忘れな草賞2025 徹底分析&予想のポイント:血統・ローテーション・コース適性・追い切り・過去10年の傾向から有力馬を炙り出す

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1. 忘れな草賞2025開催概要とレース展望

牝馬クラシック第二冠、優駿牝馬(オークス)へ向かう上で重要な一戦として位置づけられる忘れな草賞。2025年も素質馬たちが樫の舞台を目指し、ここ阪神競馬場で火花を散らします。まずはレースの基本情報を確認し、その重要性を紐解いていきましょう。

基本情報:樫の舞台へ続く重要な一戦

  • 開催日時: 2025年4月13日 (日)  
  • 開催競馬場: 阪神競馬場  
  • コース詳細: 芝・右回り 2000m (内回り) ※Bコース使用  
  • レース条件: サラ系3歳オープン、牝馬限定、(国際)、(特指)、別定  
  • レース格付け: リステッド競走 (L)  

忘れな草賞は、1984年に創設された歴史あるレースで、当初はオープン特別として施行されていました。2019年には国際競走及びリステッド競走に指定され、その重要度を増しています 。賞金も1着2000万円と、リステッド競走としては高額な部類に入ります 。  

レースの重要性:オークスへの登竜門

忘れな草賞は、牝馬クラシック路線において極めて重要な意味を持つ一戦です。オークストライアルレース(フローラS、スイートピーS)ではありませんが、過去にはこのレースをステップにオークスを制した名牝が数多く存在します。

特筆すべきは、2015年の勝ち馬ミッキークイーン 、そして2019年の勝ち馬ラヴズオンリーユー です。彼女たちは忘れな草賞を勝利した後、続くオークスでも見事に栄冠を掴み取りました。他にも2011年のエリンコート など、このレースの勝者が本番のオークスで好走する例は枚挙にいとまがありません 。  

オークスは東京競馬場の芝2400mで行われるため 、阪神芝2000m内回りという条件は本番とは異なります。しかし、2000mという距離は3歳牝馬にとってスタミナと持続力が問われる舞台であり、特にゴール前の急坂 を克服するには相応のパワーも要求されます。ここで強い勝ち方を見せることは、オークスでの好走に必要な中距離適性や底力を証明することに繋がります。単なるリステッド競走という枠を超え、勝ち馬のパフォーマンス、特にその勝ちっぷりには、オークスを占う上で大きな注目が集まるのです。  

2. 【徹底分析】忘れな草賞 過去10年の傾向

未来を占う上で、過去の傾向を知ることは不可欠です。ここでは過去10年(2015年~2024年)のレース結果を分析し、馬券検討に役立つデータを探ります。

人気別成績:上位人気は堅実も、波乱含み

過去10年(2015年~2024年)の優勝馬を見ると、1番人気が4勝、2番人気が3勝、3番人気が2勝と、上位人気馬が勝利の中心となっていることがわかります 。5番人気が1勝(2014年ディルガ ※集計期間外だが参考)しており、基本的には上位人気馬の信頼度が高いレースと言えるでしょう。  

しかし、1番人気の複勝率(3着内率)は60% であり、これは裏を返せば10回中4回は馬券圏外に敗れていることを意味します。絶対的な信頼を置ける存在とは言えず、2番人気(過去10年複勝率データ要確認)、3番人気(同)の馬にも十分注意が必要です。上位人気馬が強い傾向は確かですが、その中でもどの馬を軸に据えるか、あるいは思い切って評価を下げるか、慎重な判断が求められます。  

忘れな草賞 過去10年(2015-2024) 優勝馬と人気・オッズ

優勝馬騎手調教師人気オッズタイム
2024タガノエルピーダ川田将雅斉藤崇史11:59.4
2023グランベルナデット松山弘平大竹正博24.31:59.2
2022アートハウス川田将雅中内田充正12.42:00.3
2021ステラリア福永祐一斉藤崇史23.51:58.0
2020ウインマイティーM.デムーロ五十嵐忠男35.62:03.6
2019ラヴズオンリーユーM.デムーロ矢作芳人11.52:00.6
2018オールフォーラヴ川田将雅中内田充正12.12:00.5
2017ハローユニコーン田辺裕信尾関知人36.62:04.3
2016ロッテンマイヤー川田将雅池添学24.62:03.3
2015ミッキークイーン浜中俊池江泰寿12.12:03.5

