2025年9月19日 名古屋競馬場 全9レース推奨馬一覧
本日の名古屋競馬は、各クラスで実力が拮抗した興味深い番組が編成された。特に注目すべきは中央からの転入馬の取捨選択、そして各距離におけるコース適性の見極めである。以下に本紙が推奨する全9レースの本命馬を一覧で示す。詳細な分析は各レースのコラムを参照されたい。
表1: 本日の推奨馬
レース | 枠 | 馬番 | 馬名 | 騎手 |
名古屋1R | 4 | 4 | リジッドウイングス | 細川智史 |
名古屋2R | 8 | 12 | マサハヤヴォス | 塚本征吾 |
名古屋3R | 8 | 11 | ネオアリシア | 宮下瞳 |
名古屋4R | 3 | 3 | コンチフチュー | 丸野勝虎 |
名古屋5R | 4 | 4 | ベルフォン | 友森翔太 |
名古屋6R | 1 | 1 | ストームリッシュ | 大畑慧悟 |
名古屋7R | 2 | 2 | エピックサイクル | 大畑雅章 |
名古屋8R | 6 | 7 | ラブリヴ | 宮下瞳 |
名古屋9R | 1 | 1 | コンジュラー | 大畑慧悟 |
レース別 詳細分析
名古屋1R 名古屋モーニングフィーバー45C (ダート 1500m)
レース展望
C級下位クラスによる1500m戦。人気はハナマツリ(単勝2.5倍)、ダックリン(単勝3.7倍)の2頭に集中しており、レースの主導権を握るのはこの2頭と目される 。名古屋の1500mは先行有利の傾向が強く、中枠から外枠の馬がスムーズに流れに乗りやすい 。人気両馬はそれぞれ6枠、7枠からの発走となり、コースの利を最大限に活かせる絶好のポジションを得た。展開の鍵は、これら先行勢を後方から捉えきれるだけの決め手を持つ馬が存在するかどうかという点に集約される。
本日の◎推奨馬: 4枠4番 リジッドウイングス
項目 | データ |
枠番 | 4 |
馬番 | 4 |
性齢 | 牝5 |
斤量 | 55.0kg |
騎手 | 細川智史 |
推奨馬コラム
近走の内容から着実な地力強化が窺えるリジッドウイングスを本命に推す。2走前の8月19日、同舞台のC12組を上がり3F 39.2秒の末脚で差し切り勝ちを収めており、コースと距離への適性は証明済みである 。前走の油ヶ淵特別は格上挑戦ながら、勝ち馬から0.9秒差の5着と健闘。クラスの壁に阻まれたというよりは、今後の飛躍を期待させる内容だったと分析できる 。
今回、人気馬2頭が先行する展開が見込まれる中、本馬の追込脚が活きる可能性は十分にある。単勝9.8倍の4番人気という評価は、格上挑戦での敗戦を過度に嫌われたものと見られ、2走前の勝ちっぷりを鑑みれば妙味は大きい 。鞍上の細川智史騎手が道中で脚を溜め、直線で的確に進路を選択できれば、人気馬をまとめて差し切る場面も考えられる。実績と現在の評価との間に生じた乖離こそ、本馬を「お買い得馬」として推奨する最大の理由である。
名古屋2R 名古屋モーニングフィーバー46C3 (ダート 1400m)
レース展望
中央からの転入馬マサハヤヴォスが単勝1.8倍の圧倒的な支持を集め、一強ムードが漂う一戦 。対抗格と目されるのは、地元で安定した成績を残すトラウムビルト(単勝4.7倍)、フジファンタジスタ(単勝4.8倍)あたりだが、実績面での見劣りは否めない 。焦点はマサハヤヴォスがその能力を順当に発揮できるか、そして連下争いにどの馬が食い込むかという点になる。レース展開は、この絶対的な主役を各馬がどうマークするかによって左右されるだろう。
本日の◎推奨馬: 8枠12番 マサハヤヴォス
項目 | データ |
枠番 | 8 |
馬番 | 12 |
性齢 | 牡4 |
斤量 | 57.0kg |
騎手 | 塚本征吾 |
推奨馬コラム
中央未勝利から転入後、名古屋のダートでその素質を開花させた。転入後の成績は3着、2着、1着と着実にステップアップしており、特に2走前の1700m戦での2着は距離への対応力も示した 。前走は1500mで3着だったが、今回は2走前に勝利を飾った1400mに距離を短縮。ここはベストの条件と言える。
