はじめに:波乱の夏ダート重賞、エルムステークス(GIII)へようこそ
夏の北海道シリーズを彩る唯一のダート重賞、エルムステークス(GIII)。秋のダート戦線を占う上で重要な一戦として、毎年多くの実力馬と勢いに乗る上がり馬が集結します 。その歴史は1996年の「シーサイドステークス」に遡り、函館から札幌へと舞台を移しながら、数々の名勝負を繰り広げてきました 。
しかし、このレースを語る上で避けては通れないのが、その「難解さ」です。データは雄弁に語ります。過去10年(2015年~2024年)で1番人気が勝利したのはわずか1回 。実績馬が人気を背負いながらも、伏兵の台頭を許すケースが後を絶たず、高配当が頻出する「波乱の重賞」として競馬ファンの間では広く知られています 。
この難解さの根源にあるのが、舞台となる札幌ダート1700mという特殊なコースです 。同じ北海道開催の函館ダートコースとは全く異なる特性を持ち、このコースへの適性を見抜くことこそが、エルムステークス攻略の第一歩と言えるでしょう 。一見すると混沌としたレースに見えますが、過去の膨大なデータを丹念に紐解くことで、そこには驚くほど明確な勝利への法則が浮かび上がってきます。
本稿では、過去10年以上のレース結果を徹底的に分析し、馬券的中を左右する「3つの黄金律」を導き出しました。コースの構造的有利不利から、信頼できるローテーション、そして高配当を演出する血統の謎まで、あらゆる角度からエルムステークスの本質に迫ります。このレポートを最後までお読みいただければ、2025年のエルムステークスが、単なる難解なレースではなく、明確な根拠を持って勝ち馬を指名できるレースへと変わることをお約束します。
攻略ポイント①:鉄則は「前」。4角5番手以内が勝利への絶対条件
エルムステークスの予想を組み立てる上で、全ての土台となる最も重要な原則、それは「先行有利」という絶対的な鉄則です。このレースにおいては、後方からの追い込みはほとんど通用しません。データがその事実を冷徹に証明しています。
過去20年という長大なスパンで見ても、逃げ・先行馬が合計で18勝、2着19回という圧倒的な成績を収めています 。さらに近年の傾向はより顕著で、函館開催の2021年と2013年を除いた直近の札幌開催10年間において、3着以内に入った延べ30頭のうち、実に29頭が4コーナーを5番手以内で通過していました 。これはもはや傾向ではなく、勝利への「絶対条件」と断言しても過言ではありません。後方から上位に食い込むのは至難の業であり、このレースで求められるのは、先行力と道中の機動力に他なりません 。
なぜこれほどまでに前が有利なのか?:札幌ダート1700mの構造的秘密
多くの競馬ファンは、この先行有利の理由を「最後の直線が短いから」と結論付けがちです。確かに札幌競馬場のダートコースの直線は約264mとJRA全10場の中でも屈指の短さであり、追い込み馬がトップスピードに乗る前にゴール板を迎えてしまうのは事実です 。しかし、それだけではこのレースの本質を見誤ります。
真の理由は、コース全体のジオメトリ(形状)に隠されています。札幌ダートコースの最大の特徴は、高低差がわずか0.9mというほぼ平坦な設計と、コーナーが非常に緩やかで丸みを帯びている点にあります 。急カーブを持つ他の競馬場では、コーナーで減速を余儀なくされますが、札幌の緩やかなコーナーでは、先行馬はスピードをほとんど落とすことなく旋回が可能です。これにより、後方の馬との差が道中で詰まりにくく、短い直線で逆転することが物理的に困難になるのです。つまり、追い込み馬は「先行馬がバテる」のを待つしかありませんが、平坦コースゆえに先行馬もスタミナを温存しやすく、最後まで止まらないという二重の壁に阻まれることになります。
「逃げ」と「先行」の微妙な違い:勝つための最適なポジション
では、「とにかく前にいれば良い」のかというと、そこにはもう一段階深い分析が必要です。データを見ると、驚くべきことに「逃げ」馬の勝率は過去9年で0%と、極端に低いのです 。これは、スタートからゴールまで先頭に立ち続けることが、いかに難しいかを物語っています。平坦でペースが淡々と流れるため、単騎で逃げる馬は後続集団にとって格好の目標となり、終盤で捕まりやすくなります。
最も勝率・複勝率が高いのは、逃げ馬を見る形でレースを進める「先行」集団、具体的には2番手から5番手のポジションです。過去のデータでは、先行馬の勝率は22.2%、複勝率は59.3%と、他の脚質を圧倒しています 。このポジションこそが、スタミナを温存しつつ、いつでも仕掛けられるエルムステークスの「黄金ポジション」なのです。
最強の予測ツール:前走の4コーナー通過順位
