- 本日の川崎競馬場:全体展望
- レース別徹底分析
- 川崎第1レース – 3歳三組 ダート1400m
- 川崎第2レース – 2歳五組 ダート1400m
- 川崎第3レース – C3三四五組 ダート900m
- 川崎第4レース – スミナガシ賞 2歳三組 ダート1400m
- 川崎第5レース – バジル賞 C3一二組 ダート1400m
- 川崎第6レース – C2七八組 ダート1500m
- 川崎第7レース – C2四五六組 ダート1400m
- 川崎第8レース – C2四五六組 ダート1400m
- 川崎第9レース – C2四五六組 ダート1500m
- 川崎第10レース – 宮前オープン 4歳上オープン ダート2000m
- 川崎第11レース – 蝉時雨特別 B2二B3一組 ダート1500m
- 川崎第12レース – 烈火賞 C1選定馬 ダート900m
本日の川崎競馬場:全体展望
2025年8月5日の川崎競馬は、スプリント戦から中距離戦まで、多彩な距離設定の12レースが組まれている。電撃の900m戦から、スタミナと駆け引きが問われる2000m戦まで、出走馬の適性と騎手の戦略が多角的に試される一日となるだろう 。
本日のレースを読み解く上で、いくつかの重要なテーマが浮かび上がる。第一に、ダートでの実績が豊富な種牡馬の産駒が多数出走している点である。特に、地方ダートで無類の強さを誇るパイロ 、
ホッコータルマエ 、そして
シニスターミニスター の産駒は、複数のレースで勝利の鍵を握る存在となる可能性が高い。彼らの血統的特徴を把握することが、予想の精度を高めるだろう。
第二に、注目すべき騎手と調教師のコンビネーションである。南関東競馬を代表する矢野貴之騎手と高月賢一調教師の黄金タッグ 、そして船橋競馬を拠点としながら南関東全域で高い成績を収める
張田昂騎手と張田京調教師の親子コンビ など、勝負気配の窺える陣営の存在は見逃せない。
最後に、川崎競馬場特有のコース形態も重要な要素となる。タイトなコーナーと300mの長い直線という組み合わせは、レース展開に大きな影響を与える 。先行争いの激化による差し馬の台頭や、内枠の利を活かした経済コースでの立ち回りなど、コースの特性を理解した上で各馬の能力を評価する必要がある。これらのテーマを軸に、各レースを詳細に分析していく。
レース別徹底分析
川崎第1レース – 3歳三組 ダート1400m
レース展望と展開のポイント
川崎の1400mは、ホームストレッチからスタートし、最初のコーナーまで約300mの距離がある 。これにより、先行ポジションを巡る争いが一定時間続くことになる。しかし、タイトなコーナーと長い直線を持つコース形態から、序盤で過度にペースを上げると終盤で失速するリスクも高い 。血統背景にサウスヴィグラスやブライアンズタイムといったスピードやパワーを伝える種牡馬を持つ馬が複数おり、ペースは相応に流れると予測される。レースの鍵は、消耗を抑えつつ好位を確保できるか、あるいは先行争いを見越して差しに構える馬の台頭となるだろう。
注目馬・お買い得馬コラム
第1レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
2 | バズライトミラー | 矢野貴 | 高月賢 | アポロケンタッキー | ウォーエンブレム |
3 | バランスザブックス | 張田昂 | 張田京 | パイロ | サウスヴィグラス |
6 | アフロック | 野畑凌 | 山田質 | モーニン | プリサイスエンド |
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3番 バランスザブックス
本馬の血統構成は、川崎1400mという舞台において非常に興味深い。父パイロは、ダート中距離で産駒が良績を挙げる傾向にあり、使い込まれることでパフォーマンスを上げるスタミナ型の種牡馬として知られる 。一方で、母父の
サウスヴィグラスは、地方競馬のダート短距離界を席巻した伝説的なスプリンターサイアーである 。この配合は、サウスヴィグラス由来の先行力とスピードに、パイロ由来のスタミナが加わることを示唆している。1400mという距離は、純粋なスプリンターには長く、中距離馬には若干忙しい。本馬の血統は、先行集団に取り付くスピードと、最後の直線で粘り抜くスタミナを両立させる理想的な組み合わせと言える。他馬が息切れするゴール前で、父パイロの底力が発揮される展開が期待できる。
加えて、張田昂騎手と張田京調教師の親子コンビは、非常に信頼性が高い。張田京調教師は今年の川崎競馬において連対率29.4%と高い数値を記録しており、管理馬を的確に好走させている 。この強力な陣営背景も、本馬を推奨する大きな理由である。血統の妙と陣営の信頼度から、高いパフォーマンスが期待できる一頭だ。