能力の高さは疑いようがなく、名古屋のリーディング上位騎手である塚本征吾騎手を鞍上に迎えた陣営の勝負気配も高い 。加えて、名古屋1400mで有利とされる外枠(8枠)からの発走も好材料である 。単勝オッズに妙味はないが、その信頼度は本日の出走馬の中で群を抜いている。馬券戦略としては、本馬を不動の軸とし、相手探しに徹するのが賢明なアプローチだろう。その確実性こそが、馬券を組み立てる上での最大の価値となる。
名古屋3R C2組 (ダート 1500m)
レース展望
ネオアリシア(単勝3.4倍)とキタサンバンビーナ(単勝3.5倍)の人気が拮抗しており、予断を許さない混戦模様となっている 。他にも伏兵が多数揃い、展開一つで着順が大きく入れ替わる可能性がある。人気の一角であるネオアリシアは最外枠の8枠11番からのスタートとなり、鞍上の宮下瞳騎手の手腕が問われる一戦。序盤でスムーズに内へ潜り込めるかが勝敗を分ける重要なポイントとなるだろう。
本日の◎推奨馬: 8枠11番 ネオアリシア
項目 | データ |
枠番 | 8 |
馬番 | 11 |
性齢 | 牝5 |
斤量 | 53.0kg |
騎手 | 宮下瞳 |
推奨馬コラム
近走の安定感が光る。過去3走はいずれも掲示板を確保しており、特に近2走は今回と同じ1500mで2着、3着と好走を続けている 。勝ち切れないまでも常に上位争いに加わるレース内容は、クラス内での能力上位を明確に示している。父ドレフォンは米国の短距離チャンピオンだが、産駒は距離や馬場を問わず活躍しており、本馬も母系のスタミナを活かして中距離で良績を残している 。
最大の武器はその堅実さであり、混戦であればあるほど、常に自分の力を出し切れる本馬の信頼性は増す。課題は最外枠だが、百戦錬磨の宮下瞳騎手ならば巧みにエスコートしてくれるはずだ 。53.0kgという斤量も魅力であり、他馬より2kgから4kg軽い斤量でレースに臨めるアドバンテージは大きい。確かな実力と有利な斤量を武器に、接戦に終止符を打つと見た。
名古屋4R 深川靖誕生日記念 (2歳, ダート 920m)
レース展望
キャリアの浅い2歳馬による920mの電撃戦。経験の浅さからくる気性面の課題や、スタートの巧拙がレース結果に直結しやすい。人気はケイズシャーロット(単勝2.2倍)に集まっているが、短距離戦だけに展開次第で波乱の目も十分にある 。特に名古屋の920m戦では、ゲートからのダッシュ力と、ロスなく立ち回れる内枠の利が勝敗を大きく左右する。
本日の◎推奨馬: 3枠3番 コンチフチュー
項目 | データ |
枠番 | 3 |
馬番 | 3 |
性齢 | 牝2 |
斤量 | 55.0kg |
騎手 | 丸野勝虎 |
推奨馬コラム
門別からの転入初戦となった前走の内容を高く評価したい。門別では二桁着順が続いていたが、名古屋の920m戦に替わった途端、先行策から粘り込み3着と一変した走りを見せた 。これはコース適性の高さを示す何よりの証拠であり、一度使われた上積みが見込める今回は更なる前進が期待できる。
今回は3枠3番という絶好の内枠を引いた。スタートを決めて先行集団の内につけることができれば、前走以上のパフォーマンスを発揮できるだろう。鞍上にはトップジョッキーの丸野勝虎騎手を配し、勝負態勢は整った 。単勝7.7倍の5番人気という評価は、門別での成績に引きずられたものであり、前走で見せた変わり身を正当に評価すれば、妙味十分の存在だ。
名古屋5R 3歳17組 (ダート 1500m)
レース展望
3歳の下級条件戦。このようなレースでは、中央からの転入馬や、血統的にダートでの変わり身が見込める馬が波乱を演出することが少なくない。出走メンバーの詳細な力関係は不明瞭な部分が多いが、個々の馬の潜在能力を見極めることが予想の鍵となる 。
本日の◎推奨馬: 4枠4番 ベルフォン
項目 | データ |
枠番 | 4 |
