スターアニス、母娘制覇へ視界良好!波乱含みの日曜競馬、お買い得馬を徹底解剖

8月最後の日曜日、夏競馬のクライマックスを告げる熱戦が3つの競馬場で繰り広げられる。新潟記念や中京2歳ステークスといった重賞に注目が集まるのは当然だが、真の馬券妙味はしばしば、その影に隠れたレースに潜んでいる。

本紙「お買い得馬予想」では、単なる勝ち負けの記録を超え、独自の期待値モデルを用いて、その実力とオッズの間に生じた「歪み」を徹底的に分析。確固たる実力を持つにもかかわらず過小評価されている人気馬から、一発逆転の可能性を秘めた伏兵まで、期待値という名の羅針盤が指し示した妙味ある馬たちをリストアップした。ここでは、各馬の推奨理由をデータと情報を基に深く掘り下げ、読者の皆様を勝利へと導く。

  1. 中京競馬場
    1. 中京11R 中京2歳S (G3) – 7番 スターアニス (1番人気)
    2. 中京10R 白川郷S – 2番 ハギノサステナブル (1番人気)
    3. 中京7R 3歳以上1勝クラス – 7番 スーパージョック (1番人気)
    4. 中京8R 3歳以上1勝クラス – 7番 ツーネサーン (2番人気)
    5. 中京12R 3歳以上1勝クラス – 1番 メイショウホウセン (10番人気)
    6. 中京2R 3歳未勝利 – 8番 トモエゴゼン (2番人気)
  2. 新潟競馬場
    1. 新潟10R 両津湾特別 – 8番 シュラザック (2番人気)
    2. 新潟12R 雷光特別 – 8番 ベイビーキッス (3番人気)
    3. 新潟12R 雷光特別 – 5番 オリアメンディ (8番人気)
    4. 新潟3R 2歳未勝利 – 2番 バランソワール (2番人気)
    5. 新潟2R 3歳未勝利 – 8番 バッキンガムパレス (3番人気)
    6. 新潟3R 2歳未勝利 – 12番 シーズンシート (12番人気)
  3. 札幌競馬場
    1. 札幌12R 3歳以上1勝クラス – 12番 ブレイジングスター (2番人気)
    2. 札幌3R 3歳未勝利 – 7番 タイセイルヴァン (6番人気)
    3. 札幌4R 3歳未勝利 – 14番 ノボリユーミン (11番人気)
    4. 札幌6R 3歳未勝利 – 12番 タカイチナダル (10番人気)
    5. 札幌10R HBC賞 – 1番 レッドバレンティア (11番人気)
    6. 札幌11R 日高S – 7番 ラファドゥラ (5番人気)
    7. 札幌3R 3歳未勝利 – 6番 セイルロケット (8番人気)
    8. 札幌4R 3歳未勝利 – 10番 オフザチェイン (5番人気)
    9. 札幌6R 3歳未勝利 – 10番 タイキインドラ (6番人気)
    10. 札幌8R 3歳以上1勝クラス – 12番 カポレイラ (6番人気)
    11. 新潟11R 新潟記念 (G3) – 10番 シンリョクカ (10番人気)

中京競馬場

中京11R 中京2歳S (G3) – 7番 スターアニス (1番人気)

期待値: 139%

母娘制覇へ視界良好、断然人気でも逆らえない「価値ある本命馬」

重賞の舞台で1番人気、かつ期待値139%という数値は異例中の異例だ。これは単なる人気馬ではなく、市場の評価すら上回るほどの傑出した能力を秘めていることを示唆している。父ドレフォン、母エピセアロームという血統のスターアニス。その母は、このレースの前身である小倉2歳ステークスの覇者であり、母娘2代での重賞制覇というドラマチックな物語が目前に迫っている 。  

初戦こそ5着に敗れたものの、一度実戦を経験した前走の未勝利戦では、その素質が完全に開花。小倉芝1200mの舞台で、2着に1.1秒もの大差をつける圧巻のパフォーマンスを見せつけた 。勝ちタイム1分8秒0は、同週の古馬オープン特別・北九州記念と比較しても遜色ない優秀な時計であり、2歳馬離れした完成度を証明している 。  

