お買い得馬予想 – 2025年9月19日 園田競馬特集

  1. 【園田1R】サラ3歳以上 C3二 820m | 注目馬:エンジェルモモ
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 6枠8番 エンジェルモモ (騎手:杉浦健太)
      2. ○ 7枠9番 プチフレーシュ (騎手:永井孝典)
      3. ▲ 8枠12番 キョウワグロリア (騎手:渡瀬和幸)
      4. 園田1R 注目馬データ比較
  2. 【園田2R】サラ3歳以上 C3三 1400m | 注目馬:サクラトップセラー
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 1枠1番 サクラトップセラー (騎手:小牧太)
      2. ○ 8枠10番 ムーンブリッジ (騎手:吉村智洋)
      3. ▲ 3枠3番 ナムラアニカ (騎手:井上幹太)
      4. 園田2R 注目馬データ比較
  3. 【園田3R】サラ2歳 1700m | 注目馬:シェナマックス
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 5枠5番 シェナマックス (騎手:大柿一真)
      2. ○ 3枠3番 アジムット (騎手:笹田知宏)
      3. ▲ 2枠2番 エルグランゴラッソ (騎手:吉村智洋)
      4. 園田3R 注目馬データ比較
  4. 【園田4R】サラ3歳以上 C3二 1400m | 注目馬:クレスコロッキー
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 1枠1番 クレスコロッキー (騎手:杉浦健太)
      2. ○ 2枠2番 スマートカプリス (騎手:小牧太)
      3. ▲ 3枠3番 トモココア (騎手:渡瀬和幸)
      4. 園田4R 注目馬データ比較
  5. 【園田5R】サラ3歳以上 C3一 1400m | 注目馬:シャッフルガール
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 4枠4番 シャッフルガール (騎手:吉村智洋)
      2. ○ 8枠9番 ラッキープルーフ (騎手:渡瀬和幸)
      3. ▲ 3枠3番 フロストシティ (騎手:鴨宮祥行)
      4. 園田5R 注目馬データ比較
  6. 【園田6R】サラ3歳以上 C2二 1400m | 注目馬:ワンダーブリング
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 2枠2番 ワンダーブリング (騎手:小牧太)
      2. ○ 7枠8番 エリカエレガンテ (騎手:吉村智洋)
      3. ▲ 8枠9番 エルアルコン (騎手:竹村達也)
      4. 園田6R 注目馬データ比較
  7. 【園田7R】サラ3歳以上 C2一 1400m | 注目馬:ホシクズロンリネス
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 2枠2番 ホシクズロンリネス (騎手:鴨宮祥行)
      2. ○ 4枠4番 エイユーマックス (騎手:廣瀬航)
      3. ▲ 8枠9番 チェリータイム (騎手:土方颯太)
      4. 園田7R 注目馬データ比較
  8. 【園田8R】みんなの尼崎大学杯 B1 1400m | 注目馬:マジーク
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 6枠6番 マジーク (騎手:小牧太)
      2. ○ 1枠1番 ムキズ (騎手:吉村智洋)
      3. ▲ 4枠4番 マダムホーク (騎手:大柿一真)
      4. 園田8R 注目馬データ比較
  9. 【園田9R】荒井かおり☆来場記念 C1 820m | 注目馬:ヴァンセゾニエ
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 2枠2番 ヴァンセゾニエ (騎手:吉村智洋)
      2. ○ 4枠4番 スービーズ (騎手:田野豊三)
      3. ▲ 6枠6番 フィオリーノ (騎手:小谷哲平)
      4. 園田9R 注目馬データ比較
  10. 【園田10R】楽天競馬&楽天モバイル賞 C2 1230m | 注目馬:ゴールドマイヤー
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 1枠1番 ゴールドマイヤー (騎手:小牧太)
      2. ○ 7枠9番 スマートビビット (騎手:大柿一真)
      3. ▲ 5枠5番 シーオン (騎手:永井孝典)
      4. 園田10R 注目馬データ比較
  11. 【園田11R】日本酒で乾杯のまち多可町特別 C1一 820m | 注目馬:ルヴァンヴェール
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 6枠6番 ルヴァンヴェール (騎手:川原正一)
      2. ○ 7枠7番 インゲニウム (騎手:井上幹太)
      3. ▲ 1枠1番 オテンバムスメ (騎手:小牧太)
      4. 園田11R 注目馬データ比較
  12. 【園田12R】桂紅雀☆来場記念 C2 820m | 注目馬:ベラジオマサキ
    1. レース自体の予想のポイント
    2. 出走馬コラム
      1. ◎ 7枠9番 ベラジオマサキ (騎手:山本屋太)
      2. ○ 5枠5番 ニネンイーグミ (騎手:小谷哲平)
      3. ▲ 4枠4番 イエローキャブ (騎手:竹村達也)
      4. 園田12R 注目馬データ比較

【園田1R】サラ3歳以上 C3二 820m | 注目馬:エンジェルモモ

レース自体の予想のポイント

2025年9月19日、園田競馬の幕開けを飾るのは、C3クラスによる820mの超短距離戦である。園田競馬場におけるこの距離は、単なるスピード比べ以上の特殊性を帯びる。勝敗を分ける最大の要因は、ゲートが開いてから最初の100mにおけるダッシュ力、すなわち「二の脚」の速さだ。ここで先手を奪い、後続に砂を被せることなくスムーズにコーナーを回ることができれば、その優位性はゴールまで続くことが多い。逆に、スタートでの僅かな出遅れや、序盤のポジション争いでの不利は致命的となる。

今回のメンバー構成は、生粋のスプリンターと、1400mなどのより長い距離から転戦してくる馬が混在しており、展開の読みが非常に難しい。特に注目すべきは、各馬のコンディションであろう。厩舎コメントからは、夏の暑さの影響が尾を引いている馬がいることが示唆されており、これは過去の成績データだけでは読み取れない重要な不確定要素となる 。  

本命視されるエンジェルモモ陣営からは、夏の疲れが今になって出てきた可能性を示唆するコメントが出されている 。これは、同馬の追い切りが比較的軽めに留められていることの背景説明とも取れる。しかし、その一方で調教時の気配は良好との評価もあり、精神的な闘争心は衰えていないことが窺える。この「肉体的な懸念」と「精神的な充実」という二律背反の要素が、レースの鍵を握る。エンジェルモモが持つ本来のスピードを発揮できれば圧勝まであり得るが、もし道中で競りかけられるような厳しい展開になれば、スタミナの不安が露呈する可能性も否定できない。まさに、ハイリスク・ハイリターンな状況と言えよう。  

出走馬コラム

◎ 6枠8番 エンジェルモモ (騎手:杉浦健太)