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(データ出典: を基に作成。2024年オッズは未記載)  

配当傾向:高配当の可能性も視野に

上位人気馬が強い一方で、伏兵馬の台頭による波乱も忘れてはなりません。過去10年で最も大きな波乱となったのは2018年で、10番人気のリュヌルージュが2着に入り、馬連4,990円、3連単は105,550円の高配当を記録しました 。また、集計期間外ですが2014年には5番人気→11番人気→2番人気の決着で、馬連15,810円、3連単210,910円という大波乱もありました 。  

過去10年(2015-2024)の3連単平均配当は約24,093円 であり、「本命」サイドでの決着が多い年もありますが、平均値を見ると中波乱程度の結果は十分に起こり得ると考えられます。特に、2018年のように人気薄の馬が2着、3着に食い込むケースは、3連複や3連単といった券種で思わぬ高配当をもたらす可能性があります。上位人気馬だけで安易に決めてしまうのではなく、的確な穴馬を見つけ出すことができれば、大きなリターンも期待できるレースです。  

忘れな草賞 過去10年(2015-2024) 主要馬券種別 配当一覧

馬連3連複3連単波乱度
2024230円770円1,670円本命
20231,430円6,220円26,580円本命
2022890円8,920円25,460円本命
20212,070円6,770円30,820円中荒
20201,710円850円10,540円本命
20191,600円3,980円14,860円本命
20184,990円28,400円105,550円大荒
20172,530円1,720円13,770円本命
20161,410円1,170円8,160円本命
2015320円1,540円3,520円本命
平均1,718円6,034円24,093円本命

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(データ出典: を基に作成。波乱度は3連単配当に基づく)  

穴馬の共通点:人気薄で激走する馬の条件

高配当を狙う上で鍵となるのが、人気薄で好走する「穴馬」の存在です。過去の例を見ると、2018年2着のリュヌルージュ(10番人気)、同3着のゴージャスランチ(7番人気) などが該当します。これらの馬に共通する特徴を探ることで、今年の穴馬候補を見つけ出すヒントが得られるかもしれません。  

考えられる要素としては、まず「前走で上位人気に推されながらも敗退した馬」が挙げられます。これは、前走で何らかの不利があったり、本来の能力を発揮できなかっただけで、巻き返すポテンシャルを秘めている可能性があるためです。次に、「コース適性や血統背景が今回の条件に合致する馬」。特に阪神芝2000m内回りという特殊なコース形態への適性は重要です。そして、「調教で急上昇の気配を見せている馬」。状態面の良さが、人気以上の走りにつながるケースは少なくありません。

単に前走の着順や人気だけで判断するのではなく、敗因、コースや血統との相性、そして直前の状態といった、目に見えにくい部分にこそ穴馬発見の鍵が隠されています。2018年の結果 が示すように、二桁人気やそれに近い馬が馬券に絡む可能性は常に存在するため、多角的な分析を通じて潜在能力や好走条件を満たす馬を探し出す作業が重要になります。  

3. 忘れな草賞2025 予想のポイント①:血統分析

レースの行方を左右する重要なファクター、血統。特に忘れな草賞が行われる阪神芝2000m(内回り)は、コース形態に特徴があり、血統的な適性が結果に結びつきやすい舞台と言えます。

注目血統:阪神芝2000m(内回り)で強い血筋は?

阪神芝2000m内回りコースは、スタート直後の急坂、短い直線、そしてゴール前の急坂と、タフな要素が詰まっています 。このようなコースで好走するためには、スピード能力に加え、坂をこなすパワーと2000mを走り切るスタミナ、そしてコーナーで器用に立ち回れる機動力が求められます 。  

過去の好走馬の血統を見ると、父系では日本の主流血統であるディープインパクト系やキングカメハメハ系が安定した成績を残しています 。これらの血統は、日本の軽い芝への適性や瞬発力を伝えやすい一方で、産駒によってはパワーやスタミナも兼ね備えています。  