この「先行力」という資質を見極める上で、極めて有効な先行指標が存在します。それは「前走の4コーナー通過順位」です。過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち、実に28頭が、前走でも4コーナーを6番手以内で通過していました 。このデータが示すのは、エルムステークスで好走する馬にとって、前々で競馬をするスタイルは一過性の戦術ではなく、馬自身の体に染みついた「本質」であるということです。出走馬を検討する際は、まず前走のレース内容を振り返り、好位で競馬ができていたかどうかを確認することが、予想の精度を飛躍的に高める鍵となります。
表1:エルムS 脚質別成績 (過去10年 札幌開催)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
逃げ | 0-1-3-5 | 0.0% | 11.1% | 44.4% | 0 | 188 |
先行 | 6-7-3-11 | 22.2% | 51.9% | 59.3% | 258 | 193 |
中団 | 2-0-3-43 | 4.2% | 4.2% | 10.4% | 38 | 32 |
後方 | 0-0-0-36 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
マクリ | 1-1-0-0 | 50.0% | 100.0% | 100.0% | 205 | 165 |
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注:データは札幌開催の過去9年(2021年函館開催を除く)を基に集計 。マクリはサンプル数が少ない点に注意。
この表を見れば、先行馬の優位性は一目瞭然です。単勝回収率が258、複勝回収率が193という数字は、先行馬を狙うことがいかに戦略的に優れているかを物語っています。対照的に、後方からの馬は壊滅的な成績であり、馬券的な妙味は皆無と言っていいでしょう。
攻略ポイント②:王道ローテを掌握せよ。「マリーンS」組が絶対的主力
エルムステークスを攻略するためには、どのレースを経てきた馬が有利なのか、いわゆる「ローテーション」の分析が不可欠です。そして、このレースにおいては、他のどの重賞よりも明確な「王道」が存在します。それが、同じく夏に行われるリステッド競走「マリーンステークス(L)」です。
過去10年のデータを検証すると、マリーンS組は出走頭数、好走馬数ともに他を圧倒しており、[6-2-2-32](2021年函館開催を除く過去10年)という成績を残しています 。これは単に出走頭数が多いだけでなく、勝率・連対率においても他のローテーションを凌駕しており、まさに「主力ローテ」と呼ぶにふさわしい存在です 。単勝回収率も100%を超えており、馬券的な観点からも最重要視すべきステップレースと言えます 。
黄金のサブ法則:狙いはマリーンS「3着以内」の馬
しかし、単に「マリーンS組」というだけで評価するのは早計です。より精度を高めるためには、もう一歩踏み込んだ分析が必要です。データを深く掘り下げると、驚くべき法則が浮かび上がります。それは、エルムステークスで勝ち負けを演じるためには、前走のマリーンSで「3着以内」に好走していることが、ほぼ必須条件であるという事実です。
JRAの公式データによると、過去6年(2018年~2024年、2021年除く)のエルムステークス優勝馬は、全馬が前走マリーンSで3着以内に入っていました 。この傾向は極めて強力で、マリーンSで4着以下に敗れた馬が、本番のエルムステークスで巻き返すのは非常に困難であることを示唆しています 。例えば、2022年の勝ち馬フルデプスリーダーは前走マリーンSで2着、2024年の勝ち馬ペイシャエスは前走マリーンSを快勝して本番に臨んでいました 。この「マリーンS・3着以内」というフィルターは、勝ち馬候補を絞り込む上で極めて有効なツールとなります。
王道以外のルートと「距離延長」の罠
もちろん、マリーンS以外のレースから好走する馬も存在します。特に、春のダート重賞である平安ステークス(GIII)やアンタレスステークス(GIII)といった、格の高いレースを経由してきた実力馬には注意が必要です 。これらのレースはメンバーレベルが高く、そこで好走した馬はエルムステークスでも当然有力候補となります。
ただし、ここで一つ、非常に重要な注意点があります。それは「前走からの距離変化」です。過去10年のデータ分析によると、前走が今回と同じ1700mだった馬、もしくは1800m以上のレースから距離を短縮してきた馬の好走率が高い一方で、1600m以下のレースから距離を延長してくる馬は苦戦傾向にあります 。