管理する高野調教師は「追い切りから、また良くなった感じがしますね。良質な筋肉が付いています」と、その成長力に目を細め、距離が1400mに延長されることにも全く不安を見せていない 。血統評価においても、米国のスピード血統である父ドレフォンと、日本のマイル路線で活躍した母父ダイワメジャーの配合は「爆発力を秘めた非常に魅力的な配合」として、S評価に限りなく近いA評価を獲得している 。人気という事実以上に、その背景にある圧倒的な根拠が、この馬を「価値ある本命馬」として強く推奨する理由である。  

予想のポイント

  • 前走の未勝利戦を1.1秒差で圧勝。2歳馬としては破格の勝ち時計を記録 。  
  • 高野調教師が「良質な筋肉」と評し、距離延長にも自信を見せるなど、陣営の期待は非常に高い 。  
  • 母エピセアロームが同レースの前身を制しており、母娘制覇への期待がかかる血統背景 。  
  • 期待値139%は、1番人気であってもオッズ以上の価値があることを示している。

中京10R 白川郷S – 2番 ハギノサステナブル (1番人気)

期待値: 145%

舞台は整った、得意距離で輝き取り戻す

ハギノサステナブルが、1番人気でありながら145%という極めて高い期待値を叩き出した。その最大の理由は、今回が1900mという、この馬にとってベストな舞台設定であることに尽きる。高野調教師が「今回は1900メートルと、舞台が好転」と明言している通り、陣営もこの距離替わりを絶好のチャンスと捉えている 。  

近2走は1700m、1800mとやや短い距離で連続6着と足踏みが続いたが、これは彼の能力を十全に発揮できる舞台ではなかった 。戦績を振り返れば、3走前と5走前に2着に好走したのは、いずれも1900m以上の距離。スタミナと粘り強さを生かせるこの条件こそが、彼の真骨頂であることは明らかだ。調教師が「レースではいつも手を抜かず、頑張ろうとするタイプ」と評するその真面目な気性が、ゴール前の粘りに繋がる 。追い切りの動きも「先週より上昇を感じる」と万全の状態にあり、まさに勝ち負け必至の態勢が整った 。  

予想のポイント

  • 近2走は距離が合わなかった可能性が高く、得意の1900mに戻る今回は巻き返しが濃厚 。  
  • 高野調教師が状態の上昇と距離適性に太鼓判を押しており、陣営の勝負気配は高い 。  
  • 1番人気でも145%という高い期待値は、モデルが今回の条件好転を強く評価している証拠。

中京7R 3歳以上1勝クラス – 7番 スーパージョック (1番人気)

期待値: 158%

信頼度MAX、驚異の期待値が示す不動の軸

期待値158%という数字は、もはや「お買い得」という領域を超え、「鉄板級」の信頼度を示している。スーパージョックは、1番人気という評価以上に、勝利する確率が極めて高いと分析モデルは結論付けている。

その根拠は、ダート1800mという条件における安定感と、レース展開に左右されない自在な脚質にある。4走前の未勝利戦では、自らレースを作る逃げの戦法で快勝。一方で、好位からの差し脚も確実で、どんな展開にも対応できるレースセンスの高さが光る 。父デクラレーションオブウォーの産駒らしく、タフで安定した走りが持ち味だ。近2走は着順を落としているが、それによってオッズに妙味が生まれている今こそが絶好の狙い目。これだけの期待値が算出された以上、馬券の軸としてこれほど頼りになる存在はいないだろう。  

予想のポイント

  • 1番人気で期待値158%という、他の追随を許さない圧倒的な数値を記録。
  • ダート1800mでの勝利実績があり、コース適性は証明済み 。  
  • 逃げも差しもできる自在な脚質で、展開に左右されにくい安定感が魅力 。  

中京8R 3歳以上1勝クラス – 7番 ツーネサーン (2番人気)

