阪神牝馬S 2025 徹底予想!過去10年の傾向から導く注目馬と勝利へのポイント【血統・ローテーション・コース適性・追い切り】

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はじめに:ヴィクトリアマイルへの重要ステップ、阪神牝馬Sとは?

春の牝馬マイル女王決定戦、G1ヴィクトリアマイルへ向けて、有力牝馬たちが覇を競う重要な一戦、それがサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(G2)です。例年、桜花賞の前日、4月上旬に阪神競馬場を舞台に開催されるこのレースは、4歳以上の牝馬にとって春の大目標へ向けた試金石となります 。  

1958年に「阪神牝馬特別」として創設され、長い歴史を持つこの重賞は、2001年に現在の名称に変更されました 。創設当初は12月開催でしたが、2006年にヴィクトリアマイルが新設されたことに伴い、4月開催へと移行。これにより、名実ともにヴィクトリアマイルへの最重要前哨戦として位置づけられました 。  

レースの舞台は阪神競馬場・芝1600m(外回り) 。2015年までは1400mで行われていましたが、2016年から現在のマイル戦に変更され、本番のヴィクトリアマイルと同じ距離設定となりました 。この変更により、レースの性格も変化し、より本番を見据えた実力馬が集う傾向が強まっています。本競走の優勝馬には、ヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられるため、各陣営の勝負気配も高まります 。  

この記事では、2025年の阪神牝馬ステークスを攻略するために、過去10年間のレース傾向を徹底分析。年齢、人気、ローテーション、脚質、斤量、枠順といったデータに加え、コース適性、血統、そしてレース直前の状態を示す追い切りまで、あらゆる角度から予想のポイントを探っていきます。

【データ分析】過去10年のレース結果から読み解く勝利の法則

過去10年間のデータを紐解くことで、阪神牝馬ステークス特有の傾向が見えてきます。特に距離が1600mに変更された2016年以降のデータは重要度が高いと考えられます。

年齢:中心は4歳、5歳馬。6歳以上は割引が必要か

過去10年の成績を見ると、馬券の中心は明らかに4歳馬と5歳馬です 。特に4歳馬は過去10年で5勝を挙げ、3着以内に入った回数は17回と、5歳馬(3着以内9回)を大きく上回っています 。3着内率でも4歳馬が優位に立っており、勢いのある若い世代が活躍する傾向が顕著です 。  

距離が1600mに変更された2016年以降に絞ると、この傾向はさらに強まります。1着、2着に入った延べ18頭のうち、実に17頭が4歳馬または5歳馬でした 。唯一の例外は2016年に勝利した6歳のスマートレイアーのみで、6歳以上の馬が連対(2着以内)したのはこの1回だけです 。この事実は、レースがヴィクトリアマイルの前哨戦として機能していることの表れとも言えます。G1制覇を目指す、まさにキャリアの充実期にある上昇度の高い馬が結果を残しやすい舞台であり、よほどの実績馬でない限り、6歳以上のベテラン勢にとっては厳しい戦いとなる可能性が高いでしょう 。  

人気:上位人気は信頼できるが、伏兵の台頭も警戒

単勝人気別の成績を見ると、1番人気は過去10年で3勝、3着内率60.0%とまずまずの信頼度 。2番人気も3着内率40.0%と、上位人気馬は一定の成績を残しています 。  

しかし、このレースは伏兵馬の激走が頻繁に見られることでも知られています。過去10年で6番人気以下の馬が2勝、2着5回を記録しており、3着以内に入った馬は合計11頭にも上ります 。2022年には9番人気のメイショウミモザが、2023年には6番人気のサウンドビバーチェが勝利 。さらに2019年には12番人気のアマルフィコーストが2着に入るなど、人気薄の馬が波乱を演出するケースは枚挙にいとまがありません 。過去10年の平均配当を見ても、馬連で約9,000円、3連単では20万円を超える高配当となっており、レースの波乱度を示唆しています 。  

上位人気馬が安定している一方で、これだけ伏兵が台頭するということは、単なる人気だけでは測れない要素が結果に大きく影響している証拠です。隠れた実力馬や、コース適性、展開利などを見抜くことが、高配当的中の鍵となります。また、有力馬の中には、本番のヴィクトリアマイルを見据えて、ここを叩き台と捉え、100%の仕上げではない可能性も考えられます。そういった馬が、仕上がり切った人気薄の馬に足元をすくわれるケースも想定しておくべきでしょう。

脚質:逃げ・先行か、差し・追い込みか?