さらに重要なのは、この距離延長組が馬券に絡んだ3例は、すべて「良馬場以外(稍重、重、不良)」のレースであったという事実です 。つまり、時計の速い「良馬場」のエルムステークスにおいては、距離延長組は極めて信頼度が低いと判断できます。当日の馬場状態を確認し、良馬場であれば距離延長組は評価を大きく下げるべきでしょう。これは、レースのペースが速くなり、スタミナがより問われる良馬場では、距離延長の負荷がより大きくなるためと考えられます。
表2:エルムS 主要前走レース別成績 (過去10年)
前走レース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
マリーンS (L) | 7-3-2-35 | 15.2% | 21.7% | 26.1% |
平安S (GIII) | 1-2-2-5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
アンタレスS (GIII) | 0-1-1-7 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
プロキオンS (GIII) | 0-2-0-7 | 0.0% | 22.2% | 22.2% |
大沼S (L) | 0-1-0-2 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
3勝クラス | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% | 28.6% |
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注:データは函館開催の2021年を含む過去10年(2015年~2024年)を基に集計 。マリーンSの着別度数はのデータを優先。
この表からも、マリーンS組の勝利数が突出していることがわかります。平安S組は複勝率が高いものの、出走頭数が少ない点に注意が必要です。やはり、エルムステークス予想の中心はマリーンS組、特にその上位好走馬に置くべきであることは間違いありません。
攻略ポイント③:高配当の使者。血統「ヘニーヒューズ」と「4・5歳」の黄金世代
エルムステークスが「荒れる重賞」と称される最大の理由は、1番人気馬の信頼度の低さにあります 。しかし、荒れるからといって闇雲に穴を狙うのは得策ではありません。高配当の裏には、それを必然たらしめる明確な理由、すなわち「隠れた好走パターン」が存在します。ここでは、人気薄でも激走する馬を見つけ出すための2つの鍵、「血統」と「年齢」に焦点を当てます。
A. 血統勢力図の激変:新時代の覇者「ヘニーヒューズ」
近年のエルムステークスにおいて、最も注目すべきトレンドは特定の血統の台頭です。その血の名は「ヘニーヒューズ」。Storm Catの直系にあたるこの種牡馬とその産駒が、驚異的な活躍を見せています。
そのハイライトは2022年と2023年。2022年はヘニーヒューズ産駒の2頭、9番人気のフルデプスリーダーと6番人気のウェルドーンがワンツーフィニッシュを決め、馬連5,340円の波乱を演出 。翌2023年も、1着がヘニーヒューズ産駒のセキフウ(6番人気)、2着が父アジアエクスプレス(父がヘニーヒューズ)のワールドタキオン(4番人気)と、2年連続でヘニーヒューズの血を引く馬が上位を独占しました 。
重要なのは、これらの馬がいずれも上位人気ではなかったという点です。これは、ヘニーヒューズ産駒が持つ札幌ダート1700mへの高い適性が、まだ一般の競馬ファンに完全には浸透しておらず、結果として「おいしい配当」を生み出していることを示しています。
さらに深く分析すると、この血統の成功の裏には、もう一つの血脈の存在が浮かび上がります。それは、母方に流れる「トニービン」の血です。2019年勝ち馬モズアトラクション(父父トニービン系)、2020年タイムフライヤー(母父トニービン系)、2021年スワーヴアラミス(母父トニービン系)、そして2022年フルデプスリーダー(母父トニービン系)と、4年連続でトニービンの血を持つ馬が勝利しています 。ヘニーヒューズに代表される米国系のパワフルなスピードと、トニービンに由来する欧州系の持続力・スタミナ。この2つの要素の融合こそが、平坦コースで持続的なスピードが求められるエルムステークスを制するための、現代の「黄金配合」なのかもしれません。
B. パフォーマンスの頂点:勢いに乗る「4歳・5歳」の黄金世代
ダート路線は一般的に活躍期間が長いとされますが、エルムステークスにおいては、馬の「年齢」がパフォーマンスに極めて大きな影響を与えます。データは、このレースが「若い馬のための舞台」であることを明確に示しています。
過去10年の成績を見ると、4歳馬と5歳馬が勝利数、連対率、複勝率の全てにおいて他の世代を圧倒しています 。特に5歳馬は[6-4-4-23](2015-2024年)と抜群の安定感を誇り、4歳馬もそれに次ぐ好成績です 。これらの世代は、単に好走率が高いだけでなく、単勝・複勝回収率も100を超える年があり、馬券的な妙味も兼ね備えています 。