2番 バズライトミラー
南関東のリーディングトレーナーである高月賢一調教師と、川崎リーディング2位の矢野貴之騎手という、これ以上ない強力なコンビ 。この組み合わせだけで人気を集めることは必至だが、その評価は本物だ。父はダートG1馬アポロケンタッキー、母父には闘争心と先行力を伝えるウォーエンブレムを配しており、血統的にも先行して粘り込む競馬が期待できる。最有力候補の一角と見るべきだろう。
川崎第2レース – 2歳五組 ダート1400m
レース展望と展開のポイント
キャリアの浅い2歳馬による一戦。能力比較が難しい中、血統背景や陣営の期待度が予想の重要な指針となる。川崎1400mは先行争いが鍵を握るが、経験の少ない若駒にとってはペース判断が難しく、波乱の目も含む。父がダート適性の高い種牡馬であること、そして騎手がコースを熟知したリーディング上位騎手であることが好走への近道となる。
注目馬・お買い得馬コラム
第2レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
1 | トリル | 櫻井光 | 山崎尋 | ニューイヤーズデイ | サウスヴィグラス |
9 | ピカレスクヒーロー | 笹川翼 | 高月賢 | アドマイヤムーン | タニノギムレット |
10 | イアソン | 町田直 | 山田質 | バンブーエール | クロフネ |
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1番 トリル
父ニューイヤーズデイは米国のダートG1馬であり、母父には地方ダート短距離の雄サウスヴィグラスを配している 。この配合は、ダートへの高い適性を明確に示している。サウスヴィグラス産駒は気性的な課題を抱えることもあるが、外枠からスムーズに先行すると圧巻の走りを見せることが多い 。本馬は内枠だが、母父から受け継いだスピード能力は、このメンバーの中では上位の可能性を秘める。父から受け継いだであろうパワーと、母父由来のスピードが噛み合えば、初戦からでも勝ち負けになるだけのポテンシャルを秘めている。
9番 ピカレスクヒーロー
父アドマイヤムーンの産駒は、ダートでの成績が振るわないことで知られている 。この血統背景は大きな割引材料となる。しかし、鞍上には南関東リーディングの
笹川翼騎手を配し、管理するのは川崎のトップトレーナー高月賢一調教師という、最高の布陣で臨んできた 。この陣営が敢えてダート戦に使ってきた意図は深く探る必要がある。人気と実力の乖離が生まれる可能性があり、陣営の腕力で血統の壁を乗り越えるか、注目が集まる。
川崎第3レース – C3三四五組 ダート900m
レース展望と展開のポイント
川崎名物の900m電撃戦。スタート地点は第2コーナー奥の向こう正面で、第3コーナーまでの直線距離が約400mと長いのが特徴だ 。このため、序盤から激しい先行争いが繰り広げられる。しかし、ゴール前の直線も300mと十分な長さがあり、序盤で脚を使いすぎた先行馬がゴール前で失速する「ペース崩壊」が頻繁に起こる 。したがって、単にスピードがある逃げ・先行馬を狙うのではなく、展開を読んで末脚を活かせる差し馬に妙味があるレースだ。
注目馬・お買い得馬コラム
第3レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
4 | スイートウィル | 中山遥▲ | 川島豊 | ホッコータルマエ | ヘニーヒューズ |
9 | オンネア | 室陽一 | 入口由 | ホッコータルマエ | パラダイスクリーク |
10 | リオシャンパーニュ | 笹川翼 | 山崎裕 | リオンディーズ | ゼンノロブロイ |
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9番 オンネア
本馬は典型的な「お買い得馬」のプロファイルを持つ。父は地方交流重賞で圧倒的な強さを誇ったホッコータルマエであり、その産駒は地方ダートで高い信頼性を誇る 。母父
パラダイスクリークは、特定の距離に偏らない多様な産駒を出すことで知られ、スピード一辺倒ではないスタミナの裏付けも期待できる 。この血統背景は、ハイペースになりがちな900m戦で終いの粘りを生む可能性がある。
しかし、本馬を強く推奨する最大の理由は、騎手と調教師の「川崎巧者」ぶりにある。鞍上の室陽一騎手は、全体の成績は目立たないものの、今年の川崎競馬場に限れば勝率13.6%という驚異的な数値を叩き出している 。また、管理する
