青葉賞2025 予想のポイント:過去10年の血統・ローテーション傾向とコース適性、追い切り分析

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青葉賞2025(GII)は日本ダービーと同じ東京芝2400mで行われるトライアル競走です。2025年4月26日(土)15時45分発走予定で、上位2頭に日本ダービーの優先出走権が与えられます。今年もデビューが遅れた素質馬や皐月賞路線から巻き返しを狙う馬たちが集結しました。過去、青葉賞の勝ち馬からダービー馬は誕生していませんが、昨年の2着ハーツコンチェルトが日本ダービーで3着に入るなど好走例は多く、本番へ向け注目の一戦です​umarand.com。ここでは過去10年の傾向データから、予想のポイントとなる「血統」「ローテーション(前走)」「コース適性」「追い切り」の各観点を分析し、最後に想定オッズの平均と予想の結論をまとめます。

血統傾向:サンデーサイレンス系とキングカメハメハ系が中心

過去10年の青葉賞優勝馬は、すべて父系がサンデーサイレンス系キングカメハメハ系(ミスタープロスペクター系)に属しています。サンデーサイレンス直系ではディープインパクト産駒が2016年ヴァンキッシュラン、2017年アドミラブル、2022年プラダリアと3頭の勝ち馬を輩出。その他にも2018年ゴーフォザサミット(父ハーツクライ)、2020年オーソリティ(父オルフェーヴル)、2023年スキルヴィング(父キタサンブラック)など半数以上がサンデー系の血を引いています。一方、キングカメハメハ系も強く、2015年レーヴミストラル(父キングカメハメハ)をはじめ、2019年リオンリオン・2021年ワンダフルタウン(父ともにルーラーシップ)、2024年シュガークン(父ドゥラメンテ)と4頭が該当します。例えば近年では、2021年の勝ち馬ワンダフルタウンはルーラーシップ(キングカメハメハ系)の産駒であり、2020年の勝ち馬オーソリティはオルフェーヴル(サンデーサイレンス系)の産駒でした​keibalab.jpkeibalab.jp。このようにスタミナと瞬発力を兼ね備えた両主流血統の勢力が抜きん出ている点は押さえておきたいでしょう。

ローテーション傾向:前走は1勝クラス組が好成績

青葉賞出走馬の前走クラスに注目すると、過去10年では1勝クラス(旧500万下)から臨んだ組が最も好成績を収めています。実績データによれば、前走が1勝クラスだった馬は【6-7-8-68】(勝率7.1%、複勝率23.6%)と、前走がオープンクラスだった馬(複勝率15.1%)よりも高い好走率を記録しています​dir.netkeiba.com。特に「前走で芝2200~2400mの1勝クラス戦を勝利していた馬」は該当馬が【5-6-6-17】と安定した成績で、複勝率は50.0%にも達しました​dir.netkeiba.com。これは3歳春のこの時期、条件戦とはいえ長距離戦を勝ち切るだけの地力と持久力を示した馬が、本番でも上位争いに絡みやすいことを示唆しています。

一方、前走で大敗していた馬の巻き返しは困難です。データ上、前走で勝ち馬から0.5秒以上離されて負けていた馬は【1-0-2-46】と苦戦傾向が顕著で、連対率2.0%、複勝率6.1%しかありません​dir.netkeiba.com。着順だけでなく着差にも注目し、前走内容が物足りない大敗馬は評価を下げるのが妥当でしょう。また、過去10年で皐月賞(GI)出走馬からの参戦はほとんどなく、重賞組よりも条件戦・自己条件からのステップが主流となっています。総じて、前走で掲示板以上かつ勝ち負けを演じた上がり馬が青葉賞で台頭しやすいと言えます。

コース適性:長い東京芝2400mは差し有利の瞬発力勝負

東京競馬場の芝2400mコースの特徴として、最後の直線が約525mと長いため差し馬に有利な傾向があります。実際に青葉賞の過去10年でも、差し脚質の馬が最多の7勝を挙げており、連対数・3着内数も差し馬がトップです​keiba-headline.com。後方一気の追い込みも決まっており、道中は多少後ろに構えてでも直線勝負に賭けた馬が好走しています。東京芝2400mは直線に坂こそありませんが、距離が長くゴール前の瞬発力勝負になりやすいため、切れる末脚を持つタイプが台頭しやすいのでしょう​keiba-headline.com