本レースの主役は、このエンジェルモモで揺るがない。最大の武器は、この820mという特殊な距離区分で既に証明済みのスピード能力である。前走、8月29日の同条件のレースでは、勝ち馬から僅か0.6秒差の4着と好走しており、現級で十分に通用する力を持っていることは明白だ 。陣営もその点を強く意識しており、「再度積極的に行きたい」と、持ち味である先行力を最大限に活かす戦法を示唆している 。  

懸念点は、厩舎コメントにもあるように、夏の疲れが抜け切れていない可能性である。毛ヅヤの変化や日常の仕草から、万全の状態ではないかもしれないとの見方も示されている 。しかし、それを補って余りあるのが、調教で見せた精神面の強さだ。「攻め手控も気合良」「併走気合良く」との評価は、体調面の不安を闘争心でカバーできる可能性を示している 。鞍上には、園田競馬を知り尽くしたベテラン・杉浦健太騎手を配しており、絶妙なスタートとペース配分で馬を導くことができれば、多少の不安は克服可能だろう 。ゲートを五分に出て先手を奪うことができれば、そのまま押し切る場面が最も有力なシナリオだ。  

○ 7枠9番 プチフレーシュ (騎手:永井孝典)

エンジェルモモを脅かす最右翼と目されるのが、このプチフレーシュである。同馬は現在、明確な上昇曲線を描いている。陣営から「追い切りの動きも良くなってきた」とのコメントが出ている通り、馬自身の状態が上向いていることは間違いない 。調教評価でも「ひと叩き良化示す」とあり、レースを使うごとに着実にパフォーマンスを上げていることが確認できる 。  

今年5月には同距離で勝ち馬から0.3秒差の2着に入った実績があり、距離適性にも不安はない 。前走は内枠からの競馬で5着に敗れたものの、レース内容自体は悪くなかったと陣営は評価しており、悲観する内容ではない 。今回はスムーズに先行しやすい外寄りの枠を引けたことも好材料。うまく流れに乗り、持ち前のスピードを活かすことができれば、逆転の可能性は十分にある。  

▲ 8枠12番 キョウワグロリア (騎手:渡瀬和幸)

波乱の目を秘めるのが、このキョウワグロリアだ。これまで主戦場としてきた1400mから、久々に820mの電撃戦に挑む。C1クラス在籍時以来というこの距離への挑戦は、まさに未知数と言える 。陣営も「うまく前付けできるかどうか」と、序盤の追走ペースに対応できるかについて慎重な姿勢を見せている 。  

1400mで培ったスタミナはメンバー随一であり、もしハイペースで先行争いが激化し、前の馬が総崩れになるような展開になれば、終いの粘り強さが活きてくる可能性がある。しかし、そのためにはまず、820m特有の爆発的なスタートダッシュについていく必要がある。近走のレース運びを見る限り、そのスピードに対応できるかは疑問符が付くが、展開が向けば一発の可能性を秘めた興味深い一頭だ。

園田1R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
エンジェルモモ4着 (0.6秒差)攻め手控も気合良積極策で再度勝負夏の疲れが懸念されるも、スピード能力と闘争心でカバー可能か。
プチフレーシュ5着 (1.0秒差)スムーズに動くひと叩きで状態上向き調教内容から上昇度顕著。距離適性も高く、逆転候補筆頭。
キョウワグロリア4着 (1.0秒差)デキを維持して距離短縮が鍵距離適性は未知数だが、スタミナは上位。展開が向けば浮上。

【園田2R】サラ3歳以上 C3三 1400m | 注目馬:サクラトップセラー

レース自体の予想のポイント

舞台は1400mへと移り、レースの性質は一変する。求められるのは、単騎のスピードよりも、レース全体を通した総合力と駆け引きである。園田のタイトなコーナーをロスなく立ち回り、最後の直線で末脚を爆発させる能力が問われる一戦だ。

このレースの戦略的中心となるのは、本命サクラトップセラーが引いた1枠1番という絶好枠である。スタートをスムーズに決められれば、最短距離をロスなく追走し、直線で抜け出すという理想的な競馬が可能となる。しかし、僅かでも出遅れたり、他馬に包まれたりすれば、力を出し切れずに終わるリスクも内包している。

特に興味深いのは、陣営のコメントに表れる「騎手」への期待感である。サクラトップセラーは能力がありながらも「なかなか勝ち切れない」という課題を抱えている 。陣営がその解決策として明確に挙げているのが、「小牧J連続騎乗」への期待だ 。これは、馬の能力ではなく、レースでの乗り方、つまり鞍上のエスコートに勝利への鍵があると考えている証左である。百戦錬磨の小牧太騎手が、前走で掴んだ馬の癖や勝負どころのタイミングを今回どう活かすのか。この人馬一体のパフォーマンスが、レースの行方を大きく左右するだろう。  

出走馬コラム

◎ 1枠1番 サクラトップセラー (騎手:小牧太)

安定感と潜在能力の高さではメンバー中随一の存在だ。前走、8月27日の同条件のレースでは、勝ち馬にこそ及ばなかったものの、きっちりと2着を確保し、その実力を改めて示した 。今回、最内枠を引いたが、陣営は「気性的に最内枠は問題ないだろう」とコメントしており、包まれても動じない精神的な強さを持っている点は大きな強みだ 。  

調教内容も特筆すべきものはないが、「脚取り確か」「デキを維持して」との評価通り、良好なコンディションを維持していることが窺える 。そして何より、最大の強調材料は、名手・小牧太騎手との継続コンビである。前走で勝ち切れなかった悔しさを、百戦錬磨の鞍上がどう晴らすのか。馬の能力を100%引き出すことに長けた騎手であり、前走の経験を踏まえた騎乗で、今度こそ勝ち切る可能性は極めて高いと見る 。  

○ 8枠10番 ムーンブリッジ (騎手:吉村智洋)

近走の成績だけを見れば強調しづらいが、鞍上に園田のリーディングジョッキー・吉村智洋騎手を迎えたことで、その評価は一変する。吉村騎手は、特に人気馬に騎乗した際の勝率、連対率が驚異的な数字を誇り、馬の能力を最大限以上に引き出す手腕は誰もが認めるところだ 。  

陣営も「3組メンバーなら…の思いはある」と、今回のメンバー構成ならばチャンスがあると色気を見せている 。調教も「それなりに安定」と順調に消化しており、状態面に不安はない 。サクラトップセラーが内でマークされる展開になれば、外からスムーズに動けるこの馬が、「吉村マジック」で一気に突き抜けるシーンも十分に考えられる。  

▲ 3枠3番 ナムラアニカ (騎手:井上幹太)

この馬は、明確な長所と短所を併せ持つタイプだ。最大の課題は「近走スタートが決まらなくなっている」というゲート難である 。しかし、その一方で、レース後半に見せる末脚の威力は目を見張るものがある。前走もスタートで後手を踏みながら、上がり3F39.9秒という脚を使い、勝ち馬から僅か0.3秒差の5着まで追い上げた 。  