阪神芝1600m外回りコースは、最後の直線が約474mと長く、ゴール前には高低差1.8mの急坂が待ち構えています 。このコース形態から、基本的には瞬発力や末脚の持続力が問われ、差し・追い込み馬にもチャンスがある舞台とされています 。  

しかし、実際のレース結果を見ると、特定の脚質が絶対的に有利というわけではありません。2016年以降、逃げ切り勝ちが2回記録されている一方で 、2023年のサウンドビバーチェは先行策(2番手追走)から 、2024年のマスクトディーヴァは中団(4番手)から抜け出して勝利 。また、2022年のメイショウミモザは中団(6番手)からインを突いて差し切るなど 、勝ち馬の脚質は多様です。  

重要なのは、道中の位置取りとコース取りと考えられます。「道中のロスを抑えて立ち回る」ことや、「差し込むにしても内めを突ける」といった、レース運びの上手さが求められる傾向があります 。コース全体のペース分析ではスローペースになりやすいというデータもありますが 、メンバー構成によってはペースが流れることもあり(特に2歳戦の阪神JFでは前傾ラップになりやすい )、桜花賞では中間のペースになる傾向も見られます 。レース当日の馬場状態(Bコース替わりによる内有利など )や展開を読み、柔軟に対応できる戦術的な器用さを持つ馬や、それを実行できる騎手の手腕が、勝敗を分ける大きな要素となるでしょう。  

斤量:別定戦の影響は?

阪神牝馬ステークスは「別定戦」であり、出走馬の負担重量は一律ではありません 。基本となる斤量(2025年は全馬55kg )に加え、過去のG1・G2レースでの勝利実績に応じて斤量が加算されます。具体的には、約1年以内のG1レース優勝馬は2kg増、約1年以内のG2レース優勝馬および1年以上前のG1レース優勝馬(2歳時の成績を除く)は1kg増となります 。  

過去には、2017年のミッキークイーンがG1馬として1kg増の55kgで勝利 、2024年のマスクトディーヴァもG2(ローズS)勝ちの実績から1kg増の56kg(当時の規定)で勝利しています 。これらの例は、実績馬が斤量増を克服して勝利できることを示しています。  

ただし、2025年の出走予定馬を見る限り、現時点ではG1・G2勝ちによる斤量加算の対象となる馬は見当たらず、全馬が55kgで出走可能となる見込みです 。これにより、今年は斤量面での有利不利がなくなり、各馬の純粋な能力、状態、コース適性などがよりストレートに反映されるレースとなりそうです。斤量差がない分、他の要素の重要性が増すと言えるでしょう。  

枠順:有利な枠、不利な枠はあるか?

コース形態だけを見ると、スタートから最初のコーナーまで距離があり、直線も長いため、枠順による有利不利は少ないように思われます 。しかし、2016年以降の阪神牝馬ステークスのレース結果に注目すると、特定の傾向が見られます。  

データ上では、中枠から外枠(特に5~8枠、そして4枠)の成績が良好です 。2016年以降、5~8枠の馬は5勝、2着6回、3着4回と毎年のように上位争いに加わっており、4枠も1勝、2着1回、3着1回を記録しています 。対照的に、内枠(1~3枠)同士でのワンツーフィニッシュは2016年以降一度もなく、これは2004年まで遡らないと見られない現象です 。  

一般的な阪神芝1600m外回りコースの分析では、経済コースを通れる内枠が有利とされることもありますが 、このレースに限っては、中~外枠が有利というデータが出ています 。これは、レースのペースが落ち着きやすく、外からスムーズにポジションを取って、直線で馬場の良いところを選んで伸びてくる競馬がしやすい、あるいは内枠で揉まれるリスクを避けられるといった、このレース特有の展開が影響している可能性があります。したがって、阪神牝馬ステークスの予想においては、一般的なコース理論よりも、このレース固有の枠順傾向を重視すべきかもしれません。  