期待値: 130%

眠れる大器が目を覚ます、素質開花の時

「超ハイレベルな未勝利戦」と評された一戦を、オープンクラスとも言える好時計で勝ち上がった逸材、それがツーネサーンだ 。そのレースで3着だった馬が後にG3北九州記念を制したことからも、彼の持つ潜在能力の高さは疑いようがない 。長期休養を挟み、ここ2戦は5着、6着と本来の走りを見せられていないが、それはあくまで復帰途上のもの 。叩き3戦目となる今回、いよいよ本来の姿を取り戻す時が来た。  

陣営からは「長欠明けなので、レース勘という点で不安が残ります」との慎重なコメントも出ていたが、裏を返せば能力そのものは通用すると見ている証拠だ 。追い切りの動きも良好で、体調面に不安はない 。市場はまだ半信半疑で2番人気に留まっているが、その血統背景(父フランケル)と、かつて見せた圧巻のパフォーマンスを考えれば、このクラスで足踏みしている器ではない。眠れる大器が、ここで覚醒する可能性は十分にある。  

予想のポイント

  • 未勝利勝ちの内容が「超ハイレベル」と評され、オープンクラスでも通用する潜在能力を秘める 。  
  • 長期休養明け3戦目で、レース勘を取り戻し、状態が上向いている可能性が高い 。  
  • 本来の実力を考えればこのクラスは通過点。人気が過熱していない今回は絶好の狙い目。

中京12R 3歳以上1勝クラス – 1番 メイショウホウセン (10番人気)

期待値: 143%

人気薄の妙味、一変の可能性を秘めた伏兵

中央復帰後の2戦は振るわない成績だが、それだけで見限るのは早計だ。10番人気という低評価ながら、期待値143%という高い数値をマークしたメイショウホウセンには、一変の可能性が秘められている。注目すべきは、中央に再転入する前に、地方の園田競馬で勝利を挙げている点だ 。厳しい環境で勝ち切った経験は、決して伊達ではない。  

中央復帰後の2戦はともに1400mだったが、今回は1200mへの距離短縮となる 。この距離変更が、彼の新たな一面を引き出す起爆剤となる可能性がある。人気馬たちにマークが集中する中、最内枠からロスなく立ち回り、直線で秘めたる勝負根性を発揮できれば、大波乱を演出しても何ら不思議はない。まさに、高配当を狙う上で欠かせない「穴馬」だ。  

予想のポイント

  • 10番人気という低評価ながら、期待値143%という非常に高い数値を記録。
  • 地方競馬での勝利実績があり、基本的な競走能力は秘めている 。  
  • 近2走から距離を短縮。条件替わりでの一変に期待がかかる。

中京2R 3歳未勝利 – 8番 トモエゴゼン (2番人気)

期待値: 133%

砂上で見出した活路、ダート適性は本物

芝のレースでは結果が出なかったが、ダートに舞台を移してその素質が開花しつつある。2走前の阪神ダート1800m戦では、力強い走りで3着に好走し、砂への高い適性を示した 。前走は9着と敗れたものの、これは小倉のトリッキーなコース形態が影響した可能性があり、度外視できる 。  

今回は再び、力を発揮しやすい中京のダート1800m。2走前に好走した舞台と条件が近く、本来の走りを取り戻す可能性は高い。父デクラレーションオブウォーはダートでの活躍馬も多く輩出しており、血統的な後押しもある。市場は前走の結果をやや重く見て2番人気に留まっているが、その分、期待値は133%と妙味のある水準になっている。ダートでこそ輝くこの馬が、未勝利脱出を果たす。

予想のポイント

  • 2走前のダート戦で3着に好走しており、高いダート適性を証明済み 。  
  • 前走の敗戦で人気が落ち着き、2番人気で期待値133%という狙いやすい状況。
  • 血統的にもダートでの活躍が期待でき、条件好転で巻き返しは必至。

新潟競馬場

新潟10R 両津湾特別 – 8番 シュラザック (2番人気)