調教では「元気一杯」と評価されており、体調は万全 。もし今回、スタートを五分に出ることができれば、道中で中団あたりに位置し、最後の直線で自慢の末脚を繰り出すことができる。そうなれば、先行するサクラトップセラーやムーンブリッジをまとめて差し切るだけの能力は秘めている。スタートが全て、という分かりやすい魅力を持つ一頭だ。  

園田2R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
サクラトップセラー2着 (0.3秒差)脚取り確か小牧騎手の連続騎乗に期待勝ち切れない課題を名手の連続騎乗で克服できるかどうかが焦点。
ムーンブリッジ4着 (0.8秒差)それなりに安定メンバー緩和でチャンスあり園田の絶対的エース吉村智洋騎手への乗り替わりが最大の魅力。
ナムラアニカ5着 (0.3秒差)元気一杯スタートが鍵ゲートさえ決まれば、終いの末脚はメンバー屈指。

【園田3R】サラ2歳 1700m | 注目馬:シェナマックス

レース自体の予想のポイント

キャリアの浅い2歳馬にとって、1700mという距離は心身ともに厳しい試練となる。このレースは、単なるスピードや完成度の高さだけでなく、馬の持つスタミナ、そして道中でいかにリラックスして走れるかという精神的な成熟度が問われる一戦だ 。キャリアが1戦や2戦の馬が多く、距離適性も未知数なため、過去のデータ以上に血統背景や陣営のコメントが重要な判断材料となる。  

このレースの構図は、「確かな実績」を持つシェナマックスと、「未知の可能性」を秘めたライバルたちとの対決という、非常に興味深いものとなっている。シェナマックスは既に3戦を経験し、1勝2着2回と安定した成績を残している 。前走の敗因もスタートの失敗と明確であり、陣営の信頼は揺らいでいない 。  

対照的に、アジムットやエルグランゴラッソといったライバルは、非凡なスピードを見せているものの、1700mという距離への対応は全くの未知数だ。特にエルグランゴラッソに関しては、陣営から「血統的に1400メートルまでのような感がある」という、スタミナ面への率直な懸念が示されている 。アジムットについても、「折り合いがどうなるか」と、長距離での気性面が課題として挙げられている 。このレースを予想する上での核心は、シェナマックスが示す「信頼性」と、ライバルたちが持つ「潜在能力とリスク」をどう天秤にかけるかという点に尽きるだろう。  

出走馬コラム

◎ 5枠5番 シェナマックス (騎手:大柿一真)

現時点での完成度、そしてレース経験において、このメンバーの中では頭一つ抜けた存在だ。父ルヴァンスレーヴはダートの中長距離で活躍した名馬であり、血統的にも今回の1700mへの距離延長は歓迎材料と見て間違いない。これまでの3戦全てで連対を果たしており、その安定感は2歳馬離れしている 。  

前走はスタートで出遅れながらも、上がり3F40.3秒の脚を使い2着まで追い上げた。陣営も「スタートのタイミングが合わずで、後方からの競馬になってしまった」と敗因を明確に分析しており、度外視できる内容だ 。調教の動きも「デキ安定」「好気合キープ」と評価されており、万全の態勢で臨める 。陣営の「好勝負を期待している」という言葉通り、ここは順当に勝ち負けに持ち込む可能性が最も高い。  

○ 3枠3番 アジムット (騎手:笹田知宏)

デビューからの2戦で見せたスピード能力は、非凡なものがある。特にデビュー戦では、820mの短距離戦を楽に抜け出し、その素質の高さを証明した 。調教でもその動きは際立っており、「フットワーク軽快」「シャープな脚捌き」といった絶賛の言葉が並ぶ 。馬体の仕上がりに関しては、疑いの余地はない。  

しかし、最大の焦点は初めて経験する1700mという距離だ。陣営が「折り合いがどうなるか」と懸念しているように、これまでの短距離戦で見せた前向きな気性が、長距離では仇となる可能性がある 。道中で力んでスタミナを消耗してしまうようだと、最後の直線で失速する場面も考えられる。能力は世代トップクラスだが、距離と気性という二つの大きな壁を乗り越えられるかどうかが試される。  

▲ 2枠2番 エルグランゴラッソ (騎手:吉村智洋)

デビュー戦では後方からの競馬となりながらも、終いはしっかりと脚を伸ばして3着に入線。レースセンスの良さを感じさせる内容だった 。キャリア1戦での上積みが見込める点、そして鞍上に名手・吉村智洋騎手を迎える点は大きな魅力である。  

しかし、アジムット以上に大きな課題となるのが距離適性だ。陣営が「血統的に1400メートルまでのような感がある」と公言している通り、父コパノリッキーの産駒は一般的にマイル以下の距離を得意とする傾向がある 。吉村騎手の手腕で巧みにスタミナを温存できたとしても、血統的な壁は無視できない。能力は確かだが、距離の壁が厚く立ちはだかる可能性がある。  

園田3R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
シェナマックス2着 (0.3秒差)デキ安定距離延長は好材料経験と血統背景から距離延長はプラス。安定感はNo.1。
アジムット2着 (1.0秒差)フットワーク軽快折り合いが鍵スピード能力は世代屈指。未知の距離で気性が保てるか。
エルグランゴラッソ3着 (1.0秒差)ひと叩きで上昇血統的に距離不安デビュー戦の内容は良いが、血統面からスタミナに大きな疑問符。

【園田4R】サラ3歳以上 C3二 1400m | 注目馬:クレスコロッキー

レース自体の予想のポイント

C3クラスの1400m戦。ここは実績馬と上昇馬がぶつかり合う、見応えのある一戦となった。レースの鍵を握るのは、各馬の近走からの状態変化である。特に、休み明けを一度使われた馬が、どれだけパフォーマンスを上げてくるかが最大の焦点となる。

本命のクレスコロッキーは、まさにその典型例だ。前走は長期休養明けで8着と大敗したが、陣営はこれを想定内と捉えている 。同馬は元々、レースを一度使われることで調子を上げる、いわゆる「叩き良化型」であり、今回の変わり身には大きな期待が寄せられている。調教内容もその期待を裏付けており、前走時とは見違えるような動きを見せているとの報告がある 。  

対抗格のスマートカプリスやトモココアは、近走で安定した成績を残しており、状態面の良さが光る 。クレスコロッキーが本調子を取り戻しているのか、それとも好調を維持する馬たちがその勢いで押し切るのか。各馬の状態を見極めることが、馬券的中のための最も重要なアプローチとなるだろう。  

出走馬コラム

◎ 1枠1番 クレスコロッキー (騎手:杉浦健太)