所属:関東馬 vs 関西馬

レースが開催される阪神競馬場は関西(栗東トレーニングセンター所属馬)の地元であり、データもその地の利を明確に示しています。過去10年間で、栗東所属馬が9勝、2着8回、3着9回と、馬券圏内(3着以内)に入った延べ26頭を占めています 。一方、関東(美浦トレーニングセンター所属馬)の馬はこのレースでの苦戦が続いており、相当な実力馬(G1レベルで勝ち負けできるクラス)でなければ、過信は禁物とされています 。  

この顕著な差は、単に地元であるというだけでなく、長距離輸送による負担が関東馬にとって無視できないハンデとなっている可能性を示唆しています。あるいは、関西にはこの条件を得意とする有力牝馬が多く、層の厚さで関東馬を上回っているのかもしれません。いずれにせよ、予想においては栗東所属馬を優位に考え、関東馬を評価する際には、輸送を克服できるだけの実績や、このコースへの高い適性など、明確な強調材料が求められます。

表1:阪神牝馬S 過去10年 上位馬データ (2015-2024)

優勝馬2着馬3着馬優勝馬年齢優勝馬人気優勝馬前走(着順)優勝馬通過順優勝馬斤量優勝馬枠
2024マスクトディーヴァウンブライルモリアーナ4歳1人気東京新聞杯(6着)4-456.0kg1枠
2023サウンドビバーチェサブライムアンセムコスタボニータ4歳6人気愛知杯(11着)2-255.0kg7枠
2022メイショウミモザアンドヴァラナウトデゼル5歳9人気阪急杯(13着)6-654.0kg4枠
2021デゼルマジックキャッスルドナウデルタ4歳1人気愛知杯(6着)10-1054.0kg8枠
2020サウンドキアラスカーレットカラーディメンシオン5歳2人気京都金杯(1着)4-454.0kg1枠
2019ミッキーチャームアマルフィコーストミエノサクシード4歳4人気愛知杯(2着)1-154.0kg6枠
2018ミスパンテールレッドアヴァンセレーヌミノル4歳4人気京都牝馬S(1着)7-754.0kg8枠
2017ミッキークイーンアドマイヤリードジュールポレール5歳1人気有馬記念(5着)12-1155.0kg4枠
2016スマートレイアーミッキークイーンウリウリ6歳2人気東京新聞杯(2着)6-654.0kg5枠
2015カフェブリリアントベルルミエールレッドリヴェール5歳4人気うずしおS(1着)7-654.0kg2枠

この表は、過去10年のレース結果から、勝ち馬の主要な特徴をまとめたものです。年齢、人気、ローテーション、脚質(通過順)、斤量、枠番の傾向を一覧で確認でき、2025年の出走馬を評価する上で貴重な参考資料となります。

【コース・血統分析】阪神芝1600m(外回り)を制する血統とは?

レースの舞台となる阪神芝1600m(外回り)コースの特性と、そこで好走しやすい血統背景を探ります。

コース特徴:長い直線と急坂が待つタフなマイル戦

阪神芝1600m外回りコースは、牝馬クラシック第一弾の桜花賞や2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズと同じ舞台です 。向こう正面半ばからスタートし、最初のコーナー(3コーナー)までは約444mと十分に距離があります 。3~4コーナーは半径が大きく、ゆったりとしたカーブを描きます 。そして、最大の見せ場となるのが約474mの最後の直線。途中までは緩やかな下り坂ですが、ゴール手前約200m地点から高低差1.8mの急坂が待ち構えています 。  

このコース形態のため、道中のペースは比較的落ち着きやすく、スローからの瞬発力勝負、いわゆる「上がり勝負」になることが多いとされています 。しかし、最後の急坂を克服するには、単なるスピードだけでなく、パワーとスタミナも要求されます 。速い上がりを使える瞬発力と、坂を駆け上がる底力を兼ね備えた馬が有利なコースと言えるでしょう。  

血統傾向:ディープインパクト亡き後の新潮流は?