期待値: 144%

強敵相手の経験は伊達じゃない、クラスの違いを見せつける

ここ3走は青竜ステークス、伏竜ステークスといったオープン・リステッド競走で、世代トップクラスの強豪たちと戦ってきた 。結果こそ伴わなかったが、その厳しい経験がこの馬を大きく成長させたことは間違いない。そして今回、自己条件である2勝クラスに戻ってきた。これは、ボクシングで言えば、世界ランカーが国内タイトルマッチに挑むようなもの。相手関係は、これまでとは比較にならないほど楽になる。  

3ヶ月半の休養を挟んだが、栗東トレーニングセンターでしっかりと乗り込まれており、態勢は万全だ 。父モーニンは米国のダートスプリンターであり、産駒はパワーとスピードを兼ね備える。1800mという距離も、1勝クラスを勝ち上がった小倉1700mの実績から守備範囲内だ 。実績、経験、能力、その全てにおいて、ここでは一枚も二枚も上の存在。2番人気という評価は、あまりにも過小評価と言わざるを得ない。  

予想のポイント

  • ここ3走はオープン特別で強敵と対戦。今回は大幅な相手弱化で能力上位は明白 。  
  • 1勝クラスを勝ち上がった実績があり、このクラスなら力は足りている。
  • 休養を挟んでリフレッシュ。2番人気で期待値144%は絶好の狙い目。

新潟12R 雷光特別 – 8番 ベイビーキッス (3番人気)

期待値: 118%

千直のスペシャリスト、人馬一体で直線強襲

新潟名物の直線1000m、通称「千直」は、他のどのコースとも異なる特殊な舞台だ。ここでは、総合力よりも、このコースに特化した適性が何よりも重要となる。ベイビーキッスは、まさにその「千直スペシャリスト」と呼ぶにふさわしい一頭だ。前走、同じ舞台で行われた驀進特別でも3着に好走しており、コースへの適性は疑いようがない 。  

さらに心強いのが、鞍上の菊沢騎手だ。彼は千直を得意とすることで知られ、ファンからは「千直の鬼」と称されることもある名手である 。コースを知り尽くした馬と、コースを知り尽くした騎手。このコンビネーションは、他の陣営にとって大きな脅威となるだろう。データ上でも「このコースが得意な馬」として名前が挙がっており、その評価は専門家の間でも一致している 。3番人気という評価は、この強力なタッグを考えれば非常に魅力的だ。  

予想のポイント

  • 新潟直線1000mを得意とするコース巧者で、前走も同条件で3着と好走 。  
  • 鞍上の菊沢騎手も千直を得意としており、人馬ともに信頼度が高い 。  
  • 3番人気で期待値118%と、スペシャリストとしての能力がオッズに反映されきっていない。

新潟12R 雷光特別 – 5番 オリアメンディ (8番人気)

期待値: 131%

ベテランの末脚炸裂、波乱を呼ぶ古豪

同じく雷光特別から、もう一頭の伏兵を推奨したい。7歳というキャリアを誇るベテラン牝馬、オリアメンディだ。8番人気という低評価だが、期待値は131%と非常に高い。その理由は、彼女が秘める鋭い末脚にある。前走の驀進特別では、ベイビーキッスと同じレースを走り7着だったが、上がり3ハロンのタイムは33.4秒と、出走メンバーの中でも屈指の切れ味を披露した 。  

千直は前半から激しい先行争いになりやすく、オーバーペースになれば先行馬が総崩れになることも珍しくない。そうなった時、この馬の末脚が最大の武器となる。7歳という年齢から大きな上積みは期待しにくいかもしれないが、長年のキャリアで培ったレース勘と、展開が向いた時の破壊力は侮れない。人気馬たちが前でやり合う展開になれば、大外から一気に突き抜けるシーンも十分に考えられる。

予想のポイント

  • 8番人気ながら期待値131%を記録する、妙味たっぷりの穴馬。
  • 前走で見せた上がり33.4秒という鋭い末脚が最大の武器 。  
  • ハイペースになりやすい千直の展開が向けば、直線一気での大逆転が期待できる。