反対に、先行力頼みの馬には厳しいコースです。とくに最終コーナーを先頭から3番手以内で通過したような先行策の馬は、過去10年で【1-3-0-32】(複勝率11.1%)と苦戦しています​dir.netkeiba.com。長い直線で後続の末脚に差されるケースが多く、よほど抜けた実力馬でない限り逃げ・先行馬の信頼性は高くありません。なお枠順による極端な有利不利は少ないようで、1枠から外枠まで満遍なく馬券に絡んでおりフラットな傾向です​keiba-headline.com(過去10年で最多勝は1枠・4枠・5枠が各2勝)。以上から、東京芝2400mの舞台適性としては切れ味勝負への対応力を重視し、速い上がりを繰り出せる末脚自慢の馬を中心視すると良いでしょう。

最終追い切りのポイント:調教パターンとタイムに注目

各馬の最終追い切り(レース直前の調教)の内容も重要なチェックポイントです。過去10年の傾向では、栗東トレーニングセンターでの追い切り組が好成績を収めています。最終追い切りを栗東坂路で行った馬は【4-4-3-37】、栗東CW(ウッドチップコース)で行った馬は【3-2-1-21】という成績で、それぞれ複勝率22%程度と優秀でした​umarand.com。一方、美浦南W(ウッド)組は【3-3-5-53】(複勝率17.2%)とやや見劣りますが、勝ち馬も3頭輩出しており軽視はできません​umarand.com。調教師の所属(東西)の違いもありますが、仕上げの最終パターンとして栗東坂路やCWで負荷をかけられた馬が好走するケースが目立ちます。

加えて、ウッドチップコースで追い切った馬の場合は直前のタイムも重要です。過去のデータによれば、ウッドコース組で追い切りのラスト5ハロン(1000m)を68秒2以内でまとめた馬は【5-3-3-31】と好走率が高く、複勝率26.2%に達しました。一方、68秒3以上かかった馬は【1-1-0-38】で複勝率わずか5.0%と極端に低くなっています​umarand.com。つまり、ウッド追いでも終いにしっかり負荷をかけて速いタイムを出せている馬は状態が良く、レースでも信頼できると言えます。最終追い切り映像や調教欄で各馬の動き・時計を確認し、好調子がうかがえる馬をピックアップすると良いでしょう。

想定オッズ:有力馬の平均オッズと人気動向

各種予想メディアが発表している青葉賞2025の想定オッズをまとめると、上位人気はエネルジコとファイアンクランツの2頭が人気を分け合う構図です。競馬ヘッドラインの独自予想オッズではエネルジコが単勝2.4倍の1番人気、ファイアンクランツが3.2倍の2番人気となっており​keiba-headline.com、競馬ナンデ編集部の想定オッズでもエネルジコ2.6倍・ファイアンクランツ3.2倍でこの2頭が双璧です​keibanande.net。以下は主な予想サイトのオッズ情報を基に各馬の平均オッズを算出した一覧表です(馬番順)。

馬番馬名      平均オッズ(予想)
1マテンロウバローズ13.4倍
2ロードガレリア  43.3倍
3フィーリウス   77.2倍
4ゲルチュタール  9.3倍
5ホウオウアートマン 70.0倍
6ヤマニンブークリエ 31.7倍
7アマキヒ     10.9倍
8ガルダイア    21.0倍
9ファイアンクランツ 3.2倍
10エネルジコ    2.5倍
11レッドバンデ   16.8倍
12スワローシチー  46.8倍
13パッションリッチ 129.3倍

※複数の予想サイトの数字を参考に平均化した推定オッズ。

ご覧の通り、エネルジコ(牡3、美浦)とファイアンクランツ(牡3、栗東)の2頭が抜けた人気となりそうです。エネルジコは前走セントポーリア賞から無敗の2連勝中で、末脚の切れ味と血統背景(父ドゥラメンテ)からも高い期待が集まっています。一方、ファイアンクランツは前走すみれステークス3着ながらも、昨年の勝ち馬シュガークンを手がけたモレイラ騎手との新コンビで巻き返しが狙えそうです。その後は僅差でゲルチュタールアマキヒといった関東馬勢が続き、中穴ゾーンにマテンロウバローズ(皐月賞トライアル4着)やレッドバンデ(前走未勝利勝ち直後)などが控えています。全体として実績上位馬と上がり馬が混在しオッズにも妙味がありそうな一戦です。

予想の結論と注目馬

データ傾向から浮かび上がるのは、エネルジコの総合力の高さです。血統面では昨年の勝ち馬を出したドゥラメンテ産駒であり、前走内容も東京芝2400m戦を完勝と申し分ありません。追い切りもルメール騎手騎乗で好時計をマークしており、ここでも瞬発力勝負に対応できそうです。一方で逆転候補としては、同じく長く良い脚を使えるファイアンクランツや、前走の末脚が秀逸だったアマキヒにも要注意でしょう。

最終予想はこちら:ヤナシ社長の生成AIによる青葉賞2025予想を見る

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