かつて、この阪神牝馬ステークスではディープインパクト産駒が圧倒的な強さを見せていました。2014年から2022年まで9年連続で産駒が3着以内に入るという、驚異的な記録を残しています 。しかし、ディープインパクト産駒の現役馬が少なくなった現在、新たな主流血統が台頭してきています。  

注目されるのが、キングカメハメハの血を引く種牡馬たちです。キングカメハメハ自身や、その代表産駒であるロードカナロア、ルーラーシップなどは、パワーとスピードを兼ね備えた産駒を出す傾向があり、阪神外回りマイルのタフなコース形態に適性を示すケースが増えています 。実際に、2024年の勝ち馬マスクトディーヴァはルーラーシップ産駒、2023年の勝ち馬サウンドビバーチェは同じくキングカメハメハ系のドゥラメンテ産駒でした 。このキングカメハメハ系の種牡馬が、ディープインパクトに代わる新たな主役となりつつあるのかもしれません。  

もちろん、サンデーサイレンス系の血統も依然として重要です。2022年の勝ち馬メイショウミモザはサンデー系ハーツクライ産駒であり、ディープインパクト以外のサンデー系種牡馬も引き続き注目が必要です 。  

一方で、過去10年のデータでは、父がノーザンダンサー系の馬は苦戦傾向にあるという指摘もあります 。ただし、これは非常に広範な系統であり、個々の種牡馬や母系との配合によっては好走する可能性も十分にあるため、あくまで傾向の一つとして捉えるべきでしょう。  

父系だけでなく、母の父(ブルードメアサイアー)の影響も無視できません。特に、スタミナやパワーを補強する血統が母系に入っている場合、最後の直線での粘り強さにつながる可能性があります。血統を評価する際は、父系だけでなく、母系との組み合わせも考慮に入れることが重要です。

【ローテーション分析】最重要ステップレースは?

馬券検討において、各馬がどのようなレースを経てここに臨むのか、いわゆる「ローテーション」は非常に重要な要素です。

前走クラスと着順:前走1着馬が圧倒的有利!

過去10年のデータで最も顕著な傾向の一つが、「前走1着馬」の好成績です。前走で勝利を収めていた馬は、このレースで過去10年に5勝を挙げており、3着内率は44.0%と非常に高い数値を記録しています 。  

特に注目すべきは、前走で「3勝クラス」を勝ち上がってきたばかりの馬です。これらの馬は、過去10年で6頭も3着以内に入っており、勢いに乗って格上挑戦で結果を出すパターンが多く見られます 。クラスの壁を乗り越えるだけの能力と、充実した状態にあることの証左と言えるでしょう。  

一方で、前走で10着以下に大敗していた馬が巻き返すケースも少なくないとされています 。しかし、これには注意が必要です。2018年から2023年までの6年間の勝ち馬は、たとえ前走で二桁着順に敗れていたとしても(例:2022年メイショウミモザは前走13着、2023年サウンドビバーチェは前走11着)、その前走では「3番人気以内」に支持されていたという共通点があります 。つまり、単に前走で大敗した馬が狙えるわけではなく、「元々高い能力を評価されていた馬が、何らかの理由で前走凡走し、今回巻き返す」というパターンが多いのです。前走着順だけでなく、その際の人気(=市場の評価)も合わせて確認することが重要です。  

レース間隔:休み明けは割引?

レース間隔、すなわち前走からどのくらいの期間を空けて出走してくるかも、状態を見極める上で参考になります。2016年以降のデータで、1番人気または2番人気に支持された馬の成績をレース間隔別に見ると、中8週以内の比較的詰まった間隔で出走してきた馬が4勝を挙げているのに対し、中9週以上の休み明けで出走してきた馬は1勝(2017年ミッキークイーン)にとどまっています 。  

この唯一の休み明けでの勝利例であるミッキークイーンは、前年(2016年)も同レースで2着に好走しており、コース適性が非常に高かった馬です 。このことから、特に上位人気に推されるような有力馬にとっては、一度レースを使われて実戦感覚が研ぎ澄まされている方が、好走しやすい傾向があるのかもしれません。長期の休み明けとなる馬については、よほどのコース巧者であったり、休み明けでも能力を発揮できるタイプであるという裏付けがない限り、少し割り引いて考える必要がありそうです。  

表2:阪神牝馬S 好走馬の前走レースと間隔 (2016-2024年、1600m施行以降)