前走の大敗で人気を落とすようであれば、絶好の狙い目となる。長期休養明けだった前走は、陣営が「休み明けは動かないタイプなんだが、それにしても案外だった」と振り返るように、参考外の一戦と見るべきだ 。重要なのはその後の変化であり、陣営は「追い切りの動きから、調子が上がってきたことは確か」と明言している 。  

このコメントを裏付けるように、調教では「ひと叩き気合乗る」と評価され、気配は一変している 。もともとこのクラスでは実力上位の存在であり、今年2月には同条件で2着、1番人気に支持された実績もある 。一度レースを使われたことで心身ともにリフレッシュされ、本来のパフォーマンスを取り戻せば、このメンバー構成なら勝ち負けは必至。最内枠からロスなく立ち回り、直線で抜け出すシーンに期待したい。  

○ 2枠2番 スマートカプリス (騎手:小牧太)

ここ数戦、常に上位争いを演じている堅実派。3走前から連続して3着、3着、4着と、勝ち切れないまでも大崩れなく走れている 。陣営も「もうひと押しのところまできているし、チャンスはあると思う」と、勝利まであと一歩のところに来ている手応えを感じている 。  

調教の動きも秀逸で、「先着で脚色に余裕」と高く評価されている 。併せ馬で楽に先着していることからも、状態の良さが窺える。鞍上には名手・小牧太騎手を迎え、盤石の態勢を整えてきた。クレスコロッキーがまだ本調子でなければ、この馬の安定感が勝る可能性は高い。  

▲ 3枠3番 トモココア (騎手:渡瀬和幸)

3歳の牝馬ながら、古馬相手に一歩も引けを取らないレースを続けている。特に前走は、勝ち馬とタイム差なしの2着と、非常に価値のある内容だった 。陣営も「最近はよく頑張ってくれている」とその充実ぶりを認めており、今がまさに本格化の時期なのだろう 。  

調教評価は「好気配保つ」と、高いレベルで状態を維持していることを示している 。レースセンスがあり、どんな展開にも対応できる自在性が武器。陣営が言うように「位置取り次第でチャンス」は十分にあり、先行勢を見ながらレースを進め、直線で鋭く伸びてくる展開が予想される。  

園田4R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
クレスコロッキー8着 (1.1秒差)ひと叩き気合乗る休み明けを叩かれ状態上昇典型的な叩き良化型。前走大敗からの巻き返しが濃厚。
スマートカプリス4着 (0.6秒差)先着で脚色に余裕勝ち切るチャンスあり安定感抜群で状態も良好。勝ち切れない点が課題だが崩れにくい。
トモココア2着 (0.1秒差)好気配保つ位置取り次第で好機近走の充実ぶりは目覚ましい。勢いに乗って古馬を撃破する可能性も。

【園田5R】サラ3歳以上 C3一 1400m | 注目馬:シャッフルガール

レース自体の予想のポイント

約3ヶ月半の休養を経て戦線に復帰するシャッフルガールが、断然の主役となる一戦。レースの焦点は、同馬が休み明けでどれだけのパフォーマンスを発揮できるか、その一点に絞られると言っても過言ではない。

一般的に、長期の休み明けはレース勘の鈍りや馬体の余裕残りが懸念される。しかし、シャッフルガール陣営のコメントは、そうした不安を微塵も感じさせない強気に満ちている。「馬体に重め感はないし、久々感もない」「初戦から動けそう」という言葉は、万全の仕上がりに対する自信の表れだ 。同馬は「気で走るタイプ」と評されており、精神的なフレッシュさがプラスに働く可能性も高い 。  

対抗馬は、同じく休み明けながらクラスが一つ下がるラッキープルーフや、涼しくなって調子を上げてきたフロストシティなど、それぞれにセールスポイントを持つ馬たちだ 。彼らが、休み明けのシャッフルガールの隙を突けるかどうか。シャッフルガールの状態が、レース全体のペースと結果を支配するだろう。  

出走馬コラム

◎ 4枠4番 シャッフルガール (騎手:吉村智洋)

能力、実績ともにここでは断トツの存在。休養前の6月4日のレースでは、後続に1.2秒もの大差をつける圧巻の逃げ切り勝ちを収めており、その強さはC3クラスのレベルを遥かに超越している 。今回は久々の実戦となるが、陣営のトーンは非常に明るい。担当厩務員は「久々感もない。そもそも気で走るタイプだし、初戦から動けそう」と、仕上がりに絶対の自信を覗かせている 。  

調教の動きも軽快で、「気合乗る」と評価されていることから、心身ともにレースへ向けての準備は整っていると判断できる 。鞍上には園田の絶対的エース・吉村智洋騎手を確保し、まさに鬼に金棒の状態。スタートからハナを奪い、そのまま他馬を寄せ付けずにゴールまで駆け抜ける可能性が最も高い。信頼度は揺るぎない。  

○ 8枠9番 ラッキープルーフ (騎手:渡瀬和幸)

この馬もシャッフルガールと同じく休養明けの一戦となるが、大きなアドバンテージを持っている。それは「C3降級戦」という条件だ 。これまでより相手関係が楽になることは間違いなく、持てる能力を存分に発揮できる舞台が整った。  

休養前にはC3クラスで勝利経験もあり、地力は確かだ 。陣営も「地力発揮ならやれていいかもね」と、クラス利を活かせれば好勝負になると見ている 。調教では併せ馬で同入しており、乗り込みも順調に進んでいる様子が窺える 。シャッフルガールが休み明けで取りこぼすようなことがあれば、この馬が真っ先に浮上してくるだろう。  

▲ 3枠3番 フロストシティ (騎手:鴨宮祥行)

典型的な夏負けタイプで、暑い時期は本来の力を発揮できなかったが、ここに来て復調気配が著しい。陣営が「朝晩が涼しくなってきたことで調子は上向いてきた」と語るように、気候の変化がプラスに作用していることは明らかだ 。  

前走は4着だったものの、内容は悪くなく、復調の兆しを見せた一戦だった 。陣営も「スタートを決めてうまく前々で流れに乗って行ければ、チャンスが出てきても」と、展開次第では一発の可能性を感じている 。調教でも「脚取り確か」と評価されており、状態は確実に上向いている 。上位2頭が休み明けという状況で、叩きつつ調子を上げてきたこの馬の存在は不気味だ。  

園田5R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
シャッフルガール1着 (-1.2秒差)久々も好仕上がり初戦から動ける休み明けでも陣営の自信は絶大。能力は断然で死角は少ない。
ラッキープルーフ7着 (3.0秒差)気合乗り上々C3降級で地力発揮に期待クラスが下がり相手関係は楽になる。能力を出し切れば上位争い可能。
フロストシティ4着 (0.3秒差)手応え十分涼しくなり調子上向き夏負けから復調気配。叩きつつ状態を上げており、上位を脅かす存在。