入口由美子調教師も、他場と比較して川崎での勝率が8.3%と突出して高い 。一見すると目立たないこのコンビが、川崎という特定の舞台で特異な強さを発揮している事実は、馬券検討において見過ごせない重要なデータである。人気薄での激走も十分に考えられる。
4番 スイートウィル
父ホッコータルマエに、母父がダート短距離のスペシャリストであるヘニーヒューズという、スピードとパワーを兼ね備えた魅力的な血統構成 。さらに、鞍上は減量騎手の
中山遥騎手で、斤量51kgという恩恵は非常に大きい。血統的な裏付けと斤量の利を活かして、先行策から粘り込む競馬ができれば、勝ち負けは必至だろう。
川崎第4レース – スミナガシ賞 2歳三組 ダート1400m
レース展望と展開のポイント
再び2歳戦。このレースも血統と陣営の信頼性が鍵となる。父モズアスコット、ダノンプレミアムといった新種牡馬の産駒も出走しており、彼らのダート適性を見極める試金石となる一戦。リーディング上位の矢野貴之騎手、笹川翼騎手が有力馬に騎乗しており、彼らの手綱さばきがレースの行方を左右するだろう。
注目馬・お買い得馬コラム
第4レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
1 | サンエイタロー | 矢野貴 | 高月賢 | モズアスコット | ハービンジャー |
3 | イルフロッタント | 野畑凌 | 佐藤博 | ダノンプレミアム | フレンチデピュティ |
6 | キャットクィーン | 笹川翼 | 佐藤博 | エピカリス | ゴールドヘイロー |
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3番 イルフロッタント
父ダノンプレミアムは芝のG1馬だが、産駒のダート適性は未知数な部分が多い 。しかし、これまでの産駒データを見ると、ダートでは短い距離で勝ち星を挙げる傾向が見られる 。母父
フレンチデピュティは、産駒に筋肉量豊富なパワースピードを伝える血統であり、ダート適性を強力に補完する 。この配合は、父のスピード能力を母父のパワーが支える形となり、ダート1400mへの適応力は十分にあると考えられる。鞍上には若手のホープ
野畑凌騎手を配し、管理するのは200勝を達成した佐藤博紀調教師 。新種牡馬の産駒という不確定要素はあるが、血統のポテンシャルと陣営の勢いに期待したい一頭だ。
1番 サンエイタロー
ここでも矢野貴之騎手と高月賢一調教師の黄金コンビが登場 。父モズアスコットは芝・ダート兼用のマイラーで、産駒のダート適性も高い。最内枠からロスなく立ち回り、名手のリードで上位争いに加わってくる可能性は極めて高い。
川崎第5レース – バジル賞 C3一二組 ダート1400m
レース展望と展開のポイント
C3クラスの下級条件戦。能力が拮抗しており、展開や当日の状態が着順に大きく影響する。血統的にダート適性が明確な馬や、近走で安定した走りを見せている馬を中心に考えたい。複数の馬が前に行きたいタイプであり、ペースは平均以上に流れる可能性がある。
注目馬・お買い得馬コラム
第5レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
8 | ササキンポピー | 増田充 | 村田順 | ビーチパトロール | コマンズ |
10 | ニットウサニー | 新原周 | 林隆之 | ダノンレジェンド | アグネスフライト |
12 | フェデフルール | 野畑凌 | 武井和 | ジョーカプチーノ | タニノギムレット |
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10番 ニットウサニー
父ダノンレジェンドは、アメリカ血統由来のスピードを武器にダート短距離で活躍した種牡馬であり、その産駒も同様にダートのスプリント〜マイル戦で強さを発揮する。母父アグネスフライトという組み合わせは、スタミナ面での補強も期待させ、1400mという距離はまさに本馬の能力を最大限に活かせる舞台と言える。C3クラスでは血統的な能力上位は明らかであり、先行して粘り込む正攻法の競馬で勝ち負けが期待できる。鞍上の新原周騎手も着実に勝ち星を伸ばしており、信頼できる。
8番 ササキンポピー
父ビーチパトロールは芝の中長距離で活躍したが、産駒はダートでも結果を出している。母父コマンズはオーストラリアのスピード血統であり、ダートへの適性を下支えしている。安定した先行力があり、自分の形に持ち込めばしぶとい。相手候補としてマークが必要だ。
川崎第6レース – C2七八組 ダート1500m
レース展望と展開のポイント
川崎1500mは、コース形態から差し馬が最も活躍しやすいとされる距離 。スタート後の直線が長く、ハイペースになりやすいため、後方で脚を溜めていた馬が直線で一気に突き抜けるシーンがよく見られる。先行力のある馬よりも、確かな末脚を持つ馬を重視すべきレースだ。