馬名着順前走レース/クラス前走着順前走人気間隔(週)
2024マスクトディーヴァ1着東京新聞杯(G3)6着1人気8
2024ウンブライル2着スワンS(G2)2着2人気22
2024モリアーナ3着クイーンC(G3)6着1人気8
2023サウンドビバーチェ1着愛知杯(G3)11着3人気11
2023サブライムアンセム2着京都牝馬S(G3)4着2人気6
2023コスタボニータ3着初音S(3勝)1着1人気6
2022メイショウミモザ1着阪急杯(G3)13着3人気5
2022アンドヴァラナウト2着エリザベス女王杯(G1)6着3人気20
2022デゼル3着エリザベス女王杯(G1)8着4人気20
2021デゼル1着愛知杯(G3)6着1人気11
2021マジックキャッスル2着愛知杯(G3)1着2人気11
2021ドナウデルタ3着ポルックスS(OP)1着1人気12
2020サウンドキアラ1着京都金杯(G3)1着7人気13
2020スカーレットカラー2着エリザベス女王杯(G1)7着5人気21
2020ディメンシオン3着洛陽S(L)2着5人気8
2019ミッキーチャーム1着愛知杯(G3)2着1人気9
2019アマルフィコースト2着淀短距離S(L)1着2人気11
2019ミエノサクシード3着京都牝馬S(G3)2着11人気6
2018ミスパンテール1着京都牝馬S(G3)1着1人気6
2018レッドアヴァンセ2着ターコイズS(G3)2着6人気15
2018レーヌミノル3着マイルCS(G1)4着10人気19
2017ミッキークイーン1着有馬記念(G1)5着3人気14
2017アドマイヤリード2着飛鳥S(1600万)1着1人気10
2017ジュールポレール3着逆瀬川S(1600万)1着1人気18
2016スマートレイアー1着東京新聞杯(G3)2着3人気8
2016ミッキークイーン2着ジャパンC(G1)8着3人気18
2016ウリウリ3着スワンS(G2)3着2人気22

この表は、距離が1600mに変更された2016年以降の好走馬(3着以内)について、その前走の成績とレース間隔を示しています。前走1着馬(特に下級条件からの昇級馬)の活躍や、前走で人気を集めていた馬の巻き返し、そしてレース間隔の傾向などを具体的に確認できます。

【追い切り・コース適性】最終調整と舞台適性を見極める

データ分析に加え、各馬の直前の状態やコースへの適性も重要な予想ファクターです。

【追い切りチェック】最終調整を見極めるポイント

レース直前に行われる「追い切り」(最終追い切り)は、各馬の現在のコンディションを判断するための重要な手がかりとなります。専門家でなくとも、いくつかのポイントに注目することで、馬の状態を推し量ることができます。

  • 時計(タイム): 全体の走破時計はもちろん、特に最後の1ハロン(約200m)のラップタイム(終い)に注目します。その馬自身の過去の好走時の時計と比較したり、同じ日に追い切られた他の馬との比較が参考になります 。  
  • 動き(ムーブメント): 時計だけでなく、馬の走りっぷりも重要です。馬が楽な手応えで走っているか(「馬なり」)、それとも目一杯追われているか(「一杯」)、動きに力強さや素軽さがあるか、騎手の指示にスムーズに反応しているかなどを観察します 。時計が平凡でも、動きが非常に良く見える場合は、状態が良いと判断できることもあります。  
  • 併せ馬との比較: 他の馬と一緒に追い切られる「併せ馬」では、パートナーとの比較が参考になります。楽に先着しているか、食らいついているか、逆に遅れてしまっているかなどを確認します 。  

これらの情報は、レースが近づくと競馬専門誌やスポーツ新聞、netkeiba.comのような競馬情報サイトで詳しく報じられます 。特に専門家による調教評価(A, B, Cなどのランク付け)やコメントは、有力な判断材料となるため、レース直前には必ずチェックするようにしましょう。追い切りから伝わる気配の良し悪しは、馬券の結果に直結することも少なくありません。  

【コース適性】阪神芝1600m(外回り)実績をチェック

阪神芝1600m外回りコースは、長い直線と急坂という特徴を持つタフなコースです 。そのため、このコースで好走実績がある馬は、それだけで大きなアドバンテージを持っていると言えます。過去にこのレースや、同じ舞台で行われる桜花賞、阪神JF、チューリップ賞などで好走した経験を持つ馬は、コース適性が高いと判断できます。  

また、同様に最後の直線が長く、坂がある東京競馬場の芝1600m(ヴィクトリアマイル、NHKマイルカップ、安田記念など)で実績がある馬も、阪神のこのコースへの適性が見込めます。

2025年の出走予定馬の中で、このコースでの実績が確認できる馬をチェックしてみましょう。例えば、ウンブライルは2024年の阪神牝馬ステークスで2着に入っており、コース適性は証明済みです 。また、ドゥアイズも同レースで5着に入線しており、コースをこなせる力は示しています 。これらの馬のように、実際にこの舞台で力を発揮した経験は、予想において高く評価すべきポイントです。初めてこのコースを走る馬や、過去に凡走している馬と比較して、信頼度は大きく増します。  

【2025年 出走予定馬】注目はこの馬!