【園田6R】サラ3歳以上 C2二 1400m | 注目馬:ワンダーブリング

レース自体の予想のポイント

中央競馬からの転入馬2頭、ワンダーブリングとエリカエレガンテが人気を二分する、興味深い一戦。レースの鍵は、異なるアプローチでここに臨む両陣営の戦略がどう交錯するかにある。

1番人気のワンダーブリングは、転入初戦の前走1230m戦で5着に敗れた。しかし、陣営はこれを悲観していない。むしろ、「思ったよりズブかったので今回は1400メートル戦へ」と、前走の結果を分析し、距離延長という明確な次善策を打ってきた 。この戦略的な距離変更が吉と出るかどうかが、同馬のパフォーマンスを大きく左右する。  

一方、2番人気のエリカエレガンテは、休養明けの転入初戦を圧勝。陣営は「思った通りの仕上げ」「連勝を期待したい」と、これ以上ないほどの自信を見せている 。こちらは、前走の勢いをそのままに、同じ戦法で連勝を狙う構えだ。距離延長で変わり身を狙うワンダーブリングと、好調を維持して連勝を狙うエリカエレガンテ。この2頭の力関係が、レースの行方を決定づけるだろう。  

出走馬コラム

◎ 2枠2番 ワンダーブリング (騎手:小牧太)

前走の結果だけで評価するのは早計だ。中央競馬在籍時の成績から、陣営はスピードを活かせる1230m戦を選択したが、レースでは追走に苦しみ、思ったほどの伸びを見せられなかった 。これを受け、田中範雄調教師は「思ったよりズブかったので今回は1400メートル戦へ。これで追走は楽になるだろうね」と、距離延長を決断 。この判断は非常に的確であり、1400mに距離が延びることで、道中の追走が楽になり、終いの脚を存分に活かせる可能性が高い。  

調教では「併走気合良く」と評価されており、一度レースを使われたことで状態も上向いている 。陣営が「まだまだ良くなりそう」と語るように、大きな伸びしろを秘めた素質馬であることは間違いない。距離延長という明確な好転材料があり、前走からの大変身が期待できる。  

○ 7枠8番 エリカエレガンテ (騎手:吉村智洋)

休養明けだった前走の内容がとにかく秀逸だった。馬体重を29kgも増やしながら、それを全て成長分に変え、後続に0.5秒差をつける完勝劇を演じた 。森澤友貴調教師も「休養明けでも完勝、思った通りの仕上げができていた」と、その仕上がりに太鼓判を押す 。  

さらに特筆すべきは、レース内容の濃さだ。「ハナでなくとも問題なかったし、砂を被っても大丈夫と内容も良好」と陣営が語るように、逃げなくても競馬ができ、揉まれても問題ないというレースセンスの高さを見せつけた 。レース後の反動もなく、中2週で順調に調整されており、死角は見当たらない。鞍上も吉村智洋騎手を確保し、連勝へ向けての態勢は万全だ。  

▲ 8枠9番 エルアルコン (騎手:竹村達也)

前走は勝ち馬に僅か0.1秒差まで迫る2着と、惜しい競馬だった 。長南和宏調教師も「前走も直線は良い伸び脚だった」と、その末脚を高く評価している 。近走は安定して上位争いを演じており、C2クラスでは常に上位の力を持っている。  

今回はワンダーブリングとエリカエレガンテという強力な転入馬が相手となるが、この2頭が互いを意識しすぎて早めに動くような展開になれば、漁夫の利を得る形でこの馬が浮上してくる可能性がある。展開ひとつで勝ち負けまで持ち込める力は十分にあり、軽視はできない存在だ。

園田6R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
ワンダーブリング5着 (0.5秒差)併走気合良く距離延長で追走楽に前走は距離が敗因。1400mへの延長は大きなプラス材料で巻き返し必至。
エリカエレガンテ1着 (-0.5秒差)脚取り確か内容良好で連勝期待休み明けを圧勝し、レースセンスも抜群。好調維持で連勝の公算大。
エルアルコン2着 (0.1秒差)好気配保つ安定しており展開ひとつ堅実な末脚が武器。上位2頭が競り合えば、最後にまとめて交わす場面も。

【園田7R】サラ3歳以上 C2一 1400m | 注目馬:ホシクズロンリネス

レース自体の予想のポイント

C2クラス上位の実力馬が集結したハイレベルな1400m戦。どの馬にもチャンスがありそうな混戦模様だが、中心となるのは近走で安定した成績を残しているホシクズロンリネスだろう。

同馬は前走、強敵相手に2着と好走。陣営もその内容を評価しており、引き続き好調を維持している。対抗格と目されるのは、叩き良化型のエイユーマックスと、同じく近2走連続で2着と好走中のチェリータイムだ。エイユーマックスは一度レースを使われた上積みが期待され、チェリータイムはその勢いが魅力。

レース展開は、気分良く先行したいチェリータイムやエイシンサイネリアがペースを作る形が予想される。ホシクズロンリネスはそれをマークする形でレースを進め、最後の直線での追い比べとなるだろう。各馬の実力が拮抗しているだけに、騎手の仕掛けどころや、道中の僅かなロスが勝敗を分ける、見応えのある攻防が期待される。

出走馬コラム

◎ 2枠2番 ホシクズロンリネス (騎手:鴨宮祥行)

現在の充実ぶりは目を見張るものがある。前走は勝ち馬が強かったものの、しっかりと2着を確保し、改めて地力の高さを示した 。橋本忠明調教師も「前走は相手が悪かったが、前々走からの巻き返しは見られた」と、その内容に満足しており、「引き続き中間調整は順調」と状態面の良さを強調している 。  

調教でも「動き軽快」と評価されており、まさに心身ともに最高の状態でレースに臨める 。陣営が「ここも積極的に行ってもらう」と語るように、持ち前の先行力を活かしてレースの主導権を握る構えだ。内枠を利してロスなく立ち回り、直線で力強く抜け出す競馬ができれば、勝利は目前だろう。  

○ 4枠4番 エイユーマックス (騎手:廣瀬航)

この馬はレースを使うごとに調子を上げてくる、典型的な「叩き良化型」だ。休み明けだった前走は4着だったが、内容は決して悪くない 。永島太郎調教師も「元々叩き良化タイプだし、今回はひと叩きした上積みがあると思う。前進を期待しているよ」と、今回こその変わり身に大きな期待を寄せている 。  

その言葉を裏付けるように、追い切りでは「ひと叩き良化示す」「動き軽快」と、前走時からの上積みを明確に感じさせる動きを見せている 。もともとC2クラスでは勝ち星を挙げている実績馬であり、本調子を取り戻せばこのメンバーでも力は上位。ホシクズロンリネスをマークする形でレースを進め、直線で競り落とす場面も十分に考えられる。  