一方で、高齢馬、特に7歳以上は極めて厳しい戦いを強いられます。過去10年で7歳以上の馬は[0-2-1-36](2024年時点のデータ)と1勝もできておらず、複勝率も1割に満たない壊滅的な数字です 。
ただし、これには重要な「例外」が存在します。過去に馬券に絡んだ数少ない7歳以上の馬は、2015年2着のグレープブランデー(G1フェブラリーS優勝馬)や、2020年2着のウェスタールンド(G1チャンピオンズC2着)など、いずれも全盛期にG1級の輝かしい実績を残した超一流馬でした 。この事実から導き出される結論は、「G1級の実績がない7歳以上の馬は、原則として消し」という厳しい評価基準です。
高配当プロファイルの完成形
これまでの分析を統合すると、エルムステークスで高配当を掴むための理想的な馬のプロファイルが浮かび上がります。それは、
- 年齢: 勢いに乗る4歳または5歳馬。
- 血統: 近年のトレンドを牽引するヘニーヒューズの血を引いている。
- 脚質: 先行力があり、前走でも好位で競馬をしている。
- ローテ: 王道であるマリーンSで3着以内に好走している。
- 人気: 1番人気ではなく、**中位人気(4~9番人気)**に留まっている。
この5つの条件を高いレベルで満たす馬こそが、2025年のエルムステークスで波乱を巻き起こす「隠れた主役」となる可能性が最も高いと言えるでしょう。
データで裏付ける!エルムステークス過去10年 レース結果詳細
これまでの分析を裏付けるため、過去10年(2015年~2024年)のエルムステークスにおける1~3着馬の詳細データを以下に示します。各馬の脚質(4角位置)、ローテーション、血統などに注目することで、本稿で提示した「3つの黄金律」が、いかに一貫してレース結果に反映されているかをご確認いただけます。
表3:エルムステークス 過去10年 結果詳細 (2015-2024)
年 | 着 | 馬名 | 人 | 年齢 | 騎手 | 枠 | 4角位置 | 前走 | 前走着順 | 父 | 母父 |
2024 | 1 | ペイシャエス | 5 | 牡5 | 横山和 | 6 | 4 | マリーンS(L) | 1 | エスポワールシチー | コロナドズクエスト |
2 | ドゥラエレーデ | 1 | 牡4 | 武豊 | 6 | 1 | 東京優駿(GI) | 29 | ドゥラメンテ | Orpen | |
3 | テーオードレフォン | 10 | 牡5 | 丸山 | 7 | 2 | マリーンS(L) | 2 | ドレフォン | アグネスタキオン | |
2023 | 1 | セキフウ | 6 | 牡4 | 武豊 | 4 | 9 | マリーンS(L) | 3 | ヘニーヒューズ | Kingmambo |
2 | ワールドタキオン | 4 | 牡5 | 斎藤 | 3 | 1 | 甲州街道S | 1 | アジアエクスプレス | フサイチコンコルド | |
3 | ロッシュローブ | 10 | 牡6 | 浜中 | 5 | 5 | マリーンS(L) | 10 | ロードカナロア | スペシャルウィーク | |
2022 | 1 | フルデプスリーダー | 9 | 牡5 | 丹内 | 6 | 3 | マリーンS(L) | 2 | ヘニーヒューズ | ジャングルポケット |
2 | ウェルドーン | 6 | 牝4 | 武豊 | 4 | 1 | マリーンS(L) | 1 | ヘニーヒューズ | ディープインパクト | |
3 | オメガレインボー | 2 | 牡6 | 横山和 | 3 | 3 | マリーンS(L) | 3 | アイルハヴアナザー | ゴールドアリュール | |
2021 | 1 | スワーヴアラミス | 4 | 牡6 | 松田 | 3 | 4 | 大沼S(L) | 2 | ハーツクライ | Singspiel |
(函館) | 2 | オメガレインボー | 7 | 牡5 | 横山和 | 8 | 4 | マリーンS(L) | 1 | アイルハヴアナザー | ゴールドアリュール |
3 | ロードブレス | 11 | 牡5 | 坂井 | 7 | 9 | 大沼S(L) | 1 | ダノンバラード | チーフベアハート | |
2020 | 1 | タイムフライヤー | 1 | 牡5 | ルメール | 8 | 3 | マリーンS(L) | 1 | ハーツクライ | ブライアンズタイム |
2 | ウェスタールンド | 2 | セ8 | 藤岡佑 | 5 | 4 | マリーンS(L) | 2 | ネオユニヴァース | Caerleon | |
3 | アナザートゥルース | 5 | セ6 | 大野 | 6 | 2 | 大沼S(L) | 1 | アイルハヴアナザー | フジキセキ | |