新潟3R 2歳未勝利 – 2番 バランソワール (2番人気)

期待値: 113%

距離延長で本領発揮、良血馬が初勝利へ

デビュー戦となった前走の福島芝1200m戦では、1番人気に支持されながらも3着 。しかし、レース内容を見れば悲観する必要は全くない。後方からの競馬となりながらも、上がり3ハロン34.7秒という鋭い末脚で追い込んできた内容は、むしろ非凡な能力を感じさせるものだった 。  

父ポエティックフレア、母父エピファネイアという血統背景からも、1200mはやや忙しかった印象で、今回の1400mへの距離延長は間違いなくプラスに働くだろう 。一度実戦を経験した上積みも見込める。鞍上には名手・戸崎圭太騎手を配し、陣営の必勝態勢がうかがえる。前走の人気とレース内容から、ここで勝ち負けになることは必至。2番人気で期待値113%という数値は、堅実に狙える一頭として魅力的だ。  

予想のポイント

  • デビュー戦で上がり最速級の脚を使い3着。高いポテンシャルを示した 。  
  • 血統的に距離延長は歓迎で、1400mの舞台でパフォーマンス向上が見込める。
  • 戸崎圭太騎手への乗り替わりで、勝ち切りへの期待が高まる。

新潟2R 3歳未勝利 – 8番 バッキンガムパレス (3番人気)

期待値: 137%

ダート替わりで新境地へ、変わり身に期待

これまで芝の中距離路線を使われてきたが、2走前の東京芝2000m戦で2着に入ったのが最高着順 。前走は人気を裏切る9着に敗れており、陣営は新境地を求めてダート替わりに踏み切った。この決断が吉と出る可能性は高い。  

父タワーオブロンドン、母父ハードスパンという血統は、芝だけでなくダートもこなせるパワーを秘めている 。陣営コメントによれば、前走の敗因は展開面にあったと分析されており、能力で負けたわけではないようだ 。3歳未勝利戦も残りわずか。ここで結果を出したい陣営の思いは強いはずだ。ダートへの適性さえ示せれば、これまでの芝での実績からも能力は上位。変わり身一つで、あっさり勝ち切っても驚けない。  

予想のポイント

  • 芝のレースで2着実績があり、クラス通用の能力は示している 。  
  • 今回が初のダート挑戦。血統的にパワーを秘めており、砂で一変する可能性を秘める 。  
  • 陣営は前走の敗因を分析済みで、条件替わりでの巻き返しに意欲を見せている 。  

新潟3R 2歳未勝利 – 12番 シーズンシート (12番人気)

期待値: 141%

人気薄でも侮れない、叩き2戦目の上積み

デビュー戦は9番人気で6着と、目立つ結果ではなかった 。しかし、一度レースを使った上積みは大きく、特にキャリアの浅い2歳馬にとっては大きな経験となる。今回、人気は12番手とさらに落ちているが、期待値は141%と非常に高い数値を記録。これは、前走の内容が着順以上に評価されていることを示している。  

追い切りの動きも良好との情報があり、状態面の上昇が見込める 。父ヘンリーバローズはディープインパクトの血を引く種牡馬で、産駒はまだ未知数な部分が多いが、母父ヴィクトワールピサという配合からは、距離が延びて良さが出る可能性もある 。人気は全くないが、叩き2戦目での変わり身に期待したい一頭だ。  

予想のポイント

  • 12番人気という低評価ながら、期待値141%という非常に高い妙味を持つ。
  • デビュー戦を一度使われたことによる上積みが大きく見込める。
  • 追い切りの動きが良く、状態面の上昇が伝えられている 。  

札幌競馬場

札幌12R 3歳以上1勝クラス – 12番 ブレイジングスター (2番人気)