▲ 8枠9番 チェリータイム (騎手:土方颯太)

現在、最も勢いに乗っているのがこの馬だろう。前走、前々走と2戦連続で2着に入っており、本格化の時を迎えている 。特に前走は、勝ち馬にこそ屈したものの、粘り強い走りで後続を完封した。  

保利良次調教師は「暑さは気にしている感じだけど、前走のように気分良く先行できれば」と、夏場のコンディションに若干の懸念を示しつつも、自分の形でレースができれば好勝負になると見ている 。調教でも「併走気合良く」と、活気のある動きを見せており、状態は高いレベルで安定している 。同型馬との兼ね合いが鍵となるが、スムーズに先手を奪えれば、そのまま粘り込む可能性は高い。  

園田7R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
ホシクズロンリネス2着 (0.2秒差)好気配保つ順調で積極策を示唆安定感と好調ぶりはメンバー随一。正攻法で勝ち負けに。
エイユーマックス4着 (1.4秒差)ひと叩き良化示す叩き2走目で前進期待一度使われた上積みは確実。実績もあり、逆転候補の筆頭。
チェリータイム2着 (0.5秒差)併走気合良く気分良く先行できれば2戦連続2着と勢いに乗る。自分のペースに持ち込めば粘り強い。

【園田8R】みんなの尼崎大学杯 B1 1400m | 注目馬:マジーク

レース自体の予想のポイント

B2クラスを連勝し、破竹の勢いでB1クラスに昇級してきたマジークが、試金石の一戦を迎える。昇級初戦でいきなり古馬の強豪相手に通用するのか、その一点が最大の焦点となる。

マジーク陣営のコメントは非常に強気だ。「走り振り自体が変わってきたし、馬体もいい感じにハマってきた」という言葉からは、馬がまさに本格化の軌道に乗ったことへの自信が窺える 。B2クラスで見せたパフォーマンスは、確かにB1でも通用するだけのインパクトがあった。  

しかし、B1クラスの壁は決して低くない。前走で思うような競馬ができず敗れたムキズは、自分の形に持ち込めば巻き返しが可能な実力馬だ 。また、常に堅実な走りを見せるマダムホークも、斤量面で有利な今回はチャンスを窺っている 。新星マジークがその勢いでクラスの壁を突破するのか、それともB1の古豪たちが意地を見せるのか。興味は尽きない。  

出走馬コラム

◎ 6枠6番 マジーク (騎手:小牧太)

今、最も勢いを感じさせる一頭。ここ2走、B2クラスを圧倒的な内容で連勝しており、その勝ちっぷりは昇級しても即通用すると確信させるものだった 。田中範雄調教師も「走り振り自体が変わってきたし、馬体もいい感じにハマってきた」と、馬の急成長に目を細める 。  

調教でもその勢いは衰えず、「フットワーク軽快」「シャープな脚捌き」と絶賛の評価が並ぶ 。特に9月13日には、重馬場ながら半哩50.7秒という破格の時計を馬なりでマークしており、状態は最高潮にあると見ていい。昇級初戦というハードルはあるが、今の充実ぶりならば難なく乗り越えてくれるだろう。3連勝でのオープン入りへ、視界は良好だ。  

○ 1枠1番 ムキズ (騎手:吉村智洋)

前走は5着と敗れたが、これは度外視できる一戦だ。有馬澄男調教師が「思ったほど行き切れず、砂も被ったため度外視」と語るように、持ち味である先行力を全く活かせない展開が敗因だった 。幸い、レースでのダメージはなく、巻き返しへ向けて態勢は整っている。  

調教では「動きキビキビ」と評価されており、状態面の不安はない 。今回は最内枠を引いたことで、スタートさえ決めればハナを奪う可能性は十分にある。自分の形に持ち込んだ時のこの馬のしぶとさは、B1クラスでも屈指のもの。マジークがマークされる展開で、楽に逃げることができれば、そのまま押し切る場面も考えられる。  

▲ 4枠4番 マダムホーク (騎手:大柿一真)

派手さはないが、常に自分の力は出し切る堅実なタイプ。前走、前々走とB1クラスで4着、5着と、強敵相手に崩れない安定感は大きな魅力だ 。寺地誠一調教師も「この中間も順調に調整できているし、軽く流した追い切りもいい時計、動きだった」と、順調な調整過程をアピールしている 。  

今回は定量戦となり、斤量面での恩恵もある。メンバー構成を見ても、チャンスは十分にあると陣営は踏んでいるようだ。調教でも「気合乗り上々」「好気合キープ」と、高いレベルで状態を維持している 。マジークとムキズがやり合うような展開になれば、虎視眈々と好位で脚を溜めるこの馬の浮上があり得る。  

園田8R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
マジーク1着 (-0.1秒差)フットワーク軽快走り振りが変わり本格化B2を圧巻の内容で連勝中。勢いと充実度でクラスの壁も突破可能。
ムキズ5着 (3.1秒差)デキを維持して自分の形なら巻き返せる前走は度外視可能。ハナを奪えればしぶとく、巻き返しに要警戒。
マダムホーク4着 (0.7秒差)脚取り確か定量戦でチャンスあり安定感はメンバー随一。上位が競り合えば、漁夫の利を得る可能性。

【園田9R】荒井かおり☆来場記念 C1 820m | 注目馬:ヴァンセゾニエ

レース自体の予想のポイント

C1クラスによる820mの電撃戦。ここでもやはり、スタートダッシュと序盤のポジション争いが勝敗を大きく左右する。

圧倒的な主役は、前走で同条件を圧勝したヴァンセゾニエだ。その勝ちっぷりは鮮烈で、今回も人気は一本被りとなるだろう 。しかし、陣営からは「ハナにこだわらない競馬も試したい」という興味深いコメントが出ており、今回は敢えて控える競馬を選択する可能性も示唆されている 。もしそうなれば、レースの展開は一気に複雑化する。  

前走でヴァンセゾニエに敗れた馬や、別路線から挑んでくる馬たちが、主役不在の先行争いを繰り広げることになる。特に、前走でヤングブラッドを差し切って勝利したスービーズや、立て直し効果で前進が見込めるフィオリーノあたりが、ヴァンセゾニエの戦法次第では浮上してくる可能性がある 。ヴァンセゾニエがどのようなレースを選択するのか、その一点に全ての注目が集まる。  

出走馬コラム

◎ 2枠2番 ヴァンセゾニエ (騎手:吉村智洋)

前走のパフォーマンスは圧巻の一言だった。大外枠から楽にハナを奪うと、そのまま後続を全く寄せ付けずに逃げ切り勝ち。勝ちタイムの51.0秒も優秀であり、現時点での820m適性はメンバー中No.1と言える 。  

