一貫して高く、不気味な存在。 |
| メイプルハッピー | B | 高いレベルで安定 | 坂路で11.7秒の猛時計を記録。前走快勝の勢いを維持。 |
| ショウナンカリス | C | 追われて案外 | 併せ馬で遅れを取り、追われてからの反応が鈍い。状態面に疑問符。 |
この一覧表は、好調馬だけでなく不調と判断される馬も含めることで、客観的な比較検討を可能にしています。
最終結論はプロの予想をチェック
追い切り評価からは、S評価のフェスティバルヒルを筆頭に、各馬が高いレベルで仕上がっていることが確認できました。しかし、競馬予想は当日の馬場状態、枠順、レース展開など、様々な要素を複合的に判断する必要があります。全ての要素を加味した最終的なプロの結論については、以下のリンクから専門家の予想をご確認ください。


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