期待値: 131%

札幌巧者が本領発揮、勝利は目前

札幌ダート1700mという舞台は、この馬にとって庭のようなものだ。近2走はいずれもこのコースを使われ、2着、4着と安定した成績を残している 。特に2走前は10番人気という低評価を覆しての2着であり、コース適性の高さを改めて証明した 。  

前走は馬体重がマイナス12kgとやや細化していた点が気になったが、それでも4着に踏ん張った内容は評価できる 。今回は中2週と適度な間隔を空けており、馬体も回復している可能性が高い。鞍上には減量特典のある和田陽希騎手を継続して起用。斤量の恩恵も大きい。ここまで安定して力を発揮している札幌の舞台で、今度こそ勝ち切る番だ。  

予想のポイント

  • 近2走、当レースと全く同じ札幌ダート1700mで2着、4着と高いコース適性を示している 。  
  • 前走は馬体減りがありながらも掲示板を確保。状態が上向けばさらに前進可能 。  
  • 減量騎手の起用で斤量面でも有利。

札幌3R 3歳未勝利 – 7番 タイセイルヴァン (6番人気)

期待値: 102%

ダート短距離で活路、粘り込みに期待

中央復帰後、様々な距離を試されてきたが、前走の札幌ダート1000mで4着と、ようやく光明が見えてきた 。道中4、5番手からレースを進め、最後までしぶとく脚を伸ばした内容は、この馬の適性がダートの短距離にあることを示している 。  

父ルヴァンスレーヴはダートのチャンピオンであり、血統的にも砂への適性は高いはずだ 。今回は前走と同条件。一度コースを経験した強みは大きく、レース運びもさらにスムーズになるだろう。6番人気という手頃な人気で、期待値もプラスを示している。前走同様、先行策から粘り込むことができれば、馬券圏内への浮上は十分可能だ。  

予想のポイント

  • 前走、同条件の札幌ダート1000mで4着と好走し、コース適性を示した 。  
  • 父ルヴァンスレーヴという血統背景から、ダートでのさらなる前進が期待できる 。  
  • 先行できる脚質は、小回り札幌の短距離戦で大きな武器となる。

札幌4R 3歳未勝利 – 14番 ノボリユーミン (11番人気)

期待値: 108%

人気薄でも侮れない、末脚秘めるハービンジャー産駒

近走の着順だけを見ると手が出しにくいが、11番人気で期待値108%という数値は、この馬が秘めるポテンシャルを示唆している。特に注目したいのが4走前の京都芝1800m戦。このレースでは、上がり3ハロン34.5秒というメンバー屈指の末脚を繰り出している 。  

父ハービンジャーに母父クロフネという血統は、パワーとスタミナを兼ね備えており、時計のかかる今の札幌の芝は合う可能性がある 。近2走は函館、札幌の芝2000mで連続して掲示板を確保しており、着実にクラスに慣れてきている 。展開が向けば、自慢の末脚で上位に食い込んでくる力は十分に秘めている。  

予想のポイント

  • 4走前に上がり34.5秒の鋭い末脚を記録しており、潜在的な決め手は高い 。  
  • 近2走は連続して掲示板を確保し、レース内容が安定してきている 。  
  • 11番人気という低評価で、馬券的な妙味は非常に大きい。

札幌6R 3歳未勝利 – 12番 タカイチナダル (10番人気)

期待値: 105%

距離延長がカギ、ナダル産駒のパワーに注目

デビューから2戦は短距離を使われてきたが、今回はダート1700mへと大幅な距離延長に挑む。父ナダルは米国のダート馬で、その産駒はパワーを武器にダートで活躍する傾向がある 。陣営からも「腰やトモがしっかりしており、1700メートルも大丈夫」とのコメントが出ており、距離延長への手応えを感じているようだ 。  

前走はダート1200mで8着だったが、レース経験を積んだ上積みは大きい 。10番人気という人気薄だが、血統的な魅力と条件替わりでの一変の可能性を考えれば、期待値105%という数値も頷ける。未知の魅力に賭けてみる価値はある。  