しかし、森澤友貴調教師は「発馬自体は今イチだった」「先々のことを考えると、ハナにこだわらない競馬も試したい」と、現状に満足することなく、さらなる高みを目指している 。今回は内枠に入ったこともあり、吉村智洋騎手の手綱捌きで、控える競馬を試す可能性が高い。能力が絶対的なだけに、どのような戦法を取ったとしても勝ち負けになるだろうが、もし差しに回って前が止まらない展開になれば、取りこぼす危険性も僅かながら存在する。それでも、能力の高さで信頼度は揺るがない。  

○ 4枠4番 スービーズ (騎手:田野豊三)

前走、ヤングブラッドとの叩き合いを制して勝利した内容は高く評価できる 。担当厩務員も「ギリギリの差し切りだったが、いい内容だったし、少々揉まれても大丈夫」と、その勝負根性を称賛している 。  

時計的にもまだ通用するレベルにあり、展開が向けばヴァンセゾニエを脅かす存在となり得る。調教でも「動きスムーズ」と評価されており、状態は良好だ 。ヴァンセゾニエが控える競馬を選択し、先行争いが手薄になるようであれば、この馬が好位から抜け出すシーンも十分に考えられる。  

▲ 6枠6番 フィオリーノ (騎手:小谷哲平)

近走は不振が続いていたが、前走で4着と復調の兆しを見せた。永島太郎調教師は「前走は体が絞れていたし、立て直し効果が窺えた前進結果だった」と、状態が上向いてきたことに手応えを感じている 。  

調教の動きも一変しており、「上々の気合乗りで」「脚取り確か」と、陣営のコメントを裏付ける素晴らしい動きを見せている 。状態は確実に上向いており、「前回時計通りの走りはできる」との言葉通り、前走以上のパフォーマンスが期待できる。上位2頭に割って入る可能性を秘めた一頭だ。  

園田9R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
ヴァンセゾニエ1着 (-0.4秒差)勝って更に上昇控える競馬を試す可能性能力は断然だが、今回は戦法の幅を広げるための試走となる可能性も。
スービーズ1着 (-0.1秒差)デキ安定揉まれても大丈夫前走の勝負根性は評価できる。展開が向けば連勝も。
フィオリーノ4着 (0.4秒差)上々の気合乗りで立て直し効果で前進不振を脱し、状態は明らかに上向き。変わり身に注意が必要。

【園田10R】楽天競馬&楽天モバイル賞 C2 1230m | 注目馬:ゴールドマイヤー

レース自体の予想のポイント

C2クラスの1230m戦。ここは絶対的な主役が不在で、どの馬にもチャンスがありそうな大混戦ムードが漂う。馬券的中へ向けては、各馬の細かい状態変化や、当日の展開、枠順の利などを総合的に判断する必要がある。

人気はスマートビビットが僅かにリードしているが、ゴールドマイヤー、シーオン、キャバリエクエストなども僅差で続いており、予断を許さない 。ゴールドマイヤーは安定した力を持つが、最内枠がどう出るか 。スマートビビットはカイ食いが戻り状態が上向いているとのことで、本来の力を発揮できそうだ 。シーオンは前走でスタートの不利がありながらも良い脚を使っており、スムーズなら一変の可能性がある 。  

このように、各馬が一長一短を抱えており、非常に難解な一戦。展開次第で着順が大きく入れ替わる可能性が高く、手広く構えるのが賢明かもしれない。

出走馬コラム

◎ 1枠1番 ゴールドマイヤー (騎手:小牧太)

近走は勝ち星から遠ざかっているものの、常に掲示板を確保する安定した走りは魅力だ 。中塚猛調教師も「状態は引き続き安定しているよ」と、コンディションに不安がないことを強調している 。  

最大の課題は、1枠1番という最内枠をどう捌くかだ。陣営も「最内枠からスムーズに立ち回れるか、そこがポイント」と、枠順を鍵に挙げている 。スタートで包まれてしまうと厳しい競馬になるが、鞍上は百戦錬磨の小牧太騎手。巧みな手綱捌きでインコースの利を最大限に活かすことができれば、久々の勝利も夢ではない。調教でも長めからしっかりと追われており、仕上がりは良好だ 。  

○ 7枠9番 スマートビビット (騎手:大柿一真)

中央競馬からの転入後、まだ本領を発揮できていないが、復調の兆しが見えてきた。寺地誠一調教師は「カイ食いは良くなってきたし、使う毎の状態面も上向き」と、体調が上向いていることを明言している 。  

調教の動きも「動きキビキビ」と評価されており、本来の軽快さが戻ってきたようだ 。陣営が「まだ上積みはありそう」と語るように、さらなる良化も見込める。当日の落ち着きが鍵となるが、持っている素質は高く、体調が整った今、このクラスならあっさり勝ち切っても不思議ではない。  

▲ 5枠5番 シーオン (騎手:永井孝典)

前走はスタートでトモを滑らせる大きな不利がありながら、後方から追い込んで7着まで来た。田村彰啓調教師も「後ろの位置からでも終いは詰めて来ていた」と、その末脚を評価している 。  

今回は距離が1230mに短縮されるが、陣営は「前回の走りなら1230メートル戦にも対応はできそう」と見ており、むしろこの距離が合う可能性もある 。スタートさえ五分に出ることができれば、前走で見せた末脚が炸裂するだろう。「掲示板圏内の勝負ができるのでは」という陣営の控えめなコメントだが、展開が向けばそれ以上の結果も期待できる一頭だ。  

園田10R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
ゴールドマイヤー4着 (0.9秒差)デキを維持して最内枠の立ち回りが鍵安定感はあるが、最内枠を捌けるかどうかが全て。
スマートビビット4着 (1.1秒差)好気配保つカイ食い戻り状態上向き体調復調で本来の能力を発揮できれば、このメンバーなら主役。
シーオン7着 (1.6秒差)徐々に良化見せるスタート五分なら前走はスタートが敗因。スムーズな競馬ができれば一変の可能性。

【園田11R】日本酒で乾杯のまち多可町特別 C1一 820m | 注目馬:ルヴァンヴェール

レース自体の予想のポイント

C1クラスの猛者たちが集う820mの電撃スプリント戦。ここは園田の820m戦を熟知したスペシャリストたちの戦いとなり、非常にハイレベルな攻防が予想される。

人気はインゲニウムとルヴァンヴェールが分け合う形となっている 。両馬ともにこの条件での実績は豊富で、甲乙つけがたい。インゲニウムは近2走、この条件で連続連対と絶好調。一方のルヴァンヴェールも、高知からの転入後、この条件で3戦して全て3着以内と抜群の安定感を誇る 。  