母父(BMS)に目を向けると、これらの主流父系に対して、欧州系のスタミナやパワーを補強する血統を持つ馬の好走が考えられます。例えば、Sadler’s Wells系やNureyev系といった、スタミナや底力に定評のある血脈です。また、サンデーサイレンスの血を父系、母系の双方で持つ、いわゆる「サンデーサイレンス系クロス」も、日本の馬場への適性を高める上で注目される配合パターンです。ノーザンダンサーのクロスを持つ馬の好走例も指摘されており 、パワーやスピードの補強という点で有効な可能性があります。  

このコースで求められるのは、単なるスピードやスタミナではなく、それらをバランス良く兼ね備え、かつパワーも有していること。日本の高速馬場に対応できるスピードを持ちつつ、タフなコース形態をこなせるスタミナとパワーを併せ持つ血統構成が理想的と言えるでしょう。過去の勝ち馬の血統構成(例:ラヴズオンリーユーは父ディープインパクト×母父Storm Cat、アートハウスは父スクリーンヒーロー×母父キングカメハメハなど )を検証すると、父系と母系の組み合わせによってこれらの要素を補完し合っているケースが多く見られます。  

2025年 出走予定馬の血統評価

今年の出走予定馬の中から、血統的に注目すべき馬をピックアップします。

  • ノクターン (Nocturne): 父キタサンブラック、母父Danehill Dancer 。父キタサンブラックは現役時代に豊富なスタミナと成長力でG1を7勝。産駒にもそのスタミナと底力が受け継がれる傾向があります。母父Danehill Dancerは欧州の短距離~マイル路線で活躍した名種牡馬で、スピードとパワーを伝える血統です。父のスタミナと母父のスピード・パワーという組み合わせは、阪神芝2000m内回りコースへの適性が非常に高いと考えられ、血統面からは最有力候補の一頭と言えるでしょう。  
  • ダノンフェアレディ (Danon Fairlady): 父キズナ、母父El Corredor 。父キズナはディープインパクト産駒で、産駒は瞬発力と距離適性の幅広さが魅力です。母父El Corredorは米国のダートG1馬で、パワーを伝える可能性はありますが、芝適性、特に日本の軽い芝への適性は未知数な面も。父のポテンシャルは高いものの、母系の血がどう影響するかが鍵となりそうです。  
  • サヴォンリンナ (Savonlinna): 父サトノダイヤモンド、母父Zoffany 。父サトノダイヤモンドはディープインパクト産駒で菊花賞、有馬記念を制したステイヤー。産駒にもスタミナが受け継がれる傾向があります。母父Zoffanyは欧州のマイルG1馬で、スピード色が強い血統です。父のスタミナと母父のスピードが上手く融合すれば、面白い存在になる可能性があります。  
  • プリンセッサ (Princessa): 父ナダル、母父ディープインパクト 。父ナダルは米国のダート短距離G1馬で、新種牡馬のため産駒の傾向はまだ掴みきれません。しかし、母父に日本近代競馬の結晶とも言えるディープインパクトを持つ点は大きな強みです。母系の影響が強く出れば、芝の中距離でも十分対応できる可能性があります。  

これらの評価はあくまで血統構成からの推測ですが、ノクターンのようにコース適性が高そうな配合を持つ馬は、それだけで注目に値します。各馬の血統背景を踏まえつつ、他の要素と合わせて総合的に判断していくことが重要です。

4. 忘れな草賞2025 予想のポイント②:ローテーション分析

各馬がどのようなレースを経て忘れな草賞に臨むのか、その臨戦過程(ローテーション)も予想における重要な要素です。前走のレース内容やレース間隔から、各馬の状態や成長度を探ります。

重要ステップレースと臨戦過程

忘れな草賞はオークスへ向かう上で重要なステップレースではありますが 、桜花賞組やフローラS組のように特定のレースから参戦してくる馬が多いわけではありません。  

過去10年の勝ち馬の前走を見ると、そのキャリアは多岐にわたります。2019年のラヴズオンリーユー や2022年のアートハウス のように、新馬戦や1勝クラスを勝ったばかりのキャリアの浅い馬が、ここで素質の高さを見せて勝利するケースが目立ちます。一方で、重賞やリステッド競走を使われてきた経験豊富な馬が順当に勝利することもあります。  

このように、様々なローテーションの馬が集まるのが忘れな草賞の特徴です。桜花賞のようにチューリップ賞組が中心となる といった明確なステップレースが存在しないため、異なるレースレベルや経験値を持つ馬同士を比較検討する必要があります。これは予想の難易度を上げる要因ですが、同時に、前走のクラスや着順だけにとらわれず、個々の馬の持つ潜在能力や成長力、そして今回のレースへの適性を見抜くことが重要であることを示唆しています。キャリアの浅い馬の中に、後のG1馬が隠れている可能性も十分にあるのです。  

前走内容とレース間隔の評価

今年の出走予定馬のローテーションを見ていきましょう。

  • ノクターン (Nocturne): 前走は1月の中山芝2000mの新馬戦を勝利 。レース内容は、直線で不利を受けながらも力強く抜け出す強い勝ちっぷりでした 。今回は約3ヶ月ぶりの実戦となります。初戦で見せた能力は世代トップクラスの可能性を感じさせますが、長期の休み明け、そして初めての関西への輸送が課題となります 。  
  • ダノンフェアレディ (Danon Fairlady): 昨年6月の新馬戦(京都芝1600m)では、後にフィリーズレビュー(G2)を勝つショウナンザナドゥを相手に勝利 。高い素質を示しましたが、休み明けで臨んだ前走のエルフィンS(L)では1番人気を裏切る結果に終わりました 。今回はそこから約2ヶ月の間隔。新馬戦の勝ちっぷりから巻き返す力は十分にあると考えられますが、前走の敗因(久々、距離など)をどう評価するかがポイントです。  
  • サヴォンリンナ (Savonlinna): デビュー3戦目となった前走の未勝利戦(京都芝2000m)を勝利してここに臨みます 。レース間隔は中7週。キャリアを重ねるごとにレース内容が良化しており、上昇度がうかがえます。今回は相手が一気に強化される昇級初戦となるため、試金石の一戦です。  
  • プリンセッサ (Princessa): 前走はクラシック第一弾・桜花賞トライアルのチューリップ賞(G2)に出走し、果敢に逃げましたが8着に敗れました 。レース間隔は中5週。G2というハイレベルなレースを経験できたことは大きな強みです。今回は距離が2000mに延長されますが、前走のような積極策でどこまで粘れるか注目されます。  

このように、有力候補たちの臨戦過程は様々です。新馬勝ち直行のノクターン、実績馬ながら前走敗退のダノンフェアレディ、着実にステップアップしてきたサヴォンリンナ、G2経験を持つプリンセッサ。それぞれに強調材料と不安要素があり、どの馬のローテーションを最も評価するかが、予想の鍵を握ります。

5. 忘れな草賞2025 予想のポイント③:コース適性

レースが行われる阪神競馬場 芝2000m(内回り)コース。その特徴を理解し、どの馬がこのコースに向いているのかを見極めることは、予想の精度を高める上で欠かせません。

阪神芝2000m(内回り)コース徹底解説

  • スタート~1コーナー: スタート地点は正面スタンド前、4コーナーの出口付近です 。1コーナーまでの直線距離は約325mと短め 。最大の特徴は、スタートしてすぐに急な上り坂があることです 。このため、序盤のペースは比較的落ち着きやすい傾向にあります 。  
  • 道中: 内回りコースを使用します。向正面から3コーナーにかけてはほぼ平坦ですが、3~4コーナーのカーブはややきつく、器用さが求められます 。レース後半、残り800m標識あたりからゴール前の直線入口にかけて、緩やかな下り坂が続きます 。ここでペースが上がりやすくなります。  
  • 直線~ゴール: 最後の直線距離はAコース使用時で356.5mと、JRAの主要競馬場の中では短い部類に入ります 。そして、ゴール手前約200m地点から、高低差1.8mの急な上り坂が待ち構えています 。中山競馬場の直線急坂とほぼ同じ勾配であり 、ここで多くの馬が脚色一杯になります。  
  • 求められる能力: このコースレイアウトから、好走するためにはいくつかの能力が要求されます。まず、スタート後の坂をこなして有利なポジションを確保する「先行力」。次に、タイトなコーナーをロスなく立ち回る「機動力(器用さ)」。そして、最後の急坂を駆け上がる「パワー」と、ゴールまでスピードを持続させる「持続力(スタミナ)」です 。単純なスピードだけでは押し切れず、総合的な能力が問われるコースと言えるでしょう。特に、直線が短く、下り坂でペースが上がりやすいことから、後方から一気に差し切るのは難しく、ある程度の位置でレースを進められる馬が有利です 。  

有利な枠順・脚質の傾向

コース形態を踏まえ、過去のデータから有利な枠順や脚質を探ります。

  • 枠順: 一般的に、阪神芝2000m(内回り)は内枠が有利とされています。特に多頭数になった場合、外枠は1コーナーまでの距離が短いためポジションを取りづらく、道中も外々を回らされる距離ロスが生じやすいためです 。データ分析でも、2~4枠あたりの成績が良い傾向が見られます 。ただし、忘れな草賞の過去10年(2015-2024)に限って見ると、7枠が3勝、2着3回、3着4回と非常に優秀な成績を収めています 。これは、このレース特有のペースや展開、あるいは少頭数になることが多いといった要因が絡んでいる可能性も考えられます。一般論としての内枠有利と、レース固有の7枠の好成績、両方を考慮に入れる必要がありそうです。  
  • 脚質: コース解説で述べた通り、逃げ・先行馬が圧倒的に有利なコースです 。スタート後の坂でペースが落ち着きやすく 、直線の短さとゴール前の急坂が後方からの追い込みを難しくしています。過去の忘れな草賞の結果を見ても、4コーナーを5番手以内で通過した馬が勝利の大半を占めており 、先行してそのまま粘り込むのが勝ちパターンとなっています。差し・追い込み馬は、展開が向く(ハイペースになるなど)か、よほど力が抜けていない限り、厳しい戦いを強いられるでしょう 。  

忘れな草賞 過去10年(2015-2024) 枠番別成績

| 枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走数 | 勝率 | 複勝率 | | :— | :-: | :-: | :-: | :—– | :—– | :—– | | 1枠 | 0 | 1 | 0 | 10 | 0.0% | 10.0% | | 2枠 | 1 | 0 | 0 | 11 | 9.1% | 9.1% | | 3枠 | 1 | 0 | 1 | 11 | 9.1% | 18.2% | | 4枠 | 2 | 0 | 1 | 12 | 16.7% | 25.0% | | 5枠 | 1 | 1 | 1 | 13 | 7.7% | 23.1% | | 6枠 | 0 | 1 | 1 | 13 | 0.0% | 15.4% | | 7枠 | 3 | 3 | 4 | 17 | 17.6% | 58.8% | | 8枠 | 2 | 3 | 2 | 17 | 11.8% | 41.2% |

(データ出典: の結果を基に集計)  

忘れな草賞 過去10年(2015-2024) 脚質別成績(4角位置目安)

| 4角位置 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走数 | 勝率 | 複勝率 | | :—— | :-: | :-: | :-: | :—– | :—– | :—– | | 1-2番手 | 2 | 3 | 2 | 17 | 11.8% | 41.2% | | 3-5番手 | 6 | 1 | 4 | 29 | 20.7% | 37.9% | | 6-9番手 | 2 | 5 | 3 | 39 | 5.1% | 25.6% | | 10番手- | 0 | 1 | 1 | 19 | 0.0% | 10.5% |

(データ出典: の通過順位を基に集計。頭数により変動あり)  

これらのデータからも、先行できる脚質が極めて重要であることがわかります。枠順に関しては、7枠の特異な好成績も考慮しつつ、基本的にはスムーズに先行できそうな内~中枠の馬を重視したいところです。

6. 忘れな草賞2025 予想のポイント④:追い切り・調教評価

各馬の最終的な状態を判断する上で、レース直前の追い切り(調教)内容は非常に重要な情報となります。時計だけでなく、動きや気配からも状態の良し悪しを読み取ります。

有力馬の最終追い切り診断

判明している有力馬の最終追い切り内容を診断します。

  • ノクターン (Nocturne): 美浦所属馬であり、最終追い切りは関東で行われます。現時点(4月10日)では最終追い切り情報は入っていませんが 、長距離輸送を経てのレースとなるため、輸送後の気配や馬体重の変動にも注意が必要です 。  
  • ダノンフェアレディ (Danon Fairlady): 4月10日(木)に栗東坂路で最終追い切りを行いました。時計は4ハロン53.6秒、ラスト1ハロンは12.2秒をマーク。馬なり(騎手が強く追っていない状態)でこの時計は優秀で、動きもキビキビとしており、状態の良さがうかがえます。調教評価はBとなっています 。前走からの上積みが見込めそうです。  
  • メイショウピリカ (Meisho Pirika): 4月9日(水)に栗東坂路で併せ馬(他の馬と併走)を実施。4ハロン53.9秒、ラスト1ハロン12.3秒。強めに追われて、併せた相手に0.2秒先着しました。意欲的な調教内容で、攻め馬良化との評価(B評価)通り、状態は上向いていると見られます 。  
  • ロヴィーサ (Lovisa): 4月9日(水)に栗東CW(ウッドチップ)コースで追い切られました。6ハロン85.2秒から、ラスト1ハロンは11.5秒と鋭い伸びを見せました。全体時計は平凡ですが、終いの脚は目立ちます。一杯に追われており、気配上昇との評価(B評価)です 。  

調教時計と動きから見る状態面

各馬の調教内容を比較検討します。調教評価Bは一般的に良好な状態を示しますが 、その中身を精査することが重要です。  

ダノンフェアレディは、馬なりでラスト12.2秒という好時計を出しており、動きも良かったことから、高いレベルで順調と判断できます 。メイショウピリカは、強めに追われて併走相手に先着しており、叩きつつ良化している様子がうかがえます 。ロヴィーサは、CWコースでラスト11.5秒という非常に速い上がり時計をマークしており、瞬発力に磨きがかかっている可能性がありますが、一杯に追われての時計である点は考慮が必要です 。  

このように、同じB評価でも、時計の出し方(馬なりか、強めか、一杯か)、コース(坂路かCWか)、併せ馬の有無や内容、そして実際の動き(フォームの良さ、反応の鋭さ)などを総合的に比較することで、各馬の状態をより深く推し量ることができます。馬なりで好時計を出したダノンフェアレディは特に好感が持てます。

忘れな草賞2025 主要出走馬 最終追い切り情報

馬名日付コース時計 (全体)時計 (終い)追われ方評価コメント
ダノンフェアレディ4/10(木)栗坂53.612.2馬也Bキビキビ動く、状態良好
メイショウピリカ4/9(水)栗坂53.912.3強めB併入先着、攻め馬良化
ロヴィーサ4/9(水)栗CW85.2 (6F)11.5一杯B終い鋭伸、気配上昇
ノクターン美浦所属、最終追い切り未確認
サヴォンリンナ追い切り情報未確認
プリンセッサ追い切り情報未確認

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(データ出典: 。未確認の馬については情報が入り次第更新)  

7. 忘れな草賞2025 出走予定馬評価

これまでの分析(過去傾向、血統、ローテーション、コース適性、追い切り)を踏まえ、今年の出走予定馬を個別に評価します。オッズは4月11日午前7時台のものを参考にしています 。  

  • ノクターン (馬番8、単勝2.3倍 1番人気): 最大の注目株。1月の新馬戦(中山芝2000m)で見せたパフォーマンスは圧巻で、直線で不利がありながらも突き抜けた内容は、世代上位の能力を感じさせます 。父キタサンブラック×母父Danehill Dancerという血統背景も、パワーとスタミナが要求される阪神芝2000m内回りコースに合致しており 、コース適性は非常に高いと推測されます。鞍上も世界の名手 J.モレイラ騎手を確保し 、陣営の期待の高さがうかがえます。最大の懸念材料は、約3ヶ月の休み明けと、初の関西遠征 。これらの不安を乗り越えられれば、勝ち負けは必至でしょう。  
  • ダノンフェアレディ (馬番1、単勝2.6倍 2番人気): 新馬戦(京都芝1600m)では、後にG2を制するショウナンザナドゥを破っており、潜在能力の高さは証明済み 。前走エルフィンS(L)は休み明けで力を出し切れなかった可能性があり、叩き2戦目での巻き返しが期待されます 。最終追い切りの動きも馬なりで鋭く、状態面の上積みは確実でしょう 。先行できる脚質も、このコースでは大きな武器となります 。最内枠(1枠)を引きましたが、スタートを決め、スムーズに先行できればチャンスは十分です。  
  • サヴォンリンナ (馬番5、単勝8.4倍 3番人気): デビュー3戦目の前走未勝利戦(京都芝2000m)を好内容で勝ち上がりました 。レースセンスがあり、距離適性も示しています。父サトノダイヤモンド×母父Zoffanyという血統 も、スタミナとスピードのバランスが取れており魅力的です。今回は一気の相手強化となりますが、勢いに乗ってどこまで通用するか注目されます。  
  • プリンセッサ (馬番7、単勝8.7倍 4番人気): 前走チューリップ賞(G2)で逃げて見せ場を作りました 。結果は8着でしたが、G2の厳しい流れを経験できたことはプラス材料です。父ナダル×母父ディープインパクトという血統 で、距離延長が課題となりますが、持ち前の先行力を活かして粘り込みを図りたいところ。7枠という枠順も、過去のレース傾向からは好材料と言えるかもしれません 。  
  • メイショウピリカ (馬番2、単勝13.1倍 5番人気): 最終追い切りで併走相手に先着するなど、状態面の上昇がうかがえます 。叩き3戦目となり、変わり身を見せる可能性も 。血統的にはパワータイプで、阪神の坂は合いそうです。  
  • ロヴィーサ (馬番3、単勝16.8倍 6番人気): 最終追い切りのCWコースでラスト1ハロン11.5秒と、鋭い決め手を披露しました 。前走からの変わり身があれば、上位に食い込む可能性も秘めています。  
  • サタデーサンライズ (馬番4、単勝17.0倍 7番人気): 前走エルフィンSでは、今回人気のダノンフェアレディに先着しています 。芝2000mの経験もあり、伏兵として面白い存在です。  
  • マジカルフェアリー (馬番6、単勝41.4倍 8番人気): ここまでの実績からはやや見劣りしますが、展開ひとつで浮上の目もあるかもしれません。

オッズが示す通り 、ノクターンとダノンフェアレディの2頭が中心と見られていますが、ノクターンには休み明け、ダノンフェアレディには前走敗退という不安要素も存在します。一方で、サヴォンリンナやプリンセッサは、それぞれ異なる魅力と勢いを持っており、上位2頭が取りこぼすようなら、十分にチャンスがあるでしょう。馬券的には、上位人気馬の信頼度を見極めつつ、中位人気の馬の評価をどうするかがポイントとなりそうです。  

8. まとめと最終予想への誘導

忘れな草賞2025の予想に向けて、様々な角度から分析を行ってきました。最後に、重要なポイントを再確認し、最終的な結論へと繋げます。

忘れな草賞2025 予想の重要ポイント再確認

  • レース傾向: 過去10年では上位人気馬が9勝と強い傾向ですが、1番人気の信頼度は絶対ではなく、伏兵の台頭による中波乱も想定すべきです。オークスへ繋がる重要な一戦であり、勝ち馬だけでなく、そのレース内容にも注目が集まります。
  • 血統: 阪神芝2000m内回りコースは、パワーとスタミナ、そして機動力が要求されるタフな舞台。ディープインパクト系やキングカメハメハ系といった主流血統に、母系でスタミナやパワーを補強する血統構成が理想的と考えられます。
  • ローテーション: 新馬・未勝利勝ち直後や、1勝クラスからの臨戦など、キャリアの浅い馬の活躍が目立ちます。前走のレース内容、クラス、そしてレース間隔を慎重に吟味し、成長力や状態面を見極める必要があります。
  • コース適性: 先行力が絶対的に有利なコース。直線が短く、ゴール前の急坂があるため、差し・追い込みは展開の助けが不可欠です。枠順は一般的に内~中枠が有利ですが、このレースに限っては7枠の好走率が高い点も考慮すべきデータです。
  • 追い切り: 直前の調教内容で各馬の状態を最終チェック。時計だけでなく、動きの質(力強さ、鋭さ、反応)や、追われ方(馬なり、強め、一杯)から、仕上がり具合を判断します。

最終結論はプロの予想をチェック!

これらの分析を踏まえ、各出走馬の能力、適性、状態、そして展開利などを総合的に判断しました。果たして、どの馬が樫の舞台・オークスへ向けて力強く名乗りを上げるのでしょうか?

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