予想のポイント

  • 父ナダルの血統背景から、ダート中距離への適性が期待される 。  
  • 陣営が距離延長に前向きなコメントを出しており、変わり身の可能性を秘める 。  
  • 人気薄でマークも手薄になるため、自分のペースで運べれば面白い存在。

札幌10R HBC賞 – 1番 レッドバレンティア (11番人気)

期待値: 129%

距離短縮で一変狙う、スピード能力は確か

近走はマイルから1800mのレースを使われてきたが、今回は待望の1200mへの距離短縮となる 。父リオンディーズ、母父ディープインパクトという血統背景は、スピード能力に秀でており、本質的にはスプリンターの可能性が高い 。  

前走は1800mで大敗したが、これは明らかに距離が長かったためで度外視できる 。5走前には1400m戦で17着と敗れているが、その前のレースでは好走歴もあり、適性距離に戻れば見直せるはずだ。11番人気という低評価だが、期待値は129%と高い。最内枠を利してロスなく立ち回り、秘めたスピード能力を全開にできれば、波乱を巻き起こす資格は十分にある。  

予想のポイント

  • 近走は不向きな中距離を使われており、得意の短距離に戻る今回は一変の可能性がある 。  
  • 血統的にスピード能力は高く、1200mのペースは合うはず。
  • 11番人気で期待値129%と、馬券的な妙味は非常に大きい。

札幌11R 日高S – 7番 ラファドゥラ (5番人気)

期待値: 130%

安定感抜群、堅実な走りで上位争いへ

近5走で1着1回、2着1回と、常に上位争いを演じている堅実派 。特に前走の五稜郭ステークス(函館芝1800m)では、強敵相手に2着と好走し、クラス通用の力を改めて示した 。  

今回は1500mへの距離短縮となるが、4走前、5走前にはマイル戦で鋭い末脚を見せており、距離への対応力に不安はない 。父ドゥラメンテの産駒らしく、レースセンスに優れ、どんな展開でも自分の力を発揮できるのが強みだ。専門家からも注目の一頭として名前が挙がっており、ここでも大崩れは考えにくい 。5番人気で期待値130%は、軸馬としても魅力的な存在だ。  

予想のポイント

  • 近走成績が非常に安定しており、クラス上位の実力を持つ 。  
  • マイル戦での実績もあり、1500mの距離にも十分対応可能。
  • レースセンスが良く、堅実な走りは馬券の軸として信頼できる。

札幌3R 3歳未勝利 – 6番 セイルロケット (8番人気)

期待値: 146%

ダート替わりで新味、血統的な魅力

これまで芝、ダートの短距離戦を使われてきたが、なかなか結果に結びついていない 。しかし、8番人気で期待値146%という驚異的な数値は、この馬が秘めるポテンシャルがまだ見限られていないことを示している。  

父スワーヴリチャードは芝の中長距離で活躍したが、母父キンシャサノキセキはスプリント王。この配合がダートの短距離でどのような化学反応を起こすか興味深い 。前走は芝のレースだったが、今回はダート1000m。この条件替わりが、彼の新たな才能を開花させる可能性がある。人気はないが、血統的な魅力と高い期待値を信じて、穴馬として狙ってみたい。  

予想のポイント

  • 8番人気ながら期待値146%という、今回取り上げた中でもトップクラスの妙味を持つ。
  • 父スワーヴリチャード×母父キンシャサノキセキという配合に未知の魅力がある 。  
  • ダート短距離への条件替わりで、これまで見せなかったパフォーマンスを発揮する可能性がある。

札幌4R 3歳未勝利 – 10番 オフザチェイン (5番人気)

期待値: 127%

良血開花の時、友道厩舎の素質馬

父ロードカナロア、母父Medaglia d’Oroという世界的な良血馬 。デビューから3戦、まだ勝ち星はないものの、新馬戦では3番人気に支持されるなど、その素質は高く評価されてきた 。管理するのは名門・友道康夫厩舎であり、じっくりと育てられてきた。  