注目馬・お買い得馬コラム
第6レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
3 | キミニメロメロ | 福原杏 | 吉田正 | タリスマニック | ステイゴールド |
10 | パーティーキング | 新原周 | 田邊陽 | ホッコータルマエ | クロフネ |
4 | ミストラ | 張田昂 | 村田六 | ラニ | コロニアルアッフェアー |
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10番 パーティーキング
父ホッコータルマエ、母父クロフネという、まさに日本のダート競馬を代表する血統の組み合わせ 。ホッコータルマエ産駒は地方ダートでの信頼性が非常に高く、クロフネは母父として産駒にパワーとダート適性を伝える。この配合は1500mという距離への適性が高く、スタミナとパワーを兼ね備えているため、ハイペースになってもバテずに最後まで脚を伸ばすことができる。差しが効きやすいコース形態も本馬にとって追い風となるだろう。血統背景から見て、このメンバーでは能力が一枚上と判断できる。
3番 キミニメロメロ
父タリスマニックの産駒は、芝よりもダートで顕著に良い成績を収めている 。しかし、母父が
ステイゴールドという点が非常に興味深い。ステイゴールドは、母父に入ると産駒のダート短距離適性を著しく削ぐ傾向がある 。1500mという距離はこの「割引」がどこまで影響するか微妙なラインだが、気性的な激しさやスタミナを伝えるため、嵌まれば大駆けの可能性も秘めている。浦和所属の
福原杏騎手は、川崎での騎乗機会は少ないものの、着実に実力をつけている 。人気薄での一発に期待したい穴馬だ。
川崎第7レース – C2四五六組 ダート1400m
レース展望と展開のポイント
C2クラスの実力伯仲の一戦。展開ひとつで着順が大きく入れ替わる可能性がある。ここでも1400mという距離設定がポイント。先行力と粘りを兼ね備えた馬が有利だが、ペースが上がれば差し馬の出番となる。
注目馬・お買い得馬コラム
第7レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
1 | ベリーク | 町田直 | 高月賢 | シュヴァルグラン | キングカメハメハ |
5 | ウインプリームス | 野畑凌 | 吉橋淳 | ロージズインメイ | ステイゴールド |
7 | フォンローザ | 佐野遥☆ | 田邊陽 | ドレフォン | ディープインパクト |
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7番 フォンローザ
父ドレフォンは米国のチャンピオンスプリンターで、産駒はダートの短い距離で抜群のスピード能力を発揮する。母父ディープインパクトという配合は、芝向きの軽さや瞬発力を加えるが、父のダート適性が強く出れば、スピードで他馬を圧倒できる。減量騎手の佐野遥騎手(☆53kg)を起用してきた点も勝負気配の表れ。スピードを活かして先行し、斤量の利で粘り込む競馬ができれば、勝ち負けに持ち込めるだろう。
5番 ウインプリームス
ここでも母父にステイゴールドを持つ馬が登場 。父ロージズインメイはダートで活躍馬を出す種牡馬だが、母父ステイゴールドの影響でダート適性には疑問符が付く 。しかし、ステイゴールド産駒特有のスタミナと闘争心が、タフな流れになった際に活きる可能性もある。鞍上は勢いに乗る
野畑凌騎手。血統的な不安要素を乗り越えられるか、試金石の一戦となる。
川崎第8レース – C2四五六組 ダート1400m
レース展望と展開のポイント
前レースと同条件のC2クラス1400m戦。ここも混戦模様で、的確なコース取りと仕掛けどころが勝敗を分ける。アジアエクスプレス産駒が2頭出走しており、この種牡馬の傾向がレースの鍵を握るかもしれない。
注目馬・お買い得馬コラム
第8レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
2 | キタノパッション | 町田直 | 酒井忍 | アジアエクスプレス | ネオユニヴァース |
6 | タツノキセキ | 野畑凌 | 秋山直 | アジアエクスプレス | シャンハイ |
4 | コルレオーネ | 新原周 | 吉橋淳 | サトノアラジン | Pioneerof the Nile |
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2番 キタノパッション
