2025年9月7日、ソウル競馬場で行われた国際G3「コリアスプリント」(ダート1200m)は、C.L.チョウ騎手が騎乗した香港のセルフインプルーヴメント(Self Improvement)が、日本の武豊騎手が騎乗した1番人気チカッパとの激しい叩き合いを制し、見事優勝を飾りました。
レース前の状況
日本の3頭が上位人気を形成。中でも武豊騎手とコンビを組む4歳牡馬チカッパは単勝1.8倍という圧倒的な支持を集めました。続いて松山弘平騎手のサンライズホークが2番人気(単勝2.5倍)、石橋脩騎手のタガノビューティが3番人気(単勝5.0倍)と、日本勢の優勢が予想されていました。
一方で、2番人気のサンライズホークがゲート入りを嫌がり、目隠しなどの措置が取られ、発走が遅れる場面も見られました。
レース展開
ゲートが開くと、11番スーパーフィニッシュ(Super Finish)がハナを切り、優勝した7番セルフインプルーヴメントが2番手の好位につける積極的なレースを見せます。
1番人気のチカッパは先行集団の外側を追走し、いつでも前に出られるポジションを確保。サンライズホークは中団、タガノビューティは後方からの競馬となりました。
直線に入ると、手応え十分にチカッパが先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えました。しかし、内側で粘っていたセルフインプルーヴメントが驚異的な勝負根性を発揮。一度は前に出られたチカッパに猛然と食らいつき、ゴール前で見事に差し返して先頭でゴール板を駆け抜けました。
レース結果
着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 所属 |
1着 | 7 | Self Improvement | セン6 | 57.0kg | C.L. チョウ | 香港 |
2着 | 13 | チカッパ | 牡4 | 57.0kg | 武 豊 | 日本 |
※3着以下の公式な着順は主催者発表をご確認ください。レース実況からはBlack Muskなどが上位に食い込んだ模様です。
圧倒的1番人気に支持された日本のチカッパは惜しくも2着に敗れ、日本勢の連覇はなりませんでした。勝ったセルフインプルーヴメントは、単勝17.0倍以上の伏兵評価を覆す見事な勝利で、香港に栄冠をもたらしました。
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