馬番 | 4 |
性齢 | 牡3 |
斤量 | 53.0kg |
騎手 | 友森翔太 |
推奨馬コラム
戦績だけを見れば推奨はためらわれる一頭だ。中央、地方を通じて10戦未勝利と結果が出ていない 。しかし、血統背景に目を向けると評価は一変する。父は米国ダートG1を3勝し、産駒が日本のダート戦線で猛威を振るうドレフォンである 。この血統背景から、ダートへの高い適性を秘めている可能性は否定できない。
前走が名古屋への転入初戦で、結果は7着だった 。敗れはしたものの、初めてのコースを経験したことによる上積みは大きいはずだ。過去のインタビューでは、陣営が馬の素質を評価し、条件が合えば力を出せるとのコメントも残している 。戦績の悪さから人気は全くないだろうが、父から受け継いだダート適性が開花すれば、ここで一変しても何ら不思議はない。まさに大穴狙いの一頭として注目したい。
名古屋6R 3歳16組 (ダート 1500m)
レース展望
ここも3歳の下級条件戦。アイルフィレールが単勝3.1倍の1番人気に支持されており、レースの中心となることは間違いない 。しかし、絶対的な存在ではなく、グレイトレッグ(単勝6.7倍)やアンファング(単勝6.8倍)といった馬たちにも十分にチャンスがありそうだ 。波乱の可能性も視野に入れておきたい一戦である。
本日の◎推奨馬: 1枠1番 ストームリッシュ
項目 | データ |
枠番 | 1 |
馬番 | 1 |
性齢 | 牡3 |
斤量 | 57.0kg |
騎手 | 大畑慧悟 |
推奨馬コラム
過去3戦の成績は15着、8着、10着と惨憺たるもので、推奨するには勇気が必要な馬である 。特に前走の名古屋転入初戦は、見せ場なく10着に大敗した。しかし、血統的には父マクフィ、母の父キングカメハメハと、地方のダートで通用してもおかしくない良血馬だ 。
本馬を推奨する根拠は、転入2戦目での変わり身への期待、ただ一点に尽きる。環境の変化や初めてのコースに戸惑った前走から、今回はレースに慣れ、本来の能力を発揮する可能性がある。データ上、名古屋の1枠は不利とされるが、それも織り込み済みで単勝オッズは25.1倍から811.6倍と極端な人気薄となっている 。馬券的には、3連単の3着候補などに少額で加えることで、超高配当を狙うといった楽しみ方ができるだろう。まさに究極の穴馬として一考の価値はある。
名古屋7R 3歳15組 (ダート 1500m)
レース展望
JRAからの転入馬ポムドールが単勝1.5倍という断然の人気を背負う 。能力が一枚も二枚も上であることは明白で、順当なら勝ち負けは必至。したがって、馬券の焦点は2着、3着争いとなる。相手候補の中から、妙味のある馬を見つけ出すことが重要だ。
本日の◎推奨馬: 2枠2番 エピックサイクル
項目 | データ |
枠番 | 2 |
馬番 | 2 |
性齢 | 牝3 |
斤量 | 55.0kg |
騎手 | 大畑雅章 |
推奨馬コラム
本馬もJRAからの転入初戦となる。中央での成績は5戦して未勝利、掲示板にも載れていない 。しかし、対戦してきた相手は今回のメンバーとは比較にならないほど強力であり、このクラスに入れば能力上位は間違いない。父マインドユアビスケッツは世界的なダートスプリンターであり、産駒はダートで高い適性を示す 。中央では1700mから1800mを使われてきたが、血統背景からは今回の1500mへの距離短縮がプラスに働く可能性が高い。
単勝18.3倍の5番人気という評価は、中央での着順のみを判断材料にしたもので、クラスの違いが考慮されていない 。大幅な相手弱化と距離短縮という好条件が揃った今回、一変した走りを見せる可能性は十分にある。勝ち切るまではどうかだが、連対候補としては非常に魅力的な一頭であり、馬券的な価値は高い。
名古屋8R 3歳牝馬 (ダート 1400m)
レース展望