父アジアエクスプレスは、産駒がダート短距離で非常に高いパフォーマンスを見せる種牡馬である 。特に1400m以下の距離では信頼性が高い。母父
ネオユニヴァースは、産駒にパワーとタフさを伝える傾向があり、ダート適性をさらに強化する配合と言える 。血統的にはこのレースへの適性が非常に高く、先行して押し切る競馬が期待できる。鞍上には川崎のベテラン
町田直希騎手を配し、盤石の態勢。中心視すべき一頭だ。
6番 タツノキセキ
同じくアジアエクスプレス産駒。母父シャンハイはアメリカのスピード血統であり、父の短距離適性をさらに強調する配合となっている 。キタノパッションと共に先行争いをリードする可能性が高く、この2頭の動向がレース展開を大きく左右するだろう。鞍上の
野畑凌騎手の手腕にも注目が集まる。
川崎第9レース – C2四五六組 ダート1500m
レース展望と展開のポイント
差しが有利とされる川崎1500m 。先行争いが激しくなり、直線での逆転劇が期待できるコースである。このレースには、南関東を代表するトップジョッキー笹川翼騎手と、リーディングトレーナー小久保智調教師のコンビが出走しており、大きな注目を集める。
注目馬・お買い得馬コラム
第9レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
1 | グラスフラッグ | 伊藤裕 | 久保秀 | シニスターミニスター | ゼンノロブロイ |
8 | ペータース | 矢野貴 | 加藤誠 | デクラレーションオブウォー | サムライハート |
9 | マチルダ | 笹川翼 | 小久保智 | ヴァンキッシュラン | スクリーンヒーロー |
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1番 グラスフラッグ
父シニスターミニスターは、ダートサイアーランキングの上位常連であり、産駒の能力は非常に高い 。しかし、その産駒には明確な特徴がある。それは、揉まれ弱い面があり、馬群に包まれやすい内枠よりも、スムーズに走れる外枠で好成績を挙げる傾向が強いことだ 。今回、本馬は最内1番枠を引いた。これは血統的な傾向から見れば、大きなマイナス材料と言わざるを得ない。馬の能力は高くとも、レースでその力を発揮できないリスクを抱えている。この状況は、馬券的には高リスク・高リターンとなる。もし伊藤裕騎手が巧みなエスコートで馬群を捌き、スムーズな進路を確保できれば、能力を発揮して上位に来る可能性はある。しかし、少しでも位置取りに手間取れば、凡走も十分に考えられる。その取捨が馬券の鍵を握る、非常に興味深い一頭だ。
9番 マチルダ
南関東のリーディングジョッキー笹川翼騎手と、2100勝を超える金字塔を打ち立てた小久保智調教師という、最強のコンビ 。この陣営が送り出す馬は、常に勝ち負けを意識しなければならない。父ヴァンキッシュラン、母父スクリーンヒーローという血統はスタミナと末脚を兼ね備えており、差しが決まりやすいこのコース形態にまさに合致する 。大外枠から自分のペースでレースを進め、直線で自慢の末脚を爆発させる、という勝ちパターンが目に浮かぶ。人気は必至だが、逆らうのは難しいだろう。
川崎第10レース – 宮前オープン 4歳上オープン ダート2000m
レース展望と展開のポイント
6頭立ての少頭数で行われる、ベテラン揃いのオープン競走。川崎2000mは、2100mと同様にコーナーを6回も回るトリッキーなコースである 。物理的に内側を走る馬が距離的なロスを最小限に抑えられるため、内枠が絶対的に有利とされる 。少頭数でペースが落ち着きやすく、先行した馬が息を入れてしまい、後方からの追い込みが非常に難しい。レースの鍵は、いかにロスなく立ち回り、有利なポジションを確保できるかに尽きる。
注目馬・お買い得馬コラム
第10レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
1 | オピニオンリーダー | 矢野貴 | 小久保智 | シニスターミニスター | ヴィクトワールピサ |
5 | ジョーコモド | 保園翔 | 小久保智 | パイロ | マンハッタンカフェ |
6 | サヨノフィールド | 笹川翼 | 加藤誠 | マクフィ | ダンスインザダーク |
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1番 オピニオンリーダー
本レースを分析する上で、最も重要な要素は「枠順」である。本馬は、このコースで絶大なアドバンテージを持つ最内1番枠を引き当てた 。父
シニスターミニスターの産駒は、前述の通り外枠を好む傾向があるが 、その一般的な傾向を覆すほど、このコースにおける内枠の有利さは決定的である。6つのコーナーを回る過程で、外を回る馬に比べて本馬が走る距離は格段に短くなる。この物理的なアドバンテージは計り知れない。