前走は札幌の1500m戦で6着だったが、今回は2000mへと距離を延長。中距離で活躍馬を多く出す母父の血が、この距離で生きてくる可能性がある。追い切りの動きも良好との情報もあり、使われるごとに着実に良化している 。5番人気で期待値127%という評価は、血統馬が本格化するタイミングを捉えているのかもしれない。  

予想のポイント

  • 父ロードカナロア、母父Medaglia d’Oroという世界的な良血馬 。  
  • 名門・友道厩舎が手掛ける素質馬で、今後の成長が期待される。
  • 2000mへの距離延長がプラスに働く可能性があり、変わり身に注意が必要。

札幌6R 3歳未勝利 – 10番 タイキインドラ (6番人気)

期待値: 140%

叩き3戦目、大型馬のパワーが炸裂

500kgを超える雄大な馬格を誇るタイキインドラ 。そのパワーは、時計のかかる札幌のダートでこそ最大限に生かされるはずだ。長期休養明けから2戦を使われ、前走の札幌ダート1700mでは4着と復調気配を見せた 。  

レース内容も、先行して粘り込むというこの馬の持ち味が出たものだった。叩き3戦目となる今回は、状態面でもさらなる上積みが見込める。大竹厩舎の管理馬で、丹内祐次騎手とのコンビも2戦目。人馬の呼吸も合ってくる頃だろう 。6番人気で期待値140%という評価は、本格化ムードの今が買い時であることを示している。  

予想のポイント

  • 500kg超の大型馬で、パワーを要する札幌ダートは絶好の舞台 。  
  • 叩き3戦目で状態は上向き。前走4着からの前進は確実 。  
  • 先行して粘り込む脚質は、今の馬場コンディションに合っている。

札幌8R 3歳以上1勝クラス – 12番 カポレイラ (6番人気)

期待値: 146%

ダートで一変、秘めたる適性に賭ける

これまで芝のレースを中心に使われてきたが、今回は初のダート挑戦となる。この条件替わりが、大きな妙味を生んでいる。父アドマイヤマーズは芝のマイル王だが、母父はダートの名手クロフネ。母系にはダートで活躍した血が流れており、砂への適性は十分に考えられる 。  

近走は芝のレースで苦戦が続いているが、それが故に6番人気という手頃な人気に留まっている。しかし、期待値は146%と非常に高い。これは、モデルが血統背景からダートでの一変の可能性を強く示唆している証拠だ。札幌競馬場での追い切りも順調に消化しており、態勢は整っている 。未知の魅力に満ちたこの挑戦は、高配当への扉を開くかもしれない。  

予想のポイント

  • 母父クロフネという血統背景から、初のダート挑戦で一変する可能性を秘める 。  
  • 6番人気で期待値146%という、非常に魅力的な数値を記録。
  • 近走の芝での不振は度外視可能。新味に期待したい。

新潟11R 新潟記念 (G3) – 10番 シンリョクカ (10番人気)

期待値: 120%

新潟記念の好走血統、連覇の可能性も

昨年の新潟記念の覇者が、10番人気という低評価で出走する。これこそが最大の「お買い得」ポイントだろう。昨年の勝利は、このレースで好成績を収めている「母父キングカメハメハ」の血統背景が大きく影響したと分析されている 。今年も同じ舞台、同じ血統背景を持つこの馬が、再び激走しても何ら不思議はない。  

近走はヴィクトリアマイルなど一線級相手のレースで結果が出ていないが、それは相手が強すぎただけ 。専門家によるレーティング分析でも、G3では十分に通用する能力(レーティング108)を持っていることが示されている 。さらに、持ち時計1分58秒0というのも、高速決着になりやすい新潟記念においては大きな武器となる 。昨年同様、この舞台で輝きを取り戻す。  

予想のポイント

  • 昨年の新潟記念の勝ち馬であり、コース適性は証明済み 。  
  • 「母父キングカメハメハ」という、このレースで好走傾向にある血統を持つ 。  
  • 近走の敗戦で人気を落としているが、G3なら能力は上位。10番人気で期待値120%は妙味十分 。  

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