レース展開は、大外枠からエイラクがハナを主張し、それをインゲニウムやクーシェルが追う形となりそうだ 。ルヴァンヴェールは自在性があり、先行集団を見ながらレースを進めることができる。最後の直線、短いながらも激しい叩き合いとなることは必至。わずかな展開の差、仕掛けどころの差が勝敗を分けるだろう。  

出走馬コラム

◎ 6枠6番 ルヴァンヴェール (騎手:川原正一)

この条件での信頼度は非常に高い。高知からの転入後、園田820mのC1クラスでは3戦して1勝、3着2回と、一度も馬券圏内を外していない 。前走は58kgという斤量を背負いながら、勝ち馬から僅か0.1秒差の3着と、その能力の高さを示した 。  

今回は斤量が1kg減の57kgに戻ることは、大きなプラス材料だ。有馬澄男調教師も「この度は斤量も戻る。うまく立ち回っていけるようなら」と、斤量減を歓迎している 。中3週と間隔を空け、「シッカリ追い切れている」とのことで、万全の態勢で臨める 。調教でも好時計をマークしており、状態は最高潮。自在性のある脚質で、どんな展開にも対応できる強みがあり、勝ち負けは必至と見る。  

○ 7枠7番 インゲニウム (騎手:井上幹太)

現在の勢いではこの馬が一番かもしれない。前走、前々走とこの条件で連続して好走(3着、2着)しており、まさに本格化を迎えている 。田中一巧調教師は前走の敗因を「トモが甘い分もあってあの馬場になって進みが悪くなっただけ」と分析しており、良馬場なら更なるパフォーマンスが期待できる 。  

「引き続きいい競馬はしているし、稍重程度まででやれれば」との言葉通り、馬場状態が鍵となるが、持ちタイムや春の実績から見ても、現級では実力上位の存在であることは間違いない。先行力があり、立ち回りやすい外めの枠を引けたこともプラス。ルヴァンヴェールとの一騎打ちになる可能性が高い。

▲ 1枠1番 オテンバムスメ (騎手:小牧太)

これまで1230mを主戦場としてきたが、今回初めて820m戦に挑戦する。田中一巧調教師は「820メートル戦は少し忙しい気もしないではないが、地力のある馬、新しい一面が出ないか」と、新味に期待を寄せている 。  

C2クラスを勝ち上がったばかりで、C1クラスの強敵相手にどこまでやれるかは未知数だが、そのスピード能力には見るべきものがある 。最内枠を引いたことで、スタートが最大の鍵となる。出遅れは致命傷となるが、もし好スタートからインコースでロスなく立ち回ることができれば、距離短縮が良い方向に出て、波乱を演出する可能性も秘めている。  

園田11R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
ルヴァンヴェール3着 (0.1秒差)好時計マーク斤量戻りでチャンス820mのスペシャリスト。前走の敗因は斤量で、今回は巻き返し濃厚。
インゲニウム3着 (0.4秒差)好調持続馬場が乾けば近走の安定感は抜群。良馬場なら勝ち負け必至の実力馬。
オテンバムスメ4着 (1.0秒差)気合乗る初距離で新味期待初の820m戦が鍵だが、スピード能力は高く、未知の魅力がある。

【園田12R】桂紅雀☆来場記念 C2 820m | 注目馬:ベラジオマサキ

レース自体の予想のポイント

最終レースも820mのC2クラスによるスプリント戦。一日の締めくくりに相応しく、スピード自慢たちが揃った。

中心となるのは、前走で惜しくも2着だったベラジオマサキだ。叩き2走目となる今回は、更なる上積みが期待され、断然の人気を集めるだろう 。陣営もその点に自信を持っており、あとはスムーズに先行できるかどうかが鍵となる。  

対抗馬も虎視眈々と逆転を狙う。ニネンイーグミは間隔が空いたものの、じっくりと乗り込まれており、仕上がりは良好 。イエローキャブは近走不振だが、得意のワンターン戦に戻ることで一変の可能性を秘める 。  

展開は、ララケリアやヤマイチラブリーあたりがハナを主張し、ベラジオマサキが好位の外から追走する形が予想される 。先行争いが激しくなれば、後方で脚を溜める馬にもチャンスが生まれる。最後まで目の離せないレースとなりそうだ。  

出走馬コラム

◎ 7枠9番 ベラジオマサキ (騎手:山本屋太)

ここは鉄板の軸馬として信頼したい。前走は1番人気に支持されながらも、勝ち馬に0.3秒及ばず2着に敗れた 。しかし、坂本和也調教師は「前走は内枠で心配したが、うまく切り替えて勝負できていた」と、レース内容を高く評価している 。  

今回は一度レースを使われたことで、状態は確実に上向いている。「叩き2走目の上積みはあると思う」という陣営の言葉通り、前走以上のパフォーマンスが期待できる 。陣営が熱望していた「行き脚付けやすい外の枠」を引けたことも大きなプラス材料だ。スタートからスムーズに好位を確保し、直線で力強く抜け出す、王道の競馬で勝利を掴むだろう。  

○ 5枠5番 ニネンイーグミ (騎手:小谷哲平)

格付けの修正を待ったため、レース間隔は開いたが、その分じっくりと調整することができた。担当厩務員も「ジックリ調整できた」と、仕上がりに自信を覗かせている 。  

調教では8月29日、9月4日と2週続けて時計を出しており、乗り込み量は十分 。陣営が「揉まれ込まなければ時計的にも善戦できそう」と語るように、スムーズに自分のペースで走ることができれば、上位争いに加わる力は持っている 。ベラジオマサキがマークされる展開で、この馬が楽に先行できれば、そのまま粘り込む場面も考えられる。  

▲ 4枠4番 イエローキャブ (騎手:竹村達也)

近2走は1230m戦を使われ、二桁着順と振るわない結果に終わっている 。しかし、これは距離が合わなかった可能性が高い。徳本慶一調教師も「今回は近走走り慣れているワンターン戦へ」と、得意の820m戦に戻してきた 。  

この距離での実績はあり、条件が好転することは間違いない。「あとはうまく行き脚を付けられれば」と陣営が語るように、スタートが鍵となるが、スムーズに先行できれば、近走の大敗から一変する可能性を秘めている。人気薄が予想されるだけに、馬券的な妙味は大きい。

園田12R 注目馬データ比較

馬名前走着順調教評価厩舎コメント要約分析ノート
ベラジオマサキ2着 (0.3秒差)ひと叩き良化示す叩き2走目の上積みに期待前走内容良く、上積み確実。得意の外枠から順当に勝ち負けへ。
ニネンイーグミ5着 (0.8秒差)攻め十分間隔開くも調整は順調休み明けでも乗り込み十分。スムーズな競馬ができれば上位争い。
イエローキャブ12着 (3.0秒差)この馬なり安定得意のワンターン戦で一変狙う近走は度外視可能。距離短縮で本来のスピードが活きる可能性。

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