鞍上には名手・矢野貴之騎手、管理するのは小久保智調教師という強力な布陣 。矢野騎手ならば、この枠の利を最大限に活かし、スタートから経済コースを確保し、レースの主導権を握るだろう。血統的な小さな懸念点よりも、コース形態と枠順という揺るぎない物理的有利性を重視すべきである。勝利に最も近い存在と断言できる。
5番 ジョーコモド
同じく小久保智厩舎の管理馬。父パイロはダート中距離のスペシャリストであり、2000mの距離は歓迎だ 。能力的にはオピニオンリーダーと遜色ないが、5番枠という枠順が大きな壁となる。オピニオンリーダーに比べて道中でより多くの距離を走らされることは避けられず、その差がゴール前での着差に直結する可能性が高い。
川崎第11レース – 蝉時雨特別 B2二B3一組 ダート1500m
レース展望と展開のポイント
B級の上位クラスによるハイレベルな一戦。実力馬が揃い、激しいレースが予想される。ここでも差し有利の1500mという舞台設定が重要となる 。確かな末脚を持つ馬や、格上挑戦でも勢いのある馬に注目したい。
注目馬・お買い得馬コラム
第11レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
1 | コールブランド | 矢野貴 | 内田勝 | レッドファルクス | Tale of the Cat |
7 | ボルカンバル | 笹川翼 | 新井清 | オルフェーヴル | Sir Cat |
8 | ソウルストライク | 新原周 | 高月賢 | スマートファルコン | Pure Prize |
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1番 コールブランド
父レッドファルクス、母父Tale of the Catというスピード色の濃い血統。最内枠からロスなく立ち回り、先行策から粘り込みを狙う。鞍上には百戦錬磨の矢野貴之騎手を配しており、この馬の能力を最大限に引き出す騎乗が期待される。上位クラスでも通用する力を持っており、有力候補の一頭だ。
7番 ボルカンバル
父オルフェーヴルは、産駒に激しい気性と高い能力を伝えることで知られる 。本馬も7歳となったベテランだが、その闘争心は健在だろう。鞍上にはリーディングジョッキーの
笹川翼騎手を迎え、勝負気配は十分。オルフェーヴル産駒は気性的な難しさから好走と凡走の差が激しいが、笹川騎手の手腕で能力を引き出すことができれば、直線でまとめて差し切る場面も考えられる。人気と信頼度のバランスから、妙味ある存在と言える。
川崎第12レース – 烈火賞 C1選定馬 ダート900m
レース展望と展開のポイント
最終レースも900mの電撃戦。C1クラスの選定馬によるレースで、スピード自慢が集結した。先行争いは熾烈を極めることが予想され、第3レースと同様に差し、追い込み馬の台頭に注意が必要だ 。最後まで脚色が衰えないスタミナと、馬群を捌く巧さが求められる。
注目馬・お買い得馬コラム
第12レース注目馬
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父名 | 母父名 |
4 | アイビーヒメチャン | 御神訓 | 茂木浩 | パイロ | クリプティックラスカル |
5 | ディスラプター | 笹川翼 | 秋山直 | ゴールドドリーム | グラスワンダー |
8 | タケノロイヤル | 本橋孝 | 鈴木義 | ディスクリートキャット | ブライアンズタイム |
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5番 ディスラプター
父ゴールドドリームは、チャンピオンズカップなどを制したダートG1馬。産駒もダートで高い適性を見せている。母父グラスワンダーはパワーとスタミナを伝える血統で、ハイペースになりがちな900m戦での粘りを強化する。そして何より、鞍上が笹川翼騎手であることが最大の強みだ 。リーディングジョッキーが最終レースで有力馬に騎乗してきた場合、その信頼度は非常に高い。中団あたりでレースを進め、直線の長い川崎コースで確実に末脚を伸ばしてくるだろう。軸馬として最も信頼できる一頭だ。
4番 アイビーヒメチャン
父パイロ産駒であり、ダート適性は申し分ない 。鞍上には「大井の帝王」の異名を持つレジェンド、
御神本訓史騎手が騎乗する。騎手の腕で一発の可能性を秘めており、ディスラプターの最大のライバルとなるだろう。この2頭のマッチレースになる可能性も十分にある。
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