3歳牝馬限定戦。セットオンユー(単勝2.9倍)、ジーティーネージュ(単勝4.1倍)の2頭が人気を集めている 。牝馬限定戦は実力通りに決まりにくい側面もあり、伏兵の台頭には注意が必要だ。軽量馬や、経験豊富な騎手が騎乗する馬が波乱を巻き起こすケースも散見される。
本日の◎推奨馬: 6枠7番 ラブリヴ
項目 | データ |
枠番 | 6 |
馬番 | 7 |
性齢 | 牝3 |
斤量 | 53.0kg |
騎手 | 宮下瞳 |
推奨馬コラム
通算11戦未勝利と、こちらも戦績からは強調材料に乏しい 。近走も名古屋で10着、7着、6着と苦戦が続いている。しかし、今回は大きなプラス材料が2つある。一つは、地方競馬を代表する名手、宮下瞳騎手への乗り替わり。彼女の手腕で馬の新たな一面が引き出される可能性は十分にある 。もう一つは53.0kgという斤量だ。他馬より2kg軽い斤量で走れることは、特に力の無い牝馬にとっては大きなアドバンテージとなる。
単勝89.9倍の10番人気という低評価は当然だが、それゆえに馬券的な魅力は大きい 。実力差を騎手の技術と斤量でどこまで埋められるかという点に尽きるが、人気薄の馬が上位に食い込む余地のある牝馬限定戦ならば、一発の可能性を秘めている。
名古屋9R B6組 (ダート 1500m)
レース展望
キタノレーニア(単勝2.8倍)、ボムポット(単勝3.1倍)、オールオンフリーク(単勝3.8倍)の3頭が人気を分け合う大混戦レース 。3頭の実力は伯仲しており、展開次第でどの馬にも勝機がある。先行争いが激化すれば、後方待機組にもチャンスが巡ってくるだろう。枠順や騎手の駆け引きが勝敗を分ける、見応えのある一戦となりそうだ。
本日の◎推奨馬: 1枠1番 コンジュラー
項目 | データ |
枠番 | 1 |
馬番 | 1 |
性齢 | 牝4 |
斤量 | 55.0kg |
騎手 | 大畑慧悟 |
推奨馬コラム
前走で見せた逃げ粘りが鮮やかだった。1400m戦でハナを奪うと、最後までしぶとく粘り2着を確保 。勝ちに等しい内容であり、馬の調子が上向いていることを強く印象付けた。3走前には今回と同じ1500mで3着の実績もあり、距離延長に不安はない。
今回最大の強調材料は1枠1番という絶好枠を引いたことだ。前走で見せた先行力を活かすには、これ以上ない枠順と言える。スタートを決めてスムーズに先手を奪い、自分のペースでレースを進めることができれば、人気馬相手でも押し切りが狙える。単勝17.9倍の5番人気という評価は、前走の好内容が十分に反映されていない 。戦法に迷いがなく、最高の条件が整った今回は、波乱の主役となる資格は十分にある。
名古屋競馬場 本日の馬場傾向分析
総合分析
2025年9月19日の名古屋競馬場は「良」馬場での開催が発表されている 。含水率が低く、力の要る馬場状態が想定され、各馬のスタミナとパワーが問われることになるだろう。
枠順傾向
名古屋競馬場のダートコースは、特に1400mと1500mにおいて、中枠から外枠(6、7、8枠)が有利というデータが出ている 。これは、コーナーがタイトなため、内枠の馬は包まれて動けなくなるリスクがある一方、外枠の馬はスムーズに加速しやすいためと考えられる。逆に1枠は勝率、複勝率ともに低い傾向にあり、本日1枠1番から出走するストームリッシュ(6R)やコンジュラー(9R)にとっては、このデータを克服できるかが課題となる 。
脚質傾向
コースデータ分析によると、名古屋のダート中距離戦では「先行」脚質が圧倒的に有利である 。4コーナーを先頭で回ってきた馬の勝率、複勝率が非常に高いというデータもあり、いかにしてレース序盤で良いポジションを確保するかが勝敗を分ける 。後方から追い込む馬にとっては厳しい展開が予想され、よほど速いペースで先行勢が潰れるなどの展開の助けが必要となるだろう。この傾向は、先行力のあるコンジュラー(9R)にとっては追い風となり、追込脚質のリジッドウイングス(1R)にとっては試練となる可能性がある。
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