提供された情報に基づき、2025年の阪神牝馬ステークスに出走を予定している馬と、その予想オッズを紹介します。

表3:2025年 阪神牝馬S 出走予定馬と予想オッズ

馬名予想オッズ
ボンドガール2.7
アルジーヌ5.1
スウィープフィート6.8
タガノエルピーダ7.5
ドゥアイズ12.9
サフィラ12.8
ビヨンドザヴァレー13.8
ソーダズリング15.5
ラヴァンダ27.7
イフェイオン31.9
ウンブライル33.4
キミノナハマリア81.8
ヒルノローザンヌ121.8
ドナベティ222.8

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(出典: User Input)

予想オッズを見ると、ボンドガールが2.7倍と抜けた1番人気に支持されています。これまでの実績や、秘めたるポテンシャルが高く評価されていることの表れでしょう。

続いて、アルジーヌが5.1倍。ターコイズステークス(G3)の勝ち馬であり、確かな実力を持っています 。AI分析でも末脚の鋭さが指摘されており 、マイル戦での実績も豊富です 。  

スウィープフィート(6.8倍)、タガノエルピーダ(7.5倍)も上位人気の一角を形成。タガノエルピーダは最終追い切りで「迫力満点A」評価を得るなど、状態の良さも伝えられています 。  

中位人気では、コース実績のあるドゥアイズ(12.9倍)や、昨年の2着馬ウンブライル(33.4倍)などが控えています。特にウンブライルは、実績を考えるとこのオッズは妙味があるかもしれません 。  

これらのオッズはあくまで現時点での市場の評価です。これまでのデータ分析(年齢、ローテーション、コース適性、血統など)と、直前の追い切り情報などを総合的に加味し、最終的な評価を下すことが重要です。オッズと分析結果を比較し、過小評価されている馬を見つけ出すことが、馬券的中の鍵となります。

【まとめ】2025年 阪神牝馬S 予想のポイント

これまでの分析を踏まえ、2025年阪神牝馬ステークスの予想における重要なポイントをまとめます。

  • 年齢: 中心は4歳・5歳馬。6歳以上は割引が必要 。  
  • ローテーション: 前走1着馬(特に3勝クラス勝ち上がり)が有力。前走大敗でも、その際に上位人気(3番人気以内)だった馬の巻き返しに注意 。有力馬にとっては中8週以内のレース間隔がプラスか 。  
  • 人気: 上位人気は信頼できるが、6番人気以下の伏兵の台頭も常に警戒が必要 。  
  • 枠順: このレースに限っては、中~外枠(4~8枠)が有利な傾向 。  
  • 血統: ディープインパクト産駒減少の中、キングカメハメハ系(ルーラーシップ、ドゥラメンテ等)が新潮流か 。  
  • コース適性: 阪神芝1600m(外回り)での好走実績は大きな強み 。  
  • 追い切り: レース直前の最終追い切りで、好状態にあるかを見極めることが重要 。  
  • 所属: 関西(栗東)所属馬が圧倒的に有利 。  
  • 斤量: 2025年は全馬55kg。斤量差がないため、他の要素がより重要に 。  

これらのポイントを総合的に考慮し、各出走馬を評価していくことになります。

【最終結論】プロの予想はこちらでチェック!

本記事では、過去のデータや傾向、コース、血統など、様々な角度から2025年阪神牝馬ステークスの予想ポイントを分析してきました。これらの分析に基づき、注目すべき馬、そして勝利に近い馬が見えてきました。

当サイト専属アナリストによる最終的な予想印、買い目、そしてレース戦略の詳細については、以下のリンク先で公開しています!

▼最終結論はこちらでご確認ください!▼ https://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=562&rf=pc_umaitop_pickup

ぜひ、プロの最終的な見解を参考に、皆様の馬券的中にお役立てください。幸運をお祈りしております!

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