2019 | 1 | モズアトラクション | 2 | 牡5 | 藤岡康 | 3 | 5 | マリーンS(L) | 1 | ジャングルポケット | アグネスデジタル |
2 | ハイランドピーク | 10 | 牡5 | 横山和 | 8 | 9 | 大沼S(L) | 2 | タートルボウル | アグネスデジタル | |
3 | サトノティターン | 4 | 牡6 | 藤岡佑 | 4 | 9 | マーチS(GIII) | 1 | シンボリクリスエス | Fappiano | |
2018 | 1 | ハイランドピーク | 2 | 牡4 | 横山和 | 5 | 3 | 大沼S(L) | 1 | タートルボウル | アグネスデジタル |
2 | ドリームキラリ | 3 | 牡6 | 藤岡佑 | 2 | 1 | プロキオンS(GIII) | 4 | Giant’s Causeway | フジキセキ | |
3 | ミツバ | 1 | 牡6 | 松山 | 3 | 5 | 帝王賞(JpnI) | 4 | カネヒキリ | コマンダーインチーフ | |
2017 | 1 | ロンドンタウン | 4 | 牡4 | 岩田康 | 2 | 3 | 大沼S(L) | 1 | カネヒキリ | ヘネシー |
2 | テイエムジンソク | 1 | 牡5 | 古川 | 7 | 2 | マリーンS(L) | 1 | クロフネ | フォーティナイナー | |
3 | ドリームキラリ | 8 | 牡5 | 三浦 | 8 | 1 | プロキオンS(GIII) | 12 | Giant’s Causeway | フジキセキ | |
2016 | 1 | リッカルド | 7 | セ5 | 黛 | 4 | 3 | 安達太良S | 1 | フサイチリシャール | マンハッタンカフェ |
2 | クリノスターオー | 4 | 牡6 | 幸 | 1 | 2 | 大沼S(L) | 1 | アドマイヤボス | マリエンバード | |
3 | モンドクラッセ | 1 | 牡5 | 柴山 | 2 | 1 | 大沼S(L) | 2 | アグネスデジタル | サンデーサイレンス | |
2015 | 1 | ジェベルムーサ | 2 | 牡5 | 岩田康 | 4 | 2 | 大沼S(L) | 1 | アグネスタキオン | Gone West |
2 | グレープブランデー | 5 | 牡7 | ルメール | 5 | 3 | プロキオンS(GIII) | 7 | マンハッタンカフェ | ボストンハーバー | |
3 | エーシンモアオバー | 7 | 牡9 | 三浦 | 8 | 1 | 大沼S(L) | 4 | マンハッタンカフェ | ティンバーカントリー |
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注:データは各レース結果より独自に集計 。血統の太字は注目血統(ヘニーヒューズ系、トニービン系)を示す。
まとめ:2025年エルムS、3つの黄金律を胸に勝利を掴め
夏のダート王決定戦、エルムステークス。その難解さゆえに多くのファンを悩ませる一戦ですが、過去のデータを紐解くことで、勝利への道筋は明確に見えてきます。最後に、2025年の予想を的中へと導く「3つの黄金律」を再確認しましょう。
- 脚質:4コーナーで5番手以内に位置できる先行馬を絶対視せよ。 札幌ダート1700mは、平坦でコーナーが緩い特殊なコース。先行馬がスピードを維持しやすく、後方からの追い込みは極めて困難です。前走でも好位で競馬をしていた、生粋の先行馬が狙い目です。
- ローテーション:最重要ステップレース「マリーンS」の3着以内馬を最優先で評価せよ。 過去の勝ち馬の多くがこのローテーションを辿っており、特にマリーンSで3着以内に好走した馬は、本番での信頼度が格段に上がります。この「王道」を歩んできた馬は、決して軽視できません。
- 価値:1番人気を疑い、勢いのある「4・5歳」の「ヘニーヒューズ血統」に潜む妙味を探せ。 このレースは波乱が前提。人気の盲点を突き、高配当を掴む鍵は「血統」と「年齢」にあります。近年のトレンドを支配するヘニーヒューズの血を引く、充実期を迎えた4歳・5歳馬にこそ、馬券的な価値が眠っています。
これらの黄金律は、単なる過去のデータではありません。エルムステークスというレースの本質を解き明かすための羅針盤です。この3つの視点を持って出走馬を吟味すれば、これまで見えなかった「勝ち馬の姿」が、きっと浮かび上がってくるはずです。
本記事の徹底分析と3つの黄金律を基にした、2025年エルムステークスの最終的な結論、印、そして具体的な買い目については、以下のリンクから専門家の最終予想